相場英雄の作品一覧
「相場英雄」の「一滴の沈黙」「楽園の瑕」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
「相場英雄」の「一滴の沈黙」「楽園の瑕」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
2005年、『デフォルト 債務不履行』でデビュー。『震える牛』、『血の轍』、『みちのく麺食い記者・宮沢賢一郎』シリーズなどの作品を手がける。
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
ビジネス・実用
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
Posted by ブクログ
樫山順子シリーズ第2弾
覇王の轍に続く今作で完全にお気に入りのシリーズになっちゃった。
今回は地方創生という名のもとの闇を描いたものであるが、巻末の参考文献を読むまでもなく日本を壊した男こと兵頭のモデルは竹中平蔵、リエゾンのモデルはパソナということはすぐにわかったが妙にしっくり来るのはリアルの世界でもそう変わらないのかなと思ってしまう。
樫山のキャリア然としない現場至上主義と青臭くいたいという心意気と相手に寄り添う姿に今回も心打たれたし、古賀の今までの贖罪の意味もあるのだろうが終の住処を守りたいという魂の叫びにもとても引き寄せられるものがあった。
そして何よりものすごく緻密なスキームと『勝負の神様は細部に宿る』を地でいくごとくの丁寧な筆致が素晴らしい。
文中の「雇用は増えても派遣社員」という言葉は地方創生なんてまやかしなのかなと思わせられてしまう。
古賀を主役としたスピンオフを出して欲しいなと思ったら既に出てたし、読んでもいた(^_^;)
Posted by ブクログ
相場氏の小説は可視化されていない社会問題を暴いています。
食品偽造問題の「震える牛」、格差社会の有り様を浮き彫りにした「ガラパゴス」
そして本作は移民者家族との教育格差を白日のもとに晒します。
中国人は中間層も含めて本国での加熱する教育問題を避けるために、海外の大学
に進学し、その国の企業に就職する層が増加しています。
いわゆる富裕層であれば米国や欧州を目指し、中間層であれば近い日本を目指す
と言われています。
当然学費はそれなりにかかりますが今の日本は安いです。たとえ最近法改正され
た準備金3,000万円であっても払えない額らしいです。
そういう留学生は日本語はもちろんのこと、他の国へ短期留学までして多言語を
卒業するまでに身につけてしまいます。
日本の普通の学生は、そんな彼ら彼女らと就職活動で争うことになります。その
時に圧倒的な力の差を見せられた時に人はどう行動するのでしょうか。
社会派ミステリー作家による「今のニッポン」を知る一冊です。
Posted by ブクログ
この作品はフィクションです。
でも、本当にそうなんだろうか?
と思わせるぐらいリアリティに溢れた内容で、その凄さに、そして恐ろしさに震えた。
2013年の作品なので13年も前になるけれども、今現在のリアルにも実はどこかでひっそりと起こっているのではないかと疑わしく思ってしまう。
この小説を読み終わったら、もう外食や、スーパーで惣菜やお弁当が買えなくなってしまうかもしれない。
社会問題をテーマにした作品は、その話自体はフィクションでも、実際にどこかで起こった事件、事故を基に書かれていると思うので、その作品が投げかけてくるもの、訴えてくるものはとても身近なものであるから、すぐに話に入り込めるし、いろいろと考えさせられるところがあるから結構好き。
そして悪いことをするのは、大抵大手大企業とそこから賄賂をもらう地元大物政治家であり、問題を解決しつつ、彼らをギャフンと言わせる展開にスッキリするラストという安定の展開だから好き。
でも、この作品はそれだけではない、事件を捜査、調査する人間の意地や執念みたいなもの、最後まで読みきれない展開等々、旨味がとめどなく溢れてくる。
そして「震える牛」のタイトルの意味が分かった時の衝撃。
本当に最高の読書時間を堪能させてもらいました。