相場英雄のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
うーん。なんとも複雑な気持ちで読み終えることになった。犯人を許すことはもちろんできないが、犯人がこうなった背景を考えると、必ずしも犯人だけを責めることはできないと感じてしまった。
連続して殺人事件が起こる。犯行の手口と凶器は一緒だが、被害者に共通するものがなく、また防犯カメラが設置されていない場所を狙って犯行を繰り返す用意周到な確信犯だ。
捜査一課でその事件を担当することになった田伏と長峰。田伏は以前、少女誘拐事件を追っているさ中、善意の高校生に事件内容と田伏の顔写真をネットに流され、結果、少女が殺されることになってしまい、「ダメ刑事」のレッテルを貼られ、心を病んでしまった過去を持つ。 -
Posted by ブクログ
「震える牛」「ガラパゴス」と読んで
ファンになった相場英雄さんの小説。
短編集なのですごく読みやすかったです
小説の舞台は警視庁捜査二課の第三知能犯捜査係
横領や詐欺などの事件を追う部署
通称「三知」
知らんかった~
こんな風に地道に作業を重ねて
犯罪を追及していくのね~
主人公の西澤辰巳は捜査一課から転属してきた駆け出し
もうね、読んでたらハラハラするのよね
「うわっ!女には気をつけろ~」
「秘密保持~!」
「西澤さん~大丈夫!?」
などと心の中でつぶやきつつ読み進めました
「三知」について知らないことも多くて
ストーリーも面白かったのはもちろんだけど
主人公にハラハラさせられるって -
Posted by ブクログ
相場英雄『不発弾』新潮文庫。
大企業や大手金融機関が抱える『不発弾』。いつそれらが爆発し、多くの犠牲者を出すのだろうか……決して創作や虚構とは思えない迫真の経済小説。
大手電機企業が発表した巨額の不適切会計に絡み、背後で暗躍した古賀遼という男の数奇な人生と企業の不正を暴こうとする捜査二課の小堀秀明の闘いの行方は……
あのバブル崩壊を経験してもなお虚業の中に利益を見出だそうともがき続ける日本経済。大企業はピラミッドの僅かなトップだけが生き残るために玉ねぎ経営を続け、実体経済から離れつつある。
本作に登場する三田電機のモデル企業と思われる東芝の不適切会計だけでなく、シャープの身売りや、NE