相場英雄のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ○新潟県出身で、時事通信で記者をしていた相場氏の著作。
○電子マネー、ショッピングポイントといった、擬似通貨について、法整備の不備を突きつつ、周囲に渦巻く利害関係に鋭く切り込んだ作品。
○テーマ設定が斬新で、他の作品同様、フィクション・ノンフィクションの間が極めて近く、著者の徹底した取材の痕跡を伺わせる。
○複数の業界の内部情報についても丁寧に書かれており、とても興味深く、引き込まれる。一方、登場人物の場面展開が頻繁に行われるため、臨場感はあるものの、読んでいて少々疲れる。
○複線の張り方がちょっと見え見えな感じがするのがやや残念。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ○新潟県出身で、時事通信で記者をしていた相場氏の著作。
○日銀、財務省、政界、破綻目前の地銀といった、我が国の金融実務を構成する機関の闇を、仲間“復讐”を果たす新聞記者たちの計画~遂行と通して、明らかにするもの。テーマ設定はとても興味深い。
○個性的な登場人物や、臨場感あふれるリアルな描写に、どんどん引き込まれていく。スラスラと読むことができる。
○ストーリーについては、フィクション・ノンフィクションの内容が交えて書いてあることから、一部無理な展開も見受けられるが、総じておもしろくまとまっている。
○しかしながら、テクニカルな部分(特にIT関連)については、もう少し工夫しても良いのかと思う。“