相場英雄のレビュー一覧

  • ナンバー
    専門用語が多く、少し読み進めにくかったけれど、登場人物はみな個性的で色がハッキリしていたので、ストーリーの展開にはついていけた。また続編を読んでみたい。
  • ナンバー
    警察小説としては珍しい経済犯罪・企業犯罪を捜査対象にする捜査二課を題材にしていて目新しい。
    人間同士の信頼、友情、愛情も経済活動という金社会のなかでは翻弄されてしまうという悲しみが滲む。
    初めてであった著者の作品、食品偽装問題をテーマにした「震える舌」とは根っこで共通点のある作品だったかもしれない。
  • 偽装通貨
    企業などが発行するポイントカードのポイントや、航空会社のマイルが普及した現代でそのポイントやマイルが換金されることで通貨と同等のものになってきているということを題材にした経済ミステリー。
    設定や着眼点は面白かったが、ラストはちょっと尻切れトンボ的な感じがした。
  • ナンバー
    横領や詐欺などの知能犯と対峙する警視庁捜査二課に配属された西澤警部補を主人公にした警察小説。
    殺人や傷害などの派手な事件が舞台ではないので一見地味だが、人間の欲望のひとつである物欲(金銭欲)から起こる事件にリアルさを感じる。徹底的な秘密主義と大胆な犯罪心理の推理が必要な捜査手法に、今までにない警察小...続きを読む
  • 偽装通貨
    経済小説としては重厚さに欠けるが、ポイントシステムに視点を置いた小説は初めてで、興味深かった。現実にもポイントを換金できるポイントカードはあるのかな?
  • 血の轍
    ラストまでの流れは、さすが相場英雄という展開だが、ラストが性急で乱雑に思う。
    何らかの解決が欲しかった。
  • ナンバー
    知能犯を相手にする捜査第二課の話。横領や詐欺を捜査側から描く話は意外と少ないので興味深く読みました。
  • 血の轍
    本文に刑事の専門用語が出てきた所はリアリティがあって面白かったし、どんどん状況が変わって行く展開にもハラハラした。ただ、最後の方は半沢直樹のやられたらやり返すじゃないけど、公安と刑事部がそんな状態になってしまってたし、ラストの三行は、えぇ⁉︎ってなった。結局、犯人が捕まったとか登場人物のその後の立場...続きを読む
  • 血の轍
    公安と警察の対立を描く。
    かつて信頼関係にあった先輩・後輩が組織の対立に組み込まれ、やがて憎しみ合うようになっていく。
    自己意識すら操る組織の怖さ。

    最後のシーンが印象的でした。
  • 血の轍
    どんどん読み進められて、面白かったのですが、
    実際に警察と公安ってこんなに仲が悪いんですかねー
    他の方のお話でも犬猿の仲だし 
    足の引っ張り合いをしてないで、ちゃんと悪い奴を捕まえて下さい 
    警察の信頼が・・・とか
    身内の悪い奴を捕まえられたら、国民は隠蔽しなかったことを誉めると思うけど!?
  • 血の轍
    複雑そうに見えて、実は意外と単純な世界に翻弄されて、誰も勝たずに、みんなでlose。後味が悪い。
    ちょっとくどい印象で、時たま読むのに疲れて、きっちり読み切らなかった箇所もあり。
  • 偽装通貨
    ○新潟県出身で、時事通信で記者をしていた相場氏の著作。
    ○電子マネー、ショッピングポイントといった、擬似通貨について、法整備の不備を突きつつ、周囲に渦巻く利害関係に鋭く切り込んだ作品。
    ○テーマ設定が斬新で、他の作品同様、フィクション・ノンフィクションの間が極めて近く、著者の徹底した取材の痕跡を伺わ...続きを読む
  • みちのく麺食い記者・宮沢賢一郎 奥会津三泣き 因習の殺意(小学館文庫)
    シリーズ1作目
    なので、初期設定が細かく説明されている
    痩せの大食い体質って、羨ましい
    蕎麦が好きらしいけれど
    それ以外も、良く食べる
    読んでいると、食欲をそそられる
  • 追尾~みちのく麺食い記者・宮沢賢一郎~
    シリーズ5作目らしい
    でも、私は、初めてこの作家の作品を読んだ
    縦割りの情報だけではなくて
    幅広い分野の知識を持っていると
    いろんなことが見えてくる
    好奇心とフットワークの軽さは
    人生を充実させる
  • デフォルト〔債務不履行〕
    ○新潟県出身で、時事通信で記者をしていた相場氏の著作。
    ○日銀、財務省、政界、破綻目前の地銀といった、我が国の金融実務を構成する機関の闇を、仲間“復讐”を果たす新聞記者たちの計画~遂行と通して、明らかにするもの。テーマ設定はとても興味深い。
    ○個性的な登場人物や、臨場感あふれるリアルな描写に、どんど...続きを読む
  • 偽装通貨
    要素を詰め込みすぎだから、面白そうなのに散漫な印象。地震、電子マネー、中国の兵器、暴力団。絞って深堀してください。
  • 双子の悪魔
    ○新潟県出身で、時事通信で記者をしていた相場氏の著作。
    ○特定株式への介入(仕手戦)を中心とした株式市場を舞台とし、企業の買収やTOBといった経済社会の問題(?)やインターネット犯罪(スキミング等)などの現代的な闇を描いた作品。
    ○現代社会の課題をあぶり出しつつ、一方で、在日差別といった前近代的なキ...続きを読む
  • 偽装通貨
    銀行、サラ金、テレビ局、アナウンサー、将棋クラブ、近代○クザ、秘密兵器、ドラえ○ん、様々な要素が絡み合って、面白かったです。
    家族を養う為に選んだ再就職先、親族の無理解、津波、法律の穴、悪であっても、裁かれない悪、妙にリアルでやるせないです。

    この妙なリアルさが相場さんの持ち味ですかね。
    参考文献...続きを読む
  • みちのく麺食い記者・宮沢賢一郎 奥津軽編 完黙(小学館文庫)
    「震える牛」の下地になっているのであろうプロットが散見されるが、「震える牛」の後に読んでも十分に楽しませてくれる。
  • 双子の悪魔
    「個人情報はカネの鉱脈!あなたのPCも危ない?」という本の帯につられて買ったが、株を使った経済ミステリー、原作も「株価操作」だった。
    2006年作というし、PCネタ的に目新しいことなし。
    ミステリーとしても中途半端だった。