相場英雄のレビュー一覧

  • Exit イグジット
     この国には出口戦略がない。
     なにか事を始めたら、終わりがないまま突き進み、いつかくる強制退場というExitにぶち当たるまでは止まらない。

     不発弾に続くシリーズの位置づけの本作で主軸となるのが、営業から経済記者への急遽の転属となった新米記者の池内と、前作不発弾で金融会のフィクサーの古賀。
     地...続きを読む
  • トップリーグ2 アフターアワーズ
    前回、政権に転ぶか、記者としての矜持を保つか、松岡がどっち選択したの!?ってのが分からず中途半端なところで終わってしまったので、もやもやしてました。
    しかし、本作はそこの答え合わせから始まり、一気に陰謀ら隠蔽工作が暴かれて、灰原という新キャラや、意外な人物の関わりが見えてきて、最後は二転、三転、四転...続きを読む
  • 震える牛
    圧倒的多数の、「無菌で清潔」、「絶対安全」、「お客様は神様」を盲信する消費者の前では、何を丁寧に説明しても詭弁となるこんな世の中にいつからなったんだろう。
    そういう消費者が「罰なき」加害者だと改めて教わったような本だった。
  • アンダークラス
    「何でそうなるの?」という部分はあるが、相場さん相変わらずホントよく取材している。ディテールがしっかりしてるから、グイグイ引き込まれる。日本の現状と未来考えさせられる。
  • 震える牛

    面白い

    とても練り込まれた内容で面白かった
  • アンダークラス
    相場さんの本は、この世の中で蠢いている事を分かりやすく炙り出す。読むことで、もやにかかった事柄が見えてくる。はっきりと提示された現実にどう対して行くのか読者が問われるよう感じる。
  • アンダークラス
    普通の警察小説として読んでも十分楽しめるのに、そこに社会問題を織り交ぜてリアリティを出す技巧が見事。次はどのテーマに切り込んでくるのか次が待ち遠しい。
  • ガラパゴス 下
    「震える牛」の続く社会派ミステリー。
    今回も引き込まれたました。タイトルの意味、ガラパゴス化はガラ携の世界に限ったことでなく日本の社会全体に及んでいるとの警告です。
     派遣労働者の劣悪な環境と搾取される様が描かれ後半、案の定政治家のお出まし…。そして今度は元署長って…。なかなか正義は通らないで、本当...続きを読む
  • 血の轍
    文句なく面白い。

    警察OBの殺人事件を受けて、刑事部の兎沢と公安の志水2人の主人公が互いの正義を掛けて一生懸命にはたらく物語。

    以前読んだ「KID」に出てくる公安の人間も志水って名前だったので、おそらく同じ人物だろう。その志水が公安に入るきっかけが描かれている。

    かつては同じ所轄で先輩、後輩だ...続きを読む
  • キッド
    これはメチャメチャ面白い!
    緊迫感がいい感じにずーっと続いていく。
    展開も謎が一つずつ判明していく過程がすごく面白い。

    香港でカメラ屋の裏稼業として要人警護の仕事をやっている元自衛官の城戸。通称KID(これがタイトルになっている。これは少しダサいね。)
    日本に仕事で行くと言う機械商社の役員の警護を...続きを読む
  • 血の轍
    公安部と刑事部、良くある対比ですが、最初の方はわかりにくいし、長いし投げ出しかけました。
     後半から双方の面子を掛けた諍いになり、スピード感が出て来て俄然面白くなります。
     それにしてもこのお話はフィクションであり、またそうあってほしいと思いました。
  • 御用船帰還せず

    北町奉行所VS微行組

    荻原重秀のことは本書で初めて知った。早くから貨幣経済の本質を見抜くなど、相当な切れ者だったようだが、若くしてあれだけ出世してしまうと周囲の反発や嫉妬も相当なものだったろう。敵も多かったに違いない。新井白石の気持ちもわかる気がする。北町奉行所VS微行組の対決は、相場さんの警察ものに出てくる捜査一課VS...続きを読む
  • 震える牛
    一気に読むことができる面白さ。
    通勤電車内で、目の前で読んでいる方がいて「すごい小説ですよね」と声をかけたくなった。
    篠田節子さんの「ブラックボックス」と一緒に読むと、もう加工食品は手に取れない…恐ろしい。
  • リバース
    東日本大震災の3年後の福島と東京が舞台になっている。

    東京のとある書店で万引きで捕まった身なりの良い婦人。
    事情聴取をしているうちに、福島の山林に投資するという詐欺事件が浮かび上がってきた。
    捜査も順調に進み、めでたく犯人を捕まえることができたが、
    「もっとデカい獲物を狙いなよ。俺なんか金魚みたい...続きを読む
  • 血の轍

    秀逸な警察モノ。読みごたえあり

    文句なしに面白い。登場人物の心理描写が巧み。過去と現在を行き来するストーリー展開にぐいぐい引き込まれてしまう。「KID」を読んでから
    相場さんの作品にはまり、これが4冊目だが、全くハズレがない。刑事部と公安部、それぞれの主義・主張もわからないではないが、それでも対立、
    確執がここまでひどいと警察...続きを読む
  • 震える牛
    身近な物がテーマだったため、非常に怖かった。
    食、商業施設、どっちも今では当たり前に享受しているサービスなので複雑な心境になりました。

    話の繋げ方がとてもうまい。
    一見、なんの関係性もない話が少しづつ繋がっていく。
    小説内の表現を借りれば、鑑が繋がっていくたびに
    一気に話に引き込まれました。

    ...続きを読む
  • 共震
    解説に、ミステリー作家がミステリーの要素を「付け足し」と言ってしまうほどの現実。とあった。帯には「これを書かねば、一生前には進めないと思った。」という相場さんの言葉。震災からもうすぐ9年、未だに復興半ばの被災地の皆さんの幸せを願わずにはいられない。
  • トップリーグ2 アフターアワーズ
    読み進めるにつれて、前作の記憶が蘇る。尻すぼみで終わった前作の伏線をしっかり回収した。できればもう少し早く今作が出てくれると記憶が新しいうちにより一層楽しめた。完結するのは勿体無い。続編に期待!
  • トップリーグ2 アフターアワーズ
    現政権に対する挑戦と思わずにはいられない内容。そして現在のマスメディアに向けたアンチテーゼなのではなかろうか。1作目よりかなり骨太になっており、最初から最後まで満足できた。記者たちには自分が日本を動かしてるなどとは絶対に思って欲しくない。エピローグにあることは実際にやっていただきい。
  • トップリーグ2 アフターアワーズ
    相場英雄『トップリーグ(2)アフターアワーズ』ハルキ文庫。

    政界ミステリー小説シリーズ第2弾。タイトルの『トップリーグ』とは、総理大臣や官房長官、与党幹部に食い込んだごく一部の記者を指す。

    現実の政界を巡る疑惑とフィクションとが見事にリンクし、非常に面白い。前作で決着したと思われた昭和の大疑獄事...続きを読む