相場英雄のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
東日本大震災を背景にした社会派ミステリー小説とのことですが、本書の読後感として、フィクションとノンフィクションの比重、バランス、両立など、いろいろと考え込んでしまいました。
震災を背景にした小説は他にも読んでいますが、本書の特徴は、(被災2年後の)改善されない圧倒的で生々しい描写のリアルです。これらは、実際に現場に何度も足を運び、取材を重ねなければ絶対に書けない部分だと思います。
これに対し、被災地復興に尽力する県職員が殺害されるミステリー部分は、少し奥行きに欠けるような印象を受けました。「虚構を遥かに超越した現実」の扱いが強過ぎた感が歪めません。読み手の感想が分かれるところではないでしょうか。
発刊が震災2年後で、著者が伝えたかったのが「東日本大震災の傷がまだ癒えない被災地の現状」だとすれば、ノンフィクションで十分伝わったのでは、と思いました。ただ、被災者の弱みに漬け込んだ不正・詐欺は断固許さない!という怒りの感情をミステリー仕立てにしたとすれば、それも十分頷けます。
被災者に寄り添った描写、当事者の本音、被災地の書店やグルメ情報など、惹かれる要素も多くありました。単行本解説の作家・石井光太さん、文庫版解説のさわや書店・松本大介さんの文章もよい味を出しています。 -
Posted by ブクログ
金融界のフィクサーとして裏の仕事をする古賀遼。
『不発弾』の古賀遼、と、気づく。
仙台あけぼの銀行の行員である元恋人の死をきっかけに、苦境に喘ぐ地銀の取材を開始する月刊誌『言論構想』記者・池内貴弘。
金融コンサルタントとして取材した古賀が伝説のフィクサーと知り、池内は取材を進める。
その最中、日銀副総裁の不倫スキャンダルが発覚。
事態は政界をも巻き込んだ金融危機へ…
度重なる金融緩和政策や国債発行で日本は、もはや『ノーイグジット』とされる危機、瀕死の状態であると気付く。
池内や堀田が日銀のクーデターを記事にしようとするが…
結局、池内の元恋人の自殺の原因もよくわからず。
ただの銀行員がひとりで金融コンサルタント・古賀に会いに行き、相談をもちかけるのも??
池内の営業部からの異動理由も??
古賀は最後には姿を消し…
何か疑問が残りすぎる…
何か詰め込みすぎなのか、モヤモヤ感が残る…
古賀が主人公でよかったんじゃないか。
経済の詳細な話をするために、記者になりたての池内を登場させたんだろうが…
古賀の裏社会での暗躍をもっと見たかった。
古賀はまた帰ってくるんだろうが…
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Posted by ブクログ
実際の事件は田中角栄のロッキード事件だろう/ これをベースに安倍や麻生や管の最近の政権をモデルにして、児玉誉士夫の裏金疑獄を暴く/ 古くさいテーマな雰囲気だけど、2019年の話だ/ 2020東京オリンピックの工事中に掘り起こされた金庫から聖徳太子の1億5000万円が見つかる/ 主人公にとってとても大切な仕事のポイントで、娘が必ず熱を出したり怪我をしたりする/ ここが本当に苛つく/ 子供なんかそこらに放っておけば良いんだ/ あと、最後のオチから逃げたのは許せない/ 戦後最大の疑獄を暴いたのか、自身の利益の為に仲間を見殺しにしても握りつぶしたのか/