相場英雄のレビュー一覧

  • 血の雫

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    ネタバレ

    ネット犯罪のお話かと思っていたのですが、次第に震災被害のお話に変わっていった感があります。そういう意味ではそれぞれ深堀りされない、全体として中途半端になってしまったような印象があります。
    また、ひまわりが連続殺人をする動機、なぜあの4人が惨殺されなければならなかったのか?という意味では、少し疑問も感じ、例えば卓越した知識のあるSEであれば、中傷した本人を突き止めたり、復讐や自分の気持ちを伝える術はあったのではないか?と思われました。
    そして、物語の結末は掲示板のテーマの抜粋のみでしたが、最後はひまわりの意志が無残にももみ消されて、あっという間に風化してしまったことを示していて、相場さんの他作品

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    2019年03月08日
  • トラップ

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    『ナンバー』の続編。警視庁捜査2課。経済犯・知能犯を取り扱う。横領したり、詐欺をする知能犯は、自分が罪を犯したと思っていない。詐欺とは詐欺だと思ってするものではない。嘘と現実の境界線がないのだ。『土管』『手土産』『捨て犬』『トラップ』の4編。
     高校の時は野球部で活躍した西澤辰巳警部補に対する上司の真藤警部のアドバイス。このアドバイスが、実に暗示的で、要点をついている。西澤は、その言葉を噛み締めながら、徐々に成長していくが、結局は、自白だけで、検察にあげるが、その自白を覆されて、釈放されてしまう。
    証拠を固め、逮捕状を上司に求めるが、上司は「まだだ」と冷静に告げる。立件に自信を持っている西澤は

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    2019年02月18日
  • 血の雫

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    裏アカを持ってる人ってどれくらいいるのだろうか?便利になればなるほど歪んだ世界になっていくような気がする。葛西が殺されなかったということは馬目が殺すべき対象と判断しなかったということなのだろうか?終わりはややスッキリしなかったな。

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    2019年02月14日
  • 血の雫

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    連続殺人事件の発生。共通するのはSNS。そのSNSに苦しめられた刑事、田伏とSNSに強いが癖のある相棒の刑事、長峰が殺人事件に挑む。SNSの裏側の世界、犯人の挑発と過激な殺人など劇場型の展開にぐいぐいと引き込まれた。そんな中でリアルな社会問題も見せているところは作者からのメッセージだろうか。とりわけ福島の風評被害とはこんなにひどいものだったのかとショックだった。そのせいか田伏の娘の言葉が心に染みた。怒濤の展開は面白かったが、相棒の長峰が最初はくせ者で面白かったのに後半は、あまり目立つことなく存在感が薄くなってしまったところは残念だった。

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    2019年02月12日
  • 血の雫

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    SNS時代の劇場型犯罪を扱ったサスペンス小説。
    いわゆる炎上とは何か、TORとは何かなど、ネット初心者でもわかりやすい説明が親切。
    話の風呂敷を広げすぎていて、ちょっと回収しきれていない感じ。

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    2019年01月18日
  • みちのく麺食い記者・宮沢賢一郎 奥津軽編 完黙(小学館文庫)

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    シリーズ3作目。筆者得意の派遣労働者モノ(こんな社会じゃない方が良いのだろうが)。謎解きとしては少しユニークかな。ミステリーと対をなすメインテーマの食に関してもシンプルな描写で食欲を湧き立たされる。津軽の文化も含めて充実の1冊に仕上がってると思う。

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    2019年01月15日
  • みちのく麺食い記者・宮沢賢一郎 奥会津三泣き 因習の殺意(小学館文庫)

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    2時間ドラマにぴったりな作品。何となく怪しいと思う人物はいたが、クライマックスまでうまく隠していたと思う。その土地の気質、文化をきっちり取り込んでいて読み応えがあった。裁ちそばすっごく食べたい。

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    2019年01月06日
  • 血の雫

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    モデルの女性、タクシーの運転手、隠居老人が相次いで殺された。共通点は、Twitterの利用者であること。悪意のあるツイートがもたらす悲劇とは・・・

    「ガラパコス」などの社会派ミステリーと較べるとややスケールが小さめ。でも動機にはやや深いものがある。

    作者の最高傑作とまではいかないような気がするけれど、ネット社会の怖さは伝わってきた。

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    2018年11月23日
  • 血の雫

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    社会派ミステリーが得意な作者さんの今回のテーマは、SNSやネットを使った劇場型犯罪。
    いかに現代の人たちがSNS依存症なのかに警鐘を鳴らし、それによる連続殺人、その連続殺人もネットの世界に晒されていく…
    そんな現代への反論的な作品化と思っていたら、途中で、話が福島の風評被害へと主軸が変わっていく。
    あらすじでも、SNS犯罪を謳っているし、主人公となる刑事・田伏も誘拐事件の捜査の際に、ツイッターで顔写真を公開され、結局、警察に知らせたことを知った犯人が、誘拐した少女を殺してしまう。田伏は「間抜け刑事」のレッテルを貼られ、しばらく休職した後も、PTSDに悩まされていた。
    そして、本来サイバー犯罪専

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    2018年11月13日
  • 血の雫

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    ネタバレ

    SNS問題と福島避難民問題を絡めた社会派サスペンスミステリー。

    テーマとしては重いものを警察バディ風味にして読みやすく工夫されていました。
    犯人の偽装行動はありがちだし、犯行動機は理解できるものの行動に一貫性がないようにも感じました。
    また、若いバディが真犯人を特定するシーンが唐突で、その理由の説明もなかったのが不親切でした。
    とはいえ、この社会問題に対する提議としては良いアプローチだと思います。
    もう少し不条理感を打ち出した方が重厚になり、読み応えがあったかも

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    2018年11月10日
  • ガラパゴス 上

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    とある事件からストーリーが企業の人材派遣労働者への非人道的な問題へと発展。
    刑事ものかとおもいきや、前作「震える牛」を彷彿とさせる。
    後篇の展開に期待!

