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Posted by ブクログ
破天荒な気象予報士菜村蝶子と幼馴染の冴えない探偵右田夏生がひも解くミステリー。蝶子の人物造形が無茶苦茶面白い。大学院を出て、民間の気象予報会社に勤める蝶子は、いやいやながらテレビ放送のお天気お姉さんになる。ところが、ぶっきらぼうで歯に衣を着せない喋りぶりや、最後のバタフライ効果張りのとんでもない御神託などで、視聴者の人気が大爆発。そのままのつんけんした乗りで夏生に言いたい放題。夏生が持ち込む5つの謎を二人で解いていくのだが、気象のことが謎を解く手掛かりになるのだ。最後の「標本木の恋人」はなかなか感動的だ。いいねえ。ソメイヨシノは、コマツオトメとオオシマザクラの交配によって生まれたという可能性が強いという。コマツオトメは、ソメイヨシノによく似ているが、開花が少し早いそうだ。
Posted by ブクログ
伊与原新さんの小説は好きなのですが、こちらは私がこれまで読んできた物と少し雰囲気が違って新鮮でした。
天気予報が大嫌いな気象予報士・菜村蝶子と幼なじみの探偵・右田夏生が依頼された数々の謎を解き明かしていくストーリーなのですが、蝶子のキャラクターがぶっ飛んでいて笑えました。こんな気象予報士さんをテレビに出したらダメでしょ〜て思うけど小説の中では面白い。
探偵右田夏生との力関係も一目瞭然。
伊与原さんは、毎回科学の事を分かりやすく書いてくださるのですが、今回の気象に関してはちょっと難しかったです。それでもテンポ良く謎を解き明かしていくストーリー展開は楽しめました。また未読の本を見つけたら読んでみたいと思います。
Posted by ブクログ
伊与原新さんの日常の謎、お天気ミステリーですね。
エンターテイメントユーモアミステリーでもあり。
探偵の右田夏生が小学生の頃、転校生の菜村蝶子に出会った。
蝶子は、変わり者で、天気に関心を持っている。
蝶子は言う。
「お天気って、面白い」
「天気予報は嫌いだったんじゃないんか」と夏生。
「面白いのは、雲とか風とか雨のこと。
天気予報は、どうでもいい」
「お天気は、誰もえこひいきしない」
そして、夏生は何でも引き受ける探偵になり、蝶子は気象予報士になり、「ウェザーコム」という気象情報会社に就職した。
「右田探偵事務所」に持ち込まれる仕事に行き詰まると、夏生は蝶子に助けを求める。
そんな時、蝶子の気象知識が役に立って、蝶子の推理もあり、事件を解決していく。
目次
序章ーー新緑の頃
第一章 ミモザの霞んだ日
第二章 五十二年目の遠雷
第三章 台風二過
第四章 エオルスの竪琴
第五章 標本木の恋人
終章ーー再び初夏
夏生のとぼけた探偵と、冷たくあしらいながらも条件付きで協力する蝶子の凸凹コンビが面白い。
もう一つ、天気予報が嫌いな蝶子が、会社の都合で、テレビのお天気キャスターとして出演することになり、蝶子のぶっきらぼうな気象予報に戸惑う女性アナウンサーのやり取りが、漫才のようで楽しい。「流体力学オタク」の蝶子が専門の話になると俄然目を輝かせて喋り出すと、女性アナウンサーが慌てだす。
極めつけは、番組の最後になぜか謎の「バタフライ効果」を吐く。これがうけて、蝶子のお天気キャスターは、なぜか人気があるのが、すこぶる愉快ですね。
とにかく、面白い。ゆっくりと味わって欲しい作品ですね(=^ェ^=)
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