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Posted by ブクログ 2024年04月10日
外国人による強盗殺人と思われていた事件の再捜査を命じられた継続捜査班の田川。
愚直に聞き込みを行ううちに初動捜査からの大きなズレがあることが発覚する。
捜査を進める田川、オックスマートを支える滝川、オックスマートへの恨みを果たすため取材を続ける鶴田
それぞれの視点から事件の真相が明らかになる。
...続きを読む2年前の殺人事件、大型ショッピングモール進出による地方経済の衰退、食品偽造…これらが交わったときに明らかになる真実は衝撃
滝川の裏にチラついていた協力者の正体にも驚かされた……
後味悪いかと思ったけど、ラストは救いのある終わり方でよかった!と思ったものの、エピローグはかなり辛くなってしまった…
これ読んだらしばらく外でハンバーグは食べられなくなる
Posted by ブクログ 2024年03月24日
面白すぎる…
強盗殺人かと思われていた事件が、蓋を開ければBSEに関わる、ここまで大きな事件になるなんて予想してなかった笑
食品偽装の闇をテーマにした作品は初めてだったので斬新でした。
中盤から後半に掛けての情報収集からの畳み掛けが、読むスピードを加速させました。
たしかに、惣菜の安さには何かしら理...続きを読む由があると言う事は分かってても買ってしまう、この人間の心理を付いてやりたい放題やる企業の闇を感じました。
最後もやるせないなあ…、、そこの繋がりは分からなかったし、赤間の想いを考えると心が苦しくなりました。
面白すぎたので、続編も読もうかな。
Posted by ブクログ 2023年10月30日
2年前の未解決事件の捜査を命じられる田川信一。
大手スーパーのオックスマートを執拗に取材する鶴田記者。
少しずつ前進しながら解決へと進みます。
読み応え充分でした。
シリーズのようなので第二弾もぜひ読みたいです。
面白かった。
Posted by ブクログ 2023年08月23日
面白かったです。
自分は普段スーパーなどで食品を買う時、どうしても低価格なものを選んでしまいがちなので、安いものには裏があることを意識し、健康面等もトータルして考えた上で一番良い選択が出来る賢い消費者にならなければならないなと感じました。
Posted by ブクログ 2023年04月14日
警察小説はこれだから面白い!!
少しずつ繋がる感じが本当面白い。
今回は後味スッキリとは行かなかったけど
やっぱり名作と言われるものは
面白いんだなぁ〜。
夢中で読みました。
震える牛のタイトルの謎。
なるほど。
なんか某巨大ショッピングセンターや
某激安スーパーが怖くなったわ。
安いのを求めす...続きを読むぎた消費者も悪い。
国民性って言うのもあるだろうが
これからはみんなで高め合って
国を造って行かなきゃいけないって思った。
Posted by ブクログ 2023年03月05日
タイトル通り、狂牛病の話やけど、前に話題になった時と違って、今は、システムがちゃんとしているんで、その手順通りにしていたら問題は発生しないみたい。
但し、ちゃんとしたらの話。こういうのは性善説で成り立ってるみたいやから…
善でない輩なら…
警察小説のええ感じのヤツ。
地取り、鑑取りという地道な作業...続きを読むが本来の警察の仕事やねんな。
いきなり、凄い発想で事件を解決とかは、ドラマなどの世界やな。
コツコツと証拠を集め、真実を探っていく。
まぁ、この事件は、元々が失敗でや直ししてるから、警察も見込み違いの場合、あかんってコトやな。
しかし、現場バリバリの職人肌の刑事さんには、ツラい結末…
企業の論理が知らんけど、今もよくある偽装問題。なんだかなぁ…っ思う。
何か、「正直者が馬鹿を見る」ってのをモロに想像してまうけど、ほんまに、そんな世の中で良いの?
そういうのって、いずれは破綻しそうな気がするんやけど、行くとこまで行かんと分からんのかね?
