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夜の教室で科学に挑む、大ヒットドラマ原作 定時制高校の科学部に集った年齢も経歴もバラバラの生徒たち。すれ違いながらも壮大な“実験”にぶつかっていく彼らを描く青春小説。 単行本 2023年10月 文藝春秋刊 文庫版 2026年3月 文春文庫刊 この電子書籍は文春文庫版を底本としています。
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Posted by ブクログ
本作は以前からタイトルだけは知っていたが、読んだことはなく。 ネトフリで、NHKドラマを見かけて、観てみたら、ものすごく面白くて感動した。 これは、原作も読んでみたい!と、手に取ったのがこの本。 原作とドラマは、少し違っていたが、やはり感動する小説だった。 自分は、家庭の事情で合格をしたのに大学に...続きを読む行かれなかった。 代わりに、働きながら大学の通信教育部で大卒資格をとった。 昼間の普通の大学生には「通信教育部なんて」と、馬鹿にされながらスクーリングに通ったなー。 この本を読みながら、そんな昔のことを思い出した。 通信教育部にも、さまざまな年齢の方がいた。 この定時制のように。 学ぶことはいつでもできるし、学ぶことは楽しい。 小説の中の彼らは、この経験を轍にして、いろいろな未来を見ることができる。 なんだか、羨ましくなってしまった。 あとがきで、モデルとなった学校があるのを知り、指導をしていた3人の先生に拍手をしたくなった。 モデルの方々は、小説のようなタイプではなかったかもしれない。 けれど、学生たちの未来を大きく開いたのは一緒だろう。 良い小説だったなー。。
「オポチュニティの轍」の画像を検索して見た。 藤竹先生の話を聞いた後だと何だかすごく哀愁を感じる。 知識が増えると同じものでも見え方が変わる。 火星探査機オポチュニティが自分の歩いてきた道を振り返って撮影した写真。15年間もたった一人で写真を撮り続けた火星探査機が、ただの機械とは思えなくなる。 知る...続きを読むことって楽しいんだと改めて思わせてくれる一冊。 我が家の高2息子、通っている高校に定時制があるし、 中学生の頃から理科の先生になりたいと言っている。この本めちゃくちゃ刺さるのでは。
様々な背景と事情の中で定時制高校に通う人たちが、教師の導きで科学部の一員となり、教室で「火星のクレーター」を再現する実験にぶつかっていく物語。 とてもいお話だった。 昔々、高校生の頃、私が通っていた学校にも定時制の課程があり、2年生の時には同じ教室を使っていた。 ある時、黒板に「ちゃんと掃除をする...続きを読むように!」みたいなことが書いてあり、ほとんど掃除のようなことをしていなかった私たちは教室がきれいだったのは定時制の人たちが掃除していたお陰だったことに気づかされ、それからはしっかり掃除をして帰るようになったのだった。 そこから私たち全日制と定時制の人たちとの黒板を介した交流が始まって……みたいな佳い話にはならなかったのだが(ならんかったんかい!?)、まあ、純で素直な高校生だった時代のお話。 物語の中で、ペンケースを盗られたと思い込んだ全日制の女子が黒板に暴言を書いたり同じ席の昼夜の生徒間で机の中にメモを入れてやり取りをする場面を読んで、そんな昔を思い出した。 なので、古き時代に生きた私の感覚だと、定時制と言えば、何らかの事情で進学せずに働いている人が学びに飢えて通ってくるというイメージだったのだが、この本を読めば、『授業中のリスカなんてありふれてるし、暴行事件も多い』とか『虐待を受けていたり、育児放棄に近い状態で育ったりした子どもたちが毎年何人も入ってくる』など書いてあって、世の中が変わったことを今更ながらに知った。 そんな高校の4人の生徒、なにをやっても負のスパイラルから抜け出せない不良の岳人、夫と二人で料理店を切り盛りするフィリピン人のアンジェラ、起立性調節障害を抱え保健室登校を続ける佳純、かつて中学を出てすぐに集団就職で上京してきた長嶺。 章ごとにそれぞれが定時制に通ってくる背景が知れていく。高校に通えず働くしかなかった長嶺とその妻の学び直しの話にグッとくる。 生徒たちの身上と科学知識が溶け合って進む話は山あり谷あり、分かり易い展開だしちょっときれいすぎる感じもするが、ぶつかり合いながらも少しづつ前に進んでいく姿にはとても好感。最後の学会でのプレゼンの場面にはじんわりと感動が広がる。 作者さんのあとがきを読んで実話を下敷きにした話だということに驚いたが、『定時制の一年次というのは毎年、混乱のうちに終わってしまう』と言われるような環境でも、人間の可能性を信じて仕掛けた教師の方々を素晴らしいと思った。 本筋とはあまり関係ないのだが、、、第一話には、またしてもディスレクシアが登場。今年読んだ本だけでも3例目。こういうことを通してこの障害に対する理解が広がり、努力していないと決めつけられる人が少しでも少なくなると良いなと思った。 オポチュニティの轍、なかなか味わい深い絵面。
