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倫理的に生きるとは、個人の信念と美学を貫くことである。大勢と違う行動の人を見るとヒステリックに「ジコチュー」とわめきたてる「日本型エゴイスト」は、日和見主義の事勿れ主義だ。生きにくさを抱えつつも、世の中にあふれる不快さとの戦いをやめられない哲学者の日常をユーモア交じりに語りながら、「倫理的エゴイスト」の道を説く。『哲学者というならず者がいる』改題。
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Posted by ブクログ
過去作で紹介されていたエピソードは斜め読み。相変わらずマジョリティに果敢に挑む著者の切れ味に脱帽。“Ⅲ エゴイストの戦い”の後半は特に面白おかしくも、自身にナイフを突きつけられる...。最後の解説は...いらないので読まないか、その部分だけ切り取ることをお勧めする。
【本の内容】 倫理的に生きるとは、個人の信念と美学を貫くことである。 大勢と違う行動の人を見るとヒステリックに「ジコチュー」とわめきたてる「日本型エゴイスト」は、日和見主義の事勿れ主義だ。 生きにくさを抱えつつも、世の中にあふれる不快さとの戦いをやめられない哲学者の日常をユーモア交じりに語りなが...続きを読むら、「倫理的エゴイスト」の道を説く。 [ 目次 ] 1 「哲学する」という生き方(それでも地球は回っている;醜く・賢く・狡猾なカント;無用塾閉鎖宣言 ほか) 2 快か不快か(ならず者が旅をすると…;「有用塾」?;放蕩オヤジの帰還? ほか) 3 エゴイストの戦い(日本型エゴイスト;大学教授であること;ライブドア・ショックと哲学 ほか) [ POP ] 中島さんの哲学エッセーには小説以上に引き込まれる。初めて読んだ時には衝撃的だった氏の言葉も、今では「生きるとはこういうこと」と肯ける。 世間との齟齬に眼を伏せず、誰かに言ってもらうのを待つのではなく、異議を唱えること。 日本人の苦手分野を自ら実践している著者に学ぶことは多い。 エゴイストにはほど遠い人から順に手にとって欲しい。 [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
個人的には「これは活字にしてもいいんやろかー」てなことも遠慮なくズバズバ書いちゃう中島義道が好きなのですが、もし僕が中島義道本人に「いやー、エゴイスト入門おもしろかったですー」と言ったら、十中八九、「分かった。分かったからお引き取り下さい」といわれるか、無視されるかのいずれかでしょう。 中島義道は...続きを読む哲学博士ですが、基本的に哲学なんか要らない、むしろ哲学なんか勉強しない方がうまく生きていけるというスタンスの持ち主です。それだけで、面白いです(不謹慎で、失礼ですが)。 タイプは違いますが、中島義道とか勢古浩璽、池田清彦あたりが書く文章が大好きです。シニカルでアイロニーに富んだ語りが、とにかくくすぐったいからです。 まぁ、彼らの本は、ピュアな心の持ち主には毒・劇薬になるので、そういう方は読まないようにしましょうね。でもピュアな心の持ち主なんて、ツチノコと同じで、世の中にいるのかどうか怪しいものですから、案外、誰が読んでも楽しめるんじゃないかなと思います。 ただ、何故か勝間和代が解説を書いているのがめちゃくちゃ気に食わないので、★5つのところを、★4つで。
本編は明瞭でわかりやすい。 でも最後の勝間和代の寄稿で興醒め。著者の言う哲学者、エゴイストを勘違いしているような気がする。本編の余韻が一気に吹っ飛んでしまう。あれはない方が良い。
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