川上和人の作品一覧
「川上和人」の「博士が愛した論文 研究者19人が語る“偏愛論文”アンソロジー」「鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。(新潮文庫)」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「川上和人」の「博士が愛した論文 研究者19人が語る“偏愛論文”アンソロジー」「鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。(新潮文庫)」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
今までありそうで(あったかもしれないが)見つけられていなかったテーマ。いろんな分野の先頭を走る研究者が各々愛する論文を語るという、極めて興味深く面白かった本。各々の研究テーマが違うのはもちろん、各々の研究者の感性や語り口がそれぞれ全く違っていたのも面白かった。一般向けに少し噛み砕いてくれている人もいれば、専門用語もりもりで愛が溢れている人もいた。どちらも素晴らしいと思う。いわゆるオタク文化にも通ずるところがあると感じた。専門家から見た「私見を含んだ」サイエンス的エッセイは非常に面白かった。
大学時代を振り返ると、論文を読むのは嫌いではなかったし、面白かったがやはりどこかタスクの一つになっていて
Posted by ブクログ
2018年刊。そんじょそこらのトリビア本にあらず。あの川上和人プラス専門家2人という執筆陣。そこに鳥好きの漫画家マツダユカが加わっている。
トピックスは83。1トピックあたり見開き2ページ、洒落た解説に4コマのカラー漫画、そして3行のつぶやき。申し分のない構成。
たとえば、「ミミズクのミミは耳じゃない」というトピック。ミミズクのミミのように見えるのは羽角(うかく)。耳は別のところにある。川上センセいわく、「食パンのミミに聴覚的機能がないのと同様に、ミミズクのミミも耳ではありません」。最後には、「そういえば、トトロにもミミがありますが、位置的に耳ではなさそうです」。
Posted by ブクログ
噴火によりできた西之島や小笠原諸島の島々での調査、そして著者の日常について。
学者さんの書いた小難しい本だと思っている人、その認識間違ってます。
とにかくユーモアのある文章で綴られているので、フィールドワークや研究について楽しくスルスルと読める。そして、こんなに楽しくサラッと書かれているけど、大発見だったりするからすごい!
著者の言葉のセンスが独特で毎回ツボ。
第四章 「鳥類学者、カッパと戯れる」は特に笑った。単語のひとつひとつが可笑しい。仮説というか妄想というか、まさかカッパの祖先や進化について読むことになるとは。
ユーモアたっぷりの研究者の本はやっぱり面白い。
未知の世界が広がっていて