【感想・ネタバレ】レッドネックのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

読み応え抜群だがとてもゾッとするものを読んでしまった。データサイエンティストがネットデータを駆使して人を操り選挙を優位に進めていく過程がすごく恐ろしい。そして「現実社会にも理不尽な不平等が毛細血管の隅々まで浸透した。」、「嫉み、羨望、嫉妬とネガティブな日本人の感情の集合体が現在のネット社会でありSNSの実態だ。」、「機能的識字能力がとてつもなく低いからだ。」という3つの言葉が忘れられない。なお、これまでの作品に登場したオックスマートやサバンナを使っている点も問題の根深さを示唆しているように思う。

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2021年07月25日

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刺激的なタイトルだが、ITリテラシーがそれなりにあればわかる内容をエンタメ要素強めに描いている。しかし一流外資系広告代理店勤務の主人公である矢吹蛍子のIT常識の無さは荒唐無稽と言ってよく、読者に話が分かりやすくするように敢えて無知なキャラクタに設定しているのは理解できるが、少し酷過ぎて現実味が薄れた。低所得の貧困層がターゲットにされプロパガンダによって洗脳されていくことは昔からあることだが、そこにIT・AIの力が加わると加速度的に拡散し、本小説のストーリになることも非現実的ではない、まさにトランプがそうだったし。。低所得の貧困層でなくても活字離れがすすみ、読解力が低下し続けている現在の状況が更に格差を拡げていく現実を知るには読み易いこともあって良い教科書。といっても本当に読むべき方々は400頁弱の小説なんて絶対読まないよね。。

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2021年05月29日

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42アホが多い世の中(自分もだけど)とは思うけれど、小手先で人を動かすやり方は嫌いだなあ。他の人や物をコントロールする事で、金儲けしたり優越感に浸るようなことはしたくない。でもまあビッグデータは今この時も売買されてる。誰が儲けてるのかな。

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2022年04月12日

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この語り口、嫌悪感が沸き立つのを止められませんでした。フィクションでしょうが、ルポのようです。実際に起きててもおかしくないリアルさに背筋が寒くなりました。私も骨髄反射組組員、知らない間に操られているのだと深く自覚しました。ネットのアンケートに反応するのはやめようと決意するほど。スマホを捨てて一生ネットに頼らず生活するのは無理ですけど、何かに使われるかも、ということは常に意識しないとと強く思いました。機能的識字能力低下、というのはうなづけます。そんなことで上から目線の奴らにバカにされないよう磨き続けるしかありません。しっかし、舎弟とか代紋とかイメージ悪すぎですけど。

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2021年10月01日

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外資系広告代理店勤務の矢吹蛍子はカナダ出張を命じられる。大学講師ケビン坂田と巨額の契約を結ぶため。しかし矢吹は契約内容を教えてもらえない。来日したケビンはITに詳しいものを雇って何か良からぬことをしてる。同時に描かれるのはヒップホップグループ疾風舎のファンたち。生活苦に喘ぎながら暮らす。そして矢吹に命じられたのは疾風舎のタイアップ。無料のネット配信ライブに中古車検索サイトをスポンサに。ケビンは何を企んでいるのか。そして都知事選が始まる・・・

小説として面白かったかと訊かれると答えにくいけれど、ネット社会を考えるヒントと警句に溢れていた。小説ではなく情報と考えればよいのかも。

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2021年07月27日

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書いていいのか、こんな小説!データサイエンティストケビン坂田が半年60億で引き受けたプロジェクト。それは都知事選に向けた低所得低学歴の人々のコントロールだった。チームから外された外資系広告代理店の担当矢吹蛍子が真相究明を試みるが…。題名は「米南部の保守的な貧困白人層」の蔑称、嫌な言葉だ。SNSをはじめとするネットに中毒し、簡単に個人情報を明かしプロバガンダに乗る…、そんな人たちに警鐘を鳴らす。おおこわ。気を付けなければ。

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2021年06月18日

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歴史のねじ曲げ…コワっ!!

でも、今やジジババも子供も、危機感無くネット使っちゃってるからなぁ。

自分の頭で考えるの、ホント大事だけど、そもそもネットに頼り過ぎてて、いろいろヤバいよね(^_^;)

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2021年06月12日

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Wikipediaより
レッドネック(英語: Redneck)は、アメリカ合衆国の南部やアパラチア山脈周辺などの農村部に住む、保守的な貧困白人層を指す表現。差別的な意味を含む言葉。

概論[編集]
南部の強い日差しの下で野外労働する白人は「首すじが赤く日焼けしている」ことから、この言い方で呼ばれるようになった。元来は南北戦争当時、北部の人間を“ヤンキー”、そして南部の人間を“レッドネック”と侮辱的に互いを呼び合っていたのが始まりと考えられる。現在では、その出身・居住地域や属性に関係なく、ある一定のステレオタイプに当てはまると思われる層がレッドネックと呼ばれている。
単純に白人貧困層を指す場合にはホワイト・トラッシュ 、もしくはプアーホワイトという表現が使われる。ジョージア州及びフロリダ州出身者はクラッカー(英語版)、アパラチア山脈周辺の出身者はヒルビリー(英語版)と呼ばれる。

