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兄からの頼みで船橋市消防音楽隊の説明会に参加した栗原優芽。高校生である彼女は、今まで経験してきた吹奏楽部との違いに戸惑うが、そこに現れたのは帝国芸術大学に通う憧れのフルート奏者・近藤奈々子だった。幼馴染の笹木智子とともに参加を決める優芽。しかし、この楽団は想像以上に難しい場所で……。個性豊かなメンバーと奏でる、新しい音。少女たちの成長を描く青春小説。
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Posted by ブクログ
楽器を習ったことのある人には、ぜひとも読んでいただきたいです。 同じ楽器を演奏しても、人によってその楽器から紡ぎだされる音は違うんですよね。私も過去にピアノを習ったことがあるから、そういう場面を経験したことは何度かありました。不思議ですよねぇ、ただ息を吹き込むだけ、叩くだ...続きを読むけ、押すだけ、弦を擦るだけ、みんな同じことをしているのに、音が全然違うってことが。 各登場人物が紡ぎだす音の特徴を、その人の心情を交えて上手く表現しています。著者も何かしらの楽器を演奏したことがあるんですかね?でないと、あのような描写はできないと思いました。 最後の演奏シーン「エル・カミーノ・レアル」は、実際に船橋市消防局音楽隊の演奏を聴きながら読むと、ものすごーーーく感動します!終盤のアップテンポなところは、ポコアポコ・クレシェンド、段々と盛り上がりをみせるリズムで、思わず足でリズムを取ってしまいました。 涙腺が緩々に緩み、いい涙が流れました。音楽って素晴らしい!
皆、それぞれの青春を 通過して大人になって いくんですよね。 吹奏楽は高校のときに 体験入部で触れた程度 だけど、 幼いときからピアノを 習っていたので、 主人公たちの気持ちが 少しわかる気がします。 書き込んで書き込んで 楽譜が真っ黒になって、 恋愛をして思い悩んで 哀しみを知って、 ...続きを読む少しずつ奏でる音色に 深みが加わる。 不器用で不安で目の前 のことに一所懸命で、 それでも、ザ・青春な シチュエーションなら、 本当にたくさんあった なあ・・・ そんな学生時代の遠い 記憶が蘇って、 なつかしさに一人静か に浸りました。
オーディションでの菜々子の演奏と、それを聞いた優芽のところが良かった。あの演奏を引き出しただけでもすごいことだと思う。
東野圭吾とか伊坂幸太郎を読むようになったから、こういう種類の本はどうしても内容が薄いように感じてしまう…。でも良い話だった! 消防に音楽隊は必要なのか?っていう問い。 今までは「音楽隊」ってそれ専門の人がやってるもんだと思ってたけど、実際は出動の傍らで音楽もやってる、っていうめっちゃハードな状況だ...続きを読むったんだって事実に驚き。 「少しでも良い演奏をして耳目を惹き付け、船橋市消防に興味を持って欲しい。彼らのことを知って欲しい。そして日々、火災予防の意識を持って生活することで、消防士も市民も傷つかないまちを作っていきたい、と」 音楽ってあるだけで人の目と耳と心を惹き付けるものだから、その力が広報活動には必然的に適したものなんだなぁ ----------------------------------- 楽器懐かしい...。また吹きたくなった。色々な意味で青春だなぁって言いたくなる作品。悪く言えば中途半端?吹奏楽をメインにしたいのはわかるんだけど、足りない!もう少し曲の要素欲しかった。でもやっぱり音楽って誰にでも平等だから「広報」には最適なツールなんだなぁって気づけた作品
地元船橋の名と、消防音楽隊という素材に興味を持って手に取った本作は、良くも悪くも非常に真っ当な青春小説だった。 軽く読めることは良い面でもあるのだけど、個人的には物足りないというのが正直な気持ち。というのも、音楽にも消防にも振り切れていないというか、深掘りが足りなく感じてしまい、甘酸っぱい青春部分...続きを読むは際立っているのだが、そこだけの印象で終わってしまった。 設定は良いと思うし、キャラの立ち方もまだ小粒ながら光る物があるので、そこをもっと巻き込んだ作品を読みたい。
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君と奏でるポコアポコ―船橋市消防音楽隊と始まりの日―(新潮文庫nex)
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水生欅
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