相場英雄のレビュー一覧

  • ガラパゴス 下

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    継続捜査班・田川刑事の地取り、鑑取りが全国展開で進み、点が線になっていく過程を楽しめた。鳥居刑事の過去の生い立ち、派遣労働者が直面する劣悪で陰湿な労働環境、そしてガラパゴス化して国際競争力を失った日本の自動車産業のマイナス面が生んだ犯罪という構図が分かりやすく配置されている。最後は政治的な圧力による、田川にとって不本意な幕切れ。さて、彼が人材派遣会社・森社長に突き付けた落とし前はどうなる? まあ続編になるようなことはないんだろうな……

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    2021年10月31日
  • ガラパゴス 上

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    『震える牛』の次に選んだ著者の作品。鑑識課の身元不明者解消ノルマに付き合わされることになった田川刑事。しかし、自殺扱いだったホトケに他殺の痕跡を発見し、再捜査に着手したことから、派遣労働者の過酷な運命が露わにされていく。同時に、SITで業務上過失致死傷を扱う鳥居刑事と、派遣ビジネス、ハイブリッド車製造にまつわる黒い霧のストーリーが進む。本書を読むと、日本標準の製品開発は自動車に限らず、世界標準から見るとガラパゴス化が進んでいるのを実感できる。続きが気になる展開。下巻へ進むぞ!

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    2021年10月26日
  • Exit イグジット

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    日本経済全体のヤバさ、衰退ぶりを明確に示した本。平成から始まる超金融緩和政策により、日本の政策金利は0%台を維持し、果てはマイナス金利まで導入した。これが意味することは、金融機関が顧客へ融資する際の貸出金利も下がり、日本国債の利回りも下がる(国債価格は上がる)ことにより、もはや金融機関は金利の利ざやで収益を支える事が不可能になった。顧客基盤を地域に根ざしている、地銀・第二地銀・信用金庫などは、かつては日本国債の利回りで濡れ手で粟の儲けがあったが、人口衰退で地域の産業基盤が崩壊しつつあるフェーズでは、融資で稼ぐことは難しい。そんな地銀がスルガ銀行のシェアハウス融資のように、到底価値のない商品を不

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    2021年10月03日
  • レッドネック

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    この語り口、嫌悪感が沸き立つのを止められませんでした。フィクションでしょうが、ルポのようです。実際に起きててもおかしくないリアルさに背筋が寒くなりました。私も骨髄反射組組員、知らない間に操られているのだと深く自覚しました。ネットのアンケートに反応するのはやめようと決意するほど。スマホを捨てて一生ネットに頼らず生活するのは無理ですけど、何かに使われるかも、ということは常に意識しないとと強く思いました。機能的識字能力低下、というのはうなづけます。そんなことで上から目線の奴らにバカにされないよう磨き続けるしかありません。しっかし、舎弟とか代紋とかイメージ悪すぎですけど。

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    2021年10月01日
  • キッド

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    ひさしぶりの相場君や。今回も存分に楽しませてやと期待満々で読み進めた。
    主人公は不死身のスーパーマンで凄腕ガードマンやのに、割と周りの関係者が簡単に殺されてしまうで、、アレ??

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    2021年09月03日
  • クランクイン

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    とある日。広告代理店に勤める根本に、ベストセラー小説を映画にするよう社命がくだる。
    映画好きの根本は喜び、映画製作に邁進するがトラブル続出……果たして映画はできるのか。

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    2021年08月23日
  • キッド

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    今回も、期待通りの興味深いストーリーだった。
    実際の、本当の話しだとしても、近そうな話しは、あるのではと、思う感じ。
    木戸氏や、周辺の人々の、次回作を待望。

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    2021年08月13日
  • レッドネック

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    外資系広告代理店勤務の矢吹蛍子はカナダ出張を命じられる。大学講師ケビン坂田と巨額の契約を結ぶため。しかし矢吹は契約内容を教えてもらえない。来日したケビンはITに詳しいものを雇って何か良からぬことをしてる。同時に描かれるのはヒップホップグループ疾風舎のファンたち。生活苦に喘ぎながら暮らす。そして矢吹に命じられたのは疾風舎のタイアップ。無料のネット配信ライブに中古車検索サイトをスポンサに。ケビンは何を企んでいるのか。そして都知事選が始まる・・・

    小説として面白かったかと訊かれると答えにくいけれど、ネット社会を考えるヒントと警句に溢れていた。小説ではなく情報と考えればよいのかも。

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    2021年07月27日
  • ガラパゴス 上

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    自殺だと思われていた事件が本当は隠蔽工作の為の殺人だった。
    少しずつ真相が暴かれて行く。
    続きが楽しみですね。

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    2021年07月06日
  • ガラパゴス 上

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    1 この相場氏の著書は、震える牛(食品偽装問題がテーマ)に続く作品です。ガラパゴスとは、南米エクアドルの沖合にある島々です。題名のガラパゴスは、日本の製造業が国際標準からかけ離れ、競争力を失っている状態を揶揄した言葉です。
    2 相場氏は、「デフォルト」でダイヤモンド経済小説大賞を受賞。その後の「震える牛」は、ベストセラーになりました。
    本書は、主人公の田川刑事が活躍するサスペンス小説です。勿論、警察小説として、迫力があります。また、派遣労働者と正社員との処遇格差を赤裸々に訴えた労働問題小説の一面もあります。
    この「ガラパゴス上」は、田川刑事が、派遣労働者の自殺事件を他殺と判断し、被害者の特

