相場英雄のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
触れ込みの通り、確かに肉が食べにくくなる。
現実社会では、こんな事は起きてないと信じたいが、、、
刑事ものを想像して、その地道さやバディとの愉快な関係を楽しく読むものではなく、行われる犯罪の質の不気味さが際立っていて、読み終わった後考えさせられた。
感化されると、よくネットに蔓延っている、陰謀論者の様に扱われそうだが、エプスタイン事件の様に陰謀論が現実に起こりうる世界にになって来た。
自身の利益と権威の為なら、私の様な性善説全開人種の想像には及ばない、薄暗い事実が隠されてる?
当たり前だけど、安いには安い理由が必ず存在する。企業努力なら良いのだけれど。 -
Posted by ブクログ
「極限まで推し進められた自由市場主義は、恐ろしく偏狭で、近視眼的で、破壊的だ」
企業とは個人の集合体に過ぎず、集合体を構成する個人のために本来は存在する。
ところが、次第に集合体はそれ自身の身を守るため構成員を犠牲にするようになる、経営層すら例外なく。
政治家が念仏のように言う「安心安全」
企業による偽装や隠蔽が表に出て「食の安全」が担保されなくなったとき、それを招いていたのは必ずしも“企業”だけではない。
“美食”と“お得”を使い分けるメディアたち
ここぞとばかりにアピールする政治家たち
嬉しそうにして行列をつくり、得意げにSNSにアップする消費者たち
物語は社会派警察小説の王道をいくストーリーで読みごたえは十分過ぎるほどで、感動すること間違いない。
ただ、ひとこと言いたい。
昭和の商店街や飲食店が、必ずしもショッピングセンターや飲食チェーン店より美味しくて清潔とは言えない。食は文化では無く生活であり社会要素である。小売や飲食のチェーン拡大は社会の成熟に合わせて登場し、間違いなく日本国民の食の貧富の格差を一定限縮めた、と、私は思う。
古くからある商店街は親しみがあって暖かいって?そんなのは懐古主義の幻想だ。
知らない人には敷居が高く冷たい目で舐めるようにして観察され、おまけに用がなければとっとと出てけという顔をされ、我が物顔で歩道を占拠する、売値も付けず、人によってサービスが違う店主の皆さん、こんなのを「暖かい」っていうのか。
お店側からみれば、やれお祭りだ運動会だといって協賛金をせびられ、何かあるとすぐ呼びつけられて、休みだろうが平気で開けさせる、そのくせ新しい店ができるととっとと乗り換える地域の皆さん、こんなのを“親しみ”っていうのか。
過去を美化するのもほどほどに。 -
Posted by ブクログ
相場英雄『サドンデス』幻冬舎文庫。
異常なほどの経済格差、格差社会の中で受けるストレスがSNSでの暴言やバッシングといった悪意に変わり、やがてそれが殺意や無差別殺人といった犯罪へとつながる。
そんな現代社会の抱える病巣を見事に描きながら、その裏で金持ちと社会からはみ出した者たちにより繰り広げられる殺人ゲームをテーマにした社会派警察ミステリー小説であった。
父親と離婚して、慰謝料の支払いを打ち切られ、鬱病に悩む母親を抱えて極貧の中、アルバイトに明け暮れながら大学に通う高梨理子はある日、バイト先のガールズバーで裕福そうなミカコという女性の紹介で会員制のラウンジで働き始める。
理子が一変した生活をSNSに上げると百貨店をクビになった中年の小島がその生活を妬み、やがてそれが殺意へと変貌する様に警視庁サイバー犯罪対策課の長峰は気付く。
さらにステップアップした理子は京都の祇園で会員制のラウンジのママになり、謎のゲームに参加することになる。
本来なら2日くらいで読めたのだが、実家の母親の病院の検査結果を聞くために雪の中を数百キロ往復したりと何かと忙しくて、本を読む暇が無かった。
本体価格870円
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Posted by ブクログ
■サマリー
・キーワードは、BSE、食品の安全、地方都市の
経済衰退
・キーワードを殺人事件に絡めた社会派ミステリー
・メモ魔の田川警部補が鑑取りと地取りで真相を
暴く
■所感
相場英雄さんの作品を読むのは、これが2作品目である。
私も大層なメモ魔であるが、この物語に出てくる
田川警部補はさらに上をいくメモ魔である。
パンパン手帳を片手(背広のポケット)に、犯行に
つながるであろう手がかりをメモ、メモ・・・。
田川警部補が行う捜査は、鑑取り、地取りである。
鑑取り(かんどり)とは、被害者や被疑者の関係者を
たどる聞き込みをさし、地取り(じどり)とは、犯行現場の周辺から、遺留品などを捜索したり聞き込みをすることである。
足を使った昔ながらの刑事さんである。
本作は、ショッピングセンターが販売する牛肉加工食品が、品質度外視の儲け最優先で商売を行うこと
から食の安全性を無視したことが背景で生じた事件である。
とてもストーリーが現実的であり、読んでいて飽きることがない。
今自分が何気なく口にしている食べ物も、安いからつい買ってしまったものが含まれている。
その食べ物は、本当に身体に害がないのか?
どのような工程を経て生産されているのか?
そんな背景を全く認識せずに我々は身体に取り込んでいる。
本書を読み終えてみると、私たちは、日々何も考えずに、とても恐ろしいことをしているように思えてきた。
■心に残ったフレーズ
「日本はこういう人との触れ合いを忘れてしまったんじゃないのかな?」
「そうですね。車で出かけて、スーパーやコンビニの買い物カゴに商品を突っ込んで、レジで事務的にカネ払って終わりですもんね」
「大きな商業施設に行って、豊かになったつもりでいたんだ。現実は、企業にいいようにカネを吸い取られて、演出された幻想を見せられていたんだ。この商店街みたいに、身の丈で暮らせるのが一番だと思わんか?」
田川は自らに言い聞かせるように呟いた。 貸 -
Posted by ブクログ
「不発弾」の古賀遼と「覇王の轍」の樫山順子が合流。
山梨の田舎の広大な耕作放棄地の活用を巡り進行する贈収賄やそれに連なる巨大な利権疑獄。
隣村に隠遁していた古賀と県警刑事部長に就いていた樫山が協力して闇に切り込む。
中央政財界の登場人物のモデルが容易に想像できるのは前作などと同様。
新自由主義を唱え歴代の政権に取り入り、その後人材派遣会社の経営にも携わりフィクサーとも呼ばれた、小柄で一見柔和な顔付きのかの人物も登場する。
小さい方の贈収賄事件のからくりが古賀の助言により明らかになる場面は普通に行確捜査していれば容易に解明されるだろうにと若干鼻白んだが、過去に関わりのあったフリー記者も取り込んで悪人たちを追い詰める緊迫した展開には手に汗を握る。
古賀が(作者も?)「フェイク・フィクサー」と呼ぶ人物(やその提言)のいかがわしさはつとに知られたところだが、現実世界で尻尾を捕まれることがなさそうなのは残念だ。 -
購入済み
よくぞここまで書き抜いたと
感じた。
旅することが多く整備新幹線は幾度も経験したが、乗車率の低さ、駅周辺の活性度をつぶさに見ると費用対効果に疑問を持ってはいた。それだけに読み出したらほぼ一気飲みだった。今、物価対策としておこめ券が急浮上しているが、この不自然さに政府とJAの関係性を連想してしまった。