「鬼畜」の家―わが子を殺す親たち―(新潮文庫)

「鬼畜」の家―わが子を殺す親たち―(新潮文庫)

649円 (税込)

3pt

使用済みのオムツが悪臭を放ち、床には虫が湧く。暗く寒い部屋に監禁され食事は与えられず、それでもなお親の愛を信じていた5歳の男児は、一人息絶え、ミイラ化した。極めて身勝手な理由でわが子を手にかける親たち。彼らは一様に口を揃える。「愛していたけど、殺した」。ただし「私なりに」。親の生育歴を遡ることで見えてきた真実とは。家庭という密室で殺される子供たちを追う衝撃のルポ。

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「鬼畜」の家―わが子を殺す親たち―(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    購入済み

    未知の世界、でも他人事じゃない

    読み進めていくうちに、どんどんその酷さの指数感覚が麻痺するような未知でよく理解できない行動の数々だった。しかし、どこかで自分もこの環境にいたら同じ行動をしてしまったのではないか、、?という感覚に襲われ、自分が怖くなると同時に周囲の環境の大切さを痛感した。
    子どもは親を選べない、ましてやどんなに酷いこ

    #ダーク

    0
    2023年08月23日

    Posted by ブクログ

    こういうのを読むと「明日は我が身」と思う。子育てしていると、些細なことでイライラし、つい強く叱ってしまうことが時々ある。普通はすぐに我に返って落ち着くが、エスカレートして自分でコントロールできなくなると、虐待になる。特に配偶者が同じタイプだと、加虐性が増長してしまうような気がする。全く他人事と思えな

    0
    2022年11月24日

    Posted by ブクログ

    ネグレクトや児童虐待の裏には、連鎖する劣悪な家庭環境があることを知った。
    今後世の中がそういった家庭へのアプローチを深く取っていけるように変われば、救われる子供、そして母親も増えると思う。

    0
    2025年08月06日

    Posted by ブクログ

    酷くて目を背けたくなるが、現実に起こったことなのだ。悪意で人を傷つけるというより、愛し方/生き方を知らない。深く考えられない。
    ヒトの生き方、倫理にもとるけれどもそういう大人をいわゆるフツウの大人に近づけなければならないのか?ヒトはケモノなのでは?等々、考えることが多い。
    「境界」と思う。
    あとがき

    0
    2025年02月17日

    Posted by ブクログ

    audible27冊目。

    我が子を虐待し殺害してしまう事件はよく覚えているつもりでしたが、この本に取り上げられた事件については、すべて記憶にありませんでした。
    どれも、詳しい経緯や実態を知れば知るほど「鬼畜」だと感じ、忘れられないような事件なのに…

    もしかすると、その凄惨さから、テレビでは詳しい

    0
    2025年01月11日

    Posted by ブクログ

    正直、オススメして良いのか迷う本だ。

    著者は行動力も取材力も高く、この本を書こうと思い立った動機は裁判に納得いかないという正義感なのだから、内容としても素晴らしい。冒頭の所感は、そうではなくて、本の題材と取り扱われる人たちだ。次元が違う。視野を広げておくには良いが、残酷で救いがなさ過ぎて気持ち悪く

    0
    2024年10月29日

    Posted by ブクログ

    「鬼畜」にも鬼畜なりの生い立ちや人生がある。自分の子の命を奪うことは許されることではないが、そこに至った経緯などは丁寧に聞いていかないと、鬼畜という言葉だけで片付けてはいけない。

    0
    2024年06月01日

    Posted by ブクログ

    鬼畜っていうか、当の本人らは、子を愛してるとの認識か…
    何か、ゴソッと何かが抜けてる…
    常識というか、ごく普通に思える事がそう思えない…
    ここでは、3件の事件を追っているけど、共通してるのが、それ。

    作者は、その原因を事件を起こした親達の育てられ方が、このような子育て出来ない親達(多分、子育てだけ

    0
    2023年12月22日

    Posted by ブクログ

    読むのがただただ辛かった
    ケーキを切れない非行少年たちと一緒に読むと思うところがより大きいと感じました。
    このような家庭で育った子供も、もしかしたら将来こういったレベルではなくともうまく家庭関係を作れないという事態は起こりうるわけで、万が一そうなったときには責められる側にいつのまにか変わってしまうわ

    0
    2023年12月11日

    Posted by ブクログ

    ものすごい情報量。私には受け止めきれないようなことも沢山あって、著者が取材にかけた労力たるや、相当なものだと思う。
    虐待の連鎖については既に広く知られるところではあるけれど、ここまで畳みかけられると、もはや子供の虐待死は、現代社会における自然淘汰なのではないかとさえ考えそうになってしまう。
    どんなに

    0
    2023年09月24日

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