あらすじ
泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。父に自殺された青年は神に憧れる。女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。職を失い家族に見捨てられた男は野良犬を拾う。幕間には歩くバラバラ死体登場――。並走する四つの物語、交錯する十以上の人生、その果てに待つ意外な未来。不思議な人物、機知に富む会話、先の読めない展開。巧緻な騙し絵のごとき現代の寓話の幕が、今あがる。
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Posted by ブクログ
4人の物語が交錯しながらテンポよく伏線が回収されていき、とても読み心地がいいです。
伊坂作品の別のお話が随所に出てくるので、他の作人を読んでいるとより楽しめると思います。
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志奈子 画家
黒澤 泥棒
河原崎 父親が飛び降り自殺
京子 カウンセラー
豊田 無職
それぞれのストーリーが絡み合い、展開していく。
だけではなかった!
様々なことが同時に起こっているだけでも目が離せないのに、時間軸が前後していたり、コレとアレが繋がってたり⋯。
泥棒の黒澤が、金や外見やステータスという分かりやすいものが好きで、目に見えない愛情だとか、仲間意識だとかなんて胡散臭いとか言っている。
だけど、
物語の最後の方では、
豊田は喉から手が出るほど欲しがってた仕事や金を選ぶのではなく、老いた犬を選んだ。
金を選ぶ人もいる。金ではない目に見えない愛情を選ぶ人もいる。
犬を選ぶエピソードを最後にもってくるあたりが、作家の思い入れの濃さを感じた。
人生はリレーかもしれない。
初めてそう思った。
エッシャーの絵に例えられているように、階段を昇ってゴールしてみても、そこは誰かのスタート地点なのかもしれない。
皆が次に繋がっている。
おもしろかった。
Posted by ブクログ
自分自身恥ずかしながら大学生になって初めて読書をした。当時、もう今は会うことないであろう親友二人からそれぞれ本を勧められた。「俺は非情勤」と「涼宮ハルヒの憂鬱」
ここから読書ライフが始まった。そこから片手で数えられるぐらいで出会ったのがこのラッシュライフだった。
15年ぐらいぶりに読んだ。
当時伊坂作品はゴールデンスランバーしか知らなくて、ゴールデンスランバーはむちゃくちゃ面白くて、その後に俺が伊坂作品が1番好きだと言うようになったきっかけは間違いなくこのラッシュライフだった。
何となくは覚えていたけど細部までは覚えてなかったからちょうどよかった。同じようにハマったし同じように騙されたし
昔は今よりも全然遅読だった。なのに最後一気に読んだのを思い出した。今回も全く同じ最後一気に読んだ。後半にかけてが本当に止まらない。
とにかくありとあらゆる伏線と物語が収束する。違和感はあれど、モヤモヤしたところもなく終わる。無駄もない。
四つの物語+一組の五つの話で本は進行する。
これらがどんどん収束するし、実は重なりかけていたんだという場面もあるし、妙に匂わされてると思いきや、AとCは重なってたいるようで重なってないと透かされてたのかとわかったり。見返すと間違ったことは言ってないしそういう意味なのねとなる部分も多くある。
これ以上はネタバレだから書けないけど、何回も戻って読み返してしまう作品
アヒルと鴨のコインロッカーと同じ
また記憶を消して読みたい作品
Posted by ブクログ
読めば読むほど気持ちのいい群像劇。
登場人物たちが思いもよらぬところですれ違い、また離れていく。時間の流れ方も一直線だと思いきや、あれ、これは違うぞ、と読んでいる内に騙されていることに気づく。
まさしくエッシャーの騙し絵を彷彿とさせる作品。
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ずっと気になって、たくさん積読をためて、初めて読んだ作家さん。
雰囲気は暗いけどとても読みざわりのよい文。
後半からの疾走感。
ほんとうに綺麗に終わった。清々しい。
「消えた魂を探して、風の流れていく方向を確認してしまう」
こういうの好き
この方、さすが。
全部読みたい。