読み終えて、いちばん強く感じたこと。 人は、人との出会いでしか変われない。そんな気がしました。 舞台は、新宿にある都立高校の定時制。それぞれに事情を抱えた生徒たちが科学部に集まり、「火星のクレーター」を再現する実験に挑む物語です。 理系科目がずっと苦手だった自分には、読み始める前、正直なところ身...続きを読む構えがありました。けれど読み進めるうちに、それは科学の話である以上に、人と人との物語だと気づかされていきました。 不器用にぶつかり合いながらも、少しずつ前を向いていく登場人物たち。その姿を追ううちに、こちらまで静かに背中を押されているような感覚になりました。 学ぶということが、人をこれほどまでに輝かせるのだということ。何度も、ぐっとくる場面がありました。 気力が湧かないな…ってときにも、そっと寄り添ってくれる作品です。
ドラマ版の予告を見て面白そうで購入。 文系だけど、実験シーンなんかも面白く読めた。 こういう話、もっと読みたい。 個人的に読んでいて心が苦しくなったのはオポチュニティの轍だけど、1番心に残ったのもこの話。 3ヶ月のはずが15年頑張った、オポチュニティの轍。 願いと祈りを込めずにはいられなかった。
NHKドラマがとてもよかったと聞いていて、でも観れなかったと残念に思っていたときに出会ったその原作! 読みながら明るくなるだったりはないのですが、とにもかくにもおもしろく、じんわりとあたたかく、読んでよかったと胸を張って言える素敵な本でした!!
大人になっても夢を諦めなくていいんだって思えた。諦めなければ必ず何か手にできるはず。子供の頃に夢見ていたことも今は忘れかけてたりするけど、もう一度やってみようかなと奮い立たせてくれる一冊だった。
若隆景のパレード間に合った、が、凄い人というか規模の予測が下手すぎる オープンカーもバスでエエって。夕方から山車祭り 色んなのあるのね、流町の太鼓打ち最高だった。清風庵に行くと和三盆は前田利家が奨励して始まると 和三盆は徳島県でしか作れない希少なものと いやあこれだけでも勉強になります 100年です...続きを読むかと言うと そこらじゅうにありますしもっと古いお店あると低姿勢で 尊敬しかない。 タイトルも読み終えてなるほどだし(山車) 科学を日本語に置き換えるのが素敵だな 曖昧じゃない数値化する日本語 あーやっぱり伊与原新さん凄いって
定時制高校に通う人物たちがある教師を中心に織りなす学生生活の短編集。 学園ものとはいえ、舞台は定時制高校。 そこに通う人は様々で、心に傷を負ったり、勉学についていけなかったり、時代のせいで学校に通えなかったり。 それぞれの人が年齢も性別も背景もバラバラながら、全日制の高校生とは違う生き苦しさとやるせ...続きを読むなさを抱えながら学校生活を送っていた。 そんな生徒の前にある理科教師が現れた。 彼は日中は大学で研究者をやる傍ら、夜は定時制高校で理科と数学を教えていた。 彼は教科を教える以外にもやりたいことがあった。 それは定時制高校に科学部を作ること。 難しい人間関係や周囲との能力差に疲れ果てた人でも、自然がもたらすなぜ?という好奇心に束の間、没頭し、登場人物たちに活力を与えるシーンに元気をもらえた。 自然の癒しだけでなく、科学部を通してメンバーに熱意と自信がはぐくまれていく感じがよかった。
伊与原さんの小説には地学の分野が登場する。いろいろな人生の悩みや事情を抱えた登場人物達が、自然科学の真理に触れることによって、日頃の悩みから解放され、生きるヒントを得る展開である。今回もきっと、科学のパワーで人生が変わる奇跡のストーリーなのだろうと期待し、手に取った。特に今回は都心の繁華街にある定時...続きを読む制高校が舞台であり、さぞかし多種多様な登場人物による、波乱万丈な人生が交錯して化学反応が生まれるのだろうと期待が高まった。 地学の知識が必要なハードルの高さは無く、頭の良い悪い関係無しに、純粋に興味をそそられるものばかり。身近に存在する自然現象だから、興味さえ持てば誰であれ門戸を開いてくれる身近な学問分野だと思う。挫折を味わったどん底状態の人に知的好奇心を植え付け、暗い過去(黒歴史)から解放し、人と人を結び付けてくれる学問の力に驚かされる。 私の高校の友人で、高校1年の時は学年最下位クラスだったが、2年生になって「世界史」にのめり込んだ人がいる。彼は世界史を通じて勉強の面白さに気づいたのか、他学問の成績も急上昇して、超難関校に合格した。この本を読みながら、かつてのクラスメートのことを思い出していた。 学校では、残念ながら失望や挫折を経験する人もいるだろうが、予想もつかない、数々の奇跡を生み出すこともありうる。そして、何歳になっても奇跡は起きるわけであり、何かを学び始めるのに早い遅いの優劣は関係ないことを痛感した。
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