相場英雄のレビュー一覧

  • ガラパゴス 下

    nao

    購入済み

    震える牛も凄かったですが、こちらも凄かったです。語彙と表現力が足りないので、この衝撃をうまく文章に出来ないのが歯がゆいです。
    自分の知識がニュースで何となく知った気になっていただけだった事がよく分かりました。
    今、仕事があって健康保険を使えて住む所がある事の有り難みをすごく感じました。

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    2018年09月01日
  • ガラパゴス 上

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    相場英雄『ガラパゴス 上』小学館文庫。

    あの社会派ミステリーの傑作『震える牛』に続く、シリーズ第2作。

    今回、取り上げられるテーマは『雇用』である。タイトルの『ガラパゴス』と『雇用』とがどう結び付いていくのか、この先が興味深い。また、埋もれた他殺事件の背後に見え隠れする大企業と急成長した人材派遣企業、悪徳刑事の姿……こちらはさらに気になる。

    切れ者であるが故に窓際に追いやられた警視庁捜査一課継続捜査担当の田川信一は同期の木幡祐司の依頼で不明者リストに目を通すうちに自殺処理した案件が他殺だと看破する……

    作中に登場する自動車メーカーや電機メーカーはあそこだろうなと容易に連想出来る。今や多

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    2018年07月08日
  • 血の轍

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    面白かった。刑事部と警備部の対立を中心に、それぞれがいろいろなものを抱えてエスカレートしていく。緊迫感充分。

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    2018年02月17日
  • 復讐の血

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    相場英雄『復讐の血』実業之日本社文庫。『鋼の綻び』を改題、大幅加筆修正、文庫化。警察小説と金融小説とが見事に融合した面白い作品。さらに日本人が決して忘れることの出来ないあの大事故までもが物語に絡み、思いも寄らぬ展開が待ち受ける。

    新宿歌舞伎町で起きた金融ヤクザの惨殺事件から物語は始まる。殺人を教唆した金融ブローカー・矢吹巽と加害者のホストは『棄民』という言葉でつながる。一体、何に対する復讐なのか、どういう手段で復讐を果たそうとするのか。

    相場英雄の小説は、市勢の人びとをないがしろにする巨悪の正体を静かな怒りをもって描いたものが多く見られる。この作品もまた『棄民』として政府に切り捨てられた市

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    2016年12月24日
  • 共震

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    ネタバレ

    文庫版を再読。東日本大震災の被災地で震災復興を支えるベテラン県庁職員が殺害された事件を発端に明らかになる被災地を食い物にする詐欺事件。震災から5年が過ぎ、震災の記憶も風化していくなかで多くの人に読んでもらいたい作品。
    文庫版あとがきに書かれた東京オリンピック決定の知らせを聞いた著者の「もしかしたら、オリンピックの選手村の方が復興住宅よりも早くできるかもしれない」という冗談混じりの言葉が現実になってしまいそうで、このままではいけないのではと改めて実感した。

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    2016年03月18日
  • 株価操縦

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    著者の得意分野である経済小説。ネットを利用した詐欺など身近で起こりそうな犯罪がリアリティがあり読み応えがあった。小難しい話だけにならないようプロレスラーの登場人物やプロレス団体をエッセンスとしてくわえられており、興味深く読むことができた。

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    2014年10月25日
  • 追尾~みちのく麺食い記者・宮沢賢一郎~

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    「みちのく麺食い記者シリーズ」。
    岩手に向かう進学塾の合宿のバスがバスジャックされ、身代金を要求される事件が発生。偶然にもそのバスには捜査二課の田名部が乗り合わせていた。東北道を北上するバスと事件を追いながら、麺食い記者・宮沢の推理が冴えわたる。
    バスジャックという犯罪をスリリングかつスピーディーに描いていて、緊迫感が伝わってくるような作品だった。

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    2014年10月05日
  • みちのく麺食い記者・宮沢賢一郎 奥津軽編 完黙(小学館文庫)

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    「みちのく麺食い記者・宮沢賢一郎」シリーズ。
    青森と東京で発生した殺人事件を麺食い記者の宮沢と警視庁操作二課の田名部が真相を探っていくというストーリー。
    派遣切りなどの雇用問題も絡めていてミステリーだけでなく、社会問題も掘り下げた読み応えのある内容だった。

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    2014年09月26日
  • 震える牛

    購入済み

    食品と大型SC

    本作では、流通大手の店舗大型化と地方商店街の疲弊をリンクさせて、大型店舗の画一的なつくりが結果として町の色を消したと訴えている。一方、タイトルの通り、BSEを巡る風評被害や食品偽装など、流通の前段階に対する不信感、そうした動きに流通も加担しているのではないかという疑念が本作を読むにつれ脳裏に浮かぶ。
    さて、以上2点を消費者という観点で整理すると、全く違った結論となる。すなわち、前者は消費者が選択できる一方で、後者は選択の余地がない。
    後者は業者の行為は悪そのものであり、情状酌量の余地はない。
    しかし、前者は大型店舗が一方的に批判されるべき筋合いではないと思う。こうなってしまった原因は、消費者の

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    2013年07月23日
  • トップリーグ

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    「トップリーグ」とは総理大臣や官房長官、与党幹部に食い込んだごく一部の記者を指すらしい。経済部から政治部に異動させられいきなりトップリーグ入りした松岡は、同じく記者をする妻と幼い娘の家庭を持ちつつ仕事を何とかこなしている。一方、大和新聞で同期だった酒井は週刊誌のエース記者として昭和の大疑獄クラスター事件にまつわる裏金のスクープを追う。その酒井が暴漢に襲われた後にスクープを松岡に引き継ぐが、最後に松岡が選んだ答は…
    登場人物や事件が、現実のそれと重なって読みごたえがあった。

