相場英雄のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ主人公萩原重秀は、徳川綱吉政権時、貨幣改鋳を行いインフレーションを巻き起こした実在の人物。経済小説に定評のある相場英雄がこの事件を舞台にした小説なんだから、かなり期待できると思ったんだが…。
何だろう、この消化不良感。経済政策なんだから善悪二元論にはできないというのは分かるが、重秀側視点で読むにしても敵対勢力側視点で読むにしても、それぞれの個性に差が少ないようで感情移入がし辛い。
人質の件や、将軍の不安定さ、チーム随一の腕っこきがあっさり死んだり(それも重要な場面で)詰めも色々甘く、挙句が最終章…経済小説で名を派す人がこのネタをこの描写でオチに使うんかぁ…ガックシ
つまらないばかりではな -
Posted by ブクログ
秋田県能代市、2月、真冬の水路で、老人介護施設に入居していた85歳の女性の水死体が発見される。
容疑者として、介護職員であるベトナム人・アインが逮捕され、『殺してくれと頼まれて、水路に落とした』と供述する…
自殺幇助なのか⁇
警視庁捜査1課継続捜査班・田川は、被害者の手が『殺しの手』であることを見抜く…
地道な捜査が始まる…
秋田・能代、神戸…
事件の裏には、劣悪な労働環境の外国人労働者問題、IT大手企業による優越的地位の濫用…
さまざまな問題が事件につながってくる。
田川の執念の捜査が実る…
上層でいるために。
娘を幸せにするために。
娘を下層にさせないために。
アンダークラス -
Posted by ブクログ
相場英雄『血の雫』幻冬舎文庫。
500ページ超えの社会派警察ミステリー小説。2021年10月新刊の幻冬舎文庫ミステリフェアの1冊。
元SITのベテラン刑事と元IT企業のSEという変わり種新人刑事のコンビが、インターネットを駆使し、劇場型犯罪を繰り広げる狡猾な犯人と対決する社会派警察ミステリー。途中までは傑作の予感もしたのだが、またまた東日本大震災の原発事故の避難民問題が描かれると一気に気持ちが冷めてしまった。
途中までは良い調子でストーリーが展開し、これは傑作ではなかろうかと読み進めば、前触れも無く唐突に『ひまわり』の正体が明らかになり、さらには無理矢理こじつけた感のある原発事故の避難民 -
Posted by ブクログ
東京都知事選を間近に控えた東京。
そんな中、外資系大手広告代理店のオメガエージェントに勤務する矢吹はバンクーバーで、ケビン坂田と会い、60憶の契約を締結して来ることを会社から厳命を受けていた。
たった数ヶ月の仕事で、60憶。仕事の内容は矢吹には一切明かされず、無事契約は成立し、ケビン坂田は来日する。
ケビン坂田が命名したプロジェクトネームは「レッドネック」。意味は「米南部の保守的な貧困白人層」。
彼は日本にも多く存在する低所得低学歴の人々を、SNSなどを駆使し、都知事選の投票数を操作しようとしていた。
これまで、様々な社会問題を取り上げて来た作者。
前作は巨大マーケット企業の闇を取り上げていた