醜い日本の私

醜い日本の私

594円 (税込)

2pt

4.0

頭上には電線がとぐろを巻き、街ではスピーカーががなりたてる、ゴミ溜めのような日本。美に敏感なはずの国民が、なぜ醜さに鈍感なのか? 客への応対は卑屈で、「奴隷的サービス」に徹する店員たち。その微温的「気配り」や「他人を思いやる心」など、日本人の美徳の裏側に潜むグロテスクな感情を暴き、押し付けがましい「優しさ」に断固として立ち向う。戦う哲学者の反・日本文化論。

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醜い日本の私 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2019年12月19日

    「奴隷的サービス」と「醜と不快の哲学」が特に面白かった。ある食堂で、「72番さんです。お待たせしました!」と不快な物扱いをされたことを思い出す。「72番の札でお待ちのお客様、お待たせいたしました」だろ!この店員がいる時には、そっと店を後にする私...。
    「たとえどんなによいことでも、人々の言葉が一律...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年04月23日

    沈黙しない正しきマイノリティーである著者の真骨頂。自分がいかに醜いもの不快なものに対し鈍感・無関心になっていたかを突きつけられた。僕も気づかぬうちに「感受性のファシズム」に支配されていたのだ。
    あることを「醜い・不快だ」と思った時、そう感じることがマイノリティーの感覚だと分かっていたとしても、そのこ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年01月17日

    読んでいて面白いのだけど、どうしようもなくイライラしてしまうのは筆者の文才かw 1〜4章エッセイもマジョリティとの視線の違いがとっても面白いけど、やっぱり考察篇の5章が読みどころ。どうして多様性を認めつつも、多数派なんて言葉でひとっくくりにして決めつけて「〜してもらいたいのである。」なんて断言してし...続きを読む

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