相場英雄のレビュー一覧

  • 震える牛

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    触れ込みの通り、確かに肉が食べにくくなる。
    現実社会では、こんな事は起きてないと信じたいが、、、

    刑事ものを想像して、その地道さやバディとの愉快な関係を楽しく読むものではなく、行われる犯罪の質の不気味さが際立っていて、読み終わった後考えさせられた。

    感化されると、よくネットに蔓延っている、陰謀論者の様に扱われそうだが、エプスタイン事件の様に陰謀論が現実に起こりうる世界にになって来た。

    自身の利益と権威の為なら、私の様な性善説全開人種の想像には及ばない、薄暗い事実が隠されてる?

    当たり前だけど、安いには安い理由が必ず存在する。企業努力なら良いのだけれど。

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    2026年02月22日
  • サドンデス

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    今までに読んだことのないタイプのミステリーというべきかサスペンスというべきか迷う小説だった。少々飛躍しすぎた感じもしなくもないが、自分が知らないだけで現実にはあり得るのかもしれないという恐怖も感じた。

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    2026年02月18日
  • サドンデス

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    極貧生活を送っていた女子大生理子は、スカウトされてラウンジで働き始め、そのキラキラした生活をSNSにアップする。かたや百貨店の凄腕バイヤーだった小島は仕事をくびになり、一転して底辺生活を送るようになる。嫉妬心が殺意に変わるのは偶然か?というお話。キラキラ生活も底辺生活も、今の自分には今のところ無縁だと安心して読み進めたが、底辺生活は意外とふとしたことで起こりうるなあと身につまされたりもした。

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    2026年02月15日
  • 震える牛

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    「極限まで推し進められた自由市場主義は、恐ろしく偏狭で、近視眼的で、破壊的だ」

    企業とは個人の集合体に過ぎず、集合体を構成する個人のために本来は存在する。
    ところが、次第に集合体はそれ自身の身を守るため構成員を犠牲にするようになる、経営層すら例外なく。

    政治家が念仏のように言う「安心安全」
    企業による偽装や隠蔽が表に出て「食の安全」が担保されなくなったとき、それを招いていたのは必ずしも“企業”だけではない。

    “美食”と“お得”を使い分けるメディアたち
    ここぞとばかりにアピールする政治家たち
    嬉しそうにして行列をつくり、得意げにSNSにアップする消費者たち

    物語は社会派警察小説の王道をいくストーリーで読みごたえは十分過ぎるほどで、感動すること間違いない。

    ただ、ひとこと言いたい。
    昭和の商店街や飲食店が、必ずしもショッピングセンターや飲食チェーン店より美味しくて清潔とは言えない。食は文化では無く生活であり社会要素である。小売や飲食のチェーン拡大は社会の成熟に合わせて登場し、間違いなく日本国民の食の貧富の格差を一定限縮めた、と、私は思う。

    古くからある商店街は親しみがあって暖かいって?そんなのは懐古主義の幻想だ。

    知らない人には敷居が高く冷たい目で舐めるようにして観察され、おまけに用がなければとっとと出てけという顔をされ、我が物顔で歩道を占拠する、売値も付けず、人によってサービスが違う店主の皆さん、こんなのを「暖かい」っていうのか。

    お店側からみれば、やれお祭りだ運動会だといって協賛金をせびられ、何かあるとすぐ呼びつけられて、休みだろうが平気で開けさせる、そのくせ新しい店ができるととっとと乗り換える地域の皆さん、こんなのを“親しみ”っていうのか。

    過去を美化するのもほどほどに。

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    2026年02月10日
  • 楽園の瑕

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    地方創生プロジェクトの闇に挑む若き警察官僚樫山順子の活躍
    地方創生の難しさ
    バブル崩壊後の不良債権の処理の裏に、外資優遇の買い叩きがあった

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    2026年02月08日
  • ゼロ打ち

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    衆議院が解散し、激戦の東京1区から若手大学教授が与党の公認で出馬。相場さんの社会派ミステリー、今回は選挙とカネ。フィクションです。ページを捲る手が止まりません。エリート女子の奮闘ぶりが毎度良い。

