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東京から深澤が転校してきて、何もかもおかしくなった。壮多は怪我で「鹿踊り部」のメンバーを外され、幼馴染みの七夏は突然姿を消した。そんな中、壮多は深澤と先輩の三人で宮沢賢治ゆかりの地を巡る自転車旅に出る。花巻から早池峰山、種山高原と走り抜け、三陸を回り岩手山、八幡平へ。僕たちの「答え」はその道の先に見つかるだろうか。「青」のきらめきを一瞬の夏に描く傑作。
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Posted by ブクログ
花巻農芸高校という、宮沢賢治が教えた学校をモデルにした物語。深澤という転校生はなぜ花巻に来たのか、主人公壮太の幼なじみ、七夏を知っているのか、地学部に入って何がしたいのか。 高校生にしては宮沢賢治や地学に知識がありすぎる三井寺や文緒という脇役に助けられながら謎解きが始まる。七夏はどこかに行ってしま...続きを読むい、壮太は怪我で鹿踊りのレギュラーからハズれ、才能ある他の部員の存在に怯える。自分には鹿踊りしかないのか、花巻に残るという選択肢しかないのか。そんな中、イーハトーブとはどこか、銀河鉄道の夜の舞台はどこか、地学部3人の巡見の旅が始まる。 個人的には三井寺部長が、伊与原作品での舞台回し役である博学オタクで、読んでいて安心する。高校生とは思えない落ち着き、実は車椅子の弟がいて、自分が自由に石掘りをしていることに少し罪悪感を抱いているけれど常に笑顔という、なんと素敵なキャラ。 物語は、ジョバンニとカンパネルラ、ザネリのその後を想像させるような設定で胸が詰まるが、どんな人もザネリにもカンパネルラにもなりえる、そこをどう納得して生きていくか。なくなってしまった人の記憶が薄れる時に自分も記憶と再度思い出したときの記憶ともうごちゃ混ぜになって何が真実だったか、声はどんなだったか思い出せないと思う時があるが、その記憶を覚えていない人にとってそのなくなった人の存在を確かめる方法はあるのか。そんな切ない足掻きも描かれていた。また地方に住まう高校生としての虚いというか、いつか都会に出るのか、自分はここに残るのかという決断を高校で決めなければいけないというところに同じ地方のものとして共感しつつ、鹿踊りという心の拠り所を再発見できた壮太が羨ましくもあった。
せっかく書いた感想が全て消えたので、諦めて。 面白かったです。 「銀河鉄道の夜」って異稿があるんだな。 高校生っていいな。 「青の果て」の色をわたしも見たことがある。 ここで知った地学的な知識や宮沢賢治の書物の知識がわたしの中では、すごく興奮するものだった。 など、読書の醍醐味を感じさせてもらいまし...続きを読むた。
個人的に今まで読んだ本で最高の一冊。 宮沢賢治の作品に出る“イーハトーブ”がどこか。 それを高校生達が旅で辿る話。「銀河鉄道の夜」の内容が頻出するので、銀河鉄道の夜を読んだばかりだったのが、作品を理解するのにはかなりのアドバンテージでした。 そして、地元岩手が作品の舞台のため、出てくる地名も分かる...続きを読むし、後半のクライマックスシーンの登山の場面も登ったことのある山だし。 土地勘は無くてもいいだろうけど、「銀河鉄道の夜」は読んでからが一番いいですね。 銀河鉄道の夜を読み、その中で「あれってどういうこと?」と言う疑問を感じていた人には、その解釈の一つが書かれていて、最高に楽しめた一冊でした。 伊与原新さん、最高!と思えた一冊でした。
初めましての作家さんですが、ブグログ内では高評価の作品が多いようですね。 まずは学園(!?)ものから。 舞台は岩手県 登場人物は花巻農芸高校、地学部の生徒たち 彼らが宮沢賢治のゆかりの地(主に銀河鉄道の夜)を自転車で巡る旅に出る。 その様子が描かれる中で、高校生ならではの心の揺れがとても良く伝わっ...続きを読むてきた。 とにかく宮沢賢治の事が物凄く詳しく書かれていて、詳しく知らない私としては、そこは少しだらけて読んでしまったような。(申し訳ない) でも、地学部の鉱物採取のところはちょっぴり興味を持って読めました。 いずれにしても、この2つのことに関しての情報量が多くて、とても良く調べられて書かれているのだなと感心しました。 それだけに私自身がもっと本の内容が理解できて楽しめるくらい、宮沢賢治と鉱物について知識があったら良かったのにと思いました。 少しだらけて読みましたが、高校生のひと夏の青春物語としては、とても力強くて素晴らしい作品だと思いました。