面白いけど、考えさせられる…ハァ〜…
Posted by ブクログ 2022年12月06日
平成版「砂の器」の宣伝文句につられて購入しました。社会派ミステリー。ある殺人事件の再捜査に、食の安全や地方都市商業の崩壊といった社会問題が密接に絡んできます。ラストの章でタイトルの意味が明らかに。ページ数はありますが、入り込みやすく読みやすいです。お勧めです。
Posted by ブクログ 2022年10月19日
徐々に点と点が線になっていって、事件の真相が分かっていく様子がよく描かれていて面白かったです。
田川刑事や鶴田記者等キャラクターも良かったです。
プロローグとエピローグも良かった。
本を持っているのに出先でどうしても読みたくなり買ってしまいました。
面白さは皆さんが書かれている通り、折紙付きです。
ネタバレにならないと思いますが、何かを食べながら読まない方が良いです。
本作では、流通大手の店舗大型化と地方商店街の疲弊をリンクさせて、大型店舗の画一的なつくりが結果として町の色を消したと訴えている。一方、タイトルの通り、BSEを巡る風評被害や食品偽装など、流通の前段階に対する不信感、そうした動きに流通も加担しているのではないかという疑念が本作を読むにつれ脳裏に浮かぶ。...続きを読む
さて、以上2点を消費者という観点で整理すると、全く違った結論となる。すなわち、前者は消費者が選択できる一方で、後者は選択の余地がない。
後者は業者の行為は悪そのものであり、情状酌量の余地はない。
しかし、前者は大型店舗が一方的に批判されるべき筋合いではないと思う。こうなってしまった原因は、消費者のニーズに流行があるからではないか。つまり、古くは商店街の人情味が好まれ、その後大型店舗が流行したにすぎない。今また消費者のニーズが多様化するにつれ、商店街の良さも見直されている。
とはいえ、潰れた商店街には苦しみを味わった店主たちが大勢おり、その人たちを置き去りに議論しようとは思わないが、そうした人たちの救済と流通業の在り方とは分けて議論すべきだと言いたいのだ。
Posted by ブクログ 2024年01月28日
居酒屋強盗事件の未解決事件を田川刑事が追う話。地取り鑑取りのスペシャリストによる地道な捜査、いつどこで繋がるのか、手帳が膨れるごとに期待も膨らむ。この強盗事件が巨大スーパーによる地方破壊と食の安全に繋がるとは。他人事とは思えず日本社会のことを考える。こんなの加工肉食べたくなくなる(多分すぐ食べてる)...続きを読む勉強不足でBSEに感染した牛が震える、というタイトルの単語を知らず読みながら驚愕した。
田川刑事が職人すぎて格好良い、田川家の雰囲気もめちゃくちゃ好き。
にしても宮田さん!?え、めちゃくちゃ好きだったよ途中まで。田川刑事を買ってる良い上司だと思ってたよ、途中まで。ねぇ宮田さん!?
Posted by ブクログ 2024年01月27日
お肉が凄く食べづらくなります。笑
警察、加工食品の闇、上層部からの圧力、
様々な問題が出てくる中で事件が紐解かれていくストーリーはかなり面白かったです
導入から言葉が難しく読み進めれるか不安ではありましたが、気づけば読み耽っていました。
フィクションではありますが、フィクションだからと楽観的に捉えれ...続きを読むないような鋭さがありました。
Posted by ブクログ 2024年01月18日
裏表紙の「『メモ魔』の異名を持つ田川は……」を見た瞬間にその設定にそそられて読んだ。ミステリにおいてこういう設定は鉄板ながらもやはり強い。
証言が取れるまでかなり時間がかかること、田川による綿密な捜査に反して犯行計画が稚拙で杜撰なため事件の真相に肩透かし感があること、文章そのものがやや淡白なことなど...続きを読むは気になるが、そうは言ってもコツコツと地道に証言を取っていく様子は楽しんで読み進められた。
終盤で突然上司の腕時計の詳細な描写が入ったので首を捻りながら読んでいたら直後にどんでん返しが起こって内容的には笑えないのに笑った。
BSE問題からかなり時間が経ってしまったので、もっと以前に読んでいたらより新鮮に読めたのではないかと感じた。
Posted by ブクログ 2023年10月27日
タイトルが秀逸な小説はそれだけで本棚に飾っておきたくなる。奇抜だが本質。素晴らしいタイトルだと思う。ストーリーも面白いけれど、警察小説にありがちな家族周りの描写のあまりの陳腐さには辟易した。
Posted by ブクログ 2023年09月05日
これってフィクションだよね?と、怖くなるほど現実みのあるテーマでした。この本のテーマに気づいた時、自分は知らずのうちに毒に侵されていて、既に体の全身に毒が周っているように感じました。ジワジワとした恐怖、新鮮でした。
Posted by ブクログ 2023年06月02日
震える牛ってそういうことか〜!最後にタイトルの回収がありようやく理解。BSE・狂牛病も久しく聞かなくなったけど、勉強になりました。
ミステリだけど、日本の低価格至上主義、大企業の隠蔽体質を痛烈に批判する小説。食の安全を守るためにも、消費者も正しい知識を身につけ、適切な金額も見極め支払う意識も大事だと...続きを読む思った。
Posted by ブクログ 2023年02月15日
エピローグで語られた物語が希望、だが実現はしなかった。闇に葬られようとしていた真実に光を当てようとするが、最後には大手スーパー、暴力団、国会議員、警察権力まで絡んでくる。書かれていないが、BSEの背景には米国の圧力もある。歴史的に薬害エイズやアスベスト、そしてジーゼルエンジン車も危険性が判明して以降...続きを読む、日本の輸入が増えている、まさに欧米多国籍企業の産廃場になっているかのような日本。
Posted by ブクログ 2022年11月12日
久しぶりに読んだ警察物、鑑が繋がっていく感じがよかった。最後は段々面白くなって一気に読んだ。
官民の癒着、政治的な問題から歪められて解決されたりされなかったりする事件も、事実沢山あるんだろうなと思った、狡猾な人が出世していくのも悲しいけど分かる
チェーン店の食べ物とかお惣菜、食べづらくなった
Posted by ブクログ 2022年11月11日
前半読み進めるのは時間がかかりました、。捜査が進み繋がってくると面白くなり、後半は続きが気になりすぎて一気読み。表題の意味を知った時、そういうことねとなりました。面白かった。
Posted by ブクログ 2022年11月05日
いやぁ〜参りました。
本気の警察物って手にしてこなかったのですが、こんなにも面白いとは...