Posted by ブクログ
私は刊行順に読んでいないため不確かですが、おそらく泥棒の黒澤さんの初登場作品だと思われる。
好きなキャラの黒澤さんがたっぷり出てきて嬉しかった。
泥棒なのにカウンセラーに向いていると友人に言われる黒澤さん。
黒澤さんの言葉は胸にすーっと入ってきて、人生もっと気楽に生きていいって思わせてくれるから、すごく納得。
他にも「チルドレン」の銀行強盗だったり、ちょこちょこ他の作品のネタが出てくるのが楽しい。
章のイラストも好き。
次の伊坂さん作品は何を読もうかな。
楽しみ。
Posted by ブクログ
伊坂幸太郎、オーデュボンの祈りに次ぐ2作目。
5つの異なるペア(犬含む笑)が複雑に絡み合い、終盤にかけての伏線回収はお見事であり、騙し絵の世界が見事に表現されている。
5つのペアの中でもリストラ中年男性豊田と老芝犬が愛してやまない存在であり、何となく殺伐とした物語なのに何だかほっこりとする不思議…自分が動物好きだからかわからないが最後まで豊田と老犬の幸せを祈りながらハラハラしながら読んだ。
最後の戸田のカケに豊田が乗らなかったことに涙した…
伊坂さん、あきらかに弱くて、不器用だけど善悪に葛藤しながら懸命に生きている方々を記憶のなかの格言やどこからともなく聞こえてくる助言で救済している。生きづらく正直ものがバカを見る世の中だけど、もがき悩みながら前に進もうとすれば希望も見えてくるかもよ…というメッセージに思える。
Posted by ブクログ
約450ページと決して短くはない小説だったがとても読みやすかった。
初めはなんの関係もない4人の話を読み進めて行く中で、繋がっていくところや伏線回収が爽快でとてもおもしろかった。
また一冊バイブルが増えた。
伊坂幸太郎氏の作品は気持ちが沈んでいる時、希望が無くなってしまいそうな時、のような悲しい気持ちの時に読み始めると、気がつけば、私も頑張るかな、って本から顔を上げている。
ストーリーは決して明るいものでは無いのだが不思議とそうなるのだ。
殺し屋シリーズを一通り読み終え、これはどんな話しかな、と期待をして読み始めたらいつものテンポの良いストーリーにつられ、4時間程で読み終えた。またも、自分の人生もなんとかできるかな、と前向き気味笑になれる作品だった。
伊坂幸太郎氏の作品に登場する人達は、殺し屋でさえも何かを背負っていて「死んでくれるなよ」と応援してしまうのだが、あっけなく死んでしまう『良さげな人』がいるので油断できない。
この作品も緊張感で脈が早くなっているなと感じながら読んでいた。この人は幸せにしてくれと願いながら。
どの作品もだが、各章の登場人物の繋がりが自然過ぎて、どうしたらこんな設定ができるのかと、フラグ、その回収の完璧なことと合わせてため息がでてしまう。伊坂幸太郎氏は天才なんだろうなといつも思う。
人が持っている中々外には見えにくい嫌な心、世の不条理…そんなので溢れているストーリーだが、芯は間違っていない人間には光が射す、例え暗闇でもがいていたとしても。この作品は私にはそんな風に感じて希望をもらえた。
本当に素晴らしい作品をありがとうございました。
Posted by ブクログ
5つの視点から描かれるため一見それぞれ関わりがなさそうに見えるが読み進めると、そう繋がってくるのかとスッキリできる。まさに巧緻な騙し絵のごとき。
やっぱり他の作品にも出てくる黒澤が好きになった
よく考えればこの作品に出てくる黒澤が一番最初なのか!ホワイトラビット読み返したくなる
個人的にはカウンセラーとサッカー選手の話がなかなか可哀想で…
Posted by ブクログ
面白かった。五つの物語がバタバタと忙しく進んでいく中、意外な所で交差し繋がっていく展開に驚きと納得の連続やったね☝️
伊坂幸太郎の小説で面白いのは、この作品だけじゃなく別の作品にもちょこっと繋がっていくのが面白いところなのかも知れない。
Posted by ブクログ
何人もの人生が交差してそれぞれの物語が進行しながら話が展開していく、推理小説要素もあり読み進めていくうちにどんどんとのめり込めるそんな作品でした。
生々しい描写に少し引いてしまったが、それ以上に先が知りたくなってしまった。
一応ハッピーエンドになるのかな?終わり方としては。
最新作も読んでみたい
Posted by ブクログ
初期の伊坂作品ながら世界観はしっかり伊坂ワールド!
