相場英雄のレビュー一覧

  • 共震

    Posted by ブクログ

    東日本大震災をもとにした、社会派犯罪小説。小生は、日本で大震災を経験していないので、フィクションであれ、相場さんが後世に記憶を繋いでくれたことに、大変感謝しています。

    0
    2024年08月30日
  • マンモスの抜け殻

    Posted by ブクログ

    ⭐︎4.99
    なんというか、せつなく、哀しく、悩ましいものかたりだった。
    みにつまされるというか、皆さんもそうだろうが、何かしら同じような経験をしている人も多いと思う。
    私の場合は母が、そうだ。もう、私のことはわからない、人に対して壊れるという表現はいかがなものかと、ずっと思っていたが、実際自分の目で観てしまうと、正直「母は壊れてしまったのだ」とせつないが思う。
    作中にあるような、画期的な介護システムが1日も早く実現することをせつに願う。
    次は自身の番なのだろうから。
    おそらくモデルは高島平団地で、経済成長華やかなりし頃、マンモス団地ともてはやされ、この失われた30年で、抜け殻都会の限界集落と

    0
    2024年08月14日
  • ゼロ打ち

    Posted by ブクログ

    単純に面白かった。
    選挙報道におけるマスコミのあり方を『ゼロ打ち』に絡めて描いているのを表の顔とすれば、選挙における政党・政治家の欲望を『選挙余剰金』に絡めて描いているのを裏の顔として、そこに記者や政治家秘書、そして選挙に絡む者たちの心情の揺れ動きを上手に描写したエンターテイメント作品に仕上げていると感じた。
    個人的には選挙特番は自然にNHKを観ることが多いが、どこが正確に速報しているかなんて考えたことはないし、仮にどこかの報道局が不正をして報道したとして、じゃあ他の報道局を選ぼうと思う前に「どこの報道局も似たり寄ったりなことをしてるんじゃない?」って思ってしまいそうな気がするな。

    0
    2024年08月11日
  • ゼロ打ち

    Posted by ブクログ

    選挙の開票時間と同時に当選確定を出すという「ゼロ打ち」というマスコミ用語がタイトルになっている本作は、当然ながら、ある衆議院議員選挙の選挙区が舞台となっており、その選挙区を担当することになった主人公の社会部記者が、選挙戦を通じて、汚職に絡んだ殺人事件を見つけ、選挙戦と絡みながら、殺人事件の真相を暴こうとするという内容で、なかなかスリリングな展開で面白い作品でした!

    0
    2024年08月10日
  • キッド

    Posted by ブクログ

    ⭐︎4.8 7月17日

    今作は素晴らしい。
    なんとも云えぬ。今の日本のもどかしい問題に光を当てて、見事にそれを浮き彫りにして、我々に考えさせる余地を与える。決して、押し付けがましくなく、じっくり考えさせる問題定義を残す。
    戦後日本で、初めて、戦闘による戦死者が出たが、それを国家が死に物狂いで、国民に隠す。
    当事者たちは、工作員に1人、一人殺されていく。
    ハードボイルドだぞぉ。面白いぞうぉ。血湧き肉躍るぞぉ。
    まずは日本国は、新憲法(憲法に関してはいつも思うのだが。平和な時代に国家・國體を充分に考えることができた大日本帝国憲法を教科書にすべきだ)の制定と、諜報機関と正規の軍隊の整備。
    それを

    0
    2024年08月02日
  • 震える牛

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ずっと家に積まれていたけど、やっと読めた。
    点と点が線で繋がっていく様子が圧巻。
    WOWOWのドラマ版も見たくなった。

    0
    2024年07月25日
  • 血の轍

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    警察内部の抗争という点で横山秀夫の『64』を彷彿とさせる。
    ラストは一応兎沢と志水の和解(とまでは分からないが)ということで、ハッピーエンドになるのだろうけど、まだ事件そのものは解決しておらず少々中途半端な感じがした。あと男どもは奥さんに優しくしてあげて…。
    楽しめる点は公安部と刑事部の丁々発止にあるだろう。特に坂上の活躍はスピンオフ小説が出そうなくらいだけど、実際は志水が「KID」かな?出てるらしい。しかし公安も刑事部のも上層部がことごとくメンツと権力に拘泥する嫌なタイプで、作者の「権力嫌い」がちょっと顔を見せた感じもする。

    0
    2024年07月22日
  • 震える牛

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    素晴らしい。
    相葉英雄、良い。好み。
    最初は、全く関係ないと思われる人物の話が章ごとに展開するが、地道に地取りを行う捜査で、徐々に点と点が繋がるのが楽しい。
    人体に影響があるのに利益優先の現代社会に物申す作者。

    0
    2024年07月13日
  • ゼロ打ち

    Posted by ブクログ

    メディアと政治の癒着。あるあるのオンパレードで、「そんなものだろう」と驚きもしないのは、スレテシマッタセイ?「仮にも報道機関なのに…」「ちょうちん記事で票入手」「記者の矜持を捨て尻尾を振ってしまった」取材通じて得た情報に変わりなく、要は気の持ち用。最後はエールで締めているところに記者出身の相場さんの愛を感じたが、現実は、もっと劣化しているのでは?今回の都知事選の舞台裏でも小説以上の闇の闘争が繰り広げられたんだろうなぁ。

