相場英雄のレビュー一覧

  • 楽園の瑕

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    実際のモデルが誰かすぐ分かるような話。まあそうなんだろうと思われる。そして話は淡々と進む。引退したはずの古賀一人が熱い。その訳は後半明らかになるが。
    主人公のははずの樫山の存在が今一つ。むしろ部下の浅野に食われている感も。

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    2025年07月19日
  • 楽園の瑕

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    EXIT、覇王の轍で出てきた登場人物たちにまた会える。読んでなくても分かるから大丈夫。


    これを読んでいる時に現実でも同じようなニュースが出てきて、皮肉にも程があるというか、こんなことされてると知って腸が煮えくり返る。
    地方創生、復興やらで税金がばら撒かれていることへの警鐘を鳴らすような内容でした。

    現実にいるなんとか平蔵や団体、会社が連想させられます。作品内で徹底的に罰してくれて溜飲が下がるんですが、テレビを見れば平然と同じことを言っているんですから呆れます、呆れるだけじゃなくて怒らなきゃ変わらないんでしょうけど。

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    2025年07月10日
  • 双子の悪魔

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    プロローグは地方の工場の描写から始まる。そこからプロレスの現場、そして兜町の記者クラブの話に展開していくので一体どういうストーリーが繰り広げられていくのか掴みづらいスタートだった。しかしながら、後半に入って全体の繋がりが見えてきてから面白さが増していった。

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    2025年07月05日
  • 血の轍

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    公安と刑事、別の組織かといわれるくらいに水と油の両セクション。
    こんなことが日々繰り返されているのかと思うと、怖さを感じる⋯

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    2025年06月21日
  • マンモスの抜け殻

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    高齢化が進む都心の団地で介護施設経営者が殺害された。事件を担することになった視庁の仲村は捜査の過程で、二人の幼馴染と再会。事件の直前に被害者と揉めていた美人投資家、不正請求に手を染めた男。重要参考人となった友を救うため、刑事が走する。
    コロナ後の介護業界の闇を描く社会派ミステリー。

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    2025年06月15日
  • 覇王の轍

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    北海道に赴任した樫山さん。転落死に着目し、その背後にある国家絡みの闇を捜査していく。
    東京、札幌、旭川、場面は目まぐるしく変わっていくが、ストーリーはすごく分かりやすく入ってくる。
    個人的には伊藤さんの存在には驚かされた⋯

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    2025年06月06日
  • 覇王の轍

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    『震える牛』、『ガラパゴス』、『アンダーグラウンド』の『田川シリーズ』からのスピンオフ。

    警視庁捜査1課・樫山順子は、急遽、北海道警捜査2課に課長として、赴任することに。

    着任早々、贈収賄事件が。
    一方で、国交省のキャリアがススキノのビルから転落死していたことを知る樫山。
    事故として処理されていたが、不可解な点が…
    JE北海道の北海道新幹線の建設現場で不可解な死を遂げた作業員がいたことも…
    つながり始める…
    裏で蠢く何かが…

    樫山が真相に辿り着くかと思えた時…

    まさかあいつが…
    あっという間に、だったが、何かモヤモヤ感が残る…
    本当の悪がやられなくて…
    やりかえそうな感じは伺えるんだけ

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    2025年06月01日
  • アンダークラス

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    単なる警察小説ではなく、巨大企業と中小企業との関係や、外国人労働者の問題にもスポットを当てた社会派小説。
    舞台は、東京、秋田、神戸など転々とするが、スピード感もあり、ひきこまれるようにして、読むことができました。
    震える牛やガラパゴスはテレビで見ただけでしたが、小説でも読みたくなりました。

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    2025年05月22日
  • 血の轍

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    ネタバレ

    登場人物の8割が、自分のことしか考えていない嫌なやつばっかりだった。正義って足の引っ張り合いをすることなのか?お話自体はテンポが良く、ドキドキハラハラで面白かった!

