相場英雄のレビュー一覧

  • リバース

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    福島原発事故は、一体何をもたらしたのか?
    というのを念頭に置いて、その状況が、散りばめられていく。
    起こしてはならない原発事故で、人の生活が変化していく。
    「村の美しい自然、日本の原風景、ただそこには人間は存在しない。飯館村。
    警視庁捜査2課にいた西澤は、目白署刑事課に飛ばされた。
    義捐金詐欺事件。東北未来構築機構って怪しい。
    福島の復興を投資の案件にする詐欺集団。
    詐欺師はいう「福島にはカネが埋まっているから」
    理財局を利財局と書いてしまうミス。
    ふーむ。詐欺とは、人が不幸になっても、それをネタに詐欺をする。

    清野 携帯の通知音が アンパンマンのテーマ曲。
    厚生年金基金の賄賂事件を追う。

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    2019年05月20日
  • 復讐の血

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    安倍首相への復讐。構想は、面白いと思う。
    中国では、発禁になる小説かもしれない。
    安倍首相の野党の時だけども、「謝罪」をどう取るのか?
    と言うのは、かなり苦しいけど、切り口は面白い。
    ケーススタディなんだね。

    矢吹の子供の頃の 虐待をされていた。
    福島が、起点となる。
    福島の人たちは、「棄民」とされている。
    それが、復讐のバネとなる。
    株式を使って、いかに 収益を上げ、ターゲットとするのか?
    スキャンダルで、暴落させるほど、安易ではないな。
    もっと、大きな動きの中で、動いている。

    両親を殺し、経済ヤクザを殺し、審議官を殺す。
    ふーむ。血塗られた復讐。

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    2019年02月25日
  • 偽金 フェイクマネー

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    2015年の当時で、これだけのことが起こり
    作品にしていたというのは、すごいなぁ。
    その先見性に、驚く。
    ビットコインが、注目されtのは、
    2017年のことだった。
    確かに、仮想通貨はマネーロンダリングに最適だった。
    銀行をつかわないという発想がポイントだが、
    仮想通貨は、現実に着地した時には、税金としてカウントされる。

    日本では、購入することで、様々なポイントがつく。
    このポイントは、一定集まることと、そのカードしか使えない。
    ポイントが、共通化して、お金に換金できれば
    実に無駄がなくていいのだが、と思っていた。
    現状のポイントは、実に面倒である。
    その上、カードやスタンプカードが増えるば

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    2019年02月17日
  • 血の雫

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    ネット社会といわれて久しいが、怖い世の中になったものです。犯人の目的がわかってくるにつれて切なく悲しくなった。

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    2019年02月11日
  • 血の雫

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    都内で発生した連続殺人事件。難航する捜査に警察への批判が高まる中、犯人がネットメディアに声明を出したことで、事件は劇場型犯罪へと発展し…。SNSの闇を抉る社会派ミステリ。

    相場英雄はこれまでBSE問題、製造業の派遣問題やデータ偽造問題、大企業の粉飾決算など、日本社会が抱える問題を鋭く突いてきた。そして本作ではネット社会の闇に、ずっと追い続けている震災の復興を絡めた力作だった。ただ、これまでも感じたことだけれど、それがここまで殺人の動機になるかという疑問は今回も抱いた。
    (B)

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    2019年01月19日
  • 血の雫

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    ネタバレ

    自称モデルの女性、タクシー運転手、定年後地域の防犯に取り組んでいる老人が同一と思われる凶器で殺された。共通点が見いだせないなか、警察の捜査は難航。生前3人の被害者が発信していたインスタグラム、ツイッター、フェイスブックが調べられるが解決の糸口はつかめない。
    心の病での休職明けの刑事・田伏と、コミュニケーションに難があるがIT捜査に関する能力は抜群の新人刑事・長峰のコンビが事件の真相へと迫っていく。

    匿名性の楯に守られながら、人を平気で傷つける多数の罪の意識のない人間達。「ひまわり」と名乗る犯人からの犯行声明と殺人の実況。
    真相に近づくにつれて重苦しい気持ちに襲われる。「ひまわり」という名前に

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    2019年01月13日
  • ガラパゴス 下

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    震える牛があまりにも面白かったため、続けて拝読。
    テーマは派遣労働者とエコカー問題。
    派遣労働者を物として扱う企業の姿勢を強調しており、少し過激な内容。
    「人間は置かれた環境と歳月で激変する」
    同感。

    0
    2019年01月08日
  • ガラパゴス 上

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    震える牛があまりにも面白かったため、続けて拝読。
    テーマは派遣労働者とエコカー問題。
    派遣労働者を物として扱う企業の姿勢を強調しており、少し過激な内容。
    「人間は置かれた環境と歳月で激変する」
    同感。

    0
    2019年01月08日
  • 血の雫

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    一見、脈絡のない連続殺人事件、意外な共通点は原発事故の被害に受けた福島県にあった。ネットの匿名性に隠れ、好き放題に人を傷つけるネット住人に鉄槌を下す「ひまわり」。心情j的には同調してしまう。薄っぺらい警察小説ではない骨太のストーリーはさすがの社会派小説の雄だ

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    2018年12月22日
  • ガラパゴス 下

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    読んでいる最中も読み終わった今もやり切れなさでいっぱいです。帯に『これは、本当にフィクションなのか?』とあるが『震える牛』にしろ『ガラパゴス』にしろ事実に基づく何かがあるからこその物語であると思う。安穏と生きている自分には計り知れない雲の上に駆け引きとかもくろみとかが現実にもあるんだろうなとも思う。

