相場英雄のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ警察キャリアの樫山順子シリーズ第二弾。
と銘打っているものの、『不発弾』『イグジット』で暗躍する金融コンサルタントの古賀の物語でもあり、その関係者も多数登場する。
事件は地方創生の美談の殻を被った悪徳スキームで、農地を集めた後、農地転用ではなく半導体工場建築に転売しようというもの。
半導体などの大手大工場はカンフル剤にはなるものの、弊害も多く、ましてや撤退した場合の反動の過疎化は半端ではない。
自分も近くの三重の亀山の液晶工場の例を知っているだけに、恐ろしくなりました。
なので半導体工場誘致ではない隠れ蓑を使うという話はありえそうでした。
また、兵頭や磯田のモデルがあからさまなのに苦笑してしまいました。 -
Posted by ブクログ
突然の解散総選挙…
大和新聞社会部の敏腕記者・片山芽衣は突然、選挙班に駆り出される…
慣れない選挙班での日々だったが、取材中にある都議会議員の不審死を知り独自で調査を始める
一方、民政党の新人候補の応援を任された国会議員の秘書・中村は苦しい選挙戦に悩まされる
物語はこの二人の視点で進む
そして都議会議員の不審死を通して結びついていく
『ゼロ打ち』とは選挙開始直後後、開票率0%な近い時点で特定候補者の当選確実を報じること…
これ、いつも不思議だったし、開票が終われば当選は分かるのになぜ早さを競う必要があるのか?
と思っていたが、納得…
そして
政治に結びつく「金」「犯罪」
やっぱり表に出せないことはたくさんあるわね…
怖い!怖い!
これからは選挙の見方も変わりそう…(笑)
それにしても「NHR 」「大池ゆかり東京都知事」とか…ちょっと笑ってしまった…
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Posted by ブクログ
『震える牛』、『ガラパゴス』、『アンダーグラウンド』の『田川シリーズ』からのスピンオフ。
警視庁捜査1課・樫山順子は、急遽、北海道警捜査2課に課長として、赴任することに。
着任早々、贈収賄事件が。
一方で、国交省のキャリアがススキノのビルから転落死していたことを知る樫山。
事故として処理されていたが、不可解な点が…
JE北海道の北海道新幹線の建設現場で不可解な死を遂げた作業員がいたことも…
つながり始める…
裏で蠢く何かが…
樫山が真相に辿り着くかと思えた時…
まさかあいつが…
あっという間に、だったが、何かモヤモヤ感が残る…
本当の悪がやられなくて…
やりかえそうな感じは伺えるんだけども。
樫山もまた帰ってくるんだろう、ひとまわり大きくなって。
続編が楽しみだ。
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Posted by ブクログ
「ゼロ打ち」とは、選挙の開票開始直後、開票率ほぼ0%の段階で候補者の当確を打ち出すこと。
本書では、それにこだわる新聞社の選挙報道センターのヘッドクオーターが登場するが、主人公は彼ではなく、そこに配属される女性記者。
タイトルの「ゼロ打ち」は興味を注ぐ狙いで付けられたものでり、本書の中核を成すのは、女性記者が取材中に知った「ある都議会議員の不審死」の真相を探ろうとするミステリーである。
だが、本書は国政選挙や政治に関する内幕にメスを入れており、単なるミステリー小説ではなく、一般人が知り得ない選挙事務所の舞台裏、秘書活動、タイムリーな裏金問題に突っ込んでいる。この点が非常に興味深い。
選挙剰余金の使い方、地方議員が国政選挙で担う役割も現実味があって勉強になった。
また、主人公の勤務する大手新聞社の実情を通して、購買部数が減少する新聞が選挙速報の面からもネット版の拡充を余儀なくされている現実が認識できた。「提灯記事」とはどんなものか、NHKと与党が癒着する構図も垣間見れて新たな知見を得た。
ただ、p131に主人公・片山の名前を樫山とする明らかな誤植があったのは残念。