相場英雄のレビュー一覧
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相場英雄『サドンデス』幻冬舎文庫。
異常なほどの経済格差、格差社会の中で受けるストレスがSNSでの暴言やバッシングといった悪意に変わり、やがてそれが殺意や無差別殺人といった犯罪へとつながる。
そんな現代社会の抱える病巣を見事に描きながら、その裏で金持ちと社会からはみ出した者たちにより繰り広げられる殺人ゲームをテーマにした社会派警察ミステリー小説であった。
父親と離婚して、慰謝料の支払いを打ち切られ、鬱病に悩む母親を抱えて極貧の中、アルバイトに明け暮れながら大学に通う高梨理子はある日、バイト先のガールズバーで裕福そうなミカコという女性の紹介で会員制のラウンジで働き始める。
理子が一変し -
Posted by ブクログ
■サマリー
・キーワードは、BSE、食品の安全、地方都市の
経済衰退
・キーワードを殺人事件に絡めた社会派ミステリー
・メモ魔の田川警部補が鑑取りと地取りで真相を
暴く
■所感
相場英雄さんの作品を読むのは、これが2作品目である。
私も大層なメモ魔であるが、この物語に出てくる
田川警部補はさらに上をいくメモ魔である。
パンパン手帳を片手(背広のポケット)に、犯行に
つながるであろう手がかりをメモ、メモ・・・。
田川警部補が行う捜査は、鑑取り、地取りである。
鑑取り(かんどり)とは、被害者や被疑者の関係者を
たどる聞き込みをさし、地取り(じどり)とは、犯行現場の周辺から、遺留品などを捜索 -
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「不発弾」の古賀遼と「覇王の轍」の樫山順子が合流。
山梨の田舎の広大な耕作放棄地の活用を巡り進行する贈収賄やそれに連なる巨大な利権疑獄。
隣村に隠遁していた古賀と県警刑事部長に就いていた樫山が協力して闇に切り込む。
中央政財界の登場人物のモデルが容易に想像できるのは前作などと同様。
新自由主義を唱え歴代の政権に取り入り、その後人材派遣会社の経営にも携わりフィクサーとも呼ばれた、小柄で一見柔和な顔付きのかの人物も登場する。
小さい方の贈収賄事件のからくりが古賀の助言により明らかになる場面は普通に行確捜査していれば容易に解明されるだろうにと若干鼻白んだが、過去に関わりのあったフリー記者も取り -
購入済み
よくぞここまで書き抜いたと
感じた。
旅することが多く整備新幹線は幾度も経験したが、乗車率の低さ、駅周辺の活性度をつぶさに見ると費用対効果に疑問を持ってはいた。それだけに読み出したらほぼ一気飲みだった。今、物価対策としておこめ券が急浮上しているが、この不自然さに政府とJAの関係性を連想してしまった。 -
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台北。元陸上自衛隊のレンジャーで傭兵として戦地を渡り歩き 現在は要人警護を仕事としている 城戸 護は養女から友達の警護を頼まれる。
クライアントの名前は福本真衣。日本人の父と台湾人の母をもち カナダの大学で応用化学を研究する二十七歳。
母の実家の墓参りと沖縄にある父の先祖の墓参りが目的らしい。
気乗りがしないまま引き受けた城戸だったが 真衣の希望で訪れた 台北のスタジアムで何者かが真衣を狙撃してきた。
一方 日本。北池袋の中華料理店で公安のSであるひとりの中国人が同胞に刺されて死んだ。
彼が最後に言った言葉 「この取引が実行されれば、〈ブラックスワン〉だ」
双方でささやかれる〈ブラックスワ