あらすじ
泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。父に自殺された青年は神に憧れる。女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。職を失い家族に見捨てられた男は野良犬を拾う。幕間には歩くバラバラ死体登場――。並走する四つの物語、交錯する十以上の人生、その果てに待つ意外な未来。不思議な人物、機知に富む会話、先の読めない展開。巧緻な騙し絵のごとき現代の寓話の幕が、今あがる。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
100点。
すごく良かった。自分が読みたい伊坂幸太郎っていう感じ。これぞ伊坂。
それぞれ登場人物の人生が交錯して、リンクしていくのすごく楽しかった。まず個性豊か。特に泥棒の黒澤が好き。みんな好きなんじゃないかな。
空き巣のシーンで、佐々岡が家主の体で黒澤が超能力さながら特徴を言い当てて、「いやー、突拍子もなく超能力出してきたなー。」と腑に落ちなかったら、後に、同級生だろ俺ら、ってネタバラシするの最高に伊坂幸太郎。そしてこの家はこういう特徴で、って言い当てて、まあ入念に下調べして家主の特徴見てたら出来る範囲の言い当てなのかなーと思ってたら実は黒澤の家でしたーって、思ったより伊坂幸太郎だった。思わずにやけてしまったよね。してやられた。
あの時のあいつはあいつだったのか!となって楽しい。まじでこういうの好き。予想以上に全部繋がって本当に楽しかった。途中で喋るカカシの話も出てきたし。思ったよりがっつり。そしてほんとに仙台が好きなんだなーと思う。もしかしたらただの描きやすい舞台なだけかもしれないけど、それでも一貫した世界で良いなーと思う。
神の話も良かったなー。胃みたいなものだという話も、蚊だとしてるのも良い。
それぞれ独立した章というよりこまめに場面転換していくのは、よりエッシャーの騙し絵を感じられて良かった。読んでいて飽きない。さあ次は、次は、と手が止まらなくて楽しかったなあ。
このまま伊坂幸太郎を初期作品から読み進めていきたい!
Posted by ブクログ
時系列も登場人物もバラバラなのにわかりやすくておもしろいってすごいなあと思う
キャラクターの持つ強さに惹かれる
京子もあんまり憎めない、谷崎潤一郎の本に出てくる女みたいに勝気だった
何であの外国人は好きな日本語を書かせてたんだろう、なんで無色とかかせたんだろう
Posted by ブクログ
短編小説を切って貼ったパッチワークのような作品。世界観、細かく設定された主人公たちが交錯し、物語が収束していく。
疾走感のある展開で主人公が次々と入れ替わるのでついていくのが大変だが、面白い作品で仕上がっている。
この中では黒澤が一番好き。