【感想・ネタバレ】月まで三キロ(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

「この先にね、月に一番近い場所があるんですよ」。死に場所を探す男とタクシー運転手の、一夜のドラマを描く表題作。食事会の別れ際、「クリスマスまで持っていて」と渡された黒い傘。不意の出来事に、閉じた心が揺れる「星六花」。真面目な主婦が、一眼レフを手に家出した理由とは(「山を刻む」)等、ままならない人生を、月や雪が温かく照らしだす感涙の傑作六編。新田次郎文学賞他受賞。(対談・逢坂剛)

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

それぞれの話はよくある設定ではあるが、その中にある科学知識が豊富で楽しい。理系の人にとくにオススメ。

0
2026年10月11日

Posted by ブクログ

すごく好きな短編小説です。

科学的なことをドラマチックに話と絡めていてうっとりします。
個人的にはタイトルにもなっている「月まで三キロ」が1番好きです。

0
2026年10月05日

Posted by ブクログ

科学用語がでてくるので一見とっつきにくいように思えるが、あくまで物語の一部として自然に挿入されているので、全く違和感なくむしろ物語の面白さを効果的に印象付けているように感じた。

個人的には『エイリアンの食堂』が推し。
水素のくだりは、少し極論に思たもののその循環は確かな事実であり、今後起こりうる不幸を悲しみ以外の方法で受け止める一つの捉え方として心に留めておこうと思う。

そのほかのストーリーも背中を押されるものばかりで、科学には実利的な側面だけでなく捉え方によっては人の心を動かすことができる一面もあることを実感した。

もし理科の教科書が小説風にまとめられている世界線があり、ややこしい計算方法や考え方が本書のように物語に織り込まれていたのなら僕も物理を好きになれたのかもしれない。。。

0
2026年09月20日

Posted by ブクログ

短編集
何も繋がりは無いが科学知識が盛り込まれるのが余計に現実くさい
思わず微笑んでしまうような話、キャラクター
押し付けがましくなく意外性のある展開
巻末で本人が言ってる「力強さ」がない、その通りで、それが魅力と思った
そういう意味では若い頃だったら物足りなかったかも、人間関係の本でもあるので年取ってからが響くのか

0
2026年09月11日

Posted by ブクログ

この本好き。カバー絵もステキ。
月、雪の結晶、アンモナイト、ギター、エイリアン、山…それぞれ散りばめられていて自然科学系好きには堪らない。

そして最初から惹きつけられて次読みたい、で最後までいける。この両立は案外難しい。

ストーリーも人生いろいろあるよね、という人それぞれに物語があり、それを温かく見つめる視点がいい。

『わかるための鍵は常に、わからないことの中にある。』 この言葉引っかかる〜✨️

総じて大満足。人に勧めたい本。

0
2026年09月09日

Posted by ブクログ

表題作『月まで三キロ』のあらすじに惹かれて。
どの話にも宇宙や自然、科学について書かれているけれど決して読みにくくなく、むしろ神秘的に感じられてそこがこの作品の魅力だなと思ったし、とても自然に触れたくなった。

手に取るきっかけになった『月まで三キロ』もよかったけど、個人的には『星六花』と『アンモナイトの探し方』が好きだった。登場人物それぞれの行く末はわからないけど、明るい希望を感じられる終わり方で癒された。

0
2026年09月04日

Posted by ブクログ

科学と文学の融合?科学というと難しそうに聞こえるが、科学(自然)の中にはこんなところにちょっとした美しさがあるんだよと語りかけてくれるような小説。

0
2026年08月24日

Posted by ブクログ

浜北の書店でふと気になって買った一冊。
短編はあまり呼んだことがなく、物足りなく感じるかと思っていたが、そんなことはなくとても読みやすく面白かった。月まで三キロの舞台は近所ということもあって、風景がありありと浮かんできて感傷的な気持ちに浸ることができた。知らない間に、「県道360号 月 Tsuki 3 km 」標識の麓で色んな思いに耽る人がいるんだろうな、そんな思いをかすかに抱けた。

