相場英雄のレビュー一覧

  • 心眼

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    相場英雄『心眼』実業之日本社文庫。

    見当たり捜査班に配属された若手刑事の苦悩と成長を描いた警察小説。

    テレビのドキュメンタリーやドラマなどで見当たり捜査という手法があり、専従する警察官が居ることも知っていた。見当たり捜査とは数百人もの指名手配犯の顔写真や特徴を頭に入れ、街角に立ち、ひたすら指名手配犯を炙り出すという神技のような捜査方法である。

    相場英雄はこの見当たり捜査をテーマにしながら、見当たり捜査とは対極にある顔認証技術や防犯カメラによるリレー捜査を描いており、なかなか面白いストーリーになっている。また監視社会の是非についても触れており、興味深い内容となっている。

    個人的には人間の

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    2026年06月08日
  • アンダークラス

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    ネタバレ

    外国人実習生の方の待遇の酷さというのはなんとなくニュースなどで聞いたことがある、くらいの認識でしたが…こんなことが本当に起きていたら嫌だけど、あるかもしれないよなぁと思わせるようなリアリティのある描写でした。ガラパゴスの時もそうでしたが、これからは違う意識でニュースを見ることになりそうです。
    今回は短い期限付きで、自分のペースで捜査できない緊張感や焦りを田川の言動から度々感じられてこちらも少しドキドキしました。ヘソのくだりって実際にある話なんでしょうか。気になる。
    少し前にサドンデスを読み終えたところだったので、ちょっとニヤリとしてしまうところがありました。タイミングよく読んでいた私を褒めてあ

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    2026年05月31日
  • サドンデス

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    ネタバレ

    終盤の、小島がラウンジに乗り込んでいく辺りは読んでいて本当にハラハラするし、人はここまで他人の成功を恨むものかと怖くなった。
    嫉妬心が自分に無いわけではないが、理子のレベルまで行くともう雲の上の存在すぎて嫉妬する熱量を持てない気がする。個人的に。でも小島ほど人生が悪い方悪い方へと転がり落ちた経験がないからこその感想なのかもしれない。

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    2026年05月25日
  • 震える牛

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    2つの社会問題を刑事と記者がそれぞれの視点で追いかける緊張感、謎が解けた時のカタルシスと信じていたものに裏切られた虚脱感がたまらない!

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    2026年04月08日
  • 楽園の瑕

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    あーあのヘイちゃんね。いろいろ思い当たるところがありますな。非正規雇用の増加、お友達企業への儲かるスキームの提供。頭のいい人は違うねー。いい死に方はしないやろうけど。

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    2026年04月08日
  • ブラックスワン

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    KIDの続編。
    元自衛隊員で、現在は個人で警護を請け負う城戸。
    カナダに住む娘からのお願いで、カナダの大学院生・真衣の警護をすることに。
    台湾から沖縄、そして東京、長野…
    公安、中国のスパイからの手に汗握る逃亡劇に一気読み。
    真衣が狙われる理由がなかなか明かされないままなのが、ページをめくる手を止めさせてくれない。
    派手なアクションシーンは少なめだけど、日本が決してやらないと言っている武器の輸出を食い止める為に公安が必死なのが、今の日本の状況にマッチしている気がして、本当にこんなことが小説の中だけであって欲しいと思いながら、読み進めた。
    日本にスパイはいないと表向きは言われているが、世界は諜報

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    2026年03月24日
  • ゼロ打ち

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    積読書の中からたまたま手に取ったら、タイミングよく総選挙前笑。開票速報により興味持ちそうです。選挙の裏側がリアルに描かれ、「どこからがフィクション」と考えてしまいます。「この方、麻生さんがモデル?」とか楽しめます。

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    2026年02月07日
  • ブラックスワン

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    シリーズ2作。台湾在住、警護の仕事を個人で請け負っている元自衛官城戸が日本人女性研究者真衣を護衛。彼と彼女を監視下におき追う中国政府と警視庁公安部との攻防が描かれる。真衣が握るブラックスワンの真実とは?手に汗握るストーリーの結果は!

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    2026年01月11日
  • アンダークラス

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    ベトナム人の技能実習生の、とある殺人から、様々な展開が。
    つくづく日本に国力が無くなっていってるな、というのを感じます。
    2024年頃から円安かつ物価高で、技能実習生の来日者数は相当減っているようです。日本全体が、アンダークラス化していると思います。まずは減税しなければならないと思います。あと、富裕層への課税は強化するべきだと思います。お金は持っているだけではダメです。動かしてなんぼです。富裕層一握りでは動かせるお金にも限界があるので、中間層にお金を使ってもらうようにしなければならないと思います。

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    2025年12月19日
  • ブラックスワン

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    台湾に住む元自衛官城戸護という人物が主人公です。

    自衛隊退官後はアジアを訪問する旅行者やプロ
    スポーツ選手のボディガードを請け負っている
    彼に、実の娘から友人のガードを依頼される。

    その友人は日本人と台湾のハーフであり、現在は
    カナダ在住の大学院生という。

    彼女は自分のルーツである台湾と沖縄に行きたい
    と願うが、いきなり台湾で何者かが狙撃をして
    くるという事態に陥る。

    その狙撃は警告のようなものであったが、沖縄で
    は明らかに中国が彼女を追っていることが分かっ
    てくる。

    中国は彼女の何を狙っているのか。

    さらに日本の公安も「ブラックスワン」という一つ
    のキーワードを手掛かりに彼女を追

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    2025年12月12日
  • アンダークラス

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    田川シリーズ、3作目
    田川と、サバンナ側の視点から描かれます
    サバンナ、YOYOはもちろんあれのもじり、虚実を折り交ぜながら社会問題を取り上げるのはこのシリーズならではです
    実店舗で確認、ネットで安値買いなどはあるあるですね
    便利さの、その裏側を想像してみないのは罪です

