相場英雄のレビュー一覧

  • 血の轍

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    面白かった。刑事部と警備部の対立を中心に、それぞれがいろいろなものを抱えてエスカレートしていく。緊迫感充分。

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    2018年02月17日
  • 復讐の血

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    相場英雄『復讐の血』実業之日本社文庫。『鋼の綻び』を改題、大幅加筆修正、文庫化。警察小説と金融小説とが見事に融合した面白い作品。さらに日本人が決して忘れることの出来ないあの大事故までもが物語に絡み、思いも寄らぬ展開が待ち受ける。

    新宿歌舞伎町で起きた金融ヤクザの惨殺事件から物語は始まる。殺人を教唆した金融ブローカー・矢吹巽と加害者のホストは『棄民』という言葉でつながる。一体、何に対する復讐なのか、どういう手段で復讐を果たそうとするのか。

    相場英雄の小説は、市勢の人びとをないがしろにする巨悪の正体を静かな怒りをもって描いたものが多く見られる。この作品もまた『棄民』として政府に切り捨てられた市

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    2016年12月24日
  • 共震

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    ネタバレ

    文庫版を再読。東日本大震災の被災地で震災復興を支えるベテラン県庁職員が殺害された事件を発端に明らかになる被災地を食い物にする詐欺事件。震災から5年が過ぎ、震災の記憶も風化していくなかで多くの人に読んでもらいたい作品。
    文庫版あとがきに書かれた東京オリンピック決定の知らせを聞いた著者の「もしかしたら、オリンピックの選手村の方が復興住宅よりも早くできるかもしれない」という冗談混じりの言葉が現実になってしまいそうで、このままではいけないのではと改めて実感した。

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    2016年03月18日
  • 株価操縦

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    著者の得意分野である経済小説。ネットを利用した詐欺など身近で起こりそうな犯罪がリアリティがあり読み応えがあった。小難しい話だけにならないようプロレスラーの登場人物やプロレス団体をエッセンスとしてくわえられており、興味深く読むことができた。

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    2014年10月25日
  • 追尾~みちのく麺食い記者・宮沢賢一郎~

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    「みちのく麺食い記者シリーズ」。
    岩手に向かう進学塾の合宿のバスがバスジャックされ、身代金を要求される事件が発生。偶然にもそのバスには捜査二課の田名部が乗り合わせていた。東北道を北上するバスと事件を追いながら、麺食い記者・宮沢の推理が冴えわたる。
    バスジャックという犯罪をスリリングかつスピーディーに描いていて、緊迫感が伝わってくるような作品だった。

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    2014年10月05日
  • みちのく麺食い記者・宮沢賢一郎 奥津軽編 完黙(小学館文庫)

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    「みちのく麺食い記者・宮沢賢一郎」シリーズ。
    青森と東京で発生した殺人事件を麺食い記者の宮沢と警視庁操作二課の田名部が真相を探っていくというストーリー。
    派遣切りなどの雇用問題も絡めていてミステリーだけでなく、社会問題も掘り下げた読み応えのある内容だった。

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    2014年09月26日
  • 震える牛

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    食品と大型SC

    本作では、流通大手の店舗大型化と地方商店街の疲弊をリンクさせて、大型店舗の画一的なつくりが結果として町の色を消したと訴えている。一方、タイトルの通り、BSEを巡る風評被害や食品偽装など、流通の前段階に対する不信感、そうした動きに流通も加担しているのではないかという疑念が本作を読むにつれ脳裏に浮かぶ。
    さて、以上2点を消費者という観点で整理すると、全く違った結論となる。すなわち、前者は消費者が選択できる一方で、後者は選択の余地がない。
    後者は業者の行為は悪そのものであり、情状酌量の余地はない。
    しかし、前者は大型店舗が一方的に批判されるべき筋合いではないと思う。こうなってしまった原因は、消費者の

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    2013年07月23日
  • 一滴の沈黙

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    高田馬場で起こった殺人事件の犠牲者は成績優秀で性格も温厚な中国人学生。自首してきた女子学生は罪は認めるも動機は黙秘。真相を追った刑事コンビの捜査結果は…。高田馬場って学生街というイメージだったがそんな風になっているとは驚き。しかも日本に来るの富裕層ではなく中間層という現実に脅威も感じる。

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    2026年07月23日
  • アンダークラス

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    震える牛で大手スーパーのオックスマートを追い込んだ田川刑事が、今度はプラットフォーマーのサバンナと相対する。秋田の能代でベトナム人の見習いヘルパーのアインが自殺幇助で逮捕された事から始まり、被害者の藤井の写真を見た田川が「殺しの手」に疑いを持つ。そして田川とキャリアの樫山は、藤井とアインに共通の土地神戸で事件の背景を知ることになる。
    地道な関取りや迫真の取り調べなど読みごたえのある刑事小説でした。

