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食品と大型SC
本作では、流通大手の店舗大型化と地方商店街の疲弊をリンクさせて、大型店舗の画一的なつくりが結果として町の色を消したと訴えている。一方、タイトルの通り、BSEを巡る風評被害や食品偽装など、流通の前段階に対する不信感、そうした動きに流通も加担しているのではないかという疑念が本作を読むにつれ脳裏に浮かぶ。
さて、以上2点を消費者という観点で整理すると、全く違った結論となる。すなわち、前者は消費者が選択できる一方で、後者は選択の余地がない。
後者は業者の行為は悪そのものであり、情状酌量の余地はない。
しかし、前者は大型店舗が一方的に批判されるべき筋合いではないと思う。こうなってしまった原因は、消費者のニーズに流行があるからではないか。つまり、古くは商店街の人情味が好まれ、その後大型店舗が流行したにすぎない。今また消費者のニーズが多様化するにつれ、商店街の良さも見直されている。
とはいえ、潰れた商店街には苦しみを味わった店主たちが大勢おり、その人たちを置き去りに議論しようとは思わないが、そうした人たちの救済と流通業の在り方とは分けて議論すべきだと言いたいのだ。