赤ちゃんをわが子として育てる方を求む

赤ちゃんをわが子として育てる方を求む

880円 (税込)

4pt

4.8

子をはぐくむのは血ではなく愛のつながり。

1970年代に起きた「赤ちゃんあっせん事件」の真実。命を守るため不屈の闘志を燃やした産婦人科医・菊田昇の信念の物語。1926年石巻に生を受けた昇は、母が営む遊郭で育ち、女達のおかれた厳しい現実を目の当たりにする。医学部へ進み産婦人科医となった昇は、子供の命を救うため、望まぬ妊娠をした女性と、子供を望む夫婦の橋渡しを始める。それは法を犯す行為でもあった。マスコミによって明るみになり、世間を揺るがす事件へと発展。それでも命を守るという信念を曲げることなく国を相手に闘い続け、悲願の「特別養子縁組」の法律を勝ち取った。
ノンフィクションの旗手・石井光太氏が取材を重ね、「赤ちゃんあっせん事件」の裏にある真実を描いた評伝小説。解説はTBS・久保田智子さん。

※この作品は単行本版『赤ちゃんをわが子として育てる方を求む』として配信されていた作品の文庫本版です。

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赤ちゃんをわが子として育てる方を求む のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年04月01日

    第一章からぐいぐいと引き込まれ、一気に読んだ。「実話を元に紡いだ評伝小説」とのことだが、読み終わってから菊田昇氏についてざっと調べたところ、小説的な味付けはされているにせよ、概ね事実なんだろう。

    特別養子縁組制度というのが、自分が生まれる前から問題提起されていて、成立したのはずっと後だということに...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年03月26日

    涙なくしては読めない、

    命の重さ、尊さについて考えさせられる。

    正しさとはなにか?
    正義の反対はもう一つの正義
    という言葉を思い出した。
    正しいことをするという
    主人公の医師の想い。
    いろいろな立場の人がいる中で
    何が正しいと言い切れるのだろうか。
    望まぬ妊娠をした女性、
    生まれてくる子ども、
    ...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2023年08月13日

    特別養子縁組制度のために身を捧げた産科医、菊田昇氏のドキュメンタリー。同じ辛苦を味わっているはずの、つまりは同志となるべきはずの産科医から袋叩きにあいながらも「絶対に取り組むべき問題だ」と、一歩も譲らない。自分の意志を貫く強さ、情の厚さ、愚直の信念に感激した。また元妊婦や診療所看護師、仲間の医師など...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2023年02月18日

    あとがきに「この物語は、実在の医師・菊田昇の人生に基づいたフィクションです」と書いてあったので「小説」に分類しました。でもほぼ時系列で、菊田医師の子供時代から、医師になった動機、医師として赤ちゃんの命のために奔走した過程、病に侵されながら多くの人の協力で特別養子縁組の制度の成立にこぎつけたところまで...続きを読む

    0

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