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Posted by ブクログ
とても面白かった。小笠原諸島に生息する固有種の海鳥の調査をメインに研究されている鳥類学の先生のエッセイ。
小笠原諸島に属する火山島、西之島で大規模な噴火が起こり、島の生態系が一旦リセットされるという事態が起こる。マグマが流れ火山灰が降り注ぎ、生物のいなくなった島に、新たなる生物が漂着し新たなる生態系が産まれる奇跡の一幕に立ち会うために鳥類学者は島を目指す。
絶滅に瀕した固有種の鳥の調査のためにあちらこちらの無人島へフィールドワークに出かけたり、出かけた先で見つけた骨や羽毛をなんとなく採取して保管しておいたり、鳥の分布、鳥の形、鳥の生態について、とにかく脳が手すきな間も四六時中研対象のことを面白く楽しく考えていたりという学者という人種の生態についてユーモラスに書いてある。とても面白かった。
Posted by ブクログ
しまった、農繁期なのでまたもや見逃していた、新しいエッセイが出ていたのか。みんな私より先に読んでいたのかと思うと、なんか悔しい。そして今回も、Kazuさんのレビューに敵わない。
猫丸さんのレビューを読むと、こども電話相談室の回答者ばかりではないラジオ出演があったり、検索すると色々な読み物も出てきて、ずいぶん遅れをとってしまったことがわかった。
前回は川上先生の、ちょっと難しめの本を読んでいたので、またお気楽に読める本があるのは嬉しい。
西之島の話だが、どうやら論文発表するまで本に詳しい内容を書くことはできないらしい。(だから前回→『無人島、研究と冒険、半分半分』→あんなに遅かったの??)
今回は小笠原諸島で、6000年前くらいのものと見られる、たくさんの海鳥の骨格を採集して大喜びな川上先生、いくつかのミス、不運、残念などの話題が万歳だ。
しかし、カッパだのカレイだのが途中に挟まっているため、再び頭の中で西之島に戻ってくるまで時間がかかった。
オガサワラカワラヒワが増えているというくだりは(保全を願って2回も寄付した身として)とても嬉しかったが、その後、干魃によって激減したとあってガッカリした。しかし、あの時点でネズミを駆除して、オガサワラカワラヒワの数が増えていたからこそ、今回絶滅を防げたのだ、と川上先生は言う。
そう考えても、オガサワラカワラヒワたちは、なんと危ういところにいるのだろう。再びクラウドファンディングがあれば、私はすぐに貢いでしまうに違いない。
それにしても長いな、オガサワラカワラヒワ。
Posted by ブクログ
噴火によりできた西之島や小笠原諸島の島々での調査、そして著者の日常について。
学者さんの書いた小難しい本だと思っている人、その認識間違ってます。
とにかくユーモアのある文章で綴られているので、フィールドワークや研究について楽しくスルスルと読める。そして、こんなに楽しくサラッと書かれているけど、大発見だったりするからすごい!
著者の言葉のセンスが独特で毎回ツボ。
第四章 「鳥類学者、カッパと戯れる」は特に笑った。単語のひとつひとつが可笑しい。仮説というか妄想というか、まさかカッパの祖先や進化について読むことになるとは。
ユーモアたっぷりの研究者の本はやっぱり面白い。
未知の世界が広がっていて、好奇心がムクムクと湧いてくる。そして同時に満たされていくーー。
笑いながらも論理的な仮説の組み立て方や考察には唸らされます。
今回は鳥類学とは関係のない部分も多かったけど、著者の想像力(妄想力)、着眼点がおもしろくて興味深かった。それに鳥たちを画像検索して愛でながら読んだのも楽しかった。
娯楽感覚で学びながら楽しめる研究者の本ってかなり貴重だと思います!
