偽金 フェイクマネー

偽金 フェイクマネー

733円 (税込)

3pt

3.6

会社の都合で、不当な依願退職を余儀なくされた男・椎名は、怠惰な日々を送るも、あることをキッカケに復活を期す。それが電子マネーだ。オンライン将棋ゲームのサイトを立ち上げ、ネットマネー、プリペイドカード、企業ポイントなどの<偽金=フェイクマネー>を利用し、一攫千金を狙う。一方、スクープを探すフリーの女子アナ・田尻は、<陸マイラー>をヒントに、企業ポイントを徹底取材。しかし、カネや特ダネを追い求める彼らの影で、国境を越えて暗躍する現代ヤクザの手が伸びて、事件が錯綜する――。カネとは何か、仕事とは何か、自然とは何か、生きるとは何か。現実(リアル)がわかりづらい世の中で、少し先の未来が見えてくる。一気読み必至の傑作エンターテインメント小説。怒濤の結末に驚愕! ラスト、涙を流す!! 解説/田口幹人(さわや書店 フェザン店) ※本書は、『偽装通貨』(東京書籍)を大幅に改稿、改題したものです。

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偽金 フェイクマネー のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    お金に関する若干生々しい話です。私にとっては少し難しい話でしたが、ゆっくり読んでいけば分かりました。他の方も書いていらっしゃいますが、この話は「現実にない形のお金」が世間で広く知られる前に書かれたものなんですよね。先見の明のある著者だと思いました。

    0
    2021年06月13日

    Posted by ブクログ

    2015年の当時で、これだけのことが起こり
    作品にしていたというのは、すごいなぁ。
    その先見性に、驚く。
    ビットコインが、注目されtのは、
    2017年のことだった。
    確かに、仮想通貨はマネーロンダリングに最適だった。
    銀行をつかわないという発想がポイントだが、
    仮想通貨は、現実に着地した時には、税金

    0
    2019年02月17日

    Posted by ブクログ

    2008年の単行本「偽装通貨」を現状に合わせて大幅改稿したそうで、7年前の時点で電子マネーの問題点に目を付けたというその眼力には恐れ入りました。マイナンバーですべての電子マネー&ポイントを集約するなんて話もじゅうぶんあり得るのかもしれませんね。

    0
    2016年02月03日

    Posted by ブクログ

    企業などのポイントが物語の中核に据えられている。ポイントやマイルがこれだけ当たり前になっている現代に読むとさほど新しさを感じないという感覚ではあったが、そのストーリーに報道の観点やヤクザの視点も交わらせた点は面白かった。

    0
    2025年08月05日

    Posted by ブクログ

    仮想通貨がテーマだが、その他の要素を盛り込み過ぎ...という印象。正直、お腹いっぱい、というより深読みし過ぎて疲れた感じ。伏線を気にし過ぎた...。
    ただ、話の流れはスムーズでテンポよく読める。丹念な調査による構成もお見事。

    0
    2019年06月21日

    Posted by ブクログ

    会社の思惑で依願退職を余儀なくされた男は、オンラインゲームの電子マネーに目をつけ、一攫千金を狙う。キャスターを目指すフリーの女子アナは、企業ポイントを取材、特ダネを探す。“偽金フェイクマネー”を追いかけるふたりの陰で、現代ヤクザが暗躍。巨額マネーをめぐる、拉致・脅迫から国際紛争まで事件は広がり、怒涛

    0
    2018年05月28日

    Posted by ブクログ

     サラ金をリストラされた椎名は、怪しい金持ちたちの帳簿に記載できない資金でオンラインゲームの高額オプションを購入させる。その高額オプションはポイントカード会社のシステムを利用し、海外で現金化するというビジネスを立ち上げる。海外の持ち出しは日本円で100万円が上限、それ以上になると申請が必要らしい。

    0
    2017年06月25日

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