相場英雄のレビュー一覧

  • 血の轍

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    刑事たちを突き動かすのは、正義か、威信か、それとも憎悪か-。

    『震える牛』以来の相場英雄san。

    ひさしぶりの警察小説でした。命を賭した、刑事部と公安部の壮絶な派遣争い。

    妻の不倫現場を凝視させられながら公安捜査員として鍛えられる男のプロローグから、事件の解明と引き換えに悲しみを背負ってしまった刑事部の男のエピローグまで。

    刑事部刑事の兎沢、公安部刑事の志水、捜査一課長の海藤たち。冴えない地域課の老巡査・安部が「こっちに来ないか?」とそっと公安の名刺を出し、志水に目利きの話しをしたシーンは素敵でした。

    兎沢の娘・咲和子の病気を唯一治すことができる佐久間医師が、手術直前で逮捕・・・これ

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    2024年05月31日
  • トップリーグ

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    ネタバレ

    最後の選択はどちらを選ぶのだろうか。闇に葬られかねない真実を明らかにするほうが記者の仕事としてしっくりくるが、記者人生という意味では御用記者と呼ばれてもトップリーグを選ぶ選択肢もわからなくはない。面白いしリアリティもあるが、モヤモヤする。

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    2024年05月18日
  • ゼロ打ち

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    相場作品らしい選挙速報を題材にした社会派エンタメ小説。深みはないが、最後まで面白く読める。主人公の片山記者の魅力の乏しさが残念ではある。

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    2024年05月14日
  • ゼロ打ち

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    「ゼロ打ち」(相場英雄)を読んだ。

    時事ネタがらみの社会派エンタメですかね。

    投票締切と同時に当確速報を出す『ゼロ打ち』というより各社鎬を削る開票速報の裏側にメスを入れるという感じかな。
    ただ、大和新聞がNHR(日本放送連盟)に取って代わるためのカラクリがもうひとつ弱くないか。

    ゼロから選挙事務所を立上げていく場面とか新人候補者が臨戦しながら意識が変わっていく様とか遊説場面とか選挙そのものの臨場感は素晴らしいな。

    ゼロ打ちのストーリーと微妙に絡むある都議会議員の不審死を追う顛末がありきたりな気もするけど。

    なんだかんだ言いながらも楽しく読みました。

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    2024年05月12日
  • ゼロ打ち

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    衆議院選挙で選挙報道センターに配属された大和新聞の社会部記者片山芽衣は激戦区の東京一区を担当。そんな中、ある都議会議員の不審死に関心を抱くが。政界の暗部、マスコミとの癒着…闇は深い。終末はあっけなく。

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    2024年04月27日
  • マンモスの抜け殻

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    相場英雄『マンモスの抜け殻』文春文庫。

    コロナ後の介護業界の闇を描く社会派ミステリー。

    『都心の限界集落』、『マンモスの抜け殻』とは言い得て妙である。今の日本では、少子高齢化、空き家問題、介護問題が騒がれている。高齢化が進み、介護施設に入所させようにも、比較的安い特養老人ホームはどこも一杯で入所待ちが数百人というのもざらだ。

    本作では一つの殺人事件を切っ掛けに、こうした社会問題の裏側に潜む闇を描いている。なかなか真相が見えぬままに進行するストーリー。結末は予想を大きく裏切り、遣る瀬無い思いが去来する。


    高齢化と人口減少が進む都心の限界集落と呼ばれるかつてのマンモス団地、富丘団地で83

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    2024年04月18日
  • ゼロ打ち

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    いやぁ…コワコワですね。

    そもそも、なんで選挙速報がスクープ合戦みたくなる意味がよくわからない。

    そりゃ当事者は早く結果を知りたいだろうけどねぇ。

    速報でハラハラするよりも、私は確実な結果が知れればいいよ…。

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    2024年04月13日
  • ゼロ打ち

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    新聞社社会部から突然政治部で東京1区の選挙を取材せよと命じられた記者。都議死の件は殺人ではという情報を。東京1区で立候補する教授の選挙を手伝うことになった他議員の秘書。どちらも何かおかしいと感じる。

    面白かった。一気読み。最近の裏金事件のことも連想する。

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    2024年03月31日
  • 追尾~みちのく麺食い記者・宮沢賢一郎~

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    ネタバレ

    ⭐︎4.3
    麺食い記者シリーズ。今回も楽しませていただきました。バスジャックと誘拐事件そして、その誘拐事件が身代金を安全に受渡できる手段の保険とはなんとも、全く予想だにしない事件を今回も難なく解決。
    大きなテーマは男の嫉妬というのも、なかなかに怖い。
    ラストの娘の墓前のシーンは目頭が熱くなった。

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    2024年03月31日
  • ガラパゴス 下

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    ネタバレ

    やや冗長だったなという印象。特に派遣労働者の実態、ハイブリッド車に関するくだり、事件の根幹に関わっているので分からなくはないが、そこまで執拗に書く必要が…?と思ってしまった。後半で実行犯から犯行時の自白を引き出すあたりは臨場感があって良かった。

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    2024年03月06日
  • 震える牛

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    ネタバレ

    居酒屋強盗事件の未解決事件を田川刑事が追う話。地取り鑑取りのスペシャリストによる地道な捜査、いつどこで繋がるのか、手帳が膨れるごとに期待も膨らむ。この強盗事件が巨大スーパーによる地方破壊と食の安全に繋がるとは。他人事とは思えず日本社会のことを考える。こんなの加工肉食べたくなくなる(多分すぐ食べてる)勉強不足でBSEに感染した牛が震える、というタイトルの単語を知らず読みながら驚愕した。
    田川刑事が職人すぎて格好良い、田川家の雰囲気もめちゃくちゃ好き。
    にしても宮田さん!?え、めちゃくちゃ好きだったよ途中まで。田川刑事を買ってる良い上司だと思ってたよ、途中まで。ねぇ宮田さん!?