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    2026年01月27日
  • サドンデス

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    相場英雄『サドンデス』幻冬舎文庫。

    異常なほどの経済格差、格差社会の中で受けるストレスがSNSでの暴言やバッシングといった悪意に変わり、やがてそれが殺意や無差別殺人といった犯罪へとつながる。

    そんな現代社会の抱える病巣を見事に描きながら、その裏で金持ちと社会からはみ出した者たちにより繰り広げられる殺人ゲームをテーマにした社会派警察ミステリー小説であった。


    父親と離婚して、慰謝料の支払いを打ち切られ、鬱病に悩む母親を抱えて極貧の中、アルバイトに明け暮れながら大学に通う高梨理子はある日、バイト先のガールズバーで裕福そうなミカコという女性の紹介で会員制のラウンジで働き始める。

    理子が一変した生活をSNSに上げると百貨店をクビになった中年の小島がその生活を妬み、やがてそれが殺意へと変貌する様に警視庁サイバー犯罪対策課の長峰は気付く。

    さらにステップアップした理子は京都の祇園で会員制のラウンジのママになり、謎のゲームに参加することになる。


    本来なら2日くらいで読めたのだが、実家の母親の病院の検査結果を聞くために雪の中を数百キロ往復したりと何かと忙しくて、本を読む暇が無かった。

    本体価格870円
    ★★★★

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    2026年01月20日
  • 震える牛

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    ■サマリー
    ・キーワードは、BSE、食品の安全、地方都市の
     経済衰退
    ・キーワードを殺人事件に絡めた社会派ミステリー
    ・メモ魔の田川警部補が鑑取りと地取りで真相を
     暴く

    ■所感
    相場英雄さんの作品を読むのは、これが2作品目である。
    私も大層なメモ魔であるが、この物語に出てくる
    田川警部補はさらに上をいくメモ魔である。
    パンパン手帳を片手(背広のポケット)に、犯行に
    つながるであろう手がかりをメモ、メモ・・・。

    田川警部補が行う捜査は、鑑取り、地取りである。
    鑑取り(かんどり)とは、被害者や被疑者の関係者を
    たどる聞き込みをさし、地取り(じどり)とは、犯行現場の周辺から、遺留品などを捜索したり聞き込みをすることである。
    足を使った昔ながらの刑事さんである。

    本作は、ショッピングセンターが販売する牛肉加工食品が、品質度外視の儲け最優先で商売を行うこと
    から食の安全性を無視したことが背景で生じた事件である。

    とてもストーリーが現実的であり、読んでいて飽きることがない。
    今自分が何気なく口にしている食べ物も、安いからつい買ってしまったものが含まれている。
    その食べ物は、本当に身体に害がないのか?
    どのような工程を経て生産されているのか?
    そんな背景を全く認識せずに我々は身体に取り込んでいる。
    本書を読み終えてみると、私たちは、日々何も考えずに、とても恐ろしいことをしているように思えてきた。

    ■心に残ったフレーズ
    「日本はこういう人との触れ合いを忘れてしまったんじゃないのかな?」
    「そうですね。車で出かけて、スーパーやコンビニの買い物カゴに商品を突っ込んで、レジで事務的にカネ払って終わりですもんね」
    「大きな商業施設に行って、豊かになったつもりでいたんだ。現実は、企業にいいようにカネを吸い取られて、演出された幻想を見せられていたんだ。この商店街みたいに、身の丈で暮らせるのが一番だと思わんか?」
    田川は自らに言い聞かせるように呟いた。 貸

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    2026年01月12日
  • 楽園の瑕

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    「不発弾」の古賀遼と「覇王の轍」の樫山順子が合流。

    山梨の田舎の広大な耕作放棄地の活用を巡り進行する贈収賄やそれに連なる巨大な利権疑獄。
    隣村に隠遁していた古賀と県警刑事部長に就いていた樫山が協力して闇に切り込む。

    中央政財界の登場人物のモデルが容易に想像できるのは前作などと同様。
    新自由主義を唱え歴代の政権に取り入り、その後人材派遣会社の経営にも携わりフィクサーとも呼ばれた、小柄で一見柔和な顔付きのかの人物も登場する。