0
2026年08月23日

Posted by ブクログ

幸せは、足元と出会いと見上げた先にある。ある意味「三方よし」。どの作品も自分に重ね合わせてしまう不思議な力を感じる。

0
2026年08月15日

Posted by ブクログ

初めての理系短編小説。

小学校の頃、宇宙や星に夢中だったな〜と懐かしい気持ちも芽生えた。
どのストーリーも私たちの人生の中で直面する試練や心の葛藤がリアルに描かれていて、かつ締めくくりはふんわり優しいところに心惹かれた。

この方の他の作品も読んでみよーと思う。

0
2026年08月04日

Posted by ブクログ

雪のお話がすきでした。
ずっと静かなトーンだからこそ、人の感情の起伏がじわじわと伝わってくる。とても好きな作品でした。
アンモナイトの話もすき。
またこころがきつい時に読みたいなぁ。
人っていいなって思える

0
2026年07月18日

Posted by ブクログ

いい話の集まり! 特に天王寺ハイエイタスという話はかなり良い! 短編は淡々とした雰囲気で書かれる感じが好きなので、ピッタリでした。

0
2026年10月04日

Posted by ブクログ

悩みをを抱え行き詰まった時、ふとした出会いから前向きになれたり、方向転換できたり。

そんなお話6遍を、月、雪の結晶、星々、山などの自然のモチーフと絡められ、どれもこれもとても美しく感じられました。

空とか海とかの大自然を前にすると、自分の悩みがとてもちっぽけなものに思えてくる事がありますが、それを体現出来る小説、という感じ。
美しい景色が広がりました。

0
2026年10月03日

Posted by ブクログ

【中秋の名月に読みたい最高のご褒美】

9月25日は十五夜!✨
月にちなんだ本を読もうと思い手に取った。
読み進めると、短編集だと気付き「やっちまった!」と思わず天を仰いだ。…が、これが最高のご褒美だった。(⁠ ⁠ꈍ⁠ᴗ⁠ꈍ⁠)

ここのところ天気がずっと雨だったせいか、昨日はやけに月が綺麗に見えた。虫たちの奏でる音楽の粋なサービスもあり、最高のシチュエーション。♪♫

タイトル通り月をはじめ、科学や自然をモチーフにした物語。
作中の「月ってね、地球にいつも同じ面を向けているんですよ」この台詞が凄く深い言葉だなと思った。弱いところや泣いている姿を見せたくない。心配させたくないから笑顔でいよう。と優しさと思いやりに満ち溢れている。時には自分を苦しめてしまうかもしれないけれど、月のようにいつも変わらず大切な人を照らしたい、そんな強さと優しさは諸刃の剣のよう。

この短編集に登場する人々はみな、人生に挫折したり、大切な人を失ったりして、「手の届かない場所」遠くのものに想いを馳せている。✨
どの物語もラストは霧が吹っ切れたように「もう一度歩き出そう」と前向きになっていくのが心地良かった。

読後、胸がじわーっと熱くなって、余韻がじわじわと体中に染み渡っていく。このまま物語の中にひたっていたい、そんな気持ちにさせられる。
秋の夜長に読む贅沢な1冊だった。♪⁠ ⁠\⁠(⁠^⁠ω⁠^⁠\⁠ ⁠)

0
2026年09月25日

Posted by ブクログ

 表紙の綺麗さに目が留まり、前情報なしで衝動買いした本。

 科学とヒューマンドラマが融合した短編集。
 文系の自分でも興味深く読める科学ネタと、それに自然と溶け込む様々な人生模様が魅力的。

 どの作品も続きが気になるような終わり方。
 その後がどうなったのか知りたい気持ちもあるけど、全てを語らないことで蛇足にならず、余韻に浸ったり想像を巡らせたりできるので逆に良いのかもしれない。
 人々の人生のターニングポイントを垣間見せてもらえたことで、自分の人生の選択にあたってのヒントを得られたような感じがする。

