【感想・ネタバレ】宙わたる教室のレビュー

あらすじ

夜の教室で科学に挑む、大ヒットドラマ原作

定時制高校の科学部に集った年齢も経歴もバラバラの生徒たち。すれ違いながらも壮大な“実験”にぶつかっていく彼らを描く青春小説。

単行本 2023年10月 文藝春秋刊
文庫版 2026年3月 文春文庫刊
この電子書籍は文春文庫版を底本としています。

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Posted by ブクログ

夢中で読みました!
ストーリーを読んで共感するところが幾つもありました。登場人物それぞれが、運命の悪戯でどん底に叩き起こされようとも胸に秘めた自分や大切な人のために変わりたい、変えたい一心でたどり着いた定時制という空間の中で、様々な衝突や経験、理解、決心を重ねながら夢を現実として掴み取るために一生懸命に努力を重ねる姿に大きく心を突き動かされました。
自分もまだまだこれからだ、やってやるぞ!という気持ちになりました。

自分も就職してからいろいろな経験をしました。罵倒され、今ではパワハラとなるような発言を浴びせられながら、悔しい気持ちを起爆剤に、いつか見返してやるの負けん気で成長して来ました。
決してエリートなどではなく、学歴もそこまで高く無いですが、そんなこと関係なく誰にも負けない自信がつくまでになりました。

そういう面で、彼らほど過酷な経験を積んでるわけでは無い私ですが、ほんとに共感しながら、応援しながら、成長を楽しみながら、一気に読み進めました。
書店で見つけた際には是非手に取ってみてください。是非、読んでみてください!

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2026年04月13日

Posted by ブクログ

「『自動的にはわからない』」(p.17)
「『火星の夕焼けは、青いんですよ』」(p.47)
「長袖Tシャツの袖口がずり落ちて、リストカットの跡がのぞいた。・・・傷跡を『オポチュニティの轍』と見比べる。佳純はやっと、なぜ自分がこの写真に心をとらわれているか、わかった気がした。」(p.114)「左腕に刻まれた傷跡をひと撫でする。この轍は、ここで終了。わたしは、新しく轍を作るのだ。」(p.129)
「もしかしたら、極めて個人的なはずの『その気になる』という現象は、何らかの機序でまわりに伝播するのかもしれない。」(p.275)「『人間はその気にさせられてこそ、遠くまで行ける』」(p.276)

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2026年04月11日

Posted by ブクログ

「火星の夕焼けは、青いんですよ」そんなこと言われちゃあもうこっちも読む手が止まるわけないです。
年齢も学校へ通う理由も様々な個性的な登場人物が、どうしようもないくらい熱い物語を作ってくれてます。
読み進めるのが楽しく、読後感もとても良い作品でした。じいさんがいい味出してるなあ。

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2026年04月07日

Posted by ブクログ

素晴らしい。ストーリー的には王道な青春小説で、そんなにうまくいくかいなと思うところもあったけれど、若者の青春と成長の物語はまぶしく、鮮烈な印象を残した。
一歩を踏み出す勇気、自分をあきらめずに可能性に賭ける尊さを教えてくれるとても良い本だと思う。子供にもお勧めしたい内容。

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2026年03月29日

Posted by ブクログ

★4.6
まず、主要人物である5人の生徒と1人の教師、
どのキャラもそれぞれに個性的かつ魅力的である。
そしてストーリー上、誰一人として欠けてはいけない事が分かる。そこがまた良い。
各章ごとに、登場人物が順にフォーカスされ、
その人物の目線で物語が描かれていく構成であり、その為、年齢性別性格などキャラクター性はバラバラなのに、皆それぞれに感情移入する事が出来る。

そして科学部の仲間たちと夜間の教室で実験や研究作業をする描写に、
学生時代に、文化祭の準備で夜の時間まで教室に残って仲間達と作業した時の、あのどこか高揚感があってエモい、青春の懐かしさを思い出した。

続編の発売も決定しているということで、早くも
非常に楽しみである。

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2026年03月22日

Posted by ブクログ

学校課題図書で読みたかった本。文庫になったタイミングで読んだ。純粋に学びたいという気持ちがあってもできないことは社会的な損失なのかもしれない。同じような人が集まる組織はいつか駄目になるのではないか?色々考えさせられる本でしたよ。

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2026年03月19日

Posted by ブクログ

ドラマは観ていませんが、定時制高校勤務経験があるので気になっていた小説。
途中何度も泣きそうになりながら読みました。
家で読んでいたら泣いていたと思います。
「いい思い出なんか何ひとつなくても、引きこもってても、学校へ行きたい気持ちはなかなかゼロにはなんねーんだよ」というような一節はかつてうけもっていた生徒を思い出しました。
ぜひ色んな人に勧めたい1冊です。

