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Posted by ブクログ
樫山順子シリーズ第2弾
覇王の轍に続く今作で完全にお気に入りのシリーズになっちゃった。
今回は地方創生という名のもとの闇を描いたものであるが、巻末の参考文献を読むまでもなく日本を壊した男こと兵頭のモデルは竹中平蔵、リエゾンのモデルはパソナということはすぐにわかったが妙にしっくり来るのはリアルの世界でもそう変わらないのかなと思ってしまう。
樫山のキャリア然としない現場至上主義と青臭くいたいという心意気と相手に寄り添う姿に今回も心打たれたし、古賀の今までの贖罪の意味もあるのだろうが終の住処を守りたいという魂の叫びにもとても引き寄せられるものがあった。
そして何よりものすごく緻密なスキームと『勝負の神様は細部に宿る』を地でいくごとくの丁寧な筆致が素晴らしい。
文中の「雇用は増えても派遣社員」という言葉は地方創生なんてまやかしなのかなと思わせられてしまう。
古賀を主役としたスピンオフを出して欲しいなと思ったら既に出てたし、読んでもいた(^_^;)
Posted by ブクログ
警察キャリア・樫山順子シリーズ。
今回は、山梨県で地方創生に絡む贈収賄事件を追う。
かつて金融ブローカーとして暗躍していた古賀が、裏の仕事からきっぱり足を洗い、余生を過ごすために移住してきた地は、甲府市からもかなり離れた村だった。
樫山が、古賀と接触してから以降、この地方創生に何かあると感じて、中盤以降から読み進めるペースも早くなるほど面白くなる。
まさか、地方創生が隠れ蓑だったとは…
簡単にはいかない地域再生をこんなふうに利用していたとは思いもよらなかった。
小説とはいえ、実際これに似たようなことがあったのでは…と予感される。
体質の変わらぬ自治体をなんとかしようとするものの、地方ではノウハウもなく結局は東京のコンサルタントや専門業者に環流し、再生が頓挫することになるという…なんとも酷い話である。
樫山だけでは突き止められなかったこの事件は、古賀の手助けもあってのことだが、部下の浅野や池内記者も多いに活躍していたと思う。
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