相場英雄のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『震える牛』、『ガラパゴス』、『アンダーグラウンド』の『田川シリーズ』からのスピンオフ。
警視庁捜査1課・樫山順子は、急遽、北海道警捜査2課に課長として、赴任することに。
着任早々、贈収賄事件が。
一方で、国交省のキャリアがススキノのビルから転落死していたことを知る樫山。
事故として処理されていたが、不可解な点が…
JE北海道の北海道新幹線の建設現場で不可解な死を遂げた作業員がいたことも…
つながり始める…
裏で蠢く何かが…
樫山が真相に辿り着くかと思えた時…
まさかあいつが…
あっという間に、だったが、何かモヤモヤ感が残る…
本当の悪がやられなくて…
やりかえそうな感じは伺えるんだけ -
Posted by ブクログ
「ゼロ打ち」とは、選挙の開票開始直後、開票率ほぼ0%の段階で候補者の当確を打ち出すこと。
本書では、それにこだわる新聞社の選挙報道センターのヘッドクオーターが登場するが、主人公は彼ではなく、そこに配属される女性記者。
タイトルの「ゼロ打ち」は興味を注ぐ狙いで付けられたものでり、本書の中核を成すのは、女性記者が取材中に知った「ある都議会議員の不審死」の真相を探ろうとするミステリーである。
だが、本書は国政選挙や政治に関する内幕にメスを入れており、単なるミステリー小説ではなく、一般人が知り得ない選挙事務所の舞台裏、秘書活動、タイムリーな裏金問題に突っ込んでいる。この点が非常に興味深い。
選挙剰余金 -
Posted by ブクログ
上巻からの続きだが、1冊にまとめられても良いのではないかと感じた。
田川刑事が事件を追い込んでいく。鳥居と森が隠そうとする。「新城 も 780816」というメモの存在は何を意味するのか、と考えるとより楽しめる一冊だ。
仲野を殺害した犯人の動機を考えると、最近の闇バイト事件を想起させられた。
そして真実が見えてきたとき、なんともやるせなさを感じた。そして真の犯人は・・・トカゲの尻尾切り。
派遣労働者から正社員となった清村、長内の結末、そして森の秘書の高見沢の企みはどうなっていくのかも面白い。
三重県シャープ液晶の亀山工場、岐阜県ソニー美濃加茂市工場、ハイブリッドカーのトヨタ、政治と金の社会問