相場英雄のレビュー一覧

  • ゼロ打ち

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    衆議院選挙で選挙報道センターに配属された大和新聞の社会部記者片山芽衣は激戦区の東京一区を担当。そんな中、ある都議会議員の不審死に関心を抱くが。政界の暗部、マスコミとの癒着…闇は深い。終末はあっけなく。

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    2024年04月27日
  • マンモスの抜け殻

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    相場英雄『マンモスの抜け殻』文春文庫。

    コロナ後の介護業界の闇を描く社会派ミステリー。

    『都心の限界集落』、『マンモスの抜け殻』とは言い得て妙である。今の日本では、少子高齢化、空き家問題、介護問題が騒がれている。高齢化が進み、介護施設に入所させようにも、比較的安い特養老人ホームはどこも一杯で入所待ちが数百人というのもざらだ。

    本作では一つの殺人事件を切っ掛けに、こうした社会問題の裏側に潜む闇を描いている。なかなか真相が見えぬままに進行するストーリー。結末は予想を大きく裏切り、遣る瀬無い思いが去来する。


    高齢化と人口減少が進む都心の限界集落と呼ばれるかつてのマンモス団地、富丘団地で83歳になる飲食店コンサルタント、飲食店と介護施設経営の藤原光輝が団地の12階通路から突き落とされて殺害された。

    事件を担当することになった警視庁の仲村勝也は捜査の過程で二人の幼馴染と再会する。その二人の幼馴染とは、事件の直前に被害者と揉めていた美人投資家の松島環、介護施設で不正請求に手を染めた石井尚人だった。

    重要参考人となった友を救うため、仲村は若手の関と共に捜査に奔走する。

    少しずつ見えて来る事件の裏側。予想もしない犯人の姿……

    本体価格920円
    ★★★★

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    2024年04月18日
  • ゼロ打ち

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    いやぁ…コワコワですね。

    そもそも、なんで選挙速報がスクープ合戦みたくなる意味がよくわからない。

    そりゃ当事者は早く結果を知りたいだろうけどねぇ。

    速報でハラハラするよりも、私は確実な結果が知れればいいよ…。

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    2024年04月13日
  • ゼロ打ち

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    新聞社社会部から突然政治部で東京1区の選挙を取材せよと命じられた記者。都議死の件は殺人ではという情報を。東京1区で立候補する教授の選挙を手伝うことになった他議員の秘書。どちらも何かおかしいと感じる。

    面白かった。一気読み。最近の裏金事件のことも連想する。

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    2024年03月31日
  • 追尾~みちのく麺食い記者・宮沢賢一郎~

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    ネタバレ

    ⭐︎4.3
    麺食い記者シリーズ。今回も楽しませていただきました。バスジャックと誘拐事件そして、その誘拐事件が身代金を安全に受渡できる手段の保険とはなんとも、全く予想だにしない事件を今回も難なく解決。
    大きなテーマは男の嫉妬というのも、なかなかに怖い。
    ラストの娘の墓前のシーンは目頭が熱くなった。

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    2024年03月31日
  • ガラパゴス 下

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    ネタバレ

    やや冗長だったなという印象。特に派遣労働者の実態、ハイブリッド車に関するくだり、事件の根幹に関わっているので分からなくはないが、そこまで執拗に書く必要が…?と思ってしまった。後半で実行犯から犯行時の自白を引き出すあたりは臨場感があって良かった。

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    2024年03月06日
  • トップリーグ

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    ネタバレ

    2017に上梓されて、単行本は2019年発売

    2023年後半からの現実での派閥の裏金問題をも予測した内容でした。
    主人公の松岡が最後どちらを選んだのかは明かされませんでしたが、それは読者の考えによるのかなと思いました。
    個人的には新聞の指名を果たしてもらいたいかなと思いました。

    早めに読んでおけばよかったと思いました。

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    2024年01月28日
  • 血の雫

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    最初からけっこうはまって読んだけど、最後の盛り上がりがあっさりな気が。
    でも色々考えさせられる作品だった。
    長峰さん頑張ってほしい。

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    2023年12月25日
  • ガラパゴス 上

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    織田裕二主演でドラマ化されており、なかなかテンポ良く面白かったため、原作も読んでみた。
    ドラマと原作とでは、ずいぶんと内容は異なるものの、それぞれのよさがあった。
    本作は、現代版蟹工船。派遣労働者とは、正社員とは、現代社会をテーマにしており、今の世の中に対するアンチテーゼのような内容に、考えさせられる作品。
    上下巻で大変ボリューミーな圧巻の作品である。