    小さい方の贈収賄事件のからくりが古賀の助言により明らかになる場面は普通に行確捜査していれば容易に解明されるだろうにと若干鼻白んだが、過去に関わりのあったフリー記者も取り込んで悪人たちを追い詰める緊迫した展開には手に汗を握る。

    古賀が(作者も?)「フェイク・フィクサー」と呼ぶ人物(やその提言)のいかがわしさはつとに知られたところだが、現実世界で尻尾を捕まれることがなさそうなのは残念だ。

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    2025年12月30日
  • 震える牛

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    相場先生の警察小説。地味な捜査の積み重ねで事件を解明していきます。相場先生の他の小説と似たような展開です。

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    2025年12月28日
  • 楽園の瑕

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    相場英雄の樫山シリーズとも言える社会派サスペンス作品でしたが、地方創生に絡む大型特殊詐欺事件の真相に刑事の樫山と元大物裏稼業の金融家との連携で迫っていくという展開で、なかなかスリリングな展開の話で面白かったです!
    また樫山シリーズの続編に期待したいところです!

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    2025年12月27日
  • ブラックスワン

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    相場英雄の新作ですが、ある女性を保護することになった元自衛官を主人公に、その女性を巡り日本、中国、アメリカの間で奪い合いが発生する展開で、主人公が女性をどう保護し、最終的にどのような落としどころになるのか?というスピーディーな展開で、なかなか面白かったです!

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    2025年12月19日
  • 不発弾(新潮文庫)

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    ネタバレ

    良い。
    社会問題、弱者犠牲を題材にする作者は一貫している。
    政府の判断ミス、お金持ちの強欲、自己保身。色々が重なって不幸が訪れる。結局一般市民が迷惑をこうむる。
    国、マスコミの報道が正しいのか判断するスキルが必要。
    やっぱりお金に目が眩まないようにしなければ。

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    2025年12月12日
  • ガラパゴス 下

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    派遣労働者とリコールの闇。
    命の重さ、人の価値を田川警部補がピースを嵌め込んでいくごとに考えさせられる。
    現代版蟹工船とあったが、そもそも蟹工船を知らない私。
    今回も田川さんの人柄に引き込まれたし、田川さんは好きだけど警察嫌いになりそう…そんな作品でした。

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    2025年12月06日
  • ガラパゴス 上

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    震える牛が面白かったので田川警部補シリーズを…と読み始めたが、やっぱり面白い。
    地道な地取りでピースをかき集め中。
    今回もいろんなところに伏線あり。
    下巻へ急ぐ。

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    2025年12月06日
  • 覇王の轍

    購入済み

    よくぞここまで書き抜いたと

    感じた。
    旅することが多く整備新幹線は幾度も経験したが、乗車率の低さ、駅周辺の活性度をつぶさに見ると費用対効果に疑問を持ってはいた。それだけに読み出したらほぼ一気飲みだった。今、物価対策としておこめ券が急浮上しているが、この不自然さに政府とJAの関係性を連想してしまった。

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    2025年12月05日
  • ブラックスワン

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    もっと早くから協力し合えばいいのに。ラストバタバタしたけど一安心。無理にアメリカが入ってこなくてもよかったかも。武器が強力すぎて戦闘シーンは最低限なのはむしろ良かった。

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    2025年12月02日
  • アンダークラス

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    ネタバレ

    良書。
    作者の弱者日本社会問題を扱う姿勢は一貫しており好感が持てる。今回は、巨大ネットショップの利益追求と海外労働者について。
    犯人、被害者の人生を追う刑事は砂の器を彷彿させる。

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    2025年11月23日
  • アンダークラス

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    シリーズの前作2作と同じようなテイストで、主人公のキャラに若干の飽きを感じつつ、話としては上手いので飽きさせない。
    これが書かれた2020年より、さらに「アンダークラス」が示唆する事態は深刻になっているのが怖いですね。

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    2025年11月11日
  • ブラックスワン

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    ・舞台も転々とし、スケールの大きなエンターテイメントだった。単純に映画化してほしい。

    城戸護
    アグネス 養女

    福本真衣

    志水達也 公安
    工藤幸樹 外事一課
    坂井優 外事二課

    平松藍
    白水卓二 元財務官僚

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    2025年11月16日