相場英雄のレビュー一覧
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ネタバレネット犯罪のお話かと思っていたのですが、次第に震災被害のお話に変わっていった感があります。そういう意味ではそれぞれ深堀りされない、全体として中途半端になってしまったような印象があります。
また、ひまわりが連続殺人をする動機、なぜあの4人が惨殺されなければならなかったのか?という意味では、少し疑問も感じ、例えば卓越した知識のあるSEであれば、中傷した本人を突き止めたり、復讐や自分の気持ちを伝える術はあったのではないか?と思われました。
そして、物語の結末は掲示板のテーマの抜粋のみでしたが、最後はひまわりの意志が無残にももみ消されて、あっという間に風化してしまったことを示していて、相場さんの他作品 -
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『ナンバー』の続編。警視庁捜査2課。経済犯・知能犯を取り扱う。横領したり、詐欺をする知能犯は、自分が罪を犯したと思っていない。詐欺とは詐欺だと思ってするものではない。嘘と現実の境界線がないのだ。『土管』『手土産』『捨て犬』『トラップ』の4編。
高校の時は野球部で活躍した西澤辰巳警部補に対する上司の真藤警部のアドバイス。このアドバイスが、実に暗示的で、要点をついている。西澤は、その言葉を噛み締めながら、徐々に成長していくが、結局は、自白だけで、検察にあげるが、その自白を覆されて、釈放されてしまう。
証拠を固め、逮捕状を上司に求めるが、上司は「まだだ」と冷静に告げる。立件に自信を持っている西澤は -
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連続殺人事件の発生。共通するのはSNS。そのSNSに苦しめられた刑事、田伏とSNSに強いが癖のある相棒の刑事、長峰が殺人事件に挑む。SNSの裏側の世界、犯人の挑発と過激な殺人など劇場型の展開にぐいぐいと引き込まれた。そんな中でリアルな社会問題も見せているところは作者からのメッセージだろうか。とりわけ福島の風評被害とはこんなにひどいものだったのかとショックだった。そのせいか田伏の娘の言葉が心に染みた。怒濤の展開は面白かったが、相棒の長峰が最初はくせ者で面白かったのに後半は、あまり目立つことなく存在感が薄くなってしまったところは残念だった。
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Posted by ブクログ
社会派ミステリーが得意な作者さんの今回のテーマは、SNSやネットを使った劇場型犯罪。
いかに現代の人たちがSNS依存症なのかに警鐘を鳴らし、それによる連続殺人、その連続殺人もネットの世界に晒されていく…
そんな現代への反論的な作品化と思っていたら、途中で、話が福島の風評被害へと主軸が変わっていく。
あらすじでも、SNS犯罪を謳っているし、主人公となる刑事・田伏も誘拐事件の捜査の際に、ツイッターで顔写真を公開され、結局、警察に知らせたことを知った犯人が、誘拐した少女を殺してしまう。田伏は「間抜け刑事」のレッテルを貼られ、しばらく休職した後も、PTSDに悩まされていた。
そして、本来サイバー犯罪専