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    2023年12月24日
  • トップリーグ2 アフターアワーズ

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    政界の裏工作よりも、掴んだネタに振り回される主人公たちのサスペンス劇場になっている2作目。これは期待できない流れか、と思っていたらラストはきっちり与党の頭上に爆弾が落ちる豪快なオチ。それだけでなく、未来も導いてくれそうな素晴らしいストーリーだった。これ、上下巻でも良かったくらい。

    仲間だったのに裏ボス感をにおわせる官房長官。その一言がなかなか奥深い。

    ── この国は低成長ながら均衡を保っています。政治が腐敗していようと、人心が乱れたりしていない。平穏な暮らしを少しずつ変えていくつもりだった─

    これが与党目線か。不祥事をもみ消しまくって何をのたまっとる!と拳を固めることもなく、裏金なんて他人事のわたし。作者の思い描いたテーマは、この辺かもしれないと思う。不満はあってもクーデターなんて起きない。引き換えに腐敗の自浄作用もない。政治の競争力低下が、日本の立ち遅れの要因なのか。

    果たしてこれでいいのか。なら私はどうすればよい。
    せめて未来世代を守るための票を、腐らずに投じるしかないんだろうけど。なぜか倦怠感しかない。

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    2023年12月23日
  • トップリーグ

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    トップリーグとは官邸付きの記者の中の、選ばれし数人のことを指すらしい。ラグビーかと思った。
    ニュースだけでは薄っぺらに見える閣僚の動きが窺い知れる。ブンヤ目線のためヒリヒリした時間感覚で話が進み、まるで疾走するように読み終わった。

    ──日本は先進国の中でも一番成熟した国家となりました。(中略)誘導する利益や利権がなくなった途端、かつての派閥は急激にその機能を失ったのです。(中略)負の対応を押し付け合うのが、現在の政治の最大のテーマです─

    高齢化によってセンセ方のつな引きはさらに空虚を増しているという見方。現実でも裏金と増税メガネのニュースしか見ない。池上彰さんの言葉では税金の使い道を決めるのが政治家。パイが減れば、それは自然の結果だと思える。

    主人公の前に、未来の保育政策と過去の汚職事件のスクープが秤にかけられるというストーリー展開には、こうした報道の在り方に再考を促していると読めた。
    汚職のニュースはお腹いっぱい。ただの消費コンテンツで、どうせ選挙には落ちないし。報道こそもっと未来像を描いてほしい。

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    2023年12月17日
  • Exit イグジット

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    大量の国債発行がもたらす財政破綻、ハイパーインフレがテーマのフィクション小説。大規模金融緩和で銀行の経営が厳しくなり、不正融資やリスクを伴う投資をするようになる。営業ノルマに追われた銀行員の自殺がリアル、、、
    『現代の徳政令』で生き残るべきではない中小零細企業をも救済していたことは知らなかった。
    財政破綻の危機が本当にあるのかどうかは疑問。
    過去これだけお金をばら撒いてもインフレは起こっていなかった(直近のコストプッシュインフレは除く)。
    不発弾のようにいつかいきなり爆発するリスクがあるということなのか?正しい答えは多分誰にも分からないが、皆が考え続けることが重要。

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    2023年10月28日
  • イグジット

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    相場英雄『イグジット』小学館文庫。

    これは、経済ホラーサスペンス小説と言っても良いのかも知れない。

    はっきりとした結末は用意されておらず、前半で自殺した地方銀行の女性行員についても深堀りは無く、どうにもスッキリしない。ただ日本政府と日銀への不満と日本経済の未来に不安を煽るだけの小説であった。

    今年、ついに日本はドイツにも抜かれ、GDPで世界4位に転落する見込みである。円安は止まらず、昨日1ドル150円台に突入した。バブル経済崩壊後、30年間も経済成長に伸び悩み続け、世界一の財政赤字を抱える日本に出口はあるのだろうか。


    出版社の言論構想社で営業を担当していた池内貴弘は急な異動で出版社の顔とも言える月刊誌の経済担当になる。なかなか記事を書けずに戸惑う中、都内に住む叔母から不動産運用に関する相談を受ける。叔母の元に池内のかつての恋人で仙台の地方銀行に勤める千葉朱美が叔母に家の裏の空いている土地にマンションを建てることを勧めると言うのだ。

    池内は千葉朱美と面会し、不動産運用の内容を確認すると、その直後に彼女は自殺してしまう。池内は周辺取材から地方銀行で彼女が置かれた苦境と過酷なノルマがあったことを知る。そして、彼女が最後に頼ったと言う金融コンサルタント会社コールプラニングの古賀遼という人物と面会する。

