不発弾(新潮文庫)

不発弾(新潮文庫)

小説・文芸
825円 (税込)

4pt

大手電機企業が発表した巨額の「不適切会計」。捜査二課の小堀秀明は、背後に一人の金融コンサルタントの存在を掴む。男の名は、古賀遼。貧しい炭鉱街の暮らしから妹を救うため、体力頼みの場立ち要員として証券会社に就職。狂乱のバブルを己の才覚のみでのし上がった古賀は、ある事件をきっかけに復讐を始めるのだった――。欲望に踊らされた男たちの終わらない闘いを描く経済サスペンス。(解説・磯山友幸)

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    不発弾(新潮文庫)
  • タイトルID
    :
    561125
  • 電子版発売日
    :
    2018年11月16日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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不発弾(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    2023.06.28
    事実とその背景をうまく組み合わせて疾走感のあるフィクションになっている。
    モデルとなっている人々は「象徴」であって、当人そのものではないのを前提として楽しむべき。
    私は楽しんだ。

    0
    2023年06月28日

    Posted by ブクログ

    最近AI流行や高市早苗、トランプの登場によって、日経平均のボラティリティが大きくなっている。NISAなど個人投資家が取引に参加しやすくなった分、そこで翻弄されている人間も増えているように思う。

    そうした時期にこの本を読んで分かったのは、バブルは今の流行りがとは全然レベルが違うということだ。日本全体が金融取引に熱狂した当時と比べれば、現在の日経急騰、AIや半導体株による変動の影響は一部分の話でしかない。

    冒頭が長くなってしまったが、本自体については、最初から最後まで一気に読んでしまいたくなる疾走感のある書きっぷりで、冒頭から一気に世界観に引き込まれた。実際の事件をモチーフにしているためか、物語にリアリティが感じられたのかもしれない。

    特筆すべきは、バブルが起こった理由とこの国の本質が物語を通して示唆されている点だ。

    前者は、当時の会計制度の欠陥、今の市場では考えられないようなガバガバな規制や大蔵省を中心とした護送船団方式といった社会構造に起因したもの。そして、巨額の金を手に入れたいという欲、巨額の負債を表に出せないという保身、そしてご恩に報いたいという縁など個人に起因するものがある。
    こうした複雑な要因が絡み合いバブルが発生し、金融という深い闇から抜け出せなくなったのがまさに古賀という存在だった。 

    しかし、上記の中でも核となるのは「縁」である。人間関係から生じる縁によって古賀はコールマンという存在となり、最終的には縁(人間関係)によってどんどん大きな存在となってしまった。コールマンとして他者から求められる、他者の期待に応える、この繰り返しによって古賀に頼ればなんとかなるというある種の理想が形成され、抜け出せなくなる。人は縁によって成長し、縛られていく。国が人によって動くなら、縁はこの国を縛っている。縛ることで、この国が成立している。
    そして、あえてその縁の中で特に重要な決定力を持つ人がいるとするなら、それが柔らかい手を持つ人間なのかもしれない。

    0
    2026年08月22日

    Posted by ブクログ

    貧しい炭鉱街の暮らしから妹を救うため、体力頼みの場立ち要員として証券会社に就職。
    狂乱のバブルを己の才覚のみでのし上がった主人公は、ある事件をきっかけに復讐を始める。飛ばしの斡旋に明け暮れ、外資証券会社のデリバティブやT芝やOLP事件などが話のリアリテイを増す。欲望に踊らされた男たちの終わらない闘いを描く相場英雄さんの経済サスペンス。展開は面白いが、内容の難しいところがあり少し時間が掛かりました。

    0
    2020年10月26日

    Posted by ブクログ

    大手電機企業が発表した巨額の「不適切会計」。捜査二課の小堀秀明は、背後に一人の金融コンサルタントの存在を掴む。男の名は、古賀遼。貧しい炭鉱街の暮らしから妹を救うため、体力頼みの場立ち要員として証券会社に就職。狂乱のバブルを己の才覚のみでのし上がった古賀は、ある事件をきっかけに復讐を始めるのだった―。