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    2026年08月15日
  • 震える牛

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    ネタバレ

    おもしろかった。
    警察小説だから証言者など含め登場人物が多いのと、主に3人の視点で描かれるので、章が変わるたびにこれは誰視点だ?この人は誰だっけ?と考える手間がちょっとめんどくさかった。
    けど話自体はめっちゃおもしろい。
    社会問題も盛り込まれていて、人ごとではなく完全に自分たちの身に降りかかっている出来事として読めた。
    これを読んだら肉を食べられなくなるという触れ込みで、そんなことないだろ〜と思いつつ読み始めたけど、実際に読んでみるとスーパーで手に取る商品の価格帯は変わるだろうなと思った。
    加工食品が具体的にどう怪しくて危ないのかがよくわかる。
    エピローグ、被害者視点で事件直前が描かれてるのは

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    2026年08月13日
  • マンモスの抜け殻

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    第一印象として、
    「タイトルがもっと興味をそそられるようなものだったら、もっともっと人気というか話題になっているだろうに、もったいないな。すごく面白いのに」
    という感じ。

    とはいえ、このタイトルの「マンモスの抜け殻」は、当然のことながら、物語に深い関係があり、40年前に起こった出来事と一緒に最後まで核を成している。

    それは、今も昔も変わらない社会問題であり、そこに絡むお金の話でもある。そして、近い将来、自分が直面するだろう問題でもある。

    1つの殺人事件が起き、犯人を突き止めていく話は、それだけでも面白い。
    そこに身近な社会問題が絡んでくると、一気に自分ごととして読んでしまうから、さらに熱

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    2026年08月12日
  • 楽園の瑕

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    樫山順子シリーズ
    今回のテーマは地方創生の裏側を暴く。
    かつて最強、最悪の伝説の金融ブローカーと呼ばれた男、古賀良樹。この男の命を賭けた懺悔の物語かな。

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    2026年08月09日
  • 一滴の沈黙

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    高田馬場で起こった殺人事件の犠牲者は成績優秀で性格も温厚な中国人学生。自首してきた女子学生は罪は認めるも動機は黙秘。真相を追った刑事コンビの捜査結果は…。高田馬場って学生街というイメージだったがそんな風になっているとは驚き。しかも日本に来るの富裕層ではなく中間層という現実に脅威も感じる。

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    2026年07月23日
  • アンダークラス

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    震える牛で大手スーパーのオックスマートを追い込んだ田川刑事が、今度はプラットフォーマーのサバンナと相対する。秋田の能代でベトナム人の見習いヘルパーのアインが自殺幇助で逮捕された事から始まり、被害者の藤井の写真を見た田川が「殺しの手」に疑いを持つ。そして田川とキャリアの樫山は、藤井とアインに共通の土地神戸で事件の背景を知ることになる。
    地道な関取りや迫真の取り調べなど読みごたえのある刑事小説でした。

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    2026年07月20日
  • 震える牛

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    大手流通業の闇的な話しですが、ストーリー的にはぐいぐい引き込まれる感じで良かった。
    主人公の刑事には、親しみというか何というか、そんな気持ちにさせられるけど、犯人については、ちょっと有り得んなぁという感じ。
    後感となると、やはり、郊外のショッピングセンターの成れの果て、偽装疑惑等、色々と想像してしまい、ちょっと暗い気持ちにもなってしまう。
    自分の田舎のことや、以前、仕事で付き合っていた大手スーパー(そういやジュニアも居たっけ)のことも思い出された。

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    2026年07月12日
  • 一滴の沈黙

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    高田馬場で中国人経営者と留学生が立て続けに殺された。
    中国人経営者の周りを捜査し、犯人の目星がつき逮捕に至ったものの、留学生殺害は女子大生が自首してきた。

    警視庁捜査一課の仲村は、戸塚署の井上とともに女子大生の近辺を調べるのだが、自首、そして凶器の遺棄場所まで供述したのに、何故か動機を明かさず黙秘することに疑問を感じ、被害者側の情報も調べ尽くす。

    そして見えてきたものは…。

    就活で苦戦している同じ年齢の娘を持つ仲村と今どきの若者である井上とのコンビは、最初は上手くいかないだろうと思っていたが、ベテランの仲村がやる気を出させる言葉で上手くいく。

    高田馬場の街並みの変化など実際のところはよ

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    2026年07月11日
  • 震える牛

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    題名だけは昔から知っていたが同作者の『サドンデス』が面白かったので他の作品も調べたらこちらの作者さんだと知り、読んでみたらめっちゃ面白い。
    主人公の刑事のシリーズが何作かあるようなので他も読んでみたい。
    加工場での描写が結構キツめ。

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    2026年07月06日
  • リバース

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    あまりクローズアップされない警視庁捜査二課の面々のお話。派手さはないが面白かった。
    福島の惨事につけ込んで詐欺を働く奴らは許せん!

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    2026年06月24日
  • 震える牛

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     とにかく主人公である刑事がかっこいい作品だった。裏で大規模な不義が行われていることに徐々に迫っていく捜査の過程はワクワクし、終始飽きずに読むことができた。本当に心から主人公を応援しながら読んだ。

     正直、後味はあまり良くないと思ったが、エンタメとしては良かった。

     多くの人々にも身近な事柄を主題にしているので、警察小説でありながら、読み手を選ばない作品だと思います。

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    2026年06月21日