 どの話もそれぞれ良かったけど、特に表題作でもある「月まで三キロ」、そして「天王寺ハイエイタス」「山を刻む」が好き。

0
2026年09月10日

Posted by ブクログ

オオルリのお話が結構気に入って本作を手に取った

 久しぶりに新鮮な読後感を味わえる作家さんに出会った感じがする。どれも色合いがとっても異なる短編集。どこに向かうの?ってなワクワク感が最後まで続いて、温かいオチへと向かう。この感じ伊坂幸太郎作品に似ている気がする(だから好きなのかな)。

 神戸大理学部卒というキャリア(しかも惑星だって!)を存分に生かした感じの物語構成が私にはとっても心地よい。

 表題作「月」は文章で悲しさが表現されないぶん、とても深く悲しみが浸透するし、最後の「山」は新田次郎を彷彿させる山物語だな。「星」も「アンモナト」も「天王寺」も「エイリアン」もカキーンと響くほどではないものの、後味が良い素敵な作品だ。どんどん他の作品を手に取ろう。

0
2026年09月08日

Posted by ブクログ

この著者の短編集は初めてであったが、長編と同様に人物の心の描写を丁寧に描いていて心が温かくなった。3.7

0
2026年09月07日

Posted by ブクログ

宇宙や科学に興味が持てるように、理系のessenceが散りばめられた短編集。

読みたい本には登録していた、はじめましての作家さん。ド文系の私をも引き付ける『引力』があるなぁと感じた。

面白い、興味深い、読後感も爽やか。
次に読む作品が楽しみになる作品でした。

0
2026年08月30日

Posted by ブクログ

短編集。
あまり1冊の本に色々入っているのが好きではなかった。
ただの食わず嫌いだったんだな。と思った。
短いからもうちょっと膨らませて欲しいと思う話もあったが読みやすく短いが故に内容が混乱する事もなく楽しめて読めたしストーリーもおもしろかった。

0
2026年08月20日

Posted by ブクログ

辛いことがあっても、人間には、もう一歩前に進む力がある、と感じさせてくれるお話がたくさんあった。それが明るい一歩じゃなくても、勇気を出して小さな一歩を踏み出すこと、それがまた次の一歩につながるし、人生はその繰り返しなんだなと思った。

0
2026年08月16日

Posted by ブクログ

なんだか妙に優しい話が多かった。
人生において全然ありそうな…
何かに熱中する人々との出会いの中で自分や自分の道を見つけるという。
そんなこと俺の人生にあっただろうか?
これからそんなことがあったらいいなと思ったり、
自信がそうであれたらと思ったり……………


この本読んでる間に、彼女の浮気が発覚して別れてまた振り出しに戻ったわけだけど、おれはいつ幸せになれるんだろうね。

1番好きなのは「新参者の富士」
「エイリアンの食堂」もかなり好きだった。

0
2026年08月11日

Posted by ブクログ

宇宙や地球の歴史に魅せられた人が出てくる短編集

“山を刻む”
人との出会いというのは、つくづく不思議なものだと思う。人生というルートの分岐点は、初めから地図の上にあるのではない。人との偶然の出会いが、気まぐれにそこに分岐を作るのだ。

天体、気象、化石、環境、素粒子、火山
自然科学を人生に喩える描写がどれも素敵だった。

なにかひとつ、これが本当に好き、というものがあると、それが心の拠り所になるんだなと思った。

0
2026年08月09日

Posted by ブクログ

秘めた思いをゆっくり解きほぐしながら、ふんわりとした気持ちにさせてくれる珠玉の6編。(個人差あり)
今年のベスト5には入りそうです。

0
2026年07月20日

Posted by ブクログ

地球のことを想い、宇宙にまで想いを馳せるとき、今の自分の悩みがものすごく小さなことになる。

地球と月の関係と親と子の関係が似ているということ。
色んな面を見せてくれる期間にたくさんたくさん向き合って、一緒に色んな思い出作ったり、関係性を深めていきたい。
そして、成長しても色んな面を見せてくれやすくなるといいなぁ。