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    2021年06月27日
  • キッド

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    相場英雄『キッド』幻冬舎文庫。

    相場英雄の作品にしては珍しいアクション満載のハードな警察ミステリー。

    KIDと呼ばれるスーバーマンみたいな元エリート自衛隊員が主人公の物語だが、背後にある事情を何度と無くやたら複雑に説明し過ぎで、肝心のストーリーが御座なりになっているようだ。そこそこ面白いのに勿体無い。

    香港でカメラ屋を営む元凄腕の自衛隊員の城戸は、上海の商社員の王からボディーガードの依頼を受ける。秘書を伴いビジネスで日本を訪れた王をガードする城戸は福岡空港で公安刑事の監視に気付く。その後、日本のメーカーと面談を終えた王は城戸が阻止する間も無く秘書に射殺されてしまう。殺人の濡れ衣を着せられ

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    2021年06月27日
  • レッドネック

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    書いていいのか、こんな小説!データサイエンティストケビン坂田が半年60億で引き受けたプロジェクト。それは都知事選に向けた低所得低学歴の人々のコントロールだった。チームから外された外資系広告代理店の担当矢吹蛍子が真相究明を試みるが…。題名は「米南部の保守的な貧困白人層」の蔑称、嫌な言葉だ。SNSをはじめとするネットに中毒し、簡単に個人情報を明かしプロバガンダに乗る…、そんな人たちに警鐘を鳴らす。おおこわ。気を付けなければ。

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    2021年06月18日
  • レッドネック

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    歴史のねじ曲げ…コワっ!!

    でも、今やジジババも子供も、危機感無くネット使っちゃってるからなぁ。

    自分の頭で考えるの、ホント大事だけど、そもそもネットに頼り過ぎてて、いろいろヤバいよね(^_^;)

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    2021年06月12日
  • レッドネック

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    Wikipediaより
    レッドネック(英語: Redneck)は、アメリカ合衆国の南部やアパラチア山脈周辺などの農村部に住む、保守的な貧困白人層を指す表現。差別的な意味を含む言葉。

    概論[編集]
    南部の強い日差しの下で野外労働する白人は「首すじが赤く日焼けしている」ことから、この言い方で呼ばれるようになった。元来は南北戦争当時、北部の人間を“ヤンキー”、そして南部の人間を“レッドネック”と侮辱的に互いを呼び合っていたのが始まりと考えられる。現在では、その出身・居住地域や属性に関係なく、ある一定のステレオタイプに当てはまると思われる層がレッドネックと呼ばれている。
    単純に白人貧困層を指す場合に

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    2021年06月05日
  • Exit イグジット

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    専門用語が多く読みづらいところもあったけど面白かったです。
    現実にリンクしている何処もありリアリティを感じて不安になりますね。

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    2021年05月08日
  • Exit イグジット

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    流石の筆致。専門用語が多くなかなか難しかったが読み応えは抜群。平成の徳政令を自画自賛してる亀井静香に読ませたい。金融緩和政策の先にこんな展開が待っているなんて一般人にはわからないだろう。ただ株価が暴落した後に一転して高騰している現状に対する描写がないのは惜しかった。『考えることを放棄した人が多すぎる』まさに現代日本を表現した一文だと思わずにはいられない。

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    2021年05月02日
  • トップリーグ2 アフターアワーズ

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    前作から5年後の話。モヤモヤもスッキリ回収してくれて、さらに怒涛の展開で面白かった!政治記者ってこんな事してるの!?と驚きだった。

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    2021年04月24日
  • 血の雫

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    ネタバレ

    都内で起きた連続殺人事件。被害者同士につながりはない。そこで投入されたのはPTSDをおった刑事とコンピュータ専門だが捜査は初めての刑事。ネットの怖さを感じた。
    一方で動機は福島に対する差別や苦しみ。無責任なデマで被災者を差別し、今でも苦しんでる現状も詳しく書かれている。
    すぐネットに繋がり、それに頼っている現状を冷静に考え直し、直体験の大切さを忘れているような気がする。バーチャルの世界に生きているみたい。

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    2021年04月14日
  • Exit イグジット

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    日銀の多額の国債買い入れや超低金利施策による異次元の金融緩和、ETF買い入れによる株価維持施策はいずれ国債の暴落や日銀の債務超過を招き、日本経済が破綻する。そろそろ「出口」を探らなければと思う人も多いが、新型コロナウイルス感染拡大が経済を直撃、「出口」への議論がしぼんでいるのが実状。
    この小説は、そんな日本経済が抱える現状に焦点をあて、実在の首相、大臣や日銀総裁をモデルにした人物や架空の金融コンサルタントなどを登場させ、かなり過激な展開で描く経済エンターテイメント作品になっている。 
    主人公の池内は人事異動で初めて経済分野を担当することになった雑誌記者。仙台の地方銀行員で東京に営業に来ていた元

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    2021年03月24日
  • Exit イグジット

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    今日の日銀の政策決定会合。上限無く国債買い入れられる大規模金融緩和策継続だけではなく一段の金利引き下げも可能に!EXIT出口はますます遠く。でもメディアは本質伝えず…小説の形借りた、お勉強本。相場さん、あらゆる媒体使って警鐘鳴らしてくれないとホント日本沈没!

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    2021年03月19日