月まで三キロ(新潮文庫)

月まで三キロ(新潮文庫)

781円 (税込)

3pt

「この先にね、月に一番近い場所があるんですよ」。死に場所を探す男とタクシー運転手の、一夜のドラマを描く表題作。食事会の別れ際、「クリスマスまで持っていて」と渡された黒い傘。不意の出来事に、閉じた心が揺れる「星六花」。真面目な主婦が、一眼レフを手に家出した理由とは(「山を刻む」)等、ままならない人生を、月や雪が温かく照らしだす感涙の傑作六編。新田次郎文学賞他受賞。(対談・逢坂剛)

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月まで三キロ(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    想像以上によかったー。
    こういうロマンティックな科学のお話好きだわ。
    特に「星六花」と「エイリアンの食堂」と「山を刻む」がよかった。

    どのお話にもある分野の科学者(詳しい人)が出てくるけど、皆んなとても素敵。

    1
    2025年09月07日

    Posted by ブクログ

    迷ったり悩んだりした時⋯とりあえず何か行動してみようかな!そんな気持ちにさせてくれる短編集でした、『山を刻む』が良かったです

    ⋯⋯⋯トレイル始めよ!

    0
    2025年12月21日

    Posted by ブクログ

    短編集。どの短編集も読み始めてすぐにその世界に引っ張りこまれた。
    理系の作家さんのようで、天文、宇宙、、科学の知識が散りばめられている。散りばめられているというよりは、ストーリーにしっかり染み込むような形だったかな。

    0
    2025年12月15日

    Posted by ブクログ

    著者のインタビュー記事から興味を持ち手に取る。
    科学的な知識を散りばめながら、優しい文体で短編が進んでいく。
    読み始めたら止まらない。
    各短編ごとに雪結晶や素粒子、化石など異なる内容が扱われるが、冗長な説明などない。
    素晴らしい作品だった。

    0
    2025年11月29日

    Posted by ブクログ

    第二回目伊与原さんブームということで、こちらの本。短編集で、人生に迷える人+行きすがりの理系(の特定の分野に詳しい人)という設定がもはや安定。まだ初期の本を読んでいないが、後書きでの逢坂さんとの対談を読むと当初は理系知識の謎解きトリックミステリー派だったということで、まあそれはネタ作りに疲れそうだな

    0
    2025年11月22日

    Posted by ブクログ

    エイリアンの食堂は何度でも読み返したい。
    読んでいく中で次の展開が予想できず、ミステリーのような面白さがあった。

    0
    2025年11月16日

    Posted by ブクログ

    月や石や山などに共通する「時間」という性質を上手く人生の比喩として扱い、それらにまつわる様々な境遇の人間模様を短編ストーリー集として綴ってある。自分の中で大切にしてきたもの、目を背けてたもの、忘れてた熱いものを思い出させてくれた。

    0
    2025年10月26日

    Posted by ブクログ

    「宙わたる教室」を読み、著者の別の本も読みたくなって手に取った本。
    結論としては、文句なく良かった。
    6編の短い小説の中で、各々の登場人物は皆うまくいかない日常を抱え、行き詰まっている。その中で偶然に出会った人が教えてくれた科学の壮大さと、その人の良い意味での変わり者加減が、その日常に刺激を与え、視

    0
    2025年10月12日

    Posted by ブクログ

    読み進めるたびに心の錆が少し取れるような感じがしました。科学についてはまったく詳しくないですが、ストーリーの中に自然に入っており引っかかるどころかスルスルと読めました。どのお話もよかったですが、「エイリアンの食堂」と「山を刻む」が特に好きです。

    0
    2025年09月21日

    Posted by ブクログ

    面白かった。化学をおりまぜながらままならない人生を書いた六篇の短編集。
    その章ごとに小さな知識とかが書いてあってへぇといい勉強になった。私たぶんこういうの好き。特に好きだったのは表題作と山を刻むかな。どの章も全部が解決してる訳では無いんだけど少し前向きになれる終わり方してるから読んでて心地よかった。

    0
    2025年09月20日

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