花のれん

花のれん

小説・文芸
781円 (税込)

3pt

船場に嫁いだ多加は頼りない夫を立ててよく働くが、夫は寄席道楽に耽って店を潰す。いっそ道楽を本業にという多加の勧めで場末の寄席を買った夫は、借財を残したまま妾宅で死亡する。多加のなりふりかまわぬ金儲けが始まった。金貸しの老婆に取入り、師匠たちの背中まで拭い、ライバルの寄席のお茶子頭を引抜く──。大阪商人のど根性に徹した女興業師の生涯を描く直木賞受賞作。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    花のれん
  • タイトルID
    :
    263054
  • 電子版発売日
    :
    2014年05月30日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB
  • ドラマ化

    「花のれん」

    2025年3月8日~ テレビ東京
    出演:北川景子、伊藤英明、上川隆也

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花のれん のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    多加の激しい生き方にびっくりしながら夢中で読みました。なりふり構わぬ商売人ぶりは、かっこよく思いました。

    0
    2026年06月22日

    Posted by ブクログ

    1910年

    大阪、南で一流の寄席をもつことに
    寄席を自分で商いすることに
    東奔西走した女性多加の一生の物語

    落語中心から、新しい笑い「漫才」に着目しする多加の才覚には驚くべきものがある

    当時の興行を現代の「笑いの総合商社」へと成長させる道標を作ったのが多加というバイタリティのある女性というのが驚きだった

    その溢れる行動力、気力、生命力の反面、胸にしまった恋情にグッときた


    吉本興業の成り立ちを思いがけず知れておもしろかった

    0
    2026年04月04日

    Posted by ブクログ

    1958年、第39回直木三十五賞受賞作。『白い巨塔』『大地の子』『華麗なる一族』など代表作がたくさんある山崎豊子さんの出世作であり、傑作小説。大阪に生まれ、若くして夫に先立たれ、商売に命を捧げた女性・多加のど根性の生涯を描いている。

    明治末期、堀江の米問屋の次女として生まれた多加は、お見合いにより船場の呉服問屋・河島屋に嫁ぐ。義父が急死してしまい、夫の吉三郎が二代目の店主となったが、商売に身が入らず、多加が店を切り盛りしていた。吉三郎は「借金返済のための金策に行く」などと言って常に外出し、寄席を見に行っていた。寄席小屋で落語を見て笑い、終わると芸人を連れて飯を食いにいく生活。しだいに借金が返せなくなり、持っていた株も暴落し、河島屋を潰してしまう。

    多加は愛想をつかすが、生活が苦しく、育児もままならなくとも、別れを選ぶことはない。むしろ「そんなに笑いが好きならば、寄席小屋を経営したらどうか」と提案するのだった。戸惑う吉三郎に「やる前から失敗することを考えるもんがあるか!」とピシャリ。それから天満の寄席小屋を買い取り「天満亭」と名づけた。初めは有名な落語家を呼ぶことができずに集客に苦戦するが、多加の発案で、店先で冷やし飴を売るなどして、次第に人気を得るようになった。

    しかし、商売が軌道に乗るのとは裏腹に、夫の吉三郎の不倫が発覚。恥ずかしいことに、吉三郎は愛人宅で情事の途中で心臓麻痺で死んでしまう。葬式では気丈に振る舞った多加は、ここからさらに商売を加速させていく。そろばん片手に、多くの寄席を買収し、芸人の販路を拡大し、その頃はやっていた「安来節」を出雲まで出向いて買い付ける。大阪の寄席小屋の多くには、多加が経営していることを示す花菱模様の『花のれん』が付けられていた。さらに話を持ちかけられ、なんと通天閣まで買収する。多角経営の果てに笑いが根差した土地のシンボルまで手に入れ、落語だけでなく漫才の公演も多く手がけるようになる。しかし戦争が始まってしまい……。

    大阪の町を笑いで包み込むことに人生を賭けた、豪快な浪速女の一生。めちゃくちゃ面白かった。もちろんこの創業物語にはモデルとなった女性がいて、名前を吉本せいという。夫が創業し、彼女が成長させた会社は弟に引き継がれ、吉本興業として今も残っている。(小説なのでフィクション部分や時系列が違うところもあるみたい)