また読みたいと思うジャンルが増えてしまいました^^;
「震える牛」ってそういう事なんですねー。
いやはや恐ろしい。
本作の主人公は警視庁捜査一課継続捜査班に勤務する田川警部補。
課長の宮田から2...続きを読む年前に起きた未解決事件である強盗殺人事件の捜査を命じられます。
売上金目当てで起こった居酒屋での強盗殺人事件は居合わせた客2人をも刺殺する凶悪事件で、当時頻発していた外国人による犯行とみられたが犯人逮捕には至らず、操作は遅々として進まない。
田川の後輩である池本刑事と始まったたった2人の捜査は地道な聴き取りにて犯人らしき人物がベンツに乗って逃走したという目撃情報にたどり着く。
持ち主は高級クラブのママ。
ママのもとを訪れる客を洗っていった結果、ショッピングセンターを全国展開をする業界最大手オックスマート会長の息子である柏木信友の姿が浮かび上がる。
御曹司である柏木が売上金目当ての強盗殺人?
そんな訳ないですよね。
そうなんですよ、同時に居酒屋で殺された西野と赤間の2人の身辺を洗い直した田川は、西野が産廃業を営んでいるが、暴力団の組員である事を突き止める。
そしてもう1人の被害者である赤間は真面目な獣医師。
まだ繋がらない。
点と点を線で結ぶ為、田川は西野、赤間が住んでいた地元を訪ね点と点の間に潜む背景を探る。
まさに地道な捜査が描かれています。
そこに新たな視点が加わります。
それはネットニュースのメディア記者である鶴田。
鶴田は個人的にオックスマートに恨みがあり、大規模店の出店を続けてきたオックスマートの戦略に陰りが見え始めたとの記事をリークする。
その記事がきっかけで知り得た内部告発は食の安全を無視し、企業の利益を優先させるという悍ましき加工品が販売されているというもの。
これが事実であるならば恐ろしい以外の何物でもなく、思わず自分自身の日常(買い物や食べる物)を思い出してしまいました。
繋がらなかった点と点。
1つずつ線となり、見えてきた事件の全貌。
しかし、そこに立ちはだかるのは権力。
ここにきて急激なインフレが問題となっていますが、それまでは長きに渡るデフレ社会。
給与所得が増えない日本で、消費者は少しでも安い物を求め、企業は消費者視点でなく、他社よりも安く販売しても利益が出せる方法を模索する。
その結果が産地偽装や賞味期限の改ざん、大量の添加物や農薬の問題等々、食を脅かすニュースが絶えない社会となってしまった。
未解決の強盗殺人事件の犯人を追うのが本作の本筋ですが、「食」を舞台に描かれた社会派作品。
実に骨太の作品で、次に読もうと思っていた作品をちょっと傍に避け、私の中で社会派といえばの葉間中顕作品を読もうと思います。
あっ、続編でもある「ガラパゴス」も必ず読みます!
説明
内容紹介
平成版『砂の器』、連続ドラマ化!