日常を切り取って、そこにいるいくつかの人物に焦点を当てている感覚。
今、すれ違った人は泥棒かもしれないし、人生にの岐路に立っているかもしれないとか思ってしまいます!
Posted by ブクログ
伊坂幸太郎初めて読んだけど面白かった。
違う人物たちの断片的なシーンがきれいに繋がっていくのが見事。
泥棒のキャラがミステリアスでユーモアもあってすごく好きだった。
Posted by ブクログ
『豊かな人生』とは?がテーマとなっている作品。
父に自殺され神に憧れる青年、不倫相手と再婚を企む女性カウンセラー、職を失い家族に見捨てられた男。
思想や恋愛、仕事に捉われている登場人物たちのピリピリした人生が描かれる中、諦観している黒澤の視点がとても印象的です。黒澤の「人生については誰もがアマチュアなんだよ」というセリフが、失敗してあたりまえなんだと、間接的に人生の教訓を教えてもらえた気がしました。中でも、豊田という職を失い老犬を拾う男がこの物語の肝で、ラストに描かれる『豊かな人生』とは?の答えが、この人物のセリフにつまっています。個人的には、佐々岡がサイドボードの趣味が悪いと一言放つ場面と、豊田が老犬を抱いてタクシーに乗る場面が好きです。『オーデュボンの祈り』の主人公・伊藤のその後も描かれており、ファンとしてはとても嬉しいおまけでした。
Posted by ブクログ
人生がリレーだったらいいと思わないか?ってフレーズが印象的だった。実際につなぐと言う題名の絵はあるのかな。素晴らしい群青劇で、読後感もすごくいい。1日で読み終わってしまった
Posted by ブクログ
打ち明けると伊坂幸太郎は大好物だ。作品の時代をバラバラに読み進める中、今回この2作目を読むにあたり初期の作品は好きと感じている作風とまさか大きく違ってたりして、それでもまぁいいさなどといささか不安もあったが自分の大好きと感じる伊坂は既にこの時点で伊坂であって伊坂は伊坂以外の何者でもなく伊坂だった。
最後にはあれよあれよという間に収斂されて片っ端から伏線回収していくこの壮大なパズルを一体どのように作っているのか、そのパズルを作る過程に強く興味を惹かれた。めたくそ難解な数式の証明が出来ちゃったよおいって感覚に近い。
Posted by ブクログ
緊迫した状況のなかで交わされる、頓狂な会話が可笑しいw
ところどころ、『オーデュボンの祈り』や『チルドレン』を匂わせる言葉もあり、同じ世界線で起きている出来事であると思わせる。伊坂ワールドのなかにある、いくつものアトラクションのひとつを楽しんでいるようだ。
異常な世界が展開されているが、どこにでもある日常のように自然な結びを迎えていくような……。
読み終わった途端に再読したくなる書き方は見事としか云いようがない。
Posted by ブクログ
『グラスホッパー』に続き、伊坂作品四作目。SNSにてオススメ頂いた作品。作者自身は伏線回収はつまらない的なことをどこかで見聞きした覚えがあるが…読者であるわたしはそれぞれ別々の点が複雑に絡み合い、繋がっていく様を観るのはやはり楽しい。わくわく、ニヤニヤして仕方なかった。笑。
またどの作者も自分の世界観を持っているとは思うが、この作品もまた伊坂さんにしか描けないよなぁ…と、しみじみ思いました。冒頭の二人が物語にどう関係していくのかずっと不思議でしたが…そう来るかっ?!と唸りました。最後はピタッと収まるところに収まったな、という感じがしてとても良い読後感でした!
