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泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。父に自殺された青年は神に憧れる。女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。職を失い家族に見捨てられた男は野良犬を拾う。幕間には歩くバラバラ死体登場――。並走する四つの物語、交錯する十以上の人生、その果てに待つ意外な未来。不思議な人物、機知に富む会話、先の読めない展開。巧緻な騙し絵のごとき現代の寓話の幕が、今あがる。
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Posted by ブクログ
4人の違ったストーリーが最後に繋がるのが、気持ちいい(^^)心に残る名言もたくさんあった。その中でも「人生では、みんなアマチュア」という名言が好き!プロでも、間違えることもあり、人生何が起きるかは、誰もわからないので、自分も色々挑戦してみようと思った! なんと言っても、黒澤さんのクールなキャラが好き...続きを読む!落ち着きすぎ(笑) 伊坂さんの作品は、キャラが魅力的で、楽しい(^ν^)読んでみてね♪
匿名
いつも通り
バラバラのようでバラバラでない物語達。読み進めるうちに分かります。 好きな作家なので裏切りません。いつも通り満足です。
複数の主人公の物語が徐々に重なり合っていくまさに伊坂幸太郎ワールド。殺人事件の死体の描写などリアリティを持たせる一方、コミカルなセリフの言い回しなど独特でリズミカルな展開が心地よい。 偶然と必然が混ざり合う世界で生きることへの問いかけてくるような読後感だった。
これぞ伏線回収のスペシャリスト伊坂幸太郎! バラバラだったストーリーが1つの騙し絵に繋がっていく様は読んでて鳥肌が止まりませんでした。 「これってもしかして?」「あれもそうだったのか」が連続して起こるラストパートは最高です。 台詞回しがユーモア溢れるのでグダリがちな会話パートも全く飽きないし、かつそ...続きを読むの台詞すらも重要な伏線だった、みたいなことが多々起きます。必読。 あと黒澤になら空き巣入られてもいい。
読み進むにつれ、少しずつ時系列のずれを意識しだした。それでも最後まで面白かった。 伊坂さんの群像劇好きなんだよな。
奥田英朗の『最悪』を彷彿とさせる別々の人生を歩んでいた人物たちが交錯する最高の物語だった。1ページ目の1枚の絵が初めはどう意味を持つのか分からなかったが、物語の節々に登場し最後には物語全体がこの絵の構成になってるように感じ絵画と文学がリンクするような不思議な感覚だった。
これぞ伊坂幸太郎って感じ。 バラバラなストーリーが、のちのち絡み合う。 もう絡み合うのは、読書前から分かっていて、この展開をどう組み合わせてくれるかを楽しみに読む状態。まさに個々の話(具材)を上手く調理する料理人の様相。 ワイン片手に、「へー、これとこれを上手く混ぜて、こんな料理になるんですね。素...続きを読む晴らしい!」とシェフに対して最大級の誉め言葉を述べる状況でした。 ワインも飲まないし、シェフに褒め言葉を投げかけたこともないですが・・・ええ。 取りあえず、好きです、この感じ。
また一冊バイブルが増えた。
伊坂幸太郎氏の作品は気持ちが沈んでいる時、希望が無くなってしまいそうな時、のような悲しい気持ちの時に読み始めると、気がつけば、私も頑張るかな、って本から顔を上げている。 ストーリーは決して明るいものでは無いのだが不思議とそうなるのだ。 殺し屋シリーズを一通り読み終え、これはどんな話しかな、と期待をし...続きを読むて読み始めたらいつものテンポの良いストーリーにつられ、4時間程で読み終えた。またも、自分の人生もなんとかできるかな、と前向き気味笑になれる作品だった。 伊坂幸太郎氏の作品に登場する人達は、殺し屋でさえも何かを背負っていて「死んでくれるなよ」と応援してしまうのだが、あっけなく死んでしまう『良さげな人』がいるので油断できない。 この作品も緊張感で脈が早くなっているなと感じながら読んでいた。この人は幸せにしてくれと願いながら。 どの作品もだが、各章の登場人物の繋がりが自然過ぎて、どうしたらこんな設定ができるのかと、フラグ、その回収の完璧なことと合わせてため息がでてしまう。伊坂幸太郎氏は天才なんだろうなといつも思う。 人が持っている中々外には見えにくい嫌な心、世の不条理…そんなので溢れているストーリーだが、芯は間違っていない人間には光が射す、例え暗闇でもがいていたとしても。この作品は私にはそんな風に感じて希望をもらえた。 本当に素晴らしい作品をありがとうございました。
#切ない #深い #共感する
それぞれの生きざまのなかに、色んな要素が含まれていて、全然関係のない事例から、どんどん関係が強まっていって。 後半の駈け足感が爽快で、楽しく読めた。
泥棒にリストラ親父、神に憧れる青年に不倫の末にお互いの配偶者を殺めようとする女性カウンセラー。 4人の話がそれぞれ進んでいく中、それぞれが互いに影響を及ぼし、互いに思いもしない結末に進んでいく。 「オーデュボンの祈り」に続いて読んでみたが、それよりも若干突拍子さはなくなったものの、物語として面白く...続きを読む、また作者のトリックも仕掛けられている。未読の方のため詳細は避けるが、整理しながら呼んだほうがいいかもしれない。 エッシャーの騙し絵が巻頭にあり、たびたび文中でも取りざたされるように、まさに騙し絵のような本作。 ラストに行くにつれてその全貌が見えてくると思う。 「オーデュボンの祈り」ほど好奇心がそそられる内容ではなく、どこか「普通の小説」に近い面はあるものの、その構成にはさすがと思えてくる。 最後の最後がややなし崩しに終わっていく感があるが、それでも読む価値は充分にある作品。
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