関裕二の作品一覧
「関裕二」の「新史論/書き替えられた古代史(小学館新書)」「古代史の正体―縄文から平安まで―(新潮新書)」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「関裕二」の「新史論/書き替えられた古代史(小学館新書)」「古代史の正体―縄文から平安まで―(新潮新書)」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
1991年『聖徳太子は蘇我入鹿である』でデビュー。著書に『新史論/書き替えられた古代史 3 聖徳太子と物部氏の正体』、『古代史謎めぐりの旅 ヤマトから平安へ』、『神社が語る 古代12氏族の正体』、『古代史で読みとく 桃太郎伝説の謎』などがある。
Posted by ブクログ
「神話」をも内包するような「古代史」を考えてみようという内容で、大変に興味深い一冊だった。
天照大神(あまてらすおおかみ)と言えば、伊勢神宮に祀られていて、「皇室祖神」ということになっている。その成立に纏わる様々なことを、考古学によって得られた識見も交えて、或いは『古事記』や『日本書紀』を丁寧に読み解いてみるようなことをしながら考えるというのが本書の内容である。
『古事記』や『日本書紀』の内容では、御伽噺めいている感さえ否めない「神話」が大きな部分を占めているように見受けられる。そして『日本書紀』には初代の神武天皇以降の歴代天皇の事績などが綴られているが、これにしても「流石にそこまで長生きはし
Posted by ブクログ
飛鳥時代より前の時代の外交や古代国家ヤマトの政体について紐解く書に出会った。今から半世紀前に教科書や社会の先生から習った事がその後の考古学による発見、検証により誤ったことだったことを知りえたことは日本人とはを考える点でも意味あることであり、下手なミステリーより様々な想像を掻き立て読み応えがある。
例えば、ローマの政体は紀元前より確立しており、今と変わらない権力争いや治世が行われたことは様々な書籍が残されており詳細に検証されているが、当時の日本は未だカミさまの神話の世界であったことが不思議でならなかった。これが過去の歴史を被覆する手段としての日本書紀や古事記だとしたら、我々はまんまと編纂者である