    0
    2024年07月10日
  • 心眼

    Posted by ブクログ

    久しぶりに刑事物を読破
    見当たり捜査という今まで知らなかった捜査班の活動は新鮮。でも常に心が重くなるような捜査は読み進めていく自分もキツくなる。なかなか読み応えある作品でした

    0
    2024年05月31日
  • 血の轍

    Posted by ブクログ

    刑事たちを突き動かすのは、正義か、威信か、それとも憎悪か-。

    『震える牛』以来の相場英雄san。

    ひさしぶりの警察小説でした。命を賭した、刑事部と公安部の壮絶な派遣争い。

    妻の不倫現場を凝視させられながら公安捜査員として鍛えられる男のプロローグから、事件の解明と引き換えに悲しみを背負ってしまった刑事部の男のエピローグまで。

    刑事部刑事の兎沢、公安部刑事の志水、捜査一課長の海藤たち。冴えない地域課の老巡査・安部が「こっちに来ないか?」とそっと公安の名刺を出し、志水に目利きの話しをしたシーンは素敵でした。

    兎沢の娘・咲和子の病気を唯一治すことができる佐久間医師が、手術直前で逮捕・・・これ

    0
    2024年05月31日
  • トップリーグ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    最後の選択はどちらを選ぶのだろうか。闇に葬られかねない真実を明らかにするほうが記者の仕事としてしっくりくるが、記者人生という意味では御用記者と呼ばれてもトップリーグを選ぶ選択肢もわからなくはない。面白いしリアリティもあるが、モヤモヤする。

    0
    2024年05月18日
  • ゼロ打ち

    Posted by ブクログ

    相場作品らしい選挙速報を題材にした社会派エンタメ小説。深みはないが、最後まで面白く読める。主人公の片山記者の魅力の乏しさが残念ではある。

    0
    2024年05月14日
  • ゼロ打ち

    Posted by ブクログ

    「ゼロ打ち」(相場英雄)を読んだ。

    時事ネタがらみの社会派エンタメですかね。

    投票締切と同時に当確速報を出す『ゼロ打ち』というより各社鎬を削る開票速報の裏側にメスを入れるという感じかな。
    ただ、大和新聞がNHR(日本放送連盟)に取って代わるためのカラクリがもうひとつ弱くないか。

    ゼロから選挙事務所を立上げていく場面とか新人候補者が臨戦しながら意識が変わっていく様とか遊説場面とか選挙そのものの臨場感は素晴らしいな。

    ゼロ打ちのストーリーと微妙に絡むある都議会議員の不審死を追う顛末がありきたりな気もするけど。

    なんだかんだ言いながらも楽しく読みました。

    0
    2024年05月12日
  • ゼロ打ち

    Posted by ブクログ

    衆議院選挙で選挙報道センターに配属された大和新聞の社会部記者片山芽衣は激戦区の東京一区を担当。そんな中、ある都議会議員の不審死に関心を抱くが。政界の暗部、マスコミとの癒着…闇は深い。終末はあっけなく。

    0
    2024年04月27日
  • マンモスの抜け殻

    Posted by ブクログ

    相場英雄『マンモスの抜け殻』文春文庫。

    コロナ後の介護業界の闇を描く社会派ミステリー。

    『都心の限界集落』、『マンモスの抜け殻』とは言い得て妙である。今の日本では、少子高齢化、空き家問題、介護問題が騒がれている。高齢化が進み、介護施設に入所させようにも、比較的安い特養老人ホームはどこも一杯で入所待ちが数百人というのもざらだ。

    本作では一つの殺人事件を切っ掛けに、こうした社会問題の裏側に潜む闇を描いている。なかなか真相が見えぬままに進行するストーリー。結末は予想を大きく裏切り、遣る瀬無い思いが去来する。


    高齢化と人口減少が進む都心の限界集落と呼ばれるかつてのマンモス団地、富丘団地で83

    0
    2024年04月18日
  • ゼロ打ち

    Posted by ブクログ

    いやぁ…コワコワですね。

    そもそも、なんで選挙速報がスクープ合戦みたくなる意味がよくわからない。

    そりゃ当事者は早く結果を知りたいだろうけどねぇ。

    速報でハラハラするよりも、私は確実な結果が知れればいいよ…。

    0
    2024年04月13日
  • ゼロ打ち

    Posted by ブクログ

    新聞社社会部から突然政治部で東京1区の選挙を取材せよと命じられた記者。都議死の件は殺人ではという情報を。東京1区で立候補する教授の選挙を手伝うことになった他議員の秘書。どちらも何かおかしいと感じる。

    面白かった。一気読み。最近の裏金事件のことも連想する。

    0
    2024年03月31日
  • 追尾~みちのく麺食い記者・宮沢賢一郎~

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ⭐︎4.3
    麺食い記者シリーズ。今回も楽しませていただきました。バスジャックと誘拐事件そして、その誘拐事件が身代金を安全に受渡できる手段の保険とはなんとも、全く予想だにしない事件を今回も難なく解決。
    大きなテーマは男の嫉妬というのも、なかなかに怖い。
    ラストの娘の墓前のシーンは目頭が熱くなった。

    0
    2024年03月31日
  • ガラパゴス 下

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    やや冗長だったなという印象。特に派遣労働者の実態、ハイブリッド車に関するくだり、事件の根幹に関わっているので分からなくはないが、そこまで執拗に書く必要が…?と思ってしまった。後半で実行犯から犯行時の自白を引き出すあたりは臨場感があって良かった。

    0
    2024年03月06日