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「イソップ物語」って、本当はこんな話だったの? 「アリとキリギリス」「狼と狐」をはじめ超有名な寓話から無名の寓話まで、安土桃山時代と江戸時代に日本語に翻訳されたイソップ物語をもとに、130余のストーリーを紹介。二千年以上の歴史をもつイソップ物語に秘められた、厳しい世間を生き抜くための智恵とその魅力を阿刀田流に読み解いた、大好評の「知っていますか」シリーズ。※文庫版に掲載の挿画は、電子版には収録しておりません。
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Posted by ブクログ
久しぶりに「知っていますか」シリーズを読む。イソップ寓話のいくつかは子ども頃に親しんでいたが、そのイソップが紀元前の生没年も不確かな遥か昔の人だったとは知らなかった。本書は日本語訳として伝わる本を底本として書かれているので、原典との違いが宗教的、民俗的な影響を受けている様子も解説されていて楽しめる。...続きを読むそして採録された動物に因んだ話、ギリシャ神話の話など脱線話も良い。
大好きな「知っていますか」シリーズの今回はイソップ童話。 イソップ本人のことや、数多ある寓話の中から結構な数を紹介していますが、正直言って寓話自体はそんなに面白くありません。 とにかく面白いのは、寓話を紹介する度にいちいち脱線する部分。 時に小説家目線で論評を加えてみたり、古今も洋の東西も問わず小噺...続きを読むを紹介してみたり。知らないことばかりで脳がビンビン刺激されるようです。 まさに“知のそぞろ歩き”とも言える楽しい空間が広がっている本。
エッセイです。 イソップ物語について、うんちくのある楽しい読み物でした。 目の前で、阿刀田さんが、話しているのを聞くような口語調の文章でした。 昔から、それも大昔から、伝えられている物語は、人間の本質的な欠点や、陥りやすい弱点をついているものです。 あらためて見直してみるのはいいことのような...続きを読む気がします
イソップ物語は、多少知っている。 でも、イソップのことは全然知らなかった。 なんとなく、漠然とグリムより前かなぁ、と思っていたけど、 まさかBC6世紀ごろの人だったなんて! ソクラテスよりも前だなんて! 日本はその頃、縄文時代ですよ・・・(^^;) そして、イソップ物語が日本に入ってきたのも、明治以...続きを読む降かと思っていたら、 なんと、安土桃山時代だったなんて~~~! この本では、イソップの紹介と、イソップ物語が日本で本になった「イソホのハブラス」(安土桃山時代)と「伊曾保物語」(江戸時代か?)から、いろいろな話を紹介している。 知っている話も、知らない話もたくさんあるけど、やっぱり全く知らなかったイソップさんの話が一番面白かった。
少し前にその日読んで帰宅する予定の本を会社に忘れ、本屋に寄ったら発売されていたので購入。このシリーズも随分出ましたね。 イソップさんがBC5世紀だか6世紀の人だったとは知りませんでした。中世ぐらいの人かと思っていた。有名な寓話は知ってる、知ってると言う感じですがマイナーなお話はこんな話もあったんだ...続きを読む…という感じで多分またすぐ忘れてしまうのだろうな、と思います。それにしても面と向かって批判が出来なかったから狼だの狐だのになぞらえたのでしょうか。個人的に狐はいつもずるがしこい性格で描かれているがパンダだって結構獰猛な目をしている、というような一文にそうだよなあと強くうなづいてしまいました。面白かったです。
そもそも、イソップ物語がBC6世紀頃に最初に作られた事も知らなかった。日本に伝わったのが、安土桃山時代。それまで、またその後、内容が若干変わりながら伝わってきた。小説なら、こんなストーリーの方がいいなど、著者の解説というかご意見に納得したり笑ったり。楽しく読める。2014.11.23
あらためて知るイソップ物語。 紀元前の奴隷制度の中にいたイソップが、機知、とんち、あるいは詭弁で世の中を渡っていくさまが描かれ、もはや子供のための童話、とは趣が全く異なるところが興味深い。
阿刀田高の古典もの。BC6世紀にギリシャで生まれたイソップの物語を、15世紀に日本に入ってきた「伊曾保物語」と「イソポのハブラス」の内容を中心にまとめたもので、子供のころからよく知っているものから、意外なものまで幅広く解説。よく知られているものと言えば、「アリとキリギリス」ですが、原典ではキリギリス...続きを読むではなく「蝉」らしい。蝉だとあまりに短命で、冬までは生きられないと思うのだが…。ちなみに毛利元就の「三本の矢」も元ネタはイソップらしい。この手の小ネタが満載の内容。
なんかマンネリなのかなぁ…。初期の「知っていますか」シリーズほどの面白さがない。 説教臭さが否めないのは、イソップの物語のせいもあるのだろうけど、なんだかなぁ、という感じデス。
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