講演会とかいつか行ってみたいなぁ。
Posted by ブクログ
島々を巡る鳥類学者が綴った科学エッセイ、第3弾。
相も変わらず著者の脳内&活動は目まぐるしい様相をしめす。
そんな研究者の日常を、小ネタを交えて綴る。
・はじめに こんにゃくドリフト
第一章 鳥類学者は窮地に笑う
第二章 鳥類学者は偶然を愛し偶然に愛される
第三章 鳥類学者、エデンを夢見る
第四章 鳥類学者、カッパと戯れる
第五章 鳥類学者は屋内でも羽ばたく
・おわりに 鳥類弱者の心得
鳥類学者は今日も頭を巡らせ、行動する。
島を巡る研究の話に、映画やコミックの言葉を投下する。
それでも、ちゃんと鳥類学に戻る、面白真面目なエッセイ。
日本海沿岸の島々では、猫のマシュマロを拾いまくり、
噴火で激変した西之島では、大噴火とその後を目撃し、
小笠原諸島の南島では鳥の骨を集めまくり、
小笠原諸島の無人島巡りでオガサワラカワラヒワを調査。
南鳥島での希少種発見は、外来種との兼ね合いの矛盾も。
それらのでは合間も忙しいことこの上ない日々がある。
ポルトガルからアナドリ調査の助力を乞われ、
学会では複数のお役目を獅子奮迅で全うし、
ラジオの電話相談で子どもの質問に答えまくり。
更に、こんにゃく、宇宙人、カッパ、左右非対称、
無人島遭難と、脳内ではトンデモ思考が渦巻いている。
いえ、この話が閑話休題みたいで面白いんだけど。
ちゃんと鳥類学に着地してますし~。
そして、100年残る研究の発想も雄大だなぁ。
とりあえず、西之島の調査は本にしてくださいまし。
Posted by ブクログ
鳥類の話もあるが、研究の小ネタもいっぱいあって面白い。
西ノ島の研究の話は以前海洋生物で少し聞けたが、この本で鳥類の研究も知れるとは思っていなかったので読めて嬉しかった。鳥類は飛来できるので戦略が異なっていて興味深かった。
アナドリでハワイと日本は地理的隔離はないのにも関わらず、貧栄養海域が障壁となっていたというのが面白い事例だなと思った。
川上さんの研究領域の専門性だけでなく、様々な本や映画が内容に組み込まれていて、表現が好きだなと思った。他の本も読んでみたい。
あと発想の転換や、一見関連がなさそうなものからヒントを得るようなところがすごいなと思い、読みながら感心する箇所が多かった。
Posted by ブクログ
あいかわらずめっちゃおもろい、川上先生本
そして、いつ見てもエエシャツ着てますよねぇ
学会でもすんごい目立つ柄のシャツきてるんで、
ちょっと嬉しくなりますねぇ。作業着みたいな人多いんで。
そんなことはともかく、同世代、鳥屋、映画と特撮とアニメその他、
なんせ分野が被り倒しているので、文章悉くツボってきます。
とりあえず、オープニングから現住地の島の話ですし、
たまりませんな。しかも、ラジオも聴いてますがな!!
特にこの前の生き物空想バトル最強対決はめちゃおもろかった。
まあ、そんなことはともかく、
研究者の研究と妄想の面白いところを余すことなく
垂れ流、、いや、シェアしてくださっているところに
ただただ感謝感激ですな。
カッパの進化の話はカッパだけでなく、いろんな妖怪で
結構よく考えたりするので、めちゃ嬉しくなったし、
しかし、ふざけているようで、ビシバシとコアなところをついてくる。
いいシークエンス、いっぱいあります。
>「人間とからめて鳥の子育てを語ることはできないのだ。
子育てに関することだけではなく、動物の行動を人間社会に当てはめて考えることはご法度とされている。なぜならば、野生の世界には損得はあっても善悪はないということである。
人間社会では倫理的に否定される行為でも、鳥は良心の呵責を覚えない。」
>「研究者はあくまでも研究者であり、ものしり博士ではない。ものしり博士の研究者もいるが、私はそうではない。単純に鳥の知識という点では、バードウォッチャーの方が多くのことを知っている。
では、私のような研究者が知っていることは何か。それは知りたいことを調べる方法であり、考える方法である。子供たちにそれを伝えることこそ、研究者としての私の役割だ。」
そして、なんといってもクロアジサシの樹上営巣を見つけた時
「これはとんでもないものを見つけてしまった。
どうしよう。」
とっつぁ〜〜〜ん(笑)
いやもう、やっぱり見つけた時はこれですよね。
大根に棒読みしなくてはならない(笑)
炎と燃えさかるぅ〜
私のぉ〜この愛ぃ〜〜〜
あなたぁ〜にだけは、わかぁ〜って欲しい
絆でわぁたぁ〜しうぉ つぅつぅんでぇえええ
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