相場英雄のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
元自衛官で今は警護の仕事を個人で請け負う城戸が、娘の友人である福本真衣を沖縄まで連れて行ってほしいと言われて警護をすることに。
城戸が引き受けて間もなく、何者かが真衣を狙撃してくる…
プライベートジェットで密かに沖縄に入ったが、中国政府の接触、さらには公安部からもマークされていることに気づく。
何故、狙われているのか何も話さない真衣に城戸と同じようにイラつきながら読んでいたが、後半から真衣がカナダの大学院で研究しているのが、応用化学だとわかり腑に落ちる。
日本大手のメーカーが開発した試作車を盗んでまで手にしたいもの。中国やロシア、北朝鮮に技術が流出するわけには…と公安部までもが動いたこの件に -
Posted by ブクログ
相場英雄さん著「震える牛」
自分の経営する居酒屋のお客さんから薦められた作品。相場作品は今まで読んだことがなかったので期待して購読。
読みはじめてこの作品は昔WOWOWのドラマで観たと思い出した。しかし例のごとく内容をあまり覚えていなかったため、かなり新鮮な感覚で読めた。
サスペンスとしてかなり面白い作品。社会派サスペンスで真相が繋がっていく様は本当に面白かった。
二人が居酒屋で殺される殺人事件からの再捜査から、オックスマートという巨大ショッピング施設を運営する大企業の隠蔽も絡み、そこから食品擬装やBSE等の社会問題も匂い出す。良質なサスペンス作品。
そして中野の居酒屋で殺人事件が起こり -
Posted by ブクログ
突然の解散総選挙…
大和新聞社会部の敏腕記者・片山芽衣は突然、選挙班に駆り出される…
慣れない選挙班での日々だったが、取材中にある都議会議員の不審死を知り独自で調査を始める
一方、民政党の新人候補の応援を任された国会議員の秘書・中村は苦しい選挙戦に悩まされる
物語はこの二人の視点で進む
そして都議会議員の不審死を通して結びついていく
『ゼロ打ち』とは選挙開始直後後、開票率0%な近い時点で特定候補者の当選確実を報じること…
これ、いつも不思議だったし、開票が終われば当選は分かるのになぜ早さを競う必要があるのか?
と思っていたが、納得…
そして
政治に結びつく「金」「犯罪」
やっぱり表に出せない -
Posted by ブクログ
ネタバレ過疎地域の活性化に向け、大規模農場とリゾート開発を展開しようというプロジェクトの実態を暴く社会派推理小説。
バブル崩壊後、不良債権隠しという裏の仕事で伝説の金融ブローカーとして名を馳せた古賀は、裏稼業に嫌気がさし、現在は山梨県の山間部・大菅村で隠居生活をしていた。
近くの北甲州町で、大規模農場とリゾート開発のプロジェクトが計画されていることを知った古賀は、計画の主導者が兵頭であることから懸念を覚える。
兵頭は元経済財政政策担当相。
新自由主義の名のもとに規制改革や不良債権処理を強引に推し進め、いくつもの銀行を潰して、外資系企業に叩き売った男だ。
古賀は、自ら、金のため、不良債権隠しという悪事に -
Posted by ブクログ
ネタバレ警察キャリアの樫山順子シリーズ第二弾。
と銘打っているものの、『不発弾』『イグジット』で暗躍する金融コンサルタントの古賀の物語でもあり、その関係者も多数登場する。
事件は地方創生の美談の殻を被った悪徳スキームで、農地を集めた後、農地転用ではなく半導体工場建築に転売しようというもの。
半導体などの大手大工場はカンフル剤にはなるものの、弊害も多く、ましてや撤退した場合の反動の過疎化は半端ではない。
自分も近くの三重の亀山の液晶工場の例を知っているだけに、恐ろしくなりました。
なので半導体工場誘致ではない隠れ蓑を使うという話はありえそうでした。
また、兵頭や磯田のモデルがあからさまなのに苦笑してし -
Posted by ブクログ
突然の解散総選挙…
大和新聞社会部の敏腕記者・片山芽衣は突然、選挙班に駆り出される…
慣れない選挙班での日々だったが、取材中にある都議会議員の不審死を知り独自で調査を始める
一方、民政党の新人候補の応援を任された国会議員の秘書・中村は苦しい選挙戦に悩まされる
物語はこの二人の視点で進む
そして都議会議員の不審死を通して結びついていく
『ゼロ打ち』とは選挙開始直後後、開票率0%な近い時点で特定候補者の当選確実を報じること…
これ、いつも不思議だったし、開票が終われば当選は分かるのになぜ早さを競う必要があるのか?
と思っていたが、納得…
そして
政治に結びつく「金」「犯罪」
やっぱり表に出せない