【感想・ネタバレ】ラッシュライフのレビュー

あらすじ

泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。父に自殺された青年は神に憧れる。女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。職を失い家族に見捨てられた男は野良犬を拾う。幕間には歩くバラバラ死体登場――。並走する四つの物語、交錯する十以上の人生、その果てに待つ意外な未来。不思議な人物、機知に富む会話、先の読めない展開。巧緻な騙し絵のごとき現代の寓話の幕が、今あがる。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

もう伊坂幸太郎大好きになりますね。なぜ今まで、読んでなかったのかが不思議なくらい面白い。
作品の群像劇、出てくるキャラクター、そして所々センスの溢れるセリフ達、どれを取っても一級品です。
特に好きなセリフは泥棒黒澤の言った
「人生については誰もがアマチュアなんだよ。」
「誰だって初参加なんだ。人生にプロフェッショナルがいるわけないがない。」
このセリフはとても心に響いた。
それぞれの登場人物は異なる人生を歩んでいるのだが、順風満帆に進むのではなく、計画は頓挫し、挫折しながら進んでいく。彼らが人生のプロフェッショナルであるなら、ミスなく進んでいくはずだが、そうではない。
そして、何事も金さえあれば手に入ると言っていた戸田も最後は思惑が外れ、豊田に断られる。
まさに、この作品を象徴しているセリフではないか。
何があっても「イッツオールライト」なのである。

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2025年10月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

いろいろな話が最後に収束していくのが本当に面白い!
そうだったのか!と思う瞬間がたまらない。
そして泥棒黒澤さんの初登場作品。
やっぱりいい味出してる、かっこいいよ黒沢さんは。

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2025年10月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最高のエンタメ。さまざまな人がさまざまな時間軸で動くので、最後に一気に繋がっていく様は爽快。文字を読む小説だからこそなせる伏線が面白い。私の頭の中で動く人物たちが、みんな別人とは限らない。

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2025年09月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

オチ自体は何かもっと痛快さがあったらなと思わなくもなかったんですけどそれ以上に仕掛けがものすごく面白い。傑作です。

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2025年07月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

世界は主人公が繋ぐリレーのようなもの

DAY1 河原崎が主人公の1日
河原崎が塚本と喫茶店で待ち合わせる
河原崎がスケッチブックに『力』と書く
河原崎が塚本に神の解体の誘いを持ち掛ける
塚本が行方不明者を解体
高橋がテレビで「私は生きている」と言う
河原崎が塚本を絞殺

DAY2 黒澤が主人公の1日
塚本の死体を運び出す塚本と黒澤が出会う
河原崎が塚本のくじを落として黒澤が拾う
黒澤がスケッチブックに『夜』と書く
黒澤が強盗の誘いを断る
黒澤が黒猫の死体に手をかざす
黒澤が船木のマンションから20万を盗む
河原崎が拳銃老夫婦と出会い、バラバラ死体を見られる
黒澤が拳銃老夫婦と出会い、20万を渡す
河原崎が佐々岡にマンションの住所を教える
河原崎が野良犬に首輪を与える
黒澤と佐々岡が黒澤自宅で出会う

DAY3 京子が主人公の1日
佐々岡が京子に離婚の電話をする
黒澤が京子に心理カウンセラーになりたいと電話をする
黒澤が野良犬の首輪にくじを入れる
京子がスケッチブックに『心』と書く
黒澤が京子に心理カウンセラーになりたいと電話する
京子がコインロッカーの鍵を落とす
塚本の死体を青山と京子の車が轢く
京子が意識朦朧と逃走する
京子が警察に青山夫妻の通報をする

DAY4 豊田が主人公の1日
戸田と志奈子が新幹線で仙台に向かう
豊田がスケッチブックに『無色』と書く
豊田が喫茶店で期限切れチケットを断られる
狂った京子が鋏で野良犬を脅す
豊田が狂った京子から野良犬を助ける
豊田がコインロッカーの鍵を拾う
豊田を河原崎が助ける
戸田が豊田の野良犬を買おうとして断られる
豊田が2回目のスケッチブックに『イッツオールライト』と書く

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2025年10月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

・壮大な騙し絵の物語。文章だからこそ。エッシャー
・人間と神の関係は、俺と胃の関係と同じ
・先に進んだかと思ったらまた元に戻って毎日いろんな人が主人公になる
・重力ピエロで出た「神様のレシピ」青年がまた出た!黒澤も出てきた...!
・驚嘆

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2025年08月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

5つのストーリーが最後は繋がってくることに驚く。

①拝金主義画商の戸田&画家の志奈子
②泥棒の黒澤
③新興宗教に惹かれている画家志望の河原崎&宗教の先輩?の塚本
④W不倫しているカウンセラーの京子&サッカー選手の青山
⑤失業した豊田&老犬

あまり好きではないストーリーだったが、泥棒の黒澤の性格はなかなかおもしろかった。
失業した豊田&老犬もおもしろいコンビ?だった。
この老犬は実は神様なのではないか?と思ったが、当然そんなはずもなかった笑

読んでいくと時系列も分かってきて、そうなってくるとあっという間に最後まで読み切れた。
とてもよく考えられた構成で驚いた。
やはり作家さんはすごいと感心する。

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2025年09月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

すいすい読めるけど、最終的にナンダナンダッ??ってなる
まあまあおもしろかったけど、ナンダ?ってなる不思議な感じ・・・

結局、高橋さんだけはホンモノ?

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2025年08月22日

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