相場英雄のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ公安VS刑事課、警察小説でよくある対立軸を煽ったパターンの小説である。
小説としては力ずくでグイグイ読ませるタイプ。浅めの伏線張っておいて回収シーンでグイグイアクション押しするタイプというのかな。俺はこういうのも結構好きである。
ただ、荒っぽいの好きとはいえ、さすがに荒っぽすぎる伏線もあって、冷静に思いだすと「それはやりすぎだろ」ってのもいくつかあるよなぁ。
左翼ビラ巻いたヤツを見せしめとはいえ、あのタイミングで拘束せんやろし(戦中の特高とダブらせてる?)、公安側主人公の奥さんも浅はか過ぎて、あの対応は女性蔑視と取られても仕方ないんじゃないかなぁ。
深く考えずに読んだら楽しい読書時間が過ご -
Posted by ブクログ
犯人を追う刑事と、事実を世に伝える新聞記者との関係性をベースに進む推理小説的要素よりも、東日本大震災の現地の事をつぶさに伝え、風化させないというメッセージが多分に含まれている物語。
東北地方に訪れる機会がなく、現地のことは今も昔も殆ど知らないのですが、阪神大震災のときには大阪に住んでおり神戸の惨状も身近なものとして感じた記憶が蘇ります。
復興を支える県職員が殺害される事件を負う中で、被災地の状況だけでなく、被災者の皆様の声などもお聞かせいただき、ご家族やお仲間を失われた方の辛い思いを伝える著者の現地に対する気持ちが強く感じられました。
無責任な頑張れという言葉、言葉の使い方の難しさが一番 -
Posted by ブクログ
結構前からドラマ化の帯が付いていたけど、WOWOWで丁度やってたな。
全5話の内1回目だけが無料放送ということで、WOWOWに入る気がない私は、中途半端になるので見なかったけど、確かにそのくらいのドラマにすれば面白そうな題材のお話。
題名と殺された人物の職業から最初からネタはバレているような話で、複雑な構図に惑わされながらも捜査もそれほど難渋はせず、入り乱れる話をあまり上手く捌いたとも言えないけれど、そもそも「食の安全」という題材が興味をそそり、それが警察の腐敗や、地方都市を襲う大規模小売業進出の虚実や、世の中の色々なやくざな稼業などに彩られて、サクサクと進む展開は悪くない。
捜査の結末は苦々 -
Posted by ブクログ
今一つの物語
棄民という聞きなれない言葉から入りました。
中東のテロ周りに話が広がるかと思いきや、福島原発事故による棄民ということでした。
本書のテーマは福島原発事故後の政府対応に対する復讐劇。
しかし、ちょっと違和感あるのと、なんともスッキリしない。
金融ヤクザの殺害、ゴールデン街のママの死、金融庁の審議官の宮古島での失踪。
これらの一連の事件の真相は福島原発事故の棄民による政府への復讐。
その手段は金融テロ。
そして、その首謀者はダークヒーローといった感じです。
幾重にも罠が仕掛けられていて、唸ってしまいます。
しかし、全体でみると、ちょっとバラバラ感があるんですよね。広げすぎなのかも -
Posted by ブクログ
世界情勢で全く予想されなかった事態が起こることを金融市場では『ブラックスワン』というらしいが、その正体をめぐっての逃亡劇が、スリリングで面白かった。
その正体である「全固体電池」という名前は初耳だったが、リチウム電池に変わる次世代バッテリーであり、近い将来EVなどに搭載される先端テクノロジーだという。そんなノーベル賞級の研究者が、日本と香港の血が混じった女子大学院生という設定は不自然な気がしたが、彼女の護衛を長年のスキルと強靭な肉体で守り抜く元自衛官の主人公が、実写化して欲しいほどカッコ良かった。
護衛を連れ立っての沖縄行きの目的は、那覇生まれの父方の祖母の墓参りであり、沖縄戦での痛ましい思い