    金融界の掃除屋と呼ばれる古賀遼は何故か池内を気に入り、池内の日本経済の疲弊の裏側をレクチャーし、池内の友人の実家の危機に手を差し伸べる。その後、池内は古賀遼が政界の重鎮の命を受け、日銀総裁人事にも関与していたことを知る。



    先週、タイに出張することになり、円をバーツに両替するついでに4年前の中国出張で余った人民元を円に両替したところ32.000円にもなった。確か4年前は20,000円程度だったはずだ。今回の出張費が丸々浮いたのは助かったが、如何に円が弱くなったかを実感した。

    最近、値上りを痛感するのが書籍の価格だ。少し前まで1冊700円程度で購入出来た文庫本が今では1冊900円である。海外翻訳物だったら、1冊で1,200円から1,500円は覚悟しないといけない。上下巻なら2,400円から3,000円だ。もしかしたら、本を買って読むという時代は終わったのだろうか。

    また、銀行も金利など殆どゼロなのに休日だ、深夜だと言って、ATMの利用料をやたらと取り始めた。また自分が利用している岩手の地方銀行に至っては外資に身売りしてしまい、ダイレクトメールなどは熊本の会社にアウトソースしている。その地方銀行にはかなりの額の定期預金をしていたので危機感を覚え、解約した。熊本からのダイレクトメールに高齢者の間は詐欺ではないかとちょっとした騒ぎになったようだ。

    バブル経済崩壊後に政府と日銀は企業ばかりを優遇し、見掛けだけの経済成長を演じて来た。そこに東日本大震災という自然災害と原発事故が重くのしかかり、ひと息ついたところに新型コロナウイルス感染禍が始まり、アベノミクスなる愚策が経済成長にとどめを刺した。散々無駄金をばら撒いた安倍が退いたと思ったら、何を言っているのか解らない菅が後を継ぎ、何も出来ぬままに消えてしまう。

    そして、次に現れた史上最悪の岸田という税金の海外バラマキ無駄遣い男が火に油を注ぎ、日本経済を大炎上させた。そんな岸田を支持する国民が居るというのだから全く不思議だ。

    瀕死状態の日本にはかつてのような繁栄は望めない。頼むから自分が死ぬまでの後20年か30年ばかりは何とか保てって欲しいと願うばかりだ。

    本体価格930円
    ★★★★

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    2023年10月26日
  • トップリーグ2 アフターアワーズ

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    最後は案外あっさり終わりました。もう少し抵抗すると思いましたが私としては何か気が抜けました。前編からの続きで復讐編でしたが安心出来るエンディングで私的には良かったです。今後も相場英雄氏の作品を楽しみたいです。

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    2023年10月20日
  • トップリーグ

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    相場英雄さんの作品 久しぶり読みました。前回は震える牛で大変面白かったです。今回も大変面白く記者と政治家との闘い。こんなシュチュエーションは大好きです。2がある事で小説の世界位は良い終わり方でと期待します。

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    2023年10月11日
  • リバース

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    登録漏れ。相変わらず世の中に突きつける作品。途中の清野さんの話が良かった。シリーズ初めての長編だけど、最後かな。ミステリは大体捜査一課の方達ですけど二課の事件も面白い。また続編が読みたいです。

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    2023年08月18日
  • クランクイン

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    最後の最後で

    あ、そういうこと?!
    そもそも全部、、そうなのね。

    と言うのが読後の正直な感想。

    撮影の裏側、ロケハンの大変さ大事さはとてもよく分かった。一方で難しい人も多く、厳しい世界だなと感じた。

    ページ数:486ページ(文庫)

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    2023年06月24日
  • アンダークラス

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    久々400頁を超える本を読んだ
    介護施設での風景からの大企業を巻き込む壮大な展開に引き込まれた
    格差社会、アンダークラス、考えさせられた

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    2023年06月24日
  • 血の轍

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    よくある公安VS刑事の図式だが、キャラの過去、相関、心理がわかりやすくどんどん読み進めたくなる。
    ただ、最後は差し違えてスッキリとはいかないところで唐突に終わってしまったのが残念。

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    2023年05月27日
  • ガラパゴス 下

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    2023.05.25
    この本が書かれた以降も非正規と正規の格差が広がるばかりでなく、働く人はカネもココロも失い続けている。今、この続編が描かれたらもっと救いがなくなるし、もっと若者や女性を登場させないと2023年の世相を描けないだろうな。

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    2023年05月25日