p.s.デビュー作『オーデュボン〜』は絶対読みたい。
Posted by ブクログ
凄いなぁ〜!凝ったストーリーに圧倒されました。
文庫本裏のあらすじに、バラバラ死体とか書かれていて、怖くて今の今まで読まなかったのですが、大好きな伊坂さんの本なのでやっと手に取りました。
怖い部分もありましたが、それ以上に内容も構成も面白くて、すぐにでも読み返したくなるような作品でした。登場人物の視点もあちこち入り組んでいて、さらに「今どこ?いつ?」って何度も思ったので。まさにエッシャーの騙し絵に迷い込んだみたい。豊田と老犬の絆には涙してしまうし。こんな本が書けるなんて凄すぎます。
本筋から逸れますが…
先に読んでいたホワイトラビットで出てきた黒澤さんがいる!と一人で大興奮。さらに、ん?この設定もしかして…とチェックしたらやっぱり!重力ピエロにも出てるじゃない!笑
なんだかファンになってしまいそうな物騒なキャラクターがまた一人。そんなところも凄く楽しめました♪
Posted by ブクログ
完読
世の中,金で買えないものはない。
いえ,ありました!
気持ちが良いくらいに全てが繋がっていきました。
読み始めたら,一気に読まなければならないくらいの展開で
気がつくと最後。
今年の傑作(今更……)
Posted by ブクログ
まるで啓発本を1冊読んだみたいな感じになる。
いろんな人が、とにかくいろんなことがあって
それを読者の私が上から見守っている
そこにいる人たちは、自分たちのことでいっぱいなんだけど、神様のように上から見下ろしている私には全てお見通しで
伊坂坂幸太郎が詰まりに詰まった1冊
人とつながる事は、苦手な私だけど
でも、
こんなふうに楽しいことも悲しいことも、実はなんだかんだで
人とつながってたらいいな
あと
人生って何が起こるか分からない
Posted by ブクログ
2002年の『ラッシュライフ』で評論家に注目され、直木賞候補にもなる。『オーディポンの祈り』『重力ピエロ』では批判的だったわたしも、この本は素直に面白い。多少説教臭さが鼻にはつくが、好き嫌いは個人差があるだろう。村上春樹と比べてしまうのはしょうがない。ありえないストーリー、おしゃれな会話、淡々と物語は終焉へ向かい、不思議な感動を呼ぶ。
Posted by ブクログ
登場人物たちの人生が交錯する。それぞれバトンを渡すように人生の主役が変わっていく。
プラナリアも飽きるってシーンがあった。それなら人間が飽きてもしょうがないなって思う。
失敗を恐れず人生に挑戦するって言葉もいい。みんな人生に関してはアマチュア。新人。
人生は絶望的なスピードで過ぎ去っていく。
Posted by ブクログ
5組の人生が交錯する物語だが
最後まで時系列がわかったようなわからないような
感じだった。
読み直したらスッキリするのかもしれないけど
そんなに好みの小説ではなかったので
読み直しはしない。
この後豊田さんと老犬と河原崎さんが良い人生を送れれば良いなと思う。
Posted by ブクログ
5人の登場人物それぞれの視点から描かれる群像劇。それぞれがまったく別の場所で別々の問題を抱えているように見えるが、物語が進むにつれて少しずつ繋がりが見え始める構成が面白かった。
後半になるにつれて伏線が回収され、それぞれの出来事が思わぬ形で結びついていく。個性的な登場人物たちも魅力的で、伊坂幸太郎さんらしい巧みな構成を楽しめる作品だった。
Posted by ブクログ
いろいろな登場人物が交わりつつ、話が進んでいき、最後の解説のところで、同じ名前の登場人物が別の作品に出てきているということだったので、他の伊坂幸太郎さんの作品を読んでみたいと思いました。
素敵な出逢いに感謝です。ありがとうございます。
気に入ったフレーズ↓
佐々岡「さっき、私が言っただろ? 人生はリレーかもしれないと。あの絵も似ている。兵士が歩いている。階段を昇ってゴールしてみると、そこは次の兵士のスタート地点に過ぎない。そういうものなんだよ。みんなが次々に繋がっている。生きていくってのは結局あれだよ」P426
Posted by ブクログ
複数人の視点で展開される話である故、登場人物が多くて行きつ戻りつした部分もあるけど、分かりやすくイラストを挟んでいるのが良い。
微妙に時系列がずれて進行していく。あーもしかしてこの人はあの人ね、と想像を働かせながら読んでいた。
ぶっ飛んだキャラが多い中で、老犬の存在が癒しであり行く末が気になるところ。