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Posted by ブクログ
『ナンバー』の続編。警視庁捜査2課。経済犯・知能犯を取り扱う。横領したり、詐欺をする知能犯は、自分が罪を犯したと思っていない。詐欺とは詐欺だと思ってするものではない。嘘と現実の境界線がないのだ。『土管』『手土産』『捨て犬』『トラップ』の4編。
高校の時は野球部で活躍した西澤辰巳警部補に対する上司の真藤警部のアドバイス。このアドバイスが、実に暗示的で、要点をついている。西澤は、その言葉を噛み締めながら、徐々に成長していくが、結局は、自白だけで、検察にあげるが、その自白を覆されて、釈放されてしまう。
証拠を固め、逮捕状を上司に求めるが、上司は「まだだ」と冷静に告げる。立件に自信を持っている西澤は再度詰め寄るが、答えは変わらない。なかなか詰め切ることが出来ない。
真藤警部の「水も漏らすな」というアドバイスが、十分に生かされないことに。
この作品は、意外と肩に力が入ってなくて、淡々としている。
小堀というキャリアの屈折と熱心さがなんとも言えぬ、物語の悲しみを作り出す。
組織の中で、生き抜くことの難しさ。最後は失敗して、所轄に飛ばされる。それも、成長の証なのだ。
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