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    2026年07月20日
  • 震える牛

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    大手流通業の闇的な話しですが、ストーリー的にはぐいぐい引き込まれる感じで良かった。
    主人公の刑事には、親しみというか何というか、そんな気持ちにさせられるけど、犯人については、ちょっと有り得んなぁという感じ。
    後感となると、やはり、郊外のショッピングセンターの成れの果て、偽装疑惑等、色々と想像してしまい、ちょっと暗い気持ちにもなってしまう。
    自分の田舎のことや、以前、仕事で付き合っていた大手スーパー(そういやジュニアも居たっけ)のことも思い出された。

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    2026年07月12日
  • 一滴の沈黙

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    高田馬場で中国人経営者と留学生が立て続けに殺された。
    中国人経営者の周りを捜査し、犯人の目星がつき逮捕に至ったものの、留学生殺害は女子大生が自首してきた。

    警視庁捜査一課の仲村は、戸塚署の井上とともに女子大生の近辺を調べるのだが、自首、そして凶器の遺棄場所まで供述したのに、何故か動機を明かさず黙秘することに疑問を感じ、被害者側の情報も調べ尽くす。

    そして見えてきたものは…。

    就活で苦戦している同じ年齢の娘を持つ仲村と今どきの若者である井上とのコンビは、最初は上手くいかないだろうと思っていたが、ベテランの仲村がやる気を出させる言葉で上手くいく。

    高田馬場の街並みの変化など実際のところはよ

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    2026年07月11日
  • 震える牛

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    題名だけは昔から知っていたが同作者の『サドンデス』が面白かったので他の作品も調べたらこちらの作者さんだと知り、読んでみたらめっちゃ面白い。
    主人公の刑事のシリーズが何作かあるようなので他も読んでみたい。
    加工場での描写が結構キツめ。

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    2026年07月06日
  • リバース

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    あまりクローズアップされない警視庁捜査二課の面々のお話。派手さはないが面白かった。
    福島の惨事につけ込んで詐欺を働く奴らは許せん!

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    2026年06月24日
  • 震える牛

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     とにかく主人公である刑事がかっこいい作品だった。裏で大規模な不義が行われていることに徐々に迫っていく捜査の過程はワクワクし、終始飽きずに読むことができた。本当に心から主人公を応援しながら読んだ。

     正直、後味はあまり良くないと思ったが、エンタメとしては良かった。

     多くの人々にも身近な事柄を主題にしているので、警察小説でありながら、読み手を選ばない作品だと思います。

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    2026年06月21日
  • 血の雫

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    プロローグで出てくる4人何なんだ?と本編を読み進めて行くと思いもよらない共通点が!
    事件の緻密さや残忍さと犯人の設定に無理があるのでは?
    SNSの裏アカで毒を吐く人の気持ちがわからん…

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    2026年06月20日
  • 震える牛

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    中野の居酒屋で、強盗が58万円を奪った挙げ句、客2人を持っていた包丁で斬殺するという事件。2年経っても犯人の目処が立たずお蔵入りかと思われていたところ、ロートル刑事田川にお鉢が回ってきた。聞き込みを行っていくと、どうやら大手スーパーオックスマートと何らかの関係があることが浮かび上がってきて…。

    タイトルがずっと気になっていた、名作とされるミステリ。2年間未解決の事件を、それまでの捜査と異なった視点から解き明かしていく。

    この作家は初めてで、話のスタートは森村誠一みたいだったので、証拠モノか?と思ったが、むしろ動機を探すみたいな話だった。この手の話で失敗するのは、だいたい殺し方や証拠に引きず

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    2026年06月19日
  • 一滴の沈黙

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    ネタバレ

    高田馬場で殺された中国人の捜査にあたる仲村が、捜査にあたりながら父親としての苦悩も合間ってすごく考えさせられた。
    相棒となった井上は今時の若者というか、扱いに困る感じだったけど、段々と2人の息があってくるのがよかったな。
    中国人留学生と日本の苦学生、どちらも大変な苦労があると思うけど、切なさだけが残る。

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    2026年06月17日
  • 震える牛

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    変なタイトルからは想像出来ない本格的な刑事小説。動機はちょっと無理やり感が否めない。
    確かに街の顔が同じになっていると感じ怖くなった。

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    2026年06月10日
  • 震える牛

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    ネタバレ

    言われるほど重々しい文体でもなく、すんなり読めた。書名から想像したBSEそのものがストーリーに出てきた時は、あまりに安直で少々拍子抜け。ある意味裏切られなかったのは残念。最後のところで解決に向かっていくところで、痴情のもつれで処理となったところでは、ホントにこんなケースもあるだろうなと、モヤっとした気分になり、結局政治なのかと寂しくなってしまった。
    ここまであまりほめた感想がないけど4点にしたのは、エピローグで獣医師から語られた希望を感じたから。

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    2026年05月28日
  • 震える牛

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    問題意識もありながら、とても面白い。
    ドラマも見てみたかったな。
    それにしても、お惣菜や冷凍食品、少し怖くなりました。
    食の安全が担保される世の中であってほしいです。

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    2026年05月23日