Exit イグジット

Exit イグジット

1,980円 (税込)

9pt

「世界中に火種はあるが、一番ヤバいのは日本だ」!

月刊誌「言論構想」で経済分野を担当することになった元営業マン・池内貴弘は、地方銀行に勤める元・恋人が東京に営業に来ている事情を調べるうち、地方銀行の苦境、さらにこの国が、もはや「ノー・イグジット(出口なし)」とされる未曾有の危機にあることを知る。

金融業界の裏と表を知りつくした金融コンサルタント、古賀遼。バブル崩壊後、不良債権を抱える企業や金融機関の延命に暗躍した男は、今なお、政権の中枢から頼られる存在だった。そして池内の元・恋人もまた、特殊な事情を抱えて古賀の元を訪ねていた。

やがて出会う古賀と池内。日本経済が抱える闇について、池内に明かす古賀。一方で、古賀が伝説のフィクサーだと知った池内は、古賀の取材に動く。そんな中、日銀内の不倫スキャンダルが報道される。その報道はやがて、金融業界はもとより政界をも巻き込んでいく。

テレビ・新聞を見ているだけでは分からない、あまりにも深刻な日本の財政危機。エンタテインメントでありながら、日本の危機がリアルに伝わる、まさに金融業界を取材した著者の本領が存分に発揮された小説。

日経ビジネス連載時から話題となった作品、待望の書籍化。

果たして日本の財政に出口(イグジット)はあるのか!

編集者からのおすすめ:著者の代表作の一つである『不発弾』に登場したダークヒーロー、古賀遼が再び登場。過酷な運命を背負った男の生きざまに、ぜひ、触れてください。

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Exit イグジット のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年04月18日

    日経ビジネス連載時から単行本になったら読もうと思っていた作品。いつもながらの相場節全開で現実とほぼリンクしたスタイルは読み応え十分。直近の政治経済状況を知る上で教科書に用いてもいいような内容でありながら、確りとエンタメ要素も盛り込んで読み易くしており、一気読みさせていただいた。

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    Posted by ブクログ 2021年03月08日

    コロナ禍が続く中、エムエムティー理論と財政規律、消費税など日銀による国債の無尽蔵な発行、株式の買い付けによる価格維持策、様々な問題を含みながら、出口戦略を探し続けていると言われているが、答えはどこに見つかるのだろうか?

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    Posted by ブクログ 2021年02月16日

     この国には出口戦略がない。
     なにか事を始めたら、終わりがないまま突き進み、いつかくる強制退場というExitにぶち当たるまでは止まらない。

     不発弾に続くシリーズの位置づけの本作で主軸となるのが、営業から経済記者への急遽の転属となった新米記者の池内と、前作不発弾で金融会のフィクサーの古賀。
     地...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年10月03日

    日本経済全体のヤバさ、衰退ぶりを明確に示した本。平成から始まる超金融緩和政策により、日本の政策金利は0%台を維持し、果てはマイナス金利まで導入した。これが意味することは、金融機関が顧客へ融資する際の貸出金利も下がり、日本国債の利回りも下がる(国債価格は上がる)ことにより、もはや金融機関は金利の利ざや...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年03月24日

    日銀の多額の国債買い入れや超低金利施策による異次元の金融緩和、ETF買い入れによる株価維持施策はいずれ国債の暴落や日銀の債務超過を招き、日本経済が破綻する。そろそろ「出口」を探らなければと思う人も多いが、新型コロナウイルス感染拡大が経済を直撃、「出口」への議論がしぼんでいるのが実状。
    この小説は、そ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年03月19日

    今日の日銀の政策決定会合。上限無く国債買い入れられる大規模金融緩和策継続だけではなく一段の金利引き下げも可能に!EXIT出口はますます遠く。でもメディアは本質伝えず…小説の形借りた、お勉強本。相場さん、あらゆる媒体使って警鐘鳴らしてくれないとホント日本沈没!

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    Posted by ブクログ 2023年10月28日

    大量の国債発行がもたらす財政破綻、ハイパーインフレがテーマのフィクション小説。大規模金融緩和で銀行の経営が厳しくなり、不正融資やリスクを伴う投資をするようになる。営業ノルマに追われた銀行員の自殺がリアル、、、
    『現代の徳政令』で生き残るべきではない中小零細企業をも救済していたことは知らなかった。
    ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年04月19日

    44かなり専門的に債権や株の動きと経済を物語にして読み応えのある作品でした。赤字国債ってよく聞くけど、結局誰が返すの?ということに気がつかない。大国の言いなりの金融政策でいいのかな。疑問を持つことの重要性を再確認しました。

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    Posted by ブクログ 2021年05月08日

    専門用語が多く読みづらいところもあったけど面白かったです。
    現実にリンクしている何処もありリアリティを感じて不安になりますね。

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    Posted by ブクログ 2021年05月02日

    流石の筆致。専門用語が多くなかなか難しかったが読み応えは抜群。平成の徳政令を自画自賛してる亀井静香に読ませたい。金融緩和政策の先にこんな展開が待っているなんて一般人にはわからないだろう。ただ株価が暴落した後に一転して高騰している現状に対する描写がないのは惜しかった。『考えることを放棄した人が多すぎる...続きを読む

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