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使用済みのオムツが悪臭を放ち、床には虫が湧く。暗く寒い部屋に監禁され食事は与えられず、それでもなお親の愛を信じていた5歳の男児は、一人息絶え、ミイラ化した。極めて身勝手な理由でわが子を手にかける親たち。彼らは一様に口を揃える。「愛していたけど、殺した」。ただし「私なりに」。親の生育歴を遡ることで見えてきた真実とは。家庭という密室で殺される子供たちを追う衝撃のルポ。
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未知の世界、でも他人事じゃない
読み進めていくうちに、どんどんその酷さの指数感覚が麻痺するような未知でよく理解できない行動の数々だった。しかし、どこかで自分もこの環境にいたら同じ行動をしてしまったのではないか、、?という感覚に襲われ、自分が怖くなると同時に周囲の環境の大切さを痛感した。 子どもは親を選べない、ましてやどんなに酷いこ...続きを読むとをする親でも子どもにもとっては愛情をくれる大好きな親だから胸が痛む。 どうしようもないと片付けてしまってはいけないことだが、本当にどうしようもない負の連鎖が引き起こした事件だった。
#ダーク
Posted by ブクログ
こういうのを読むと「明日は我が身」と思う。子育てしていると、些細なことでイライラし、つい強く叱ってしまうことが時々ある。普通はすぐに我に返って落ち着くが、エスカレートして自分でコントロールできなくなると、虐待になる。特に配偶者が同じタイプだと、加虐性が増長してしまうような気がする。全く他人事と思えな...続きを読むい。
ネグレクトや児童虐待の裏には、連鎖する劣悪な家庭環境があることを知った。 今後世の中がそういった家庭へのアプローチを深く取っていけるように変われば、救われる子供、そして母親も増えると思う。
酷くて目を背けたくなるが、現実に起こったことなのだ。悪意で人を傷つけるというより、愛し方/生き方を知らない。深く考えられない。 ヒトの生き方、倫理にもとるけれどもそういう大人をいわゆるフツウの大人に近づけなければならないのか?ヒトはケモノなのでは?等々、考えることが多い。 「境界」と思う。 あとがき...続きを読む(エピローグ)で本当に救われた。
audible27冊目。 我が子を虐待し殺害してしまう事件はよく覚えているつもりでしたが、この本に取り上げられた事件については、すべて記憶にありませんでした。 どれも、詳しい経緯や実態を知れば知るほど「鬼畜」だと感じ、忘れられないような事件なのに… もしかすると、その凄惨さから、テレビでは詳しい...続きを読む内容まで報道されなかったのかもしれないし、あるいはわたし自身が、「またこんな事件があったのか」と感じただけですぐに忘れてしまったのかもしれない。 いずれにしても恐ろしく、悲しいことです。 幼い子どもを死なせてしまった責任をなすりつけ合う親の言動に怒りを覚えましたが、その親たちの生育環境を辿ると、さらにその親に大きな問題があったことにも気付かされます。 事件の真相を追うだけでなく、このような悲しい事件をなくすためにはどうしたらいいのか、を考える機会を与えてくれます。 特に、救済を求める母子を支援する団体の活動が取り上げられていたところがとても印象的でした。 このような活動をしてくださっている方々のおかげで、親も子も救われていくんだなと思いました。 こういった活動を充実させるための助成金の支給や、さまざまな体制の整備や周知などの必要性を痛感しました。
正直、オススメして良いのか迷う本だ。 著者は行動力も取材力も高く、この本を書こうと思い立った動機は裁判に納得いかないという正義感なのだから、内容としても素晴らしい。冒頭の所感は、そうではなくて、本の題材と取り扱われる人たちだ。次元が違う。視野を広げておくには良いが、残酷で救いがなさ過ぎて気持ち悪く...続きを読むなる。人間の多様性とは、こういう人たちが存在する、という事も意味するのだろう。 こういうことを書いてよいのかわからないが、恐らく、境界領域なのだろう。求められれば直ぐに身体を許してしまう女性。避妊しないことも許容し、その度に懐妊するが、一人で産んでは殺してしまう。それを隠して、日常を送る。他にも、ゲージの中で子供を飼育する親。部屋に閉じ込めてそのまま外出したきり、帰宅すると亡くなっていたわが子をそのまま放置。