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    2025年04月08日
  • 震える牛

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    面白く読めた。

    非常に読み易く、ミステリー小説としては王道だと言える。

    ミステリー小説として、満足度は高い。

    星は4つつけても良いだろう。

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    2025年04月07日
  • ゼロ打ち

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    生々しい選挙とマスコミの癒着の構図か。よくあるテーマだけど情報操作と裏金がリアルでいかにもありそう。そんな悪人ばっかりじゃないと思うけどね。主人公が2人になってるのでちょっとブレを感じたかな。

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    2025年04月03日
  • 血の雫

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    良かった!よく勉強してる作者に脱帽!原発問題は当時より、もっと問題を醸し出しているようだ。脱炭素のもとにメルトダウン、風評被害は遠い昔になってしまった。辛い。

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    2025年03月17日
  • ゼロ打ち

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    「ゼロ打ち」とは、選挙の開票開始直後、開票率ほぼ0%の段階で候補者の当確を打ち出すこと。
    本書では、それにこだわる新聞社の選挙報道センターのヘッドクオーターが登場するが、主人公は彼ではなく、そこに配属される女性記者。
    タイトルの「ゼロ打ち」は興味を注ぐ狙いで付けられたものでり、本書の中核を成すのは、女性記者が取材中に知った「ある都議会議員の不審死」の真相を探ろうとするミステリーである。
    だが、本書は国政選挙や政治に関する内幕にメスを入れており、単なるミステリー小説ではなく、一般人が知り得ない選挙事務所の舞台裏、秘書活動、タイムリーな裏金問題に突っ込んでいる。この点が非常に興味深い。
    選挙剰余金

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    2025年02月12日
  • ナンバー

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    頑張れー!!と主人公を応援したくなる。

    警察小説は難しい。事件の流れも全容も、すんなりと分かるものではなかった。でも、引き込まれる。何より、主人公をとことん応援したくなる。

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    2025年02月02日
  • 不発弾(新潮文庫)

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    ネタバレ

    九州の炭鉱町出身の古賀が、金融界の「不発弾」に大きく関わっているらしいと情報を掴んだ捜査一課の刑事が、慎重に彼に迫っていく現在の時間軸と、当の古賀目線で語られる学生時代からの下積みの様子が交差しながら話が進む。

    古賀の事実婚の妻を味方に付けて、決定的な証拠も掴んで、やっと本人に凸した矢先、まさかの追撃で一気に無力化されたの、怖かったああ。

    金融系の用語は詳しくないけど、本当に起こってそうでリアルだった。もっと話に着いてけるように知識を付けたい。

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    2025年01月14日
  • 血の轍

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    ネタバレ

    素晴らしい。
    山寺でのチェイス、対決は鬼気迫るものがあり、目に浮かぶよう。
    過去と現在、二人の視点が交互に書かれているので、最初は混乱するが、徐々に慣れてくる。
    辛い話が続くが、何故か痛快さを感じる。

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    2025年01月11日
  • ゼロ打ち

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    面白かったが、悪い政治屋どもに強烈な天誅を加えてほしかった。
    元新聞記者による記者物。相場、本城は安定しているが堂場の作品は玉石混交

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    2024年12月01日
  • ガラパゴス 下

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    上巻からの続きだが、1冊にまとめられても良いのではないかと感じた。
    田川刑事が事件を追い込んでいく。鳥居と森が隠そうとする。「新城 も 780816」というメモの存在は何を意味するのか、と考えるとより楽しめる一冊だ。

    仲野を殺害した犯人の動機を考えると、最近の闇バイト事件を想起させられた。
    そして真実が見えてきたとき、なんともやるせなさを感じた。そして真の犯人は・・・トカゲの尻尾切り。
    派遣労働者から正社員となった清村、長内の結末、そして森の秘書の高見沢の企みはどうなっていくのかも面白い。

    三重県シャープ液晶の亀山工場、岐阜県ソニー美濃加茂市工場、ハイブリッドカーのトヨタ、政治と金の社会問

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    2024年10月29日
  • ガラパゴス 上

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    良く作りこまれてまあまあ面白いです。
    事件、そして社会構造の犠牲者達へ寄り添う愚直な主人公刑事の姿勢も気持ちいです。
    出張先での地元民との交流や地元グルメへ舌鼓を打つシーンはほのぼのします。
    ただ、自動車産業の真実・労働市場の闇、みたいなのをあまりに悪意を持って誇張しすぎてるのが鼻につく。社会派リアリズムを気取ったような作品なので、このエンタメのためのご都合主義的なアンバランスさが若干興ざめ。

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    2024年10月28日
  • アンダークラス

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    アジアからの技能実習生の問題や日本のアジア人への差別、賃金が低い問題などを背景にした事件の話。刑事ドラマを見ているような展開だった。

    田川信一シリーズの三作目とのこと、前作も読んでみたい。

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    2024年10月28日