査察機長

査察機長

715円 (税込)

3pt

新米機長、村井知洋は頭を抱えた。ミスひとつで資格を剥奪されてしまう査察飛行、その担当が氏原政信キャプテンに決定したからだ。氏原は鋭いチェックで皆から恐れられる存在だった。そして、村井の最も長い一日が、幕を開ける。目的地、雪のニューヨークは遥か彼方、前途には様々なトラブルが待ち受けていた。操縦席、そしてパイロットの真実を描き切った、内田幹樹の最高傑作。

...続きを読む

査察機長 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2019年03月20日

    素晴らしい。私のようなその筋の人間にとっては、これは間違いなく史上最高傑作の本です。去年読んだブリティッシュエアウェイズのパイロットのエッセイなどどは比べようがないくらい面白い。著者が既にお亡くなりになられていることが残念。もっともっと書いて欲しかった。

    0

    Posted by ブクログ 2017年09月22日

    実際にANAのパイロットだった著者が、パイロット物語。
    成田から 雪の吹雪くニューヨークまでのフライトの中で、
    新米機長 村井、ベテラン機長 大隅、そして 査察を担当する氏原。
    3人をめぐって、村井と大隅の視点で 物語られる。

    氏原に対する 村井の 風評からの人物評価。
    そして、査察と言うものが ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2017年03月21日

    飛行機好き、旅好きでよかった!
    エアライン好きなら絶対に読んだ方が良い!と断言できる名著。まぁ飛行機嫌いの方は読まない本だと思いますが。。
    旅客機が出てくるストーリーものと言うと、やれハイジャックだ、やれ事故だ、やれ出発空港に引き返すだの。もちろん、何か起こるからこそドラマが生まれるというのはその通...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2017年01月09日

    今年最大の当たり本。著者は元全日空のパイロット。航空会社のパイロットには年に一回の「査察飛行」が義務付けられている。いわば定期監査のようなもので、機長は実際の搭乗を査察官による監査される。この小説ではNRT⇒JFKの12時間の査察フライトを350㌻で書く。コックピット内の臨場感は元パイロットだからこ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2015年07月26日

    技倆を磨く意味を考えさせられた。チェックは見られているのではなく、見せている。何度も何度もやってくる試練のたびに、この本のことを思いだす。

    0

    Posted by ブクログ 2014年01月18日

    この小説は、航空サスペンスではない。

    しかしながら、オビにある最高傑作の文字は紛れもない真実だと思う。

    この小説は、新人機長の北米路線の査察飛行という日常がテーマであり、実際に物語の進行に合わせて機は成田を飛び立ち、若干降雪で進入待機がかかるもののJFKに無事に着陸するという乗り合わせた乗客であ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2012年07月26日

    内田幹樹さんの小説の中で本作が一番好き。何と言っても突飛なトラブルがなく普通のフライトなんだけど、一番ストーリーに緊張感がある。LENDYからJFKにランディングする一連の流れとフライト後の小料理屋のやり取りなんかサイコーです。本当に惜しい作家さんでした。もっと沢山の作品展を遺して欲しかった…合掌。

    0

    Posted by ブクログ 2010年01月15日

    著者はANAの元パイロット。
    他の飛行機内を舞台にした小説は、機内で事件が起こる中
    の繰り広げられる状況判断がうりだが、
    今回の話は、事件は起きない。
    しかし飛行中の緊張感(監査中ということもあるが)が
    よく出ていて、著者の小説の中では一番好きな本だ。

    仕事で監査を受けた経験もあるし、現在は監査す...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    ちょっと尖っていて人目を気にする主人公と、神経質で恐れられる査察機長、ベテランパイロットとの3人の空間。査察中のそれぞれの距離感が、読んでいる私もまるでコックピットにいるかのようでした。

    0

    Posted by ブクログ 2011年09月28日

    再読ほとんどの場面が,成田からJFKに飛行中の747−400のコクピットの中であるが,作者が元パイロットだけあって,とてもリアルである。専門用語も適当に解説がされているのでわかりやすい。読後は,プロフェッショナルということについて考えさせられる。こういうプロというか職人っぽい話って好きなんだよね。し...続きを読む

    0

査察機長 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

新潮文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

内田幹樹 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す