遺体―震災、津波の果てに―(新潮文庫)

遺体―震災、津波の果てに―(新潮文庫)

605円 (税込)

3pt

あの日、3月11日。三陸の港町釜石は海の底に沈んだ。安置所に運び込まれる多くの遺体。遺された者たちは懸命に身元確認作業にのぞむ。幼い我が子が眼前で津波にのまれた母親。冷たくなった友人……。悲しみの底に引きずり込まれそうになりながらも、犠牲者を家族のもとへ帰したい一心で現実を直視し、死者の尊厳を守り抜く。知られざる震災の真実を描いた渾身のルポルタージュ。

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遺体―震災、津波の果てに―(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年10月28日

    ショッキングなタイトルですが、東日本大震災直後の遺体安置所を取り巻く人々を真摯に丁寧に描いた記録です。私自身も真摯な気持ちで読みましたし、人間の暖かさや強さを再認識しました。オススメ!

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    Posted by ブクログ 2020年06月30日

    震災直後の岩手県釜石市の遺体安置所で様々な形で遺体と向き合った人々の記録。
    これほど読みながら胸が苦しくなるのは初めてかもしれない。途中で読むのをやめようかと思ったが、使命感のような気持ちで読み終えた。
    事実のみが淡々と綴られている。だからこそいかに壮絶な現場だったのかが伝わってくる。登場する人物は...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年05月06日

    新型コロナが世界的に流行してるせいか、生死について考える時間も多くなり、長く積読していたこの本をようやく手に取ることが出来ました。

    釜石市の遺体安置所で、震災当初から奮闘していただいた様々な方々を時系列に、そしてリレー形式で書かれているので、非常に読みやすい本ではありました。

    私自身、母親である...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年03月19日

    当時の状況はこういった本や話を聞くことからしかもうわからない。文章で綴られる当時の様子に、感情がかき乱されました。自分の中でも風化させないように、日本全体としても風化しないようにと思うばかりです。

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    Posted by ブクログ 2015年07月28日

    本書は、2011年3月に発生した東日本大震災において大きな被害を受けた、釜石市の遺体安置所を舞台にしたルポ。あの日奪われた統計学的な数の命と、この世に残されたおびただしい数の遺体。それらは大きな混乱と悲しみの中で、被災者自身の手によって供養され、葬られた。このことは、大手メディアによって詳しく報道さ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年01月24日

    東日本大震災でたくさんの方が津波被害で亡くなられたが、どのように発見され、身元特定され、火葬まで至ったのか。未曾有の災害で町のあちこちに遺体が散見し、市井の一般人が「遺体が至る所に転がっている」光景を目にするのは先の大戦以降なかったという。

    遺体安置所のキャパの問題、遺族の心のケア、混乱の中で誰が...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年06月20日

    テレビや新聞だけでは詳しく知ることができない釜石の方達の最期を知ることができました。

    遺体に触れるには、正直なところある程度の覚悟や心の準備がいると思うのです。
    ただ、あの震災の場では、それらを用意する間もなかったことがよくわかりました。

    人の死はたいがい突然やって来るのですが、あまりにも多過ぎ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年05月20日

    単行本以来の、再読。
    やはり生々しい。石井さんの著作のなかでも、本気の一冊だと思う。被災地をこんなにも近くで見て、書いたものは、ほとんどないのでは。
    この本の執筆は、祈りというべき作業であった、と著者はいう。わたしはこんな石井さんの本気さが大好きです。

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    Posted by ブクログ 2014年04月28日

    震災の犠牲者と一口に言っても、それは単なる数字の積み上げではなく、当然ながら、一人一人がそれぞれの人生を生きていた人々なのだ。
    最後の瞬間まで、人間としての尊厳をもって遺体を扱う人々の尽力には、本当に頭が下がります。

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    Posted by ブクログ 2014年03月29日

    所々で涙が止まらず。亡くなった人々を数字で置き換えるだけでは、想像力が止まってしまう。それぞれにそれぞれの人生があったわけで。この本の中に出てくる人々はほんの一握り。それを知るだけでも意味のある行為だと思う。震災を心の片隅にとどめておくためにも是非一読を。

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