警視庁捜査一課継続捜査班に勤務する田川信一は、発生から二年が経ち未解決となっている「中野駅前 居酒屋強盗殺人事件」の捜査を命じられる。初動捜査では、その手口から犯人を「金目当ての不良外国人」に絞り込んでいた。 田川は事件現場周辺の目撃証言を徹底的に洗い直し、犯人が逃走する際ベンツに乗車したことを掴む。ベンツに乗れるような人間が、金ほしさにチェーンの居酒屋を襲うだろうか。居酒屋で偶然同時に殺害されたかに見える二人の被害者、仙台在住の獣医師と東京・大久保在住の産廃業者。
田川は二人の繋がりを探るうち大手ショッピングセンターの地方進出、それに伴う地元商店街の苦境など、日本の構造変化と食の安全が事件に大きく関連していることに気付く。
【編集担当からのおすすめ情報】
WOWOW「連続ドラマW」にて2013年6月より、連続ドラマ化!
出演:三上博史、吹石一恵、小林薫ほか
子供たちが口にする加工食品は安全なのか?
地方都市は、なぜ衰退したのか?
日本中を震撼させた戦慄のミステリー、ついに文庫化!
内容(「BOOK」データベースより)
警視庁捜査一課継続捜査班に勤務する田川信一は、発生から二年が経ち未解決となっている「中野駅前 居酒屋強盗殺人事件」の捜査を命じられる。当時の捜査本部は、殺害された二人に面識がなかったことなどから、犯人を「金目当ての不良外国人」に絞り込んでいた。しかし「メモ魔」の異名を持つ田川は関係者の証言を再度積み重ねることで、新たな容疑者をあぶり出す。事件には、大手ショッピングセンターの地方進出に伴う地元商店街の苦境、加工食品の安全が大きく関連していた。現代日本の矛盾を暴露した危険きわまりないミステリー。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
相場/英雄
1967年新潟県生まれ。2005年に『デフォルト(債務不履行)』で第二回ダイヤモンド経済小説大賞を受賞しデビュー。12年『震える牛』が大ヒット(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
Posted by ブクログ 2022年10月15日
これは本当にフィクションなのか?
日本中を震撼させた現代の黙示録!
扉の言葉に思わず購入。
だいぶ遅いですが(笑)。
表題の震える牛とは、そういう意味なんですね。
『なぜ食べないんですか?』
『雑巾だからです』
『雑巾?どういう意味ですか?』
2年前、深夜、中野の居酒屋で起こった殺人事件。居酒...続きを読む屋に居合わせた2人の男性が犠牲となった。
初動捜査で不良外国人を容疑者として捜査を続けたが、結局容疑者は見つからず2年が経った。
未解決事件を追う田川刑事。
次第に明らかとなる事件の謎。
行き当たりばったりの強盗事件と思われたが、その裏には、BSE問題や食品偽装、地方経済などの深刻な問題があった...
最後のどんでん返しは見事ですね。
警察が縦社会なのは当然ですが、それでも真実に蓋をする上司は、許せないですね。
Posted by ブクログ 2023年02月23日
一見すると、警察小説のようだが、食の安全と地域社会を題材にしている。食品偽装が世間を騒がした事は記憶に新しい。巷で、信じがたい値段で売っている弁当などを見聞きする度に安全な材料を使っているだろうか?と考えるのは取り越し苦労なんだろうか?
Posted by ブクログ 2023年07月17日
物語の核となる過去の未解決事件の真相については、その動機でそんな事しちゃう⁈、と思わないでもないが、人間追い詰められると何でもしちゃうところもあるからなぁ、、、という感じ。
加工肉の話、おそろしや。
Posted by ブクログ 2023年07月05日
居酒屋強盗殺人、物取りの犯行と見せかけて実は――/ お宮になりそうな事件をひとつずつ追っていって解明する/ ケイゾク/ まあ上場企業の次期社長が自ら公衆の面前で殺人を犯すかってのが疑問だけど、トータル面白い/ ただ暴力団の名刺に刷られた役職が真相の近道だって描写で、それはなにかってのが途中で出てくる...続きを読むのにその答えがないのは気になる/ 実際こんなにザルな事件だったら速攻捕まるだろう/ ライター鈴木智彦推薦だったので読んだ/
Posted by ブクログ 2023年03月26日
社会的な背景は非常に面白かったけど、稚拙な犯罪と捜査ミスの組み合わせはミステリィ好きには微妙?(きっと、一般的には枝葉末節なんだろうが)
とりあえず震えながら読みました。ぷるぷる。
Posted by ブクログ 2023年02月06日
2年前の殺人事件を聞き込みからひとつづつ追い詰めていくのが面白い。
<書評より>
警視庁捜査一課継続捜査班に勤務する田川信一は、未解決となっている「中野駅前 居酒屋強盗殺人事件」の捜査を命じられる。田川は事件の核となる部分に、日本という国の構造変化が大きく関連していることに気付く。