相場英雄のレビュー一覧

  • 震える牛
    タイトルが秀逸な小説はそれだけで本棚に飾っておきたくなる。奇抜だが本質。素晴らしいタイトルだと思う。ストーリーも面白いけれど、警察小説にありがちな家族周りの描写のあまりの陳腐さには辟易した。
  • トップリーグ2 アフターアワーズ
    最後は案外あっさり終わりました。もう少し抵抗すると思いましたが私としては何か気が抜けました。前編からの続きで復讐編でしたが安心出来るエンディングで私的には良かったです。今後も相場英雄氏の作品を楽しみたいです。
  • サドンデス
    もし自分の人生が誰かの手のひらで転がされていたとしたら。
    そんな事を思い背筋が一瞬寒くなった。

    貧困に喘いでいた21歳の理子は、一人の女性と知り合った事で人生が好転していく。
    あれよあれよと言う間に京都祇園のママの座にまで上り詰め、膨大なフォロワーを持つインフルエンサーとして名を馳せる様になる。
    ...続きを読む
  • サドンデス
    連続する無差別殺人事件、それは格差と貧困に付け込み困窮する人々を追い込んでゲームに興じる富裕層たちの仕業だった...。不遇な人生を送り必死に這いあがろうとする利己を待ち受ける残酷な現実は...。スリリングな展開だがツッコミどころ満載、非現実的な部分も。
  • トップリーグ
    相場英雄さんの作品 久しぶり読みました。前回は震える牛で大変面白かったです。今回も大変面白く記者と政治家との闘い。こんなシュチュエーションは大好きです。2がある事で小説の世界位は良い終わり方でと期待します。
  • サドンデス
    読み始めから謎めいてなにやら不穏な感じに満ちていて心が不安になった。そこにミチコなる人物が登場しさらに心がざわざわして。それからは最後まで一気読みとなってしまった。終わってみてホッとした自分がそこに居た。
  • サドンデス
    なんだか相場さんらしくないなぁ…と読みながらずっと思っていた。

    読み物としては面白かったけど、こんな事がホントにあったら怖過ぎるけど。

    それよりも、日本はもう成長しない、縮んでいくだけだと世界的に見られている、ということの方が突き刺さった。

    ま、旨い話はヤバいって事だけは変わり無いってことでw
  • 心眼
    見当たり係という指名手配犯を地道な捜査で検挙する班の話ですが、そこに所属する若手刑事を主人公に、捜査1課から流れてきた凄腕の刑事が次々と指名手配犯を検挙していき、どうしたら自分も検挙できるのか?ともがきながらも主人公が試行錯誤の末、一人前の見当たり班刑事になっていく姿を描いた作品ですが、まさにタイト...続きを読む
  • 心眼
    多くの人々が行き交う駅や歓楽街で、指名手配犯や行方不明者を探す警視庁見当たり捜査班。配属された新人刑事片桐はベテラン稲本のように実績を上げられずベテラン稲本の技を盗もうとする…。答えは「心眼」。Nシステムや街の監視カメラを使ったハイテク捜査に一石を投じる作品。
  • 震える牛
    これってフィクションだよね?と、怖くなるほど現実みのあるテーマでした。この本のテーマに気づいた時、自分は知らずのうちに毒に侵されていて、既に体の全身に毒が周っているように感じました。ジワジワとした恐怖、新鮮でした。
  • 震える牛
    いわゆる刑事モノ
    主人公の田川刑事に引き込まれる作品でした。
    ラストの畳み掛けと結末は....(^-^)v
    面白い一作でした。
  • 心眼
    みなさん書いているように片桐の行動や言動にはイライラさせられたけど、逃亡犯を追いつめていく様子はドキドキして楽しめた
    警察小説はたくさん読んでいるけど、こういう部署もあるんだな〜と新鮮な読み心地で良かった
  • 震える牛
    モールを彷彿とさせる大規模商業施設と、地道な捜査を続ける警察。
    トリッキーな解決ではないが、読み応えある。
  • リバース
    登録漏れ。相変わらず世の中に突きつける作品。途中の清野さんの話が良かった。シリーズ初めての長編だけど、最後かな。ミステリは大体捜査一課の方達ですけど二課の事件も面白い。また続編が読みたいです。
  • 心眼
    相場さんの作品にしては物足りない様な気がしたんだけど、いろいろ思うところもあって、じんわり効いてくる。

    ところで、見当たり捜査というのは、もの凄い特殊な能力がないと無理!と思っていたんだけど、フツーに配属されちゃったりするのか!?

    そして、意外と検挙率が高くて驚く…ホントかなぁ?
    こんな人達が活...続きを読む
  • 心眼
    稲本さんの言葉も片桐のストーカーまがいの行動も理解出来ず。もういいかなと思い始めたところで、さすが社会派の相場さん。「正義の定義は時代や環境によって変わる。昨日まで一般人でも、今日から法律が変われば被疑者になることだってある。自分の組織の身勝手さと社会の常識とのギャップをわきまえないと、どこかでおか...続きを読む
  • 覇王の轍
    展開自体はオーソドックス。読みやすい文体だしテンポも良い。官僚や巨大組織のパワーバランスは簡単には覆せない事実と上手く折り合いをつけた着地。
  • 覇王の轍
    北海道警捜査二課長に突如赴任することになった警察キャリアの樫山順子がススキノで起きた国土交通省技官の転落事故に疑問を持ちその真相を追いかけつつ、本業の贈収賄事件の捜査を指揮するなかで、鉄道行政の闇が暴かれていくという社会派推理小説。読んだことはないが田川信一シリーズのスピンオフ作品とのこと。
    怪しい...続きを読む
  • クランクイン
    最後の最後で

    あ、そういうこと?!
    そもそも全部、、そうなのね。

    と言うのが読後の正直な感想。

    撮影の裏側、ロケハンの大変さ大事さはとてもよく分かった。一方で難しい人も多く、厳しい世界だなと感じた。

    ページ数:486ページ(文庫)
  • アンダークラス
    久々400頁を超える本を読んだ
    介護施設での風景からの大企業を巻き込む壮大な展開に引き込まれた
    格差社会、アンダークラス、考えさせられた