八月の銀の雪(新潮文庫)

八月の銀の雪(新潮文庫)

小説・文芸
737円 (税込)

3pt

憂鬱な不採用通知、幼い娘を抱える母子家庭、契約社員の葛藤……。うまく喋れなくても否定されても、僕は耳を澄ませていたい――地球の中心に静かに降り積もる銀色の雪に。深海に響くザトウクジラの歌に。磁場を見ているハトの目に。珪藻の精緻で完璧な美しさに。高度一万メートルに吹き続ける偏西風の永遠に。表題作の他「海へ還る日」「アルノーと檸檬」「玻璃を拾う」「十万年の西風」の五編。(解説・橋本麻里)

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    八月の銀の雪(新潮文庫)
  • タイトルID
    :
    1343444
  • 電子版発売日
    :
    2023年05月29日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

閲覧環境

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八月の銀の雪(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    特に何か大きな出来事があって登場人物の人生が翻るとかではなくても、日常の些細な出来事が、背中を押してくれる、というような物語。特に「海に還る日」では、自分自身の家庭環境と重なるところがあり、涙が止まらなかった。1番好きな本はなんですかと問われれば、この本の名前を答えるだろう。

    0
    2026年08月04日

    Posted by ブクログ

    地震、鯨、レース鳩、珪藻、偏西風といった理系の題材で描かれる短編集。

    現実世界のものを参考にして書いているから、まずはこの作品を楽しんで気になったら参考文献を読んで楽しめるというお得感。特に「玻璃を拾う」でモチーフとなった珪藻アートはすごく気になった。川に行って珪藻を観察してみたい。
    文体はかなり淡々としていて難しい言葉も少なく読みやすい。それでいてうまく理系の題材を取り入れて心を揺さぶる文章になっていて自分の好みだった。他の作品も読んでみたい。

    0
    2026年07月26日

    Posted by ブクログ

    科学の話は難しいけど読むうちにどんどん惹き込まれていく。鯨、鳩、珪藻、凧まだまだ知らないことがたくさんあると伊与原さんの作品を読む度に思い知らされる。最後の話が特にこころに響いた。

    0
    2026年01月24日

    Posted by ブクログ

    物語そのものの面白さはもちろん、科学にも興味が出る一冊。
    伊与原さんの作品は初めて読んだけどあったかくてスルスル読めるのにじんわり心に染み入ってくるような、そんな本だった。
    他のシリーズも時間を見つけて読みたいなぁ。

    0
    2025年12月30日

    Posted by ブクログ

    思いがけず良い本に出会った。主人公たちが抱える静かな絶望、人との出会いによって少しずつ見えてくる希望が美しかった。

    どれも面白かったけど、3作目の伝書鳩のお話は、今まで全く知らなかった鳩の習性に目から鱗でした。鳩は「磁場が見える」なんて。私と同じ街中にいる鳩がそんなSFみたいな世界の中で生きているなんて、なんだか不思議。
    2作目の「クジラたちは人間が想像できないような内向きの精神世界や知性を発達させてるのかもしれない」というのにもときめいた。
    私が悩んだりしてるのは所詮「人間界」の中の常識基準で、もっともっと世界は広いし、奥深いと思うと、なんだかスッとする思い。

    解説にて、「本作は科学とその制度の外部に置かれてきた女性への言及がある」ということが書かれていた。私は読んでいる間そのことに気づききれなかったので、はっとする思いでした。
    研究とアルバイトを両立する優秀なベトナム人の留学生、電車内で子連れを迷惑がられるシングルマザー、赤の他人ながらそのシングルマザーを支えようとする博物館の非常勤職員。
    女性の社会進出のあり方について火種になることが多い現在、あり方に正解なんてなくて、ただただ個々人が求める社会との携わり方が実現して欲しい。

    0
    2025年11月09日

    Posted by ブクログ

    好きです。
    最近、伊予原さんの本ばかり夢中になって読んでいます。
    科学とは縁遠いですが、とっても、その科学とヒトの内面の繋がりを、科学という小難しい部分をヒトに顕しているような。
    わかりやすく、想像しやすく描写されていて、
    わたしにも繋がるものがあるって気づいて。いや、わたしだけではなく、すべての人たちに。
    最後は涙を流しながら読み終えました。

    0
    2025年11月09日

    Posted by ブクログ

    『八月の銀の雪』は、人生に行き詰まった人たちが、偶然の出会いによって救われていく物語。

    地球の内側、クジラの生態、珪藻アートなど。自然科学の不思議で美しい世界に触れることは、人生を少しだけ豊かにしてくれます。

    一つ一つかたちの異なる珪藻ガラスの美しさ。クジラたちが高い知能で何を思考しているのか。ハトの帰巣本能は数百キロ先に放しても返ってくる。

    それらはとても新鮮で、読者の私も登場人物たちと同じく、感心したり、感動したり、新しい知見を得られて楽しい読書でした。

    0
    2025年09月04日

    QM

    購入済み

    幻想的な表紙に惹かれて購入。どのお話も科学チックで面白かった。きっとその専門か少し詳しい人じゃないと完全に理解できないような深いところまで描写されてて、作者の頭の良さというか、探求心というか、そういうものをすごく感じた。1話目のダメコンビニ店員だと思われていたベトナムの留学生が実は大学院で地震の研究をしてたというギャップと、そして第一話の主人公がちゃんと自分の進むべき道を再確認できたような結末が一番お気に入り。地球の中心に降る雪、なんてロマンチックな表現なんだろう。

    0
    2025年05月12日

    Posted by ブクログ

    月まで三キロ著者、伊予原新さんの作品。表題作を含め5篇の短編集。特に良かったのは、玻璃を拾う。
    主人公の瞳子と珪藻アート野中。2人が、不釣り合いな中身を抱えながら、ありのままで生きてほしいとおもう。

    0
    2026年08月08日

    Posted by ブクログ

    装丁デザインは、イラストレーターの
    草野碧みどりさんの作品。 素敵です、綺麗です。
       他に、「月まで三キロ」や「藍を継ぐ海」も
       彼女の作品とのこと。

    作品の印象とピッタリだと思います。

    【八月の銀の雪】
    地球の内核と外核の境目にふる鉄の結晶!
    なんて!幻想的で綺麗な表現だろうって、
    感じました。

       現実核は高温と膨大なエネルギーと重力で、        
       過酷な世界なのに。
       誰も見たことはないのだけれど。

    【海に還る日】
    「大切なのは、この子に何かしてあげることじゃない、
    この子には何かが実るって、
    信じてあげることなの、」

    …     ┉┉┉「私はこえをあげて泣いた」
    このくだりには、グッと来ました。

    大型海洋生物(クジラやイルカ)の神秘も
    興味深かったです。(クジラの歌など)

      ボイジャーにつまれたクジラの鳴き声は、
       いつかどこかで宇宙人に聴かれたときに
        解明されるかも?アッサリと。

    人間の不可解さは、相変わらず
      解明されないのに。

    0
    2026年07月15日

八月の銀の雪(新潮文庫) の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    八月の銀の雪(新潮文庫)
  • タイトルID
    :
    1343444
  • 電子版発売日
    :
    2023年05月29日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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