相場英雄のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
実際の事件は田中角栄のロッキード事件だろう/ これをベースに安倍や麻生や管の最近の政権をモデルにして、児玉誉士夫の裏金疑獄を暴く/ 古くさいテーマな雰囲気だけど、2019年の話だ/ 2020東京オリンピックの工事中に掘り起こされた金庫から聖徳太子の1億5000万円が見つかる/ 主人公にとってとても大切な仕事のポイントで、娘が必ず熱を出したり怪我をしたりする/ ここが本当に苛つく/ 子供なんかそこらに放っておけば良いんだ/ あと、最後のオチから逃げたのは許せない/ 戦後最大の疑獄を暴いたのか、自身の利益の為に仲間を見殺しにしても握りつぶしたのか/
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Posted by ブクログ
相場英雄『レッドネック』ハルキ文庫。
社会派エンターテイメント小説。
冒頭から何がなんだか解らぬままにストーリーは展開していく。どうやらネットを使った世論操作をテーマにした物語のようだ。しかし、政治、環境、経済、格差と日本が抱える様々な問題を詰め込み過ぎた割りには曖昧な結末に読み終えた瞬間に疲労感を覚える。
米系大手広告代理店に勤務する矢吹蛍子は、突然、バンクーバーに出張してケビン坂田という大学の若手講師に接触し、契約するよう、社命を受ける。クライアントが60億円ものフィーを支払うという謎の人物、データサイエンティストのケビン坂田の正体は……
来日したケビン坂田は都知事選が目前に迫る東 -
Posted by ブクログ
ネタバレ主人公萩原重秀は、徳川綱吉政権時、貨幣改鋳を行いインフレーションを巻き起こした実在の人物。経済小説に定評のある相場英雄がこの事件を舞台にした小説なんだから、かなり期待できると思ったんだが…。
何だろう、この消化不良感。経済政策なんだから善悪二元論にはできないというのは分かるが、重秀側視点で読むにしても敵対勢力側視点で読むにしても、それぞれの個性に差が少ないようで感情移入がし辛い。
人質の件や、将軍の不安定さ、チーム随一の腕っこきがあっさり死んだり(それも重要な場面で)詰めも色々甘く、挙句が最終章…経済小説で名を派す人がこのネタをこの描写でオチに使うんかぁ…ガックシ
つまらないばかりではな -
Posted by ブクログ
秋田県能代市、2月、真冬の水路で、老人介護施設に入居していた85歳の女性の水死体が発見される。
容疑者として、介護職員であるベトナム人・アインが逮捕され、『殺してくれと頼まれて、水路に落とした』と供述する…
自殺幇助なのか⁇
警視庁捜査1課継続捜査班・田川は、被害者の手が『殺しの手』であることを見抜く…
地道な捜査が始まる…
秋田・能代、神戸…
事件の裏には、劣悪な労働環境の外国人労働者問題、IT大手企業による優越的地位の濫用…
さまざまな問題が事件につながってくる。
田川の執念の捜査が実る…
上層でいるために。
娘を幸せにするために。
娘を下層にさせないために。
アンダークラス