    0
    2018年12月13日
  • ナンバー

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    所轄から警視庁捜査二課第三知能犯に
    配属された西澤警部補が、関わる4つの事件。
    捜査二課のタイプではないと自覚しつつ、
    誰が引っ張ってくれたのか?
    を考えて、真藤筆頭係長が西澤の野球を
    見ていたということがわかる。
    捜査一課は殺人事件捜査の場合、現場の状況、殺害方法、凶器、被害者の人間関係などを調べ、捜査状況も変化していく。捜査二課は、ターゲットを絞っている、感づかれると証拠などを消されるので、証拠固めから理詰めで落とす。
    捜査の方法論が違っているのだ。

    保秘
    高校時代の野球部のマネージャーからの相談。
    妹が、問題なのよと言われて、その相談に乗るが、実は。
    世の中、敵か味方がよくわからないこ

    0
    2018年12月12日
  • 血の雫

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    ネタバレ

    これはよかった!!
    ガッツリ一気に行きたいやーつ!!
    さすが相場さん!! 他のも読まなくちゃ!!!

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    2018年11月25日
  • 血の轍

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    警察ものドラマとして面白かった。
    スピード感あるシーンもあり、ドラマ化された映像も見てみたくなった。
    公安の職務に全てを捧げる志水と、刑事の兎沢、それぞれの人生がせつない。

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    2018年11月17日
  • 血の雫

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     うーん。なんとも複雑な気持ちで読み終えることになった。犯人を許すことはもちろんできないが、犯人がこうなった背景を考えると、必ずしも犯人だけを責めることはできないと感じてしまった。

     連続して殺人事件が起こる。犯行の手口と凶器は一緒だが、被害者に共通するものがなく、また防犯カメラが設置されていない場所を狙って犯行を繰り返す用意周到な確信犯だ。
     捜査一課でその事件を担当することになった田伏と長峰。田伏は以前、少女誘拐事件を追っているさ中、善意の高校生に事件内容と田伏の顔写真をネットに流され、結果、少女が殺されることになってしまい、「ダメ刑事」のレッテルを貼られ、心を病んでしまった過去を持つ。

    0
    2018年11月18日
  • ガラパゴス 下

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    下巻では、事件の真相が次々と点と線が繋がって、企業体質とそこで働く、非正規労働者の問題がクローズアップされていく。
    単なる殺人事件としての推理本に留まらず、現在の社会問題に一矢報いることは「震える牛」との共通点かな・・・
    憎らしくも切なくなる小説でした。

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    2018年10月28日
  • ガラパゴス 下

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    二年前、都内団地の一室で自殺に偽装して殺害された沖縄県宮古島出身の非正規労働者・仲野定文。警視庁捜査一課継続捜査担当の田川信一は、仲野が勤務していた三重県亀山市、岐阜県美濃加茂市を訪れる。そこで田川が目にしたのは、国際競争に取り残され、島国で独自の進化を遂げる国内主要産業の実態だった。仲野は、過酷な労働環境の中でも常に明るく、ふさぎがちな仲間を励ましていたという。田川は仲野殺害の背景に、非正規の人材を部品扱いする大企業と人材派遣会社の欺瞞があることに気づく。現代日本の不都合な真実を暴き出す危険きわまりないミステリー!

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    2018年12月13日
  • ガラパゴス 上

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    警視庁捜査一課継続捜査担当の田川信一は、メモ魔の窓際刑事。同期の木幡祐治に依頼され、身元不明相談室に所蔵されている死者のリストに目を通すうち、自殺とされたナンバー903の男が他殺だったことを看破する。二年前に死体が発見された都内竹の塚団地を訪れた田川と木幡は、室内の浴槽と受け皿のわずかな隙間から『新城も』『780816』と書かれたメモを発見。903の男は、沖縄県宮古島出身の派遣労働者・仲野定文と判明した。仲野は福岡の高専を優秀な成績で卒業しながら派遣労働者となり、日本中を転々としていた…。

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    2018年12月13日
  • 不発弾(新潮文庫)

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    ネタバレ

    日本の裏歴史をわかりやすく書いた経済小説。
    フィクションだけど、実際に近いだろうし、
    バブルのころの、裏側を忠実に再現していて
    バブルと人の欲望の行く末みたいなところが面白い。

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    2018年11月17日
  • ナンバー

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    「震える牛」「ガラパゴス」と読んで
    ファンになった相場英雄さんの小説。
    短編集なのですごく読みやすかったです

    小説の舞台は警視庁捜査二課の第三知能犯捜査係
    横領や詐欺などの事件を追う部署
    通称「三知」

    知らんかった~
    こんな風に地道に作業を重ねて
    犯罪を追及していくのね~

    主人公の西澤辰巳は捜査一課から転属してきた駆け出し
    もうね、読んでたらハラハラするのよね
    「うわっ!女には気をつけろ~」
    「秘密保持~!」
    「西澤さん~大丈夫!?」
    などと心の中でつぶやきつつ読み進めました

    「三知」について知らないことも多くて
    ストーリーも面白かったのはもちろんだけど
    主人公にハラハラさせられるって

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    2018年10月04日
  • ガラパゴス 下

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    前回の震える牛同様
    田川さんの地取りの過程にワクワクする
    それにしても日本の労働環境は本当にこんななのだろうか...
    派遣/契約社員が問題視されていたけど全く深く考えていなかった...
    勉強してみよう

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    2018年09月04日