    0
    2026年02月13日

    Posted by ブクログ

    裸一貫から大阪で商売を始める多加。大阪女商人のど根性物語。大阪弁が軽快で面白い。何よりも商売の立上げとはこうやってやるんだと言うばかりのお手本のようなドラマだ。退職して浪人中の僕みたいに、さぁこれからセカンドライフ何しようなんて考えているときに勇気と元気を与えてくれる痛快な小説だった。

    0
    2024年12月03日

    Posted by ブクログ

     花のれん。

     古き時代の心かよわき女性が、旦那の度重なる失態に呆れながらも、三行半をしたためることはせず、旦那を健気に信じ、共に商いを営んできた。
     人との出会い、繋がり、絆。そのすべてを商売に賭け、自分の人生をも担保にした主人公は、自分が決意した幕引きを遂げた。
     幸せだっただろう。商売繁盛、一世風靡、時の大阪で大円団を築いたのだから。けれど、満たされるどころか、虚無と不乱の入り混じる感情の中で、一人ぽっちだったのではなかっただろうか。

     そよ風にたなびく、藍染を白抜きし、季節の花を散りばめた花のれんをくぐる、白い喪服を羽織った女性。
     脇目も振らず歩いていく。
     その目は、表情は、誰にも見えない。
     けれどきっと、その先で待ってくれている誰かを夢見て、少女のように爛々としていると思う。

     「花のれん」は、はっきり言えば切ない物語りだった。だけど、紆余曲折、波瀾万丈の人生も、主人公からしてみれば、百花繚乱にきらめいていたのではと、私は思った。

    0
    2023年09月17日

    Posted by ブクログ

    あらすじ
    第39回直木三十五賞受賞作
    船場の呉服店に嫁いだ多加(たか)は、家業に関心を持たず、芸事にうつつを抜かすばかりの頼りない夫・吉三郎に、いっそ道楽を本業にしてはどうかと勧める。二人は店を廃業して寄席を始めたが、吉三郎は妾宅で急死。幼い子どもとともに残された多加は覚悟を決め、なりふり構わず人気芸人を集め、金策に走り、寄席の屋台骨を支えるのだった――。女興行師の奮闘ぶりを描き、著者に直木賞をもたらした傑作細腕繁盛記。エンタツ・アチャコや桂春団治など、実在の芸人が花を添える! 
    感想
    これぞ吉本興業だ‼︎

    0
    2021年08月27日

    Posted by ブクログ

    素晴らしの一言
    大阪商人の根性と笑いで元気がわき出る一冊と言っても過言ではない。
    人生迷ったら再読すべし。

    0
    2019年05月30日

    Posted by ブクログ

    沈まぬ太陽に続き、2作品目の山崎豊子。
    沈まぬ太陽では、主人公・恩地が報われなさすぎて歯嚙みしたけれど、花のれんは度し難い夫を持ちながらも懸命に奮闘する多加の強さに圧倒された。
    昔の大阪弁もとても小気味よくて、すごく味わい深かった。

    0
    2026年09月06日

    Posted by ブクログ

     大阪商人の根性を女興行師の姿に重ねて描いた1958年第39回直木賞受賞作。
     夫が作った借金を背負った状態から、逆境に抗い次々と商売に打って出る姿が勇ましくも見え、また商売に対する目利きが素晴らしいとも感じる。自分が「よい、これは売れる」と思ったものには、自ら足を運び、成功を収めてからも常に現場に出て第一線で活躍する姿が頼もしい。戦前戦後の男性優位の時代にあって、この活躍は素晴らしいとも思うし、またそれを卑屈に思うこともなく支える人達もまた素晴らしいと感じる。これがカリスマ性だとも思う。

    0
    2025年07月24日

    Posted by ブクログ

    新しい寄席を買う場面で、お多加はん、今度はちょっと高うおまっせ、という金沢亭に対して、いきなり 女なぶりは、きつうおます、なんし、後家の細腕一本でっさかい、と応じる多加、丁々発止のやりとりであります。金沢亭、そんな汚い女勘定言わんときなはれ、と言い、対する多加は、わての筒一杯の手銭だす、と腹を決めての対応、この辺りの言葉のやり取りが素晴らしく(確か、林真理子さんもここが凄いと書かれていたような)、☆四つです

    0
    2025年06月21日

花のれん の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    花のれん
  • タイトルID
    :
    263054
  • 電子版発売日
    :
    2014年05月30日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB
  • ドラマ化

    「花のれん」

    2025年3月8日~ テレビ東京
    出演:北川景子、伊藤英明、上川隆也

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