翠雨の人

翠雨の人

1,980円 (税込)

9pt

「雨は、なぜ降るのだろう」。少女時代に雨の原理に素朴な疑問を抱いて、戦前、女性が理系の教育を受ける機会に恵まれない時代から、科学の道を志した猿橋勝子。戦後、アメリカのビキニ水爆実験で降った「死の灰」による放射能汚染の測定にたずさわり、後年、核実験の抑止に影響を与える研究成果をあげた。その生涯にわたる科学への情熱をよみがえらせる長篇小説。

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翠雨の人 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

     女性科学者に与えられる「猿橋賞」は知っていた。しかし、猿橋勝子さんの業績等はよく知らなかった。

     1920年生まれで、第六高等女学校を経て、帝国女子理学専門学校(現東邦大学理学部)の第1期生として入学した。在学中より中央気象台(現気象庁)研究部の三宅泰雄氏の指導を受け、卒業はそこに就職した。もと

    0
    2025年12月18日

    Posted by ブクログ

    猿橋勝子さん、日本女子科学者の先駆者。戦中、戦後、科学の分野、いや女性へのステレオタイプをぶち破ってくれた。今でも女性の地位が確立したとは言えないが。研究とは、後継を育成する、持続可能な科学の発展。アメリカに渡り、道場破りごとくの実験検証。猿橋賞、猿橋女史の魂が続いている。

    0
    2025年12月14日

    Posted by ブクログ

    理系小説の第一人者である伊与原氏の直木賞受賞後
    の一冊目の作品です。

    自然科学分野の女性科学者を表彰する「猿橋賞」を
    創設した、女性科学者の先達として道を切り拓いた
    猿橋勝子氏の生涯が描かれています。

    戦後、超大国が核兵器装備を進める中、核実験に
    よる大気汚染を正確な実験データに基に、超大国

    0
    2025年11月24日

    Posted by ブクログ

    日本女性科学者の草分け的存在・猿橋勝子さんの
    伝記を読んでいるような気分。
    戦争が日常と隣り合わせで描かれていて、改めて「平和」や「科学」というものに考えや思いを巡らせる読書でもありました。

    アメリカのビキニ水爆実験で降った「死の灰」の分析など、女性が科学の世界で生きることが難しい時代に、放射能汚

    0
    2025年11月22日

    Posted by ブクログ

    読み応えある一冊!分析法とか少々難しいところもあったけど全く嫌悪感なく読めた。こうした面から科学をみれたらもうちょっとたのしめたのかな。

    0
    2025年11月19日

    Posted by ブクログ

    猿橋勝子さんをこのお話を読んで初めて知りました。女性が科学者として戦中戦後を生きていくのは、とても大変な時代に、その先駆者として生きてこられた姿は素晴らしいなと思いました。三宅博士との出会いが猿橋さんの人生に与えたものは大きかったんだろうなと思います。良き師に出会える大切さを改めて感じました。

    0
    2025年11月18日

    Posted by ブクログ

    一部に架空の人物・出来事が含まれているとは言え、ほぼノンフィクションの作品。
    世界大戦前後の話なので、湯川秀樹・仁科芳雄といった有名どころも登場する。
    猿橋勝子さんが生きた時代背景や、人となりがよく描かれている。

    「翠雨」とは新緑の季節、初夏から梅雨にかけて降る雨で、強く降る雨ではなく、大地や葉を

    0
    2025年11月14日

    Posted by ブクログ

    女性科学者猿橋勝子さんの生涯を描いたフィクション
    リズム良く進み「虎に翼」などの朝ドラをイメージしながら時代を切り開く勝子先生にワクワクしながら読む
    最終章、それまでの勝子先生の集大成のような出来事には何度も目頭が熱くなった
    これは女子中高生たちに読んでもらいたい!
    娘たちにも大きくなったら勧めたい

    0
    2025年11月13日

    Posted by ブクログ

    猿橋賞(優れた女性科学者に与えられる賞)の猿橋勝子博士(1920〜2007)の半生を描いた物語。

    女性である、日本人であるというハンディにもめげず、地道な研究を重ねて、日本で、そして世界で、科学者としての信頼を勝ち得ていった猿橋。ただただ尊敬する。

    1954年の第五福竜丸が被爆した際の研究に続き

    0
    2025年12月11日

    Posted by ブクログ

    最近まで、医学部入試で男女の合格ラインに差を付けていた事を考えれば、猿橋博士の凄さは、想像を絶するものです。

    0
    2025年12月19日

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