花のれん

花のれん

781円 (税込)

3pt

船場に嫁いだ多加は頼りない夫を立ててよく働くが、夫は寄席道楽に耽って店を潰す。いっそ道楽を本業にという多加の勧めで場末の寄席を買った夫は、借財を残したまま妾宅で死亡する。多加のなりふりかまわぬ金儲けが始まった。金貸しの老婆に取入り、師匠たちの背中まで拭い、ライバルの寄席のお茶子頭を引抜く──。大阪商人のど根性に徹した女興業師の生涯を描く直木賞受賞作。

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  • ドラマ化

    「花のれん」

    2025年3月8日~ テレビ東京
    出演:北川景子、伊藤英明、上川隆也

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花のれん のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    裸一貫から大阪で商売を始める多加。大阪女商人のど根性物語。大阪弁が軽快で面白い。何よりも商売の立上げとはこうやってやるんだと言うばかりのお手本のようなドラマだ。退職して浪人中の僕みたいに、さぁこれからセカンドライフ何しようなんて考えているときに勇気と元気を与えてくれる痛快な小説だった。

    0
    2024年12月03日

    Posted by ブクログ

     花のれん。

     古き時代の心かよわき女性が、旦那の度重なる失態に呆れながらも、三行半をしたためることはせず、旦那を健気に信じ、共に商いを営んできた。
     人との出会い、繋がり、絆。そのすべてを商売に賭け、自分の人生をも担保にした主人公は、自分が決意した幕引きを遂げた。
     幸せだっただろう。商売繁盛、

    0
    2023年09月17日

    Posted by ブクログ

    あらすじ
    第39回直木三十五賞受賞作
    船場の呉服店に嫁いだ多加(たか)は、家業に関心を持たず、芸事にうつつを抜かすばかりの頼りない夫・吉三郎に、いっそ道楽を本業にしてはどうかと勧める。二人は店を廃業して寄席を始めたが、吉三郎は妾宅で急死。幼い子どもとともに残された多加は覚悟を決め、なりふり構わず人気

    0
    2021年08月27日

    Posted by ブクログ

    素晴らしの一言
    大阪商人の根性と笑いで元気がわき出る一冊と言っても過言ではない。
    人生迷ったら再読すべし。

    0
    2019年05月30日

    Posted by ブクログ

     大阪商人の根性を女興行師の姿に重ねて描いた1958年第39回直木賞受賞作。
     夫が作った借金を背負った状態から、逆境に抗い次々と商売に打って出る姿が勇ましくも見え、また商売に対する目利きが素晴らしいとも感じる。自分が「よい、これは売れる」と思ったものには、自ら足を運び、成功を収めてからも常に現場に

    0
    2025年07月24日

    Posted by ブクログ

    新しい寄席を買う場面で、お多加はん、今度はちょっと高うおまっせ、という金沢亭に対して、いきなり 女なぶりは、きつうおます、なんし、後家の細腕一本でっさかい、と応じる多加、丁々発止のやりとりであります。金沢亭、そんな汚い女勘定言わんときなはれ、と言い、対する多加は、わての筒一杯の手銭だす、と腹を決めて

    0
    2025年06月21日

    Posted by ブクログ

    船場のグウタラ亭主に嫁いだ多加
    呉服店がうまく行かなくなったところで 道楽だった芸事を本業にと提案
    最初は夫も懸命に働くがお金がまわる
    ようになると妾をつくり妾宅で死ぬ
    多加は白い喪服で葬儀を行う

    以後は商売に邁進
    通天閣を買うほどになる
    しかし戦争が始まり
    噺家も亡くなり小屋の再興もうまく
    いか

    0
    2025年06月01日

    Posted by ブクログ

    浪花女のど根性、商売の才覚と事業欲に溢れる多加の嫁いでから生を終える迄の物語り。
    心根は優しいが生活力がなく、まして事業の才能もない夫吉三郎が外に作った若い女の家で腹上死し、その葬儀に二夫にまみえぬを誓う白い喪服を纏った多加。
    寄席の上客であるどこか夫に似た伊藤に思いを持つも事業を優先する多加。

    0
    2024年09月21日

    Posted by ブクログ

    舞台は大阪。道楽者の夫を早くに亡くし、女手ひとつで寄席の商売を拡げていく女性、多加の物語。


    地元が舞台なので、一軒一軒寄席を増やしていく様や、それぞれの土地柄による寄席の雰囲気の違いがわかりやすく、とても面白かった。
    女性にとって仕事とプライベートのバランス問題はいつの時代も難しく、両立なんて不

    0
    2024年08月17日

    Posted by ブクログ

    山崎豊子氏の直木賞受賞作品。裏表紙を見たら、昭和33年発行となっていて驚いた。著者は大阪人であり、この作品は大阪出身の人にしか書けないと思う。山崎氏の他の大作とちがい、1冊で完結の読みやすい本である。
    大正時代に、呉服屋に嫁入りした多加が、商売がうまくいかず、遊び人の夫に悩まされ、一人になった後落語

    0
    2019年10月18日

花のれん の詳細情報

  • ドラマ化

    「花のれん」

    2025年3月8日~ テレビ東京
    出演:北川景子、伊藤英明、上川隆也

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