追記
岳人に絡んでくる三浦と共にいる朴が、一緒になって岳人に絡まずに適度な距離感でいてくれるところが個人的には凄く好き。
あれが2人まとまって絡んでくるのとでは全然違ったんだろうなと思う。朴のファインプレーだと思ってる。

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2026年03月14日

Posted by ブクログ

再読して科学部の面々の思いが熱くよみがえりまた感極まる。不器用で劣等感を持つ孤独な少年・岳人が、星や宇宙への純粋な情熱を通して世界とつながるところは砂嵐に耐えながらも長きに渡り任務を続けた火星探査機オポチュニティの健気さに似ていてさらに愛おしい。科学は特別なエリートだけのものではない、誰でも宇宙に手を伸ばせる…「どんな人間でも、その気にさえなれば、必ず何かを生み出せる。」─ この言葉に何度も励まされる。本当の居場所、夜の教室の科学部がこれからもずっと続いていくといいな、と静かでじんわりとあたたかな余韻に包まれるのです。

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2026年03月14日

Posted by ブクログ

ドラマがとても面白かったので、原作を読むのを躊躇していた。本と映像とを比べて、あっちの方が良かった、悪かった、みたいなことを考えてしまったら勿体ないきがしていたから。しかし、文庫になって初めの方を少し読んで、やめられなくなったので買ってしまった。で、一気に読んだ。ドラマとおんなじ雰囲気だった。登場人物のほぼ全員がピッタリすぎてドラマを作った人たちの本気を感じた。相澤さんだけ、ドラマ側がスマートになってて笑った。

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2026年03月11日

Posted by ブクログ

何歳になっても、何かに夢中になれるっていうのはすごく素敵。
年齢もバックグラウンドも違う人たちだけど、その多様性があるからこそ、生み出せるものがある。
続編が出るとのことで、次はどんなものが生み出されるのか楽しみ。

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2026年03月09日

Posted by ブクログ

教室に火星を作る——。

新宿の定時制高校の夜の教室に、年齢も境遇もまったく異なる生徒たちが集まる。彼らは理科教師・藤竹のもとで科学部を立ち上げ、「火星を教室に再現をしてクレーターの実験をする」という途方もない目標に挑む。

この物語の魅力は、「学びとは何か」を根本から問い直している点だ。AIが知識を瞬時に提供できる時代に、なぜ人は自らの手で実験し、仲間と議論し、失敗を重ねる必要があるのか。藤竹が生徒たちに見せるのは、答えではなく「問いの立て方」であり、知識の伝達ではなく「その気にさせる」技術だ。それはまさに、AIには代替できない教育の本質とも言えるかもしれない。

著者の学術的バックグラウンドが、作中の実験描写に揺るぎないリアリティを与えている。クレーター生成実験の手順や学会発表の緊張感は、「科学をやったことのある人」にしか書けないものだ。実在の定時制高校での活動に着想を得た物語でもあり、フィクションでありながら地に足がついている。

この小さな科学部の物語は、学ぶことの原初的な喜びを思い出させてくれる。火星の夕焼けが青いように、学びの景色もまた、思いもよらない色をしている。

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2026年03月09日

Posted by ブクログ

非常に面白い。わからないことへの探究心を持つ人々の熱量は老若男女で変わることがない。また様々な背景を持つ人が集まることで、探究はより深く幅広い解決策を生み出す。非常に心温まる気持ちの良い小説。

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2026年04月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

色々な事情、悩みを持つ定時制高校の生徒たちが、科学を通して仲間となり成長していく青春物語。

生徒たちの成長を感じた。発表が終わった時の目頭が熱くなる。
好きなものに熱中することの大切さを教えてくれる。

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2026年04月09日

Posted by ブクログ

こういう「生徒が自主的に取り組む科学」のお話が大好きです。羨ましいな〜微笑ましいな〜というほのぼのした気持ちで読み進めることができました笑

巻末の対談にもあったように、辻村さんの『この夏の星を見る』とも雰囲気が近くて、ぜひ一緒に読んでほしいな、と思う物語でした。

ただ最後の藤竹さんと長嶺さんの会話や研究室での過去の話はとても興味深いです。生徒をその気にさせても良いか、という問いです。

物語では最終的に優秀賞を取ることができましたが、もし結果がうまく出なかったら、プレゼンで失敗してたら、きつい質問が飛んできたら、考えれば考えるほど、主人公の岳人が再び闇落ちしてしまわないか、心配がつきません。

あくまでも「教師がその気にさせた」のではなく「自分がやりたい」という姿勢がポイントになるのではないかと思いました。

科学が平等にしろそうでないにしろ、過剰に期待を与えるものではないのかもしれませんね。たしかデッラポルタも、科学には大前提お金が必要である、みたいなこともいってた気がします。地位もある程度は重要なのかも。

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2026年03月30日

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