NHKドラマ宙わたる教室に影響を受けて他の伊与原新さんの作品を読みたくて何冊かまとめて購入しました。 その中でも1番好みの作品です。 宮沢賢治の世界観、青春ストーリーとが上手く掛け合っていて、岩手へ旅したい!と思わせる作品でした。 Audibleにもあるので、ながら聞きもおすすめです。
出だしの掴みと章の変わり目の場面の変化があるから全然飽きない。旅する後半なんか最初に工程出してるからわかるのがどんな作用するのかな〜と思ったけども上手ですね。そして最後の謎解きの数々がまた入ってくるし、答えが出た感じが凄くする。深澤は全く悪くないし、七夏の謎解きかなと思ったら壮太の事だったとか、2人...続きを読むは子供の頃出会い繋がっている所が良いです。何より土台に宮沢賢治の銀河鉄道の夜を置くのがワクワクする。地学でも文学でも天体観測でも宮沢賢治が探せるという、地元でも知らない世界、4回も書き換えられた事実も斬新な。
伊与原新さんの学園青春ドラマですね。 宮沢賢治のオマージュ作品でもあります。 もちろん、伊与原新さんですから、科学も絡んで物語を面白くしてくれています。 宮沢賢治が教鞭をとった花巻農学校を前身とする「岩手県立花巻農業高等学校」をモデルとする「花巻農芸高校」が舞台になります。ですから、随所に宮沢賢治...続きを読むの話が盛り込まれて物語は構成されています。 二年生の壮多と七夏の教室に深澤北斗が転校してくる。そして、ひょんな事から宮沢賢治の作品のイギリス海岸のモデルになった場所を案内することになった。 目的地に行くと、三年生の三井寺と出会った。三井寺は化石の発掘をしていたのだが、実は地学部という部活を立ち上げようと部員を募集中だったのだ。 さらに、深澤はその事を知っていてイギリス海岸を七夏と壮多をさそってやって来たようだ。 話の流れで、七夏と壮多も地学部に入部することになる。同時に今年赴任してきた国語の教師の芳本が顧問になってくれる事になり、その芳本先生のクラスの一年生の川端文緒が入部することになる。 文緒は宮沢賢治の研究もしていて、文芸部を作りたかったのだか、人数が揃わず断念していた。 こうして、部を立ち上げる人数が揃って地学部の活動が始まる。 夏休みを利用して宮沢賢治のイーハトーブが何処にあるか探索をすることになる。 だが、どうした訳か、七夏が突然姿を消す。 どうやら、深澤が関係しているようだが、その謎を解くためにも、壮多は、深澤と三井寺と三人で自転車でイーハトーブ探索の旅にでる。 宮沢賢治の作品が次々に出てきて、登場人物達が、作品の中に出てくる場所や物語を考察するのが愉快ですね。 なんといっても、終盤に深澤の転校とイーハトーブ探索の目的と秘話が明かされる。それは、七夏失踪の謎解きと結び付いていくのが、感動を呼びます。 伊与原新さんの作品の傾向が、この作品から変わってきているのを感じられます。 「月まで三キロ」にみられる、人情味あふれる人間模様を科学を絡めて描き出す手法ですね。 ますます面白くなる伊与原新さんにワクワクです♪
花巻の高校生たちが立ち上げた地学部。 主人公の江口壮多を含めたメンバーは夏休みを利用し宮沢賢治のイーハトーブを求めて巡検の旅に出る。 訳ありの転校生深澤の悲しい過去や七夏の思い。 「銀河鉄道の夜」になぞらえた深くて神秘的な作品だった。「銀河鉄道の夜」に異稿があるとは今まで知らずにいたので、ぜ...続きを読むひ読んでみたい。 日の入りから夜へ向かう空の青の深さの描写には心惹かれた。 宮沢賢治をここまで惹きつけるような作品を描ける伊与原さんは、現代の宮沢賢治に匹敵するのではないだろうか。
宮沢賢治の イーハトーヴは架空の理想郷に、郷里の岩手県をモチーフとしている 更に銀河鉄道の夜をなぞるストーリー展開 そして北上川(イギリス海岸)、岩手山や雫石駅など風景など重ね合わせるとより感情移入します。 鹿踊り部の存在など、知る事、没入度が上がり 日記とラストシーンは銀河鉄道の夜とリンクして...続きを読む感動の涙! 岩手で宮沢賢治の聖地巡礼や鹿踊りを見たくなる 是非読む前に銀河鉄道でを予習して下さい
物語のテーマは「宮沢賢治」。宮沢賢治の詩や物語がどこで書かれたかを高校生の地学部メンバーが考察していくミステリー仕立てな展開が面白い。賢治の「銀河鉄道の夜」に4種類の原稿があり、「カムパネルラが死なない」バージョンがあることもこの作品で初めて知り、宮沢賢治作品を改めて読んでみたくなった。作中に登場す...続きを読むる岩手の賢治由来の場所も、一度訪れてみたい。高校時代にこういう青春したかったな
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青ノ果テ―花巻農芸高校地学部の夏―(新潮文庫nex)
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