無人島、研究と冒険、半分半分。

無人島、研究と冒険、半分半分。

ビジネス・実用
1,760円 (税込)

8pt

絶海の孤島、南硫黄島。本州から南に1200kmの場所にあり、その開闢以来人類が2度しか上陸したことのない、原生の生態系が残る奇跡の島である。
本書は、その島に特別なミッションを受けて挑む研究者たち(主に鳥類学者)の姿を、臨場感あふれる筆致で描く冒険小説であるとともに、進化や生態についての研究成果報告書でもある。

襲い来るサメ!崩れ落ちるガケ!降り注ぐトリ!噛みつくコウモリ!大気がハエ!(サメ以外は本当です)。抱腹絶倒空前絶後の科学エッセイがここに誕生。

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無人島、研究と冒険、半分半分。 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    無人島の冒険譚、研究者バージョン。

    川上和人先生の本はどれも面白い。
    ウェットに富んだ話に笑いつつ、本を読み進めさせてくれる。

    当然知ってると思っていたことは、実は大きな流れのほんの小さな知識でしかなく、その知識すら誤っていたこともある。
    鳥類学の権威でもそんなことあるんだ。

    自分が知ってることは、ほんのわずか。
    周りが知ってることも、ほんのわずか。

    調べ続けよう。

    0
    2026年05月04日

    Posted by ブクログ

    絶海の孤島、南硫黄島への二回にわたる実地調査の様子を描くエッセイ。筆者の軽妙な語り口で愉快な道中のように錯覚してしまうが、状況を想像するとだいぶハードであったことがうかがえる。
    現地の調査の様子が描かれているのはは2007年と17年の二回。四半世紀ぶりの調査となり、ルート構築や外来種問題などへの配慮など手探りな状況で行われた初回の調査、ノウハウが溜まりある程度洗練された工程と10年の間に発展したテクノロジーにより新たな発見も生まれた二回目の調査はどちらも面白い。
    次回の調査は2027年だろうか。どのような新しい発見があるのか楽しみだ。ライブ配信とかされないかな。通信の関係で無理か。

    0
    2024年11月18日

    Posted by ブクログ

    太平洋に浮かぶ南硫黄島、国内に残された貴重な秘境。10年一度の研究上陸。鳥類学者が体験した濃密な体験。

    海からそびえ立ち人の登る海浜のない孤島。外来生物の侵入のない生態を研究する。

    世の中、探せばまだまだ研究のタネは沢山あることを教えてくれる。筆者は2回参加。10年後の3回目は年齢的にギリギリ間に合うか。

    ドローンで振り返ると見つからなかった海鳥が確認でき、まだまだ筆者の好奇心をくすぐっているようだ。

    冒険譚と専門的な話のバランスが絶妙、学問の面白さも伝えてくれる盛りだくさんな一冊。

    0
    2023年12月17日

    Posted by ブクログ

    絶海の孤・南硫黄島での調査の様子を楽しく伝えてくれる本。表紙からしてユニーク。

    「鳥類学者だからって鳥が好きだと思うなよ」もそうでしたが、難しい内容もジョークを交えながらかなり砕いて(ときには砕けすぎるところもあるけどそこは愛嬌で)説明してくれるので、どんどん読み進めてしまいます。
    孤島での調査なんて過酷だろうに、その中で些細な楽しみを見つける筆者を含めた研究者の皆さんのバイタリティがすごい。過酷なフィールドワークをする方々に頭が下がります。

    0
    2023年12月02日

    Posted by ブクログ

    南硫黄島は人間の侵入を拒む、絶海の孤島。
    だからこその原生状態の生態系が残る、場所。
    そんな島での調査と研究の日々は、あまりにも壮絶だった。
    ・南硫黄島の地図 ・横から見た図 ・各島との位置関係
    ・はじめに
    第一部 探検・はじめまして 第二部 熟考・ここが天王山
    第三部 灼熱・宴もたけなわ
    ・あとがき