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    2024年01月28日
  • トップリーグ

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    ネタバレ

    2017に上梓されて、単行本は2019年発売

    2023年後半からの現実での派閥の裏金問題をも予測した内容でした。
    主人公の松岡が最後どちらを選んだのかは明かされませんでしたが、それは読者の考えによるのかなと思いました。
    個人的には新聞の指名を果たしてもらいたいかなと思いました。

    早めに読んでおけばよかったと思いました。

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    2024年01月28日
  • 震える牛

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    お肉が凄く食べづらくなります。笑
    警察、加工食品の闇、上層部からの圧力、
    様々な問題が出てくる中で事件が紐解かれていくストーリーはかなり面白かったです
    導入から言葉が難しく読み進めれるか不安ではありましたが、気づけば読み耽っていました。
    フィクションではありますが、フィクションだからと楽観的に捉えれないような鋭さがありました。

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    2024年01月27日
  • 震える牛

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    ネタバレ

    裏表紙の「『メモ魔』の異名を持つ田川は……」を見た瞬間にその設定にそそられて読んだ。ミステリにおいてこういう設定は鉄板ながらもやはり強い。
    証言が取れるまでかなり時間がかかること、田川による綿密な捜査に反して犯行計画が稚拙で杜撰なため事件の真相に肩透かし感があること、文章そのものがやや淡白なことなどは気になるが、そうは言ってもコツコツと地道に証言を取っていく様子は楽しんで読み進められた。
    終盤で突然上司の腕時計の詳細な描写が入ったので首を捻りながら読んでいたら直後にどんでん返しが起こって内容的には笑えないのに笑った。
    BSE問題からかなり時間が経ってしまったので、もっと以前に読んでいたらより新

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    2024年01月18日
  • 心眼

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    なかなか面白い展開にならずに焦れたが、
    中盤から後半に掛けて面白くなった。
    また主人公の成長を目の当たりにして
    読んでいる自分まで嬉しくなってしまった。

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    2024年01月03日
  • 血の雫

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    最初からけっこうはまって読んだけど、最後の盛り上がりがあっさりな気が。
    でも色々考えさせられる作品だった。
    長峰さん頑張ってほしい。

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    2023年12月25日
  • ガラパゴス 上

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    織田裕二主演でドラマ化されており、なかなかテンポ良く面白かったため、原作も読んでみた。
    ドラマと原作とでは、ずいぶんと内容は異なるものの、それぞれのよさがあった。
    本作は、現代版蟹工船。派遣労働者とは、正社員とは、現代社会をテーマにしており、今の世の中に対するアンチテーゼのような内容に、考えさせられる作品。
    上下巻で大変ボリューミーな圧巻の作品である。

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    2023年12月24日
  • トップリーグ2 アフターアワーズ

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    政界の裏工作よりも、掴んだネタに振り回される主人公たちのサスペンス劇場になっている2作目。これは期待できない流れか、と思っていたらラストはきっちり与党の頭上に爆弾が落ちる豪快なオチ。それだけでなく、未来も導いてくれそうな素晴らしいストーリーだった。これ、上下巻でも良かったくらい。

    仲間だったのに裏ボス感をにおわせる官房長官。その一言がなかなか奥深い。

    ── この国は低成長ながら均衡を保っています。政治が腐敗していようと、人心が乱れたりしていない。平穏な暮らしを少しずつ変えていくつもりだった─

    これが与党目線か。不祥事をもみ消しまくって何をのたまっとる!と拳を固めることもなく、裏金なんて他

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    2023年12月23日
  • トップリーグ

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    トップリーグとは官邸付きの記者の中の、選ばれし数人のことを指すらしい。ラグビーかと思った。
    ニュースだけでは薄っぺらに見える閣僚の動きが窺い知れる。ブンヤ目線のためヒリヒリした時間感覚で話が進み、まるで疾走するように読み終わった。

    ──日本は先進国の中でも一番成熟した国家となりました。(中略)誘導する利益や利権がなくなった途端、かつての派閥は急激にその機能を失ったのです。(中略)負の対応を押し付け合うのが、現在の政治の最大のテーマです─

    高齢化によってセンセ方のつな引きはさらに空虚を増しているという見方。現実でも裏金と増税メガネのニュースしか見ない。池上彰さんの言葉では税金の使い道を決める

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    2023年12月17日
  • Exit イグジット

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    大量の国債発行がもたらす財政破綻、ハイパーインフレがテーマのフィクション小説。大規模金融緩和で銀行の経営が厳しくなり、不正融資やリスクを伴う投資をするようになる。営業ノルマに追われた銀行員の自殺がリアル、、、
    『現代の徳政令』で生き残るべきではない中小零細企業をも救済していたことは知らなかった。
    財政破綻の危機が本当にあるのかどうかは疑問。
    過去これだけお金をばら撒いてもインフレは起こっていなかった(直近のコストプッシュインフレは除く)。
    不発弾のようにいつかいきなり爆発するリスクがあるということなのか?正しい答えは多分誰にも分からないが、皆が考え続けることが重要。

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    2023年10月28日