信じられないような世界がここにある。 境界領域では、という若干タブーっぽいことを書いた。しかし、それ以上に、これは私はとても残酷な記述だと思うが、著者が述べたことを引く。 ー いずれも犯人を育てた親が大きな問題を抱え、子供たちを虐待、もしくはそれに近い環境に置いていた。犯人たちは生まれつきのモンスターだったわけではなく、彼らの親こそがモンスターだったのだ。そういう意味では、犯人たちは幼少期からモンスターである親の言動に翻弄され、悩み苦しみ、人格から常識までをねじ曲げられたまま成人したと言えるだろう。愛情が何なのか、家族が何なのか、命の重みが何なのかを考える機会さえ与えられてこなかった。だからこそ、彼らが親となった時、「愛している」と言いながら、わが子を虐待し、命を奪ってしまうことになる。 残酷だと思うのは、この代名詞の「親」と「子供たち」とは誰かである。殺人犯としての親は、自分自身も家族に虐待されて育ったというのだ。だから人格も常識もねじ曲がって成人したのだと。ここで言っているのは、結局、虐待は連鎖する、という事。罪のない子供が殺される事に嫌悪感を覚える自分がいるが、殺されなくても、その子が虐待のサイクルを繰り返しかねないという極めて危うい発言である。つまり、その子供は既に詰んでいる。犯罪者の子供は犯罪者だ、と切って捨てる、行き場のない世の中なのだろうか。綺麗ごとばかり言ってられないが、考えなければならない。
「鬼畜」にも鬼畜なりの生い立ちや人生がある。自分の子の命を奪うことは許されることではないが、そこに至った経緯などは丁寧に聞いていかないと、鬼畜という言葉だけで片付けてはいけない。
鬼畜っていうか、当の本人らは、子を愛してるとの認識か… 何か、ゴソッと何かが抜けてる… 常識というか、ごく普通に思える事がそう思えない… ここでは、3件の事件を追っているけど、共通してるのが、それ。 作者は、その原因を事件を起こした親達の育てられ方が、このような子育て出来ない親達(多分、子育てだけ...続きを読むやないんやろうな)を生んだと考えてそう。(あくまで、私が読んで思った事なんで、本当かどうか分かりません。) 劣悪な環境で、生まれた時から、育って来たら、表面上は普通でも、何かが抜けるもんなんかな… それは、親から自分を守る為の防衛本能みたいな… だからと言って、そんな事を理由に事件を正当化出来る訳やないし、親ガチャとかで安易に片付けられる問題やないし… こういうのって、個人とかやなく、もっと大きなもので防いでいかなあかんものなのは分かる。社会全体として。 でも、それには時間がかかるし、今今、こういう事件が増えてる中、それを待ってられんのも確かなんやけど… 難しい… せめて、自身は、そういう事を起こさないように自戒するしかないのか… 難しい…
読むのがただただ辛かった ケーキを切れない非行少年たちと一緒に読むと思うところがより大きいと感じました。 このような家庭で育った子供も、もしかしたら将来こういったレベルではなくともうまく家庭関係を作れないという事態は起こりうるわけで、万が一そうなったときには責められる側にいつのまにか変わってしまうわ...続きを読むけで。そうならないことを祈り、そうならないための公助が必要と切に思いました。 親自体は如何ともしがたいというのが率直な印象ですが、言い方は難しいですし冷たいようですが親と引き離して適切な環境を提供できる制度は必要な気がしている。共助の範囲で力になれることがあればしたいと思いました。
ものすごい情報量。私には受け止めきれないようなことも沢山あって、著者が取材にかけた労力たるや、相当なものだと思う。 虐待の連鎖については既に広く知られるところではあるけれど、ここまで畳みかけられると、もはや子供の虐待死は、現代社会における自然淘汰なのではないかとさえ考えそうになってしまう。 どんなに...続きを読む子供が欲しくても授からない人だっているのに、どうしてこんなにままならないのだろう。 養子縁組の仕組みがもっと機能的に働くようになればいいと思うんだけど、戸籍制度と親和性が低いので道のりは遠そうですね…
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「鬼畜」の家―わが子を殺す親たち―(新潮文庫)
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