相場英雄のレビュー一覧

  • マンモスの抜け殻

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    第一印象として、
    「タイトルがもっと興味をそそられるようなものだったら、もっともっと人気というか話題になっているだろうに、もったいないな。すごく面白いのに」
    という感じ。

    とはいえ、このタイトルの「マンモスの抜け殻」は、当然のことながら、物語に深い関係があり、40年前に起こった出来事と一緒に最後まで核を成している。

    それは、今も昔も変わらない社会問題であり、そこに絡むお金の話でもある。そして、近い将来、自分が直面するだろう問題でもある。

    1つの殺人事件が起き、犯人を突き止めていく話は、それだけでも面白い。
    そこに身近な社会問題が絡んでくると、一気に自分ごととして読んでしまうから、さらに熱心になって読んでしまう。
    とても身近なことなのに、何も知らない自分は関心しっぱなし。
    面白くて、さらに勉強にもなる。
    だから、このジャンルは堅いけど、一度読み始めると止まらない。

    だから、この小説に限らないけど、あとはタイトルだけもっと手に取りやすいそうなのでお願いします。

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    2026年08月12日
  • 楽園の瑕

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    樫山順子シリーズ
    今回のテーマは地方創生の裏側を暴く。
    かつて最強、最悪の伝説の金融ブローカーと呼ばれた男、古賀良樹。この男の命を賭けた懺悔の物語かな。

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    2026年08月09日
  • 一滴の沈黙

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    高田馬場で起こった殺人事件の犠牲者は成績優秀で性格も温厚な中国人学生。自首してきた女子学生は罪は認めるも動機は黙秘。真相を追った刑事コンビの捜査結果は…。高田馬場って学生街というイメージだったがそんな風になっているとは驚き。しかも日本に来るの富裕層ではなく中間層という現実に脅威も感じる。

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    2026年07月23日
  • アンダークラス

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    震える牛で大手スーパーのオックスマートを追い込んだ田川刑事が、今度はプラットフォーマーのサバンナと相対する。秋田の能代でベトナム人の見習いヘルパーのアインが自殺幇助で逮捕された事から始まり、被害者の藤井の写真を見た田川が「殺しの手」に疑いを持つ。そして田川とキャリアの樫山は、藤井とアインに共通の土地神戸で事件の背景を知ることになる。
    地道な関取りや迫真の取り調べなど読みごたえのある刑事小説でした。

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    2026年07月20日
  • 震える牛

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    大手流通業の闇的な話しですが、ストーリー的にはぐいぐい引き込まれる感じで良かった。
    主人公の刑事には、親しみというか何というか、そんな気持ちにさせられるけど、犯人については、ちょっと有り得んなぁという感じ。
    後感となると、やはり、郊外のショッピングセンターの成れの果て、偽装疑惑等、色々と想像してしまい、ちょっと暗い気持ちにもなってしまう。
    自分の田舎のことや、以前、仕事で付き合っていた大手スーパー(そういやジュニアも居たっけ)のことも思い出された。

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    2026年07月12日
  • 一滴の沈黙

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    高田馬場で中国人経営者と留学生が立て続けに殺された。
    中国人経営者の周りを捜査し、犯人の目星がつき逮捕に至ったものの、留学生殺害は女子大生が自首してきた。

    警視庁捜査一課の仲村は、戸塚署の井上とともに女子大生の近辺を調べるのだが、自首、そして凶器の遺棄場所まで供述したのに、何故か動機を明かさず黙秘することに疑問を感じ、被害者側の情報も調べ尽くす。

    そして見えてきたものは…。

    就活で苦戦している同じ年齢の娘を持つ仲村と今どきの若者である井上とのコンビは、最初は上手くいかないだろうと思っていたが、ベテランの仲村がやる気を出させる言葉で上手くいく。

    高田馬場の街並みの変化など実際のところはよくわからないが、富裕層だけでなく中間層の中国人の進出が増えてきてることに驚く。
    以前TV番組でも有名大学の前で、中国人家族が大勢いて、子どもの受験のために来たのだと言っていたのをみたことがあった。

    中国の情勢も知ることができたが、中国人が増えていくにつれ、街並みだけが変わるだけでなく、人の気持ちが変わっていくのはどうなのか…。

    親元離れて、必死にバイトを掛け持ちして働き、自分の学費と生活費を稼ぎ、理想の職場に入ろうと頑張っていたのに…
    自分よりもっと優秀な人はいて…優しさも思いやりもあって…

    明確な理由もない、とは言えない。
    やりきれなさや絶望感だろうか。
    それとも敗北感。





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    2026年07月11日
  • 震える牛

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    題名だけは昔から知っていたが同作者の『サドンデス』が面白かったので他の作品も調べたらこちらの作者さんだと知り、読んでみたらめっちゃ面白い。
    主人公の刑事のシリーズが何作かあるようなので他も読んでみたい。
    加工場での描写が結構キツめ。

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    2026年07月06日
  • リバース

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    あまりクローズアップされない警視庁捜査二課の面々のお話。派手さはないが面白かった。
    福島の惨事につけ込んで詐欺を働く奴らは許せん!