    外国人技能実習制度、新聞奨学生の持つ闇に焦点があてられます
    反グローバリズムが主流になりつつある現在では、受け入れられにくいのかもしれません
    フェアトレードという言葉も聞かれなくなっていますね
    ミステリーですが、経済小説でもあります

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    2025年12月13日
  • 楽園の瑕

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    樫山さん、真っ直ぐなままパワーアップしていてよかった。刑事部長か。「日本という楽園」誰にとって?もちろん兵頭たち格差を作って金儲けしてきた「フェイクフィクサー」たちにとって。この小説のように○中、○ソナ、○リックスなどの悪事が暴かれると爽快だけど、現実は見過ごされたり忘れたフリされるばかりで「お友達」は健在。新自由主義、規制緩和の名の下で行われた製造業への派遣労働解禁は未だに陰落とし、非正規雇用、格差社会へ。地方再生の美名のもと新たな騙し討ち起きてるのかなあ。○の屋も一役買ってるの?それほど悪いイメージなかったが…。

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    2025年11月12日
  • 震える牛

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    ネタバレ

    激しいイベントがあるわけではないものの、淡々とセオリーにしたがって地道な捜査をする、まさに私が読みたかった刑事ものでした!
    帯にハンバーガーが食べられなくなるおそれがありますとのキャッチーな注意書きがありましたが、読者としてでなく物語の中の消費者としてこの事件を知ったら食べられなくなるんだろうなと思えるくらい、内容は現実にあったら本当に嫌だけどありそうなラインですよね。
    恥ずかしながら続編の存在を知りませんでした。積読をある程度減らしたらぜひ購入したいです。

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    2025年11月10日
  • ブラックスワン

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    スケールが大きい、、

    アクション少なめ
    恋愛要素無しで

    なんか好きな作品

    歯磨きはいつ?
    美味しいものがたくさん出てくるので
    気になった

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    2025年10月26日
  • 震える牛

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    とても読み応えがあり面白かった。一事件から当時世間を賑わせた食品問題、大企業と政治、警察の複雑な要素が絡み合う。初めて読む作家だったが、徹頭徹尾伏線を回収し全ての小道具や人物像ですらうまく機能していたのには圧巻。主人公の田川が足で稼ぐタイプの古いデカという点も好感が持てた。
    タイトル、意味がそのままでもあるし大手スーパー名にも掛けてあるダブルミーニングも見事。日本の食品にかける安全システムが他国より優秀であること、企業は利益をあげるために何処までギリギリで運営しているのかと思うこと、表面の対外的な事実が事実とは限らないこと。複雑な思いが次々に湧いてくる。田川と記者・鶴田のその後の会話が気になり

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    2025年10月24日
  • ブラックスワン

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    相場作品の真骨頂、一気読み必至のハイテクミステリー小説。S級スパイ映画を観ているような語り口で、世界のパワーバランスを一変させる可能性のある全固体電池開発者のキーウーマンとその護衛をするPMCで元自衛官との逃亡劇を鮮やかに描く傑作。本筋とは関係ないが無言館は本当に一度行ってみたい。

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    2025年10月08日
  • 楽園の瑕

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    表記の女性は誰なのか?常にこれを意識しながら読むと物語の軸がぶれない。あからさまに次回作への伏線を張ってくれたラストには感謝しかない。次はいつ読める?

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    2025年09月29日
  • ブラックスワン

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    娘から沖縄に墓参に行く友人の警護を頼まれた城戸護は、何かしらの秘密を抱える真衣と共に行動するのだが…。

    日本の公安警察に入ったブラックスワンという謎の情報と、怪しい中国政府情報部の日本国内での動き、そして何故か全てを明かそうとしない真衣の存在。
    真衣の存在が国際情勢の機微に触れるからなのか、狙撃されるなど身に迫った危険から身を隠す2人の逃亡劇に読む手が止まらない。
    ただ、危険にさらされている割に幼く描かれる真衣に少し違和感があったが、本書にはそれを凌駕する面白さがあった。

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    2025年09月26日
  • 震える牛

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    数年前に地下鉄に乗っていた時に目の前に座っていた初老の男性が相場英雄さんの「覇王の轍」を読んでいた。その装丁がキレイで気になり調べ、相場英雄さんを知った。
    そこから本作を読むことにようやくなったのだが、大変失礼ながら期待しないで読み始めた本作は素晴らしい作品だった。刑事ものが好きなため読み始めたが、作家さんによりホントに描かれる刑事が違うもので楽しくて仕方ない。
    この作品も次作「ガラパゴス」があるとのことを知ったので、また読みたい。いつになるかは分からないが(-_-;)

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    2025年08月15日
  • 楽園の瑕

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    シリーズ2作。北海道から異動、山梨県警刑事部長となったキャリア樫山順子が地方創生の闇に迫る。フィクサーや政治家、悪徳企業が企む胡散臭い開発計画阻止に向け、隠遁生活を送る金融コンサルタント古賀遼も加わって…。愛する人と共に最後の力を振り絞った古賀の生き様に拍手!

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    2025年08月11日