時流を掴んだ社会問題についての作品の評価が高い著者。
スマホを持つ人が大半となり、ひと昔前とは異なるマーケティング手法が取られる現在。
サイトを訪問したり、バナーをクリックしたら、それに関連しそうな商品やサービスのバナーがどこのサイトに行っても表示されうざいと思うケースもしばしば。

個人が情報発信出来るSNSが広まり、さらにコロナ禍で外出を控えようという流れになり、ずいぶん前からサービスとしては存在していたが、オンライン会議、オンライン飲み会という名の下、そこまで普及しなかったTV電話が一般化。

多くの人がスマホでの動画視聴に馴染みYouTuberなど個人が発信する動画がTV視聴を超えるほどの世の中に。
商品、サービスの選択において、TVCMなど広告よりも口コミを信用するということからも、人から発しられる情報、それも信頼できるという風に思い込んだ情報への過信。
情報過多のため選択する事を諦め、キュレーションされた自分好みの情報にしか触れなくなることで容易に洗脳される可能性もあるのではないか?

そんな世の中に対する警鐘という意味では非常にわかりやすい。ただそれにより怖さが先行しテクノロジーを活用しきれずに終わるということがないようにしたいですね。

うまく付き合えばより良い社会が創られるはず。
ただし一部の頭が良い(と過信する)人、差別思考の強い人が新たなテクノロジーを悪用すると、私を含む一般大衆は予期せぬ不幸に巻き込まれる可能性もある。それはいつの時代もそうなのかもしれない。

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2021年06月05日

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レッドネック層と呼ばれる低所得者層を知らない間に扇動し、リーダーを選ばせる話。現実でも多かれ少なかれあるから、なるほどと思いつつも、なかなか怖い話だなぁ。

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2024年04月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2023.11 世論をネットを使って操作する、ある面よくあるストーリーだけれどネットの力を少し知る自分としては背筋が寒くなるストーリーでした。

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2023年11月25日

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ビッグデータを操作して世の中の流れを思うような方向に誘導する。リアリティがあって、自分は違うと思っていても操られていることがあるのかもしれないと、少し怖くなりました。

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2022年01月24日

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SNSが人を動かし選挙結果を変えてしまう。まさに本日は衆議院選挙の投票日なので、少しゾクゾクしながら読んだ。
日本の投票率は最近では50%前後。浮動票というより選挙に関心がない層を動かせばとんでもない結果を作ることができる。その層が「レッドネック」。
なかなかの着眼点でした。

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2021年10月31日

Posted by ブクログ

ラストが中途半端だと思います。
途中迄の展開はこんな感じかなと思いました。
少し思わせぶりなところもありラストに期待したんだけど。
終わり良ければ全て良しの逆ですね。

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2021年10月22日

Posted by ブクログ

ネット社会を舞台にした選挙の世論操作。フィクションとは思えないリアルさが不気味なほど。今作はコミカルなタッチだったが個人的にはドロドロとした緊張感のある作風の方が好き

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2021年10月20日

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東京都知事選を間近に控えた東京。
そんな中、外資系大手広告代理店のオメガエージェントに勤務する矢吹はバンクーバーで、ケビン坂田と会い、60憶の契約を締結して来ることを会社から厳命を受けていた。
たった数ヶ月の仕事で、60憶。仕事の内容は矢吹には一切明かされず、無事契約は成立し、ケビン坂田は来日する。
ケビン坂田が命名したプロジェクトネームは「レッドネック」。意味は「米南部の保守的な貧困白人層」。
彼は日本にも多く存在する低所得低学歴の人々を、SNSなどを駆使し、都知事選の投票数を操作しようとしていた。
これまで、様々な社会問題を取り上げて来た作者。
前作は巨大マーケット企業の闇を取り上げていたが、今作ではITによって操作される人間の心理を巧みに描いている。
日々ネットやSNSに流される情報だけで生きている現代の日本人。その情報の真理など全く気にしていないように思う。
正直、ネットニュースのタイトルの流し読みしかせず、SNSも利用しない自分には、ケビン坂田のやろうとしている情報操作だけで、そんなに結果が変わるのか、よく分からないところもある。
他の方のレビューにあるように、矢吹の無知は酷過ぎるが、SNSなどを全く見ない自分も矢吹に近い部分はあるかと思う。
テレビのニュースや新聞でさえも、ネットやSNSで集めた情報に頼っている部分もあり、何が正しい情報なのか分からない世の中になったと常々思う。
この作品では、決して情報に流されることなく、自分の頭で考えることをやめてはいけないと言うことを伝えたかったのではないだろうか?
奇しくも、この作品を読んだ時期は自民党の総裁選真っ最中。総裁選に国民の投票の権利はない。日本のトップを決めるのに、国民の意が反映されない。国民の意は反映されないのに、ニュースの多くの時間にこの話題が割かれる。この矛盾に違和感を感じるのは私だけだろうか?
コメンテータの勝手な予想を垂れ流すニュース番組。どんなに予想を聞いたって、決めるのは国民と関係のないところ。そんな情報を流すのならば、もっと必要な情報がたくさんあるのではないか?
ネットも怖いが、報道の在り方自体、何だか間違えると思う。
そこにもケビン坂田のような存在がいるのかも…と考えると、鳥肌が立つ…

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2021年09月18日

Posted by ブクログ

現代社会の、パラレルワールドの様な、実社会で起きている様々な問題の数々で、狼狽えさえした。
こんなことあるのかと思い考え悩む作品

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2021年05月20日

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