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    2026年06月24日
  • 震える牛

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     とにかく主人公である刑事がかっこいい作品だった。裏で大規模な不義が行われていることに徐々に迫っていく捜査の過程はワクワクし、終始飽きずに読むことができた。本当に心から主人公を応援しながら読んだ。

     正直、後味はあまり良くないと思ったが、エンタメとしては良かった。

     多くの人々にも身近な事柄を主題にしているので、警察小説でありながら、読み手を選ばない作品だと思います。

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    2026年06月21日
  • 血の雫

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    プロローグで出てくる4人何なんだ?と本編を読み進めて行くと思いもよらない共通点が!
    事件の緻密さや残忍さと犯人の設定に無理があるのでは?
    SNSの裏アカで毒を吐く人の気持ちがわからん…

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    2026年06月20日
  • 震える牛

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    中野の居酒屋で、強盗が58万円を奪った挙げ句、客2人を持っていた包丁で斬殺するという事件。2年経っても犯人の目処が立たずお蔵入りかと思われていたところ、ロートル刑事田川にお鉢が回ってきた。聞き込みを行っていくと、どうやら大手スーパーオックスマートと何らかの関係があることが浮かび上がってきて…。

    タイトルがずっと気になっていた、名作とされるミステリ。2年間未解決の事件を、それまでの捜査と異なった視点から解き明かしていく。

    この作家は初めてで、話のスタートは森村誠一みたいだったので、証拠モノか?と思ったが、むしろ動機を探すみたいな話だった。この手の話で失敗するのは、だいたい殺し方や証拠に引きずられて、動機が疎かになるものなので、動機に注目していくのは賢い。

    一方で、犯人がプロの雇われかと思っていたら、途中から本人というのは、もうちょっとひねってほしかった。多少ネタバレになるが(早々にわかる)、全国展開するショッピングモールを擁するスーパーの次期社長で、国会議員の甥本人やで。そいつが軍隊経験ありレベルの殺し方をねえ。

    また、オックスマートがどう呼んでもイの付く、国会議員は岡のあれやなと読んでしまうのは致し方ない。

    話自体は2010年代にもかかわらず、堅実でしっかりという、共感だのふわっとしたところが少なかったのは良いところ。追い詰められる感じがないのは2010年代だからか。田川に魔の手が及ぶのはいつ?と思ってしまうのが1980年代的ミステリの思考。

    あと、タイトルが何らかの象徴のようなものかと思っていたものは、文字通りでした。また、そのあたりは割と雑だったので、あまり調べられていないのだろうと思う。

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    2026年06月19日
  • 一滴の沈黙

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    ネタバレ

    高田馬場で殺された中国人の捜査にあたる仲村が、捜査にあたりながら父親としての苦悩も合間ってすごく考えさせられた。
    相棒となった井上は今時の若者というか、扱いに困る感じだったけど、段々と2人の息があってくるのがよかったな。
    中国人留学生と日本の苦学生、どちらも大変な苦労があると思うけど、切なさだけが残る。

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    2026年06月17日
  • 震える牛

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    変なタイトルからは想像出来ない本格的な刑事小説。動機はちょっと無理やり感が否めない。
    確かに街の顔が同じになっていると感じ怖くなった。

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    2026年06月10日
  • 震える牛

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    ネタバレ

    言われるほど重々しい文体でもなく、すんなり読めた。書名から想像したBSEそのものがストーリーに出てきた時は、あまりに安直で少々拍子抜け。ある意味裏切られなかったのは残念。最後のところで解決に向かっていくところで、痴情のもつれで処理となったところでは、ホントにこんなケースもあるだろうなと、モヤっとした気分になり、結局政治なのかと寂しくなってしまった。
    ここまであまりほめた感想がないけど4点にしたのは、エピローグで獣医師から語られた希望を感じたから。

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    2026年05月28日
  • 震える牛

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    問題意識もありながら、とても面白い。
    ドラマも見てみたかったな。
    それにしても、お惣菜や冷凍食品、少し怖くなりました。
    食の安全が担保される世の中であってほしいです。

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    2026年05月23日
  • 震える牛

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    相場作品は初めて。
    殺された2人の関係を追っていく田川。
    前半はモヤモヤしていたが、徐々に作品にのめり込んでいく展開。嫌な上司に負けないで最後はスッキリ。面白かった。

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    2026年05月02日
  • トップリーグ2 アフターアワーズ

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    前作の続きで、前作の最後の究極の選択の答えから始まっています。
    その後は、熱い漢が上司や政治家と刺し違える覚悟で戦っていく様は、シンプルに応援したくなりましたし、ワクワクしながら読むことが出来ました。

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    2026年04月27日
  • 楽園の瑕

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    ネタバレ

    良い。
    作者の社会、政治に対する反骨心が感じられる。いつも弱者が被害を被る。
    悪者が罰せられる爽快な展開。

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    2026年04月29日
  • 震える牛

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    ネタバレ

    最後が闇深くてスッキリしないのが腹立たしい。
    けどそれが現実味があり怖さが増す。
    きっかけは1人でも、こんなにたくさんの人の人生が動くんやなと。
    徐々に物語の核心に迫っていくのでどんどん読み進められる。
    終盤のタイトル回収もお見事。
    田川&池本+鶴田+立原で別のシリーズ読みたい。

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    2026年04月14日
  • ブラックスワン

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    主人公たちの動きと公安の動きが交錯する最初の半分くらいは、理解が追いつかなくてしんどかったが、元傭兵の城戸氏の並外れたスキルで難局を切り抜けていく場面はスリル満点。
    今まさに展開するアメリカ情勢なども絡んできて、最後は圧巻!

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    2026年04月12日