相場英雄のレビュー一覧
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購入済み
食品と大型SC
本作では、流通大手の店舗大型化と地方商店街の疲弊をリンクさせて、大型店舗の画一的なつくりが結果として町の色を消したと訴えている。一方、タイトルの通り、BSEを巡る風評被害や食品偽装など、流通の前段階に対する不信感、そうした動きに流通も加担しているのではないかという疑念が本作を読むにつれ脳裏に浮かぶ。
さて、以上2点を消費者という観点で整理すると、全く違った結論となる。すなわち、前者は消費者が選択できる一方で、後者は選択の余地がない。
後者は業者の行為は悪そのものであり、情状酌量の余地はない。
しかし、前者は大型店舗が一方的に批判されるべき筋合いではないと思う。こうなってしまった原因は、消費者の -
購入済み
よくぞここまで書き抜いたと
感じた。
旅することが多く整備新幹線は幾度も経験したが、乗車率の低さ、駅周辺の活性度をつぶさに見ると費用対効果に疑問を持ってはいた。それだけに読み出したらほぼ一気飲みだった。今、物価対策としておこめ券が急浮上しているが、この不自然さに政府とJAの関係性を連想してしまった。 -
Posted by ブクログ
台北。元陸上自衛隊のレンジャーで傭兵として戦地を渡り歩き 現在は要人警護を仕事としている 城戸 護は養女から友達の警護を頼まれる。
クライアントの名前は福本真衣。日本人の父と台湾人の母をもち カナダの大学で応用化学を研究する二十七歳。
母の実家の墓参りと沖縄にある父の先祖の墓参りが目的らしい。
気乗りがしないまま引き受けた城戸だったが 真衣の希望で訪れた 台北のスタジアムで何者かが真衣を狙撃してきた。
一方 日本。北池袋の中華料理店で公安のSであるひとりの中国人が同胞に刺されて死んだ。
彼が最後に言った言葉 「この取引が実行されれば、〈ブラックスワン〉だ」
双方でささやかれる〈ブラックスワ