奥平さんのキャラクターがとても好きで、また会いたい。
自然を美しいと思う心を大切にしたい。

この世の全て(?)は同じ素粒子から出来ている。
まだ見ぬ子たちも、亡くなった人たちも、地球のどこかしらに素粒子として存在している、ということなのかなぁ…

0
2026年08月13日

Posted by ブクログ

初めて読む作家さんでした。
月、雪、山、星、自然の魅力をたっぷりに、
美しいイメージを持ちながらもストーリはちょっと苦しい。思うようにいかない人生を生きてる人たちと、科学や自然をこうやって結びつけて物語にしていくんだな〜〜と新鮮な気持ちで読んでた。
感涙はちょっと言い過ぎだけども、
読んでて胸が空く感じ。
とくに「山を刻む」は、最後気分が爽快になる!
主人公がどう人生を過ごしてるか気になる。
短編集なので、ええここからが気になるのに…!ってところで終わってしまうのもちょうど良いのかも。
「天王寺ハイエイタス」もよかったなー!!

0
2026年10月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

独特な雰囲気の短編集。
全編、人間関係と地学を絡めたお話。
やっぱり地学っておもろいよなーと思った。
話としてはやはりアンモナイトの探し方が好き。アンモナイト探しにいきたいなと思った。
人物描写がそこまで深すぎなくてサラッとしてるところが逆に優しい距離感だと思った。
いろいろあるけど、今日も月が綺麗、みたいな肯定の仕方。

0
2026年10月03日

Posted by ブクログ

人生の転機を乗り越えていくタイミングを切り取った短編集。
就職氷河期やリーマンショックが大きく影響した主人公が出てきて、同世代の自分として変な共感をしてしまった。
少し前に30ちょっと前くらいの営業さんと話していたら、リーマンショックは学生だったからよく知らないと言われて、衝撃を受けたのを覚えている。あのときは………大変だった………。

人生には、自分でどうにかできることと、どうにもできないことが混ざっていて、頑張ってきたことが、どうにもならないことで無に帰されたりもする。
それこそ少し上の世代の女性は、今とは比べ物にならないほど制約が多くて、いろいろ諦めた人もたくさんいるはず。時代だったから、というのはときに有効なエクスキューズだけれども、それだけですべてを納得できない人もいるだろう。

それでも、なにかを機に前を向けることはあるというのを描いている。最後の話は、自分のこれからを考えるときにちょっと救いになった気がする。

私の座右の銘は「運も実力のうち」で、どうにもならないことも降ってくる、それでも、希望を捨てずに済むように実力をつけるよう努力するしかない、という意味も込めている。
改めてこれを胸に刻む。

0
2026年09月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

表紙にある「月まで3キロ」は、あまり自分には良さが感じられなかった。
好きだったのは「エイリアンの食堂」。子供らしいところが見え隠れするのが好きだった。世界でいちばん小さいものといちばん大きいもの、この関連性がなんだか素敵だなと思った。

0
2026年09月25日

Posted by ブクログ

短編小説。人にはそれぞれの悩みがあって、自分だけ辛いと思ってしまうけど、色んな人が色んな悩みを抱えて生きてるんだなって感じた。
悲しいだけじゃなく、少し行動を変えるだけで結果的に人生は大きく変わる。勇気をもらえるとても良い小説だった。
初めて読んだ伊与原さんの小説。

0
2026年08月24日

Posted by ブクログ

アカデミックだけど、どこか心にしんみり来る物語の数々。
 
超文系で理系学問が苦手な私は個人的且つ自分勝手なアレルギー反応のせいか、少し理屈っぽさが気になって身構えて読んでしまった。
 
ただ、嫌な感じはしなかったので読み心地の良い作品だと思う。

0
2026年07月15日

「小説」ランキング