    鳥類学者が綴った科学エッセイは、冒険譚でもある。
    小笠原諸島よりも硫黄島よりも更に南に位置する、南硫黄島。
    集うのは鳥類・植物・昆虫・陸産貝類・哺乳類・
    海洋生物・地質等の専門家・・・だけでなく、
    プロのダイバーや山岳サポートも含めての隊員たち。
    僅かな海岸に上陸&荷揚げをし、
    大きな石が転がる死の廊下と垂壁をクライミングは
    落石と足元の崩れる土砂。巣穴だらけの山頂までの行程と、
    難行苦行の連続。しかも山頂では多くの鳥の死体と無数のハエ。
    それで終わりかと思っていたら、10年後の調査隊にも
    名を連ねているではないの~。しかも更に10年後にも行きたい?
    研究者魂というか・・・噛まれると痛い、痛いけど嬉しいだもの。
    カフェ・パラディッソの理想と現実には笑っていまったけど、
    調査自体の話には目から鱗。特に10年の経過は、島自体の
    変化と生物たちの状況が真面目に語られていました。
    特に、海鳥を媒介して増加する外来植物の逞しいこと。
    更に、ドローンの威力も時間の経過を感じさせられました。
    新しい事実もあり、島のことはまだまだわかっていないと
    確信し、これからも研究は終わることがないと語る。
    果たして10年後はどうなっているのか?行くよね、絶対。

    0
    2023年11月04日

    Posted by ブクログ

    安定の面白さ。やっぱりハズレないわ。
    南硫黄島でのそれはそれは過酷な調査を、いつもの調子でちゃかしたりしながら語る。オプティミスティックというか、ちゃかすことによって、祓いがおこなわれているような(笑)。きっと川上先生はマーシアン移民適正テストで簡単に合格しそうなキャラクタだと思う。ドMなフィールド系研究者の嫉妬心を煽る、たまらない書籍である。
    鳥類標識調査や標本についてもわかりやすく完結に触れられていてとてもありがたいる。まったく温度調節できるもののない場所での腐敗しやすい標本ってどうするんか?、化学系の薬品?とか思っていたら、なんと塩漬、まあ汎用性高いですし、なんせ安全ですし、なるほどなぁ、、と。普段恵まれた環境での調査しかしていないので、ほんとにAWE。


    トリダカラダイジョウブ、トリダカラダイジョウブ

    0
    2023年10月15日

    Posted by ブクログ

    南硫黄島での調査の様子が面白おかしく書かれていて、楽しかった。パラパラマンガも面白かった。何度か調査を行っていても、分からないことはまだ出てくるようで、研究に終わりはないのだなぁと思った。

    0
    2023年09月25日

    Posted by ブクログ

     バード川上節がほどよくちりばめられた、エッセイというよりは実録本。
     南硫黄島という無人島での調査についての本で、2007年の調査と、その10年後である2017年の調査について書かれている。2007年時の調査についての話は、たしか別の本で読んだ記憶がある。そちらはかなりエッセイ寄りだった記憶があった。それに加えて、調査時のアレコレが扱われていて、その調査結果や、その調査の成果をどのようにして研究したかについては、さらっと紹介するにとどまっていた気がする。この本では、当時の調査のあれこれはもちろんのこと、その後で重ねられた研究についても紹介されていて、『研究』というものの実体がリアルに感じられた。
     2017年の調査についての記述は、10年という歳月が自然界にもたらす変化と、それを調査するにあたっての技術的な発展をからめてわかりやすく紹介されていた。ドローンの活用や、調査をするにあたってのアプローチ方法の改善など、技術の進歩が実感出来てとても面白かった。
     割とさらりと書かれているが、これから先の10年についても扱われていて、後続の研究者に対する期待などにも言及している。科学というものが、後継があってこそのものだとしみじみ感じた。
     今年は2026年、来年はこの本でとりあげられた調査の10年後にあたる。10年ごとの調査はどれだけの新たな知見をもたらしてくれるのだろうか? 今から、とても楽しみだ。

    0
    2026年05月08日

    Posted by ブクログ

    あぜやんリリース

    最近、旅本にハマっていて、この本も冒険心をくすぐる面白本。

    鳥類研究者の著者が南硫黄島に研究と冒険の旅に出るお話。

    著者の文章が面白くて、楽しく読ませてくれる。
    研究者の本っていうと難しいという印象だが、本書はめっちゃ面白い。

    0
    2025年06月01日

    Posted by ブクログ

    フィールド調査の内容を面白おかしく分かりやすく書かれている
    エッセイとしても楽しいが、調査結果の考察も面白かった

    外来種の生態系へ及ぼす影響については直接的な影響のみならず間接的な影響まで含めて考える必要があり一筋縄ではいかない

    生態系エンジニアという概念を知ることができた
    食物連鎖における生産者、消費者、分解者という役割以外に環境自体を作り出すという考え方はビジネスにも転用てきそう

    0
    2024年11月24日

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