相場英雄のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ自称モデルの女性、タクシー運転手、定年後地域の防犯に取り組んでいる老人が同一と思われる凶器で殺された。共通点が見いだせないなか、警察の捜査は難航。生前3人の被害者が発信していたインスタグラム、ツイッター、フェイスブックが調べられるが解決の糸口はつかめない。
心の病での休職明けの刑事・田伏と、コミュニケーションに難があるがIT捜査に関する能力は抜群の新人刑事・長峰のコンビが事件の真相へと迫っていく。
匿名性の楯に守られながら、人を平気で傷つける多数の罪の意識のない人間達。「ひまわり」と名乗る犯人からの犯行声明と殺人の実況。
真相に近づくにつれて重苦しい気持ちに襲われる。「ひまわり」という名前に隠された意味を知るとき、犯人を連続殺人に駆り立てた思いに胸が締め付けられる。
自分も知らないうちに加害者になっていなかったか・・・。自分の目で本当のことを見ようとしていたか・・・。
「震える牛」「ガラパゴス」で心を震わせた筆者の新たな社会派ミステリーは、前2作ほどのボリュームではないものの、重く、深く問いかける作品になっている。
やっぱり、相場さんからは目が離せない。 -
Posted by ブクログ
所轄から警視庁捜査二課第三知能犯に
配属された西澤警部補が、関わる4つの事件。
捜査二課のタイプではないと自覚しつつ、
誰が引っ張ってくれたのか?
を考えて、真藤筆頭係長が西澤の野球を
見ていたということがわかる。
捜査一課は殺人事件捜査の場合、現場の状況、殺害方法、凶器、被害者の人間関係などを調べ、捜査状況も変化していく。捜査二課は、ターゲットを絞っている、感づかれると証拠などを消されるので、証拠固めから理詰めで落とす。
捜査の方法論が違っているのだ。
保秘
高校時代の野球部のマネージャーからの相談。
妹が、問題なのよと言われて、その相談に乗るが、実は。
世の中、敵か味方がよくわからないことがあるのだ。
とにかくあと一歩のところで、留まっていたのが助かった。
危なかったよ 西澤警部補。
12桜
目に見える形で成果を見せるというのは励みになるのだね。
ゲーム感覚に近い 12個の桜。
それにしても、尾行で失敗するとは。
会津の昭和村の出身 大岩の畑の二瓶千恵子。
百貨店の外商主任。で 不正流用の情報を聞き出すが、
使い込みしていたのは?
女の恨みは、怖いよ 西澤警部補。
あたり
定年で大岩が辞めてからも、西澤を釣りに誘い、
いろいろ教える。実に、ありがたい存在。
一人前の捜査二課の警察官になることへの愛情 愛の鞭。
濁った川と澄み切った川では、住む魚も違う。
濁った川では、何が釣れるかわからない。
都庁の収賄を調べていて、車
に興味のある男と知り合いになったが、
結局は、2課の刑事と知って、
西澤警部補に接近してきたのだよ。
へそ
半透明のピンクのリボンで包まれたものは、ガムだった。
口が臭いのよと 信金の女の子に言われているのよ、
西澤警部補。
不慣れな捜査2課の仕事を、失敗に近いグレイゾーンで、
少しづつ成長していく、無骨さがなんとも言えない。 -
Posted by ブクログ
うーん。なんとも複雑な気持ちで読み終えることになった。犯人を許すことはもちろんできないが、犯人がこうなった背景を考えると、必ずしも犯人だけを責めることはできないと感じてしまった。
連続して殺人事件が起こる。犯行の手口と凶器は一緒だが、被害者に共通するものがなく、また防犯カメラが設置されていない場所を狙って犯行を繰り返す用意周到な確信犯だ。
捜査一課でその事件を担当することになった田伏と長峰。田伏は以前、少女誘拐事件を追っているさ中、善意の高校生に事件内容と田伏の顔写真をネットに流され、結果、少女が殺されることになってしまい、「ダメ刑事」のレッテルを貼られ、心を病んでしまった過去を持つ。一方、長峰はネットの専門家で中途で刑事になった変わり者。最初は人と接することが苦手で態度も悪い長峰とのぎくしゃくしていた関係も事件を追うごとにどんどん絆が強まっていく。
なんの手掛かりも見つけられないまま、「ひまわり」と名乗る犯人によって第3、第4の事件が起こってしまう。
ひまわりに近づくには、被害者と、そしてひまわりの共通点を見つけることが必要だ。田伏と長峰のコンビはひまわりに辿り着くことができるのか。
私は、東日本大地震と関東・東北大豪雨共に被災した経験がある。被災者は本当に辛い毎日を過ごすことになる。被災者の中には確かに家に戻れる状態になっても、しばらく仮設住宅で暮らす人もいる。しかし、本当に戻れない状態の人も。
私は福島県民ではないので、直接誹謗中傷されることはなかった。でも、実際、福島県の食べ物は、しばらくは風評被害に遭っていたと思う。私の周りにも実際そういうことを口にする人もいた。それで生活を失った人もいるだろう。また、自分が福島県民だからというだけでイジメに遭ったり自殺した人もいたのだろう。もし、自分がそんな目に遭ったなら。家族がそんな目に遭ったなら。誹謗中傷する人間を恨まずにはいられなかっただろう。ただ、実行に移すことはないとは思うが。
ひまわりの気持ちが凄くよくわかった。気づけば被害者よりも、加害者であるひまわりに肩入れしている自分がいる。第2のひまわりを生まない世の中にしていきたいと、切に願う。 -
Posted by ブクログ
「震える牛」「ガラパゴス」と読んで
ファンになった相場英雄さんの小説。
短編集なのですごく読みやすかったです
小説の舞台は警視庁捜査二課の第三知能犯捜査係
横領や詐欺などの事件を追う部署
通称「三知」
知らんかった~
こんな風に地道に作業を重ねて
犯罪を追及していくのね~
主人公の西澤辰巳は捜査一課から転属してきた駆け出し
もうね、読んでたらハラハラするのよね
「うわっ!女には気をつけろ~」
「秘密保持~!」
「西澤さん~大丈夫!?」
などと心の中でつぶやきつつ読み進めました
「三知」について知らないことも多くて
ストーリーも面白かったのはもちろんだけど
主人公にハラハラさせられるっていう
なんか新しい感じの警察小説だわ
やっぱり私、相場さんの小説って好きだわ~