あらすじ
上海の商社マン・王のボディーガードを任された香港在住の元自衛隊員・城戸。王の秘書も連れ降り立った福岡空港で、こちらを見張る刑事の存在に気づく。想定外の事態を訝り始めた矢先、秘書が王を射殺して自死、城戸は殺人の濡れ衣を着せられてしまう。警察は秘密裏に築く監視システムを駆使して城戸を追うが……。傑作ノンストップ警察ミステリー。
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Posted by ブクログ
⭐︎4.8 7月17日
今作は素晴らしい。
なんとも云えぬ。今の日本のもどかしい問題に光を当てて、見事にそれを浮き彫りにして、我々に考えさせる余地を与える。決して、押し付けがましくなく、じっくり考えさせる問題定義を残す。
戦後日本で、初めて、戦闘による戦死者が出たが、それを国家が死に物狂いで、国民に隠す。
当事者たちは、工作員に1人、一人殺されていく。
ハードボイルドだぞぉ。面白いぞうぉ。血湧き肉躍るぞぉ。
まずは日本国は、新憲法(憲法に関してはいつも思うのだが。平和な時代に国家・國體を充分に考えることができた大日本帝国憲法を教科書にすべきだ)の制定と、諜報機関と正規の軍隊の整備。
それを我が国の国民が、充分に理解して覚悟を決める必要がある。
当然日米地位協定の見直しと、新憲法に伴う法整備も一刻も早い方がいい。
Posted by ブクログ
濱嘉之先生の様な公安ハイテク監視網を
描かれると男の子はワクワクするもんだ
少しさかのぼって読んでみたい作家です
相場英雄、書評で選んだ作家(´・ω・`)
Posted by ブクログ
現実に有り得そうな話で、なかなかの緊迫した気持ちで読めた。刑事対元自衛隊って話は多いけど、公安対元自衛隊ってモチーフがよかった。実際、現状の自衛隊、警察、日本国家では敵対国からの侵略や犯罪にはまったく抵抗力がないだろうと思うとほんと腑抜けな国になったもんだと思う。外国犯罪者に警告発砲とかもうお遊戯レベルでなんの抑制にもならないのをそろそろ理解してほしい。
Posted by ブクログ
ひさしぶりの相場君や。今回も存分に楽しませてやと期待満々で読み進めた。
主人公は不死身のスーパーマンで凄腕ガードマンやのに、割と周りの関係者が簡単に殺されてしまうで、、アレ??
Posted by ブクログ
今回も、期待通りの興味深いストーリーだった。
実際の、本当の話しだとしても、近そうな話しは、あるのではと、思う感じ。
木戸氏や、周辺の人々の、次回作を待望。
Posted by ブクログ
相場英雄『キッド』幻冬舎文庫。
相場英雄の作品にしては珍しいアクション満載のハードな警察ミステリー。
KIDと呼ばれるスーバーマンみたいな元エリート自衛隊員が主人公の物語だが、背後にある事情を何度と無くやたら複雑に説明し過ぎで、肝心のストーリーが御座なりになっているようだ。そこそこ面白いのに勿体無い。
香港でカメラ屋を営む元凄腕の自衛隊員の城戸は、上海の商社員の王からボディーガードの依頼を受ける。秘書を伴いビジネスで日本を訪れた王をガードする城戸は福岡空港で公安刑事の監視に気付く。その後、日本のメーカーと面談を終えた王は城戸が阻止する間も無く秘書に射殺されてしまう。殺人の濡れ衣を着せられた城戸は執拗に公安組織に追跡されるが……
本体価格790円
★★★★