    0
    2018年12月13日

    Posted by ブクログ

    相場英雄『不発弾』新潮文庫。

    大企業や大手金融機関が抱える『不発弾』。いつそれらが爆発し、多くの犠牲者を出すのだろうか……決して創作や虚構とは思えない迫真の経済小説。

    大手電機企業が発表した巨額の不適切会計に絡み、背後で暗躍した古賀遼という男の数奇な人生と企業の不正を暴こうとする捜査二課の小堀秀明の闘いの行方は……

    あのバブル崩壊を経験してもなお虚業の中に利益を見出だそうともがき続ける日本経済。大企業はピラミッドの僅かなトップだけが生き残るために玉ねぎ経営を続け、実体経済から離れつつある。

    本作に登場する三田電機のモデル企業と思われる東芝の不適切会計だけでなく、シャープの身売りや、NECの4度にも渡るリストラと中核事業売却による凋落といった事実は記憶に新しいところだ。こうした玉ねぎ経営でかろうじて生き残った企業も『不発弾』を抱えているのだろう。

    0
    2018年06月03日

    Posted by ブクログ

    03月-15。3.5点。
    炭鉱の町で生まれた主人公、母親はスナック経営。収入を求め高校卒業後、証券会社へ。トップ成績をとり、のし上がっていく。。

    東芝がモデルの部分あり、バブル前から2016年までの経済の動きを追う。非常にリアリティあり。主人公の冷静さ、立ち回りが痛快。

    0
    2023年03月28日

    Posted by ブクログ

    全部を理解するのは無理ですね。
    ストーリーを追うだけです。
    これはフィクションでしょうか。
    悲しい現実ですか。

    0
    2021年05月18日

    Posted by ブクログ

    多分モデルは東芝。

    九州は大牟田市で生まれ、小さい頃に炭鉱夫だった父を失い、酒に溺れた母から離れるために証券会社で働きはじめる。

    金のカラクリがわかってきて、証券会社を辞めコンサルタントとして独立し、金の運用で失敗した会社向けの指南をはじめる。

    徐々に裏稼業のフィクサーっぽくなってしまうが、ある件がきっかけとなり、警視庁の捜査対象になる。

    と、いうお話。
    きちんと調べられていて、浮ついたところがなく、硬派の社会派小説。
    別作品も読んでみたい。

    0
    2019年11月15日

    Posted by ブクログ

    少々冗長だが、バブル期の企業の不正をモチーフに描く、至極のエンターテインメント作品。会社創業の目的から逸脱した事業に手を染めることによる凋落...。人の、世の中の、社会の役に立つ仕事をしよう。
    「儲け話には必ず裏がある。もし誘いに乗りそうになることがあったら、一旦その場を離れて冷静に考えてみるんだな。」当たり前のことを当たり前に行えない人達が、不発弾を抱え、いつか爆発するのだろう。

    0
    2019年08月21日

    Posted by ブクログ

    大手企業の粉飾決算の裏で暗躍する一人の金融コンサルタントを捜査二課が追う―という粗筋は「ナンバー」シリーズを連想するが、バブル期から現代までの日本経済を描く大河小説でもある。証券市場や金融商品の仕組みが自分には難解過ぎたが、炭鉱町から裸一貫這い上がった証券マンがバブル期の狂乱を経て混沌渦巻く巨大な暗部の住人となる一代記は読み応え充分。過去と現在の時系列がやがて統合される構成はこういう物語に最適だ。結末は相場作品のお約束展開だが、その場しのぎの隠蔽体質が次世代に【不発弾】という負債を残すのはやり切れない…。

    0
    2018年06月20日

不発弾(新潮文庫) の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    不発弾(新潮文庫)
  • タイトルID
    :
    561125
  • 電子版発売日
    :
    2018年11月16日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
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