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    2018年10月08日
  • ガラパゴス 上

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    古い団地の一室で、自殺に偽装して殺害された心優しき青年。遠き故郷を離れ、日本各地を転々とする派遣労働者だった彼は何故殺されたのか。現代の生き地獄を暴露する長編ミステリー。
    資本主義経済は搾取する側とされる側の下成り立っている。ただひと昔前は、そこに我が国独特の家族的な労使関係が存在していた。その妥協点を消滅させた国際間競争や政策によって起こる悲劇。読み進めるのがとても苦痛に感じる。でも目を背けてはいけない。

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    2018年08月29日
  • 不発弾(新潮文庫)

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    大手企業の粉飾決算の裏で暗躍する一人の金融コンサルタントを捜査二課が追う―という粗筋は「ナンバー」シリーズを連想するが、バブル期から現代までの日本経済を描く大河小説でもある。証券市場や金融商品の仕組みが自分には難解過ぎたが、炭鉱町から裸一貫這い上がった証券マンがバブル期の狂乱を経て混沌渦巻く巨大な暗部の住人となる一代記は読み応え充分。過去と現在の時系列がやがて統合される構成はこういう物語に最適だ。結末は相場作品のお約束展開だが、その場しのぎの隠蔽体質が次世代に【不発弾】という負債を残すのはやり切れない…。

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    2018年06月20日
  • リバース

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    シリーズ完結編。本作で初めて主人公・西澤以外の視点が挿入され、五人の三知メンバーそれぞれの視点が最終的に大事件を炙り出す。ピースが出揃う終盤はシリーズ三冊分の鬱憤を晴らすが如くカタルシス全開だが、ラストは読者の想像に委ねられる形で終幕。福島原発を発端とする詐欺・汚職事件が一貫したテーマで綿密な取材の影が伺える。被災者やその家族の切なる願いに胸が締め付けられる。クライマックスへの起爆剤とはいえ、真藤警部の取り扱い方はあまり好きじゃない。本作以上の事件を取り扱うのも困難に思えるので完結巻としてやり切った印象。

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    2018年06月20日
  • トラップ

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    シリーズ二作目。前作「ナンバー」は主人公・西澤警部補の脇の甘さばかり目についてしまったが、本作では成長の兆しが伺える。それでも情報提供者を盲信してしまう危うさはのっけから健在。今回はシリーズ初登場の若手キャリア・小堀が新風を吹き込んでいた。長編なら徐々に登場人物に厚みが出るのだが、短編ゆえにメインキャラの人物像に厚みが出ないのが難点だろうか。一人の刑事の成長をじっくり描く丁寧さは良いが、毎回ひっくり返されるのが分かっているのも何処か味気ない。シリーズ完結編「リバース」に文字通り三知の復活を期待したい。

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    2018年06月20日
  • ナンバー

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    警視庁捜査二課。殺人などの凶悪事件を担当する捜査一課とは違い、横領や詐欺といった狡猾な知能犯と対峙する。その二課に所轄署から配属された西澤警部補は、独特の捜査方法や同僚をライバル視する捜査員に戸惑いながらも眼前の犯罪に立ち向かっていく。人はどんな時に人を騙し、裏切り、真実を隠蔽するのか。細かく作り上げられた事件と、人間の奥深い心理を圧倒的なリアリティーで描くこれまでにない警察小説。

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    2018年06月17日
  • 偽金 フェイクマネー

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    会社の思惑で依願退職を余儀なくされた男は、オンラインゲームの電子マネーに目をつけ、一攫千金を狙う。キャスターを目指すフリーの女子アナは、企業ポイントを取材、特ダネを探す。“偽金フェイクマネー”を追いかけるふたりの陰で、現代ヤクザが暗躍。巨額マネーをめぐる、拉致・脅迫から国際紛争まで事件は広がり、怒涛の結末へー。

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    2018年05月28日
  • 双子の悪魔

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    株価操縦というよりも、ネットのセキュリティーの怖さの方が印象に残りました。そういう意味では双子の悪魔という題名に変わったことは理解できます。ストーリー展開としても楽しめたのですが、沼島に同情してしまう部分があるため主人公に100%感情移入できず。プロレスや洋楽に興味がないことも残念ではありました。沼島の怨念がそこまで深く暗いものであるとは。。。。

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    2018年05月25日
  • 株価操縦

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    在日韓国人への差別と復讐。社会の裏側。それにプロレス。色々ストーリーが複雑すぎるし、最後も中途半端かな。プロレスの話は面白かったが、これも少し中途半端。全てが中途半端な気がした。

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    2018年03月17日
  • 株価操縦

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    もう少しシンプルな方がいいと思う。
    プロレスをストーリーに入れているけど意味があるかな。
    自分はプロレスファンだから中途半端に入れて欲しくない。

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    2017年11月12日