相場英雄のレビュー一覧

  • 楽園の瑕

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    樫山さんの視点が確実に高く広くなっていて作品ごとの成長、その立場における葛藤が手に取るように分かる。
    伝説の金融ブローカーのキャラの強さはもちろんのこと、理子や池内などの他作品から登場している人物がいることも、今作の魅力だと思う。
    地方創生、もはや子どもでも聞いたことのある言葉だがその中身の闇はどこまでも深く、暗いと感じさせられた。

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    2025年11月06日
  • レッドネック

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    ネタバレ

    米系大手広告代理店に勤務している矢吹蛍子は、突然、バンクーバーに出張してケビン坂田という大学の若手講師に接触するよう、社命を受ける。
    クライアントが六〇億円ものフィーを支払う謎のサイエンティスト・ケビンの正体とは?
    都知事選が目前に迫る東京であまりに危険なプロジェクトが極秘に進められていた──。
    結末にすべての読者が震撼する、衝撃のノンストップエンターテインメント長篇、遂に文庫化。

    私もなめられた集団の一員・・下級国民だと思い知らされた。

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    2025年11月06日
  • 震える牛

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    シリーズの次の本(ガラパゴス)を先に読んでしまってからの本作。
    ちょうど南国に旅行していて、波の音を聴きながら、食品業界の闇に迫る社会派ミステリを読むという体験でした。
    そんな環境でも続きを読みたくなるストーリーで面白かったです。

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    2025年10月27日
  • ブラックスワン

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    ボディガード城戸は娘からカナダに住む大学院生真衣を守れと依頼される。狙撃されるが真衣はなぜ襲われるか言わない。

    すげー面白かった。ある技術に関する謀略で、極めて現代的。こんな技術、どの国でも欲しいだろ。

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    2025年10月25日
  • ブラックスワン

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    「キッド」シリーズの2作目ですね。
    凄腕のボディガードが、公安・中国相手に依頼者を警護・・・・
    スゴ腕ながら人間味タップリ。
    シリーズ次作を楽しみに待ちましょう。

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    2025年10月25日
  • ブラックスワン

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    台北。元陸上自衛隊のレンジャーで傭兵として戦地を渡り歩き 現在は要人警護を仕事としている 城戸 護は養女から友達の警護を頼まれる。
    クライアントの名前は福本真衣。日本人の父と台湾人の母をもち カナダの大学で応用化学を研究する二十七歳。
    母の実家の墓参りと沖縄にある父の先祖の墓参りが目的らしい。
    気乗りがしないまま引き受けた城戸だったが 真衣の希望で訪れた 台北のスタジアムで何者かが真衣を狙撃してきた。

    一方 日本。北池袋の中華料理店で公安のSであるひとりの中国人が同胞に刺されて死んだ。
    彼が最後に言った言葉 「この取引が実行されれば、〈ブラックスワン〉だ」

    双方でささやかれる〈ブラックスワン〉─。〈ブラックスワン〉とは一体何を指すのか…?

    そして真衣も城戸に何かを隠している…。


    読んでいて 限りなくノンフィクションに近いんじゃないかと思った。
    この本に書かれているようなことは現実に起こっているかもしれないし十分起こりうることだと思う。

    日本の国防に関する理解が良くも悪くも深まった。

    目に見えている戦争だけが戦争じゃないんだなぁ…

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    2025年10月25日
  • ブラックスワン

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    ネタバレ

    次世代の軍事技術を巡るハードボイルドサスペンス。

    元自衛隊で傭兵経験を持つ城戸が台湾人と日本人(沖縄人)をルーツに持つカナダの女性大学院生の警護をして国際的な陰謀に巻き込まれていく話は、かなりリアリティがあって面白かった。
    ウクライナ戦争やトランプ政権などの国際情勢や全個体電池などの軍事技術に上田の無言館などもしっかり調査されているようで、骨太の小説でした。

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    2025年10月13日
  • 楽園の瑕

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    古賀の経験からなる先を読む力が物語を動かしていく。最後の最後まで守り抜こうとする執念も凄まじかった。樫山シリーズを読んだことがなかったので、古賀が主人公だと思うほど存在感があった。

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    2025年10月12日
  • 追尾~みちのく麺食い記者・宮沢賢一郎~

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    これまでのシリーズにはないバスジャックという特殊な事案を題材にしていて非常にスリリングさを感じた。また、田名部管理官を事件に関わらせるための手段が独特で面白みがあった。

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    2025年10月11日
  • ブラックスワン

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    元自衛官で今は警護の仕事を個人で請け負う城戸が、娘の友人である福本真衣を沖縄まで連れて行ってほしいと言われて警護をすることに。
    城戸が引き受けて間もなく、何者かが真衣を狙撃してくる…
    プライベートジェットで密かに沖縄に入ったが、中国政府の接触、さらには公安部からもマークされていることに気づく。

    何故、狙われているのか何も話さない真衣に城戸と同じようにイラつきながら読んでいたが、後半から真衣がカナダの大学院で研究しているのが、応用化学だとわかり腑に落ちる。
    日本大手のメーカーが開発した試作車を盗んでまで手にしたいもの。中国やロシア、北朝鮮に技術が流出するわけには…と公安部までもが動いたこの件にアメリカまでもが…とまさに今この情勢では、と思わずにはいられない。





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    2025年10月03日
  • ブラックスワン

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    ネタバレ

    中国、公安、アメリカまでも関係してくる恐ろしい話。
    主人公の城戸が強い!
    こんな人が護衛についていたら安心と思うけど、それにも食らいついてくる中国の恐さよ。
    骨太な内容で面白かった。

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    2025年10月03日
  • みちのく麺食い記者・宮沢賢一郎 奥津軽編 完黙(小学館文庫)

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    シリーズ物としてこの作品の前に1作読んでいたので、固定の登場人物もキャラクターはすんなりと受け入れやすかった。トリックに関しては、まさかそんな動物が関わってくるのかという驚きがあった。

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    2025年09月26日
  • ブラックスワン

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    台湾から始まり沖縄、長野とボディーガードとして逃げ回る。
    カナダの大学に通う依頼人の謎は最新のバッテリー技術。
    中国が怖い。

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    2025年09月22日
  • ゼロ打ち

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    裏金作りの実態を見たような気がします。実際に問題になっているにもかかわらず、解明されていないセンセーショナルな問題です。登場人物の名前が実在の人物を少し混じっただけなので、かなり現実味があります。ゼロ打ちより、都議会議員の裏金づくりの実態や国会議員選挙の関係などが興味深かったです。本当にあるとしたら、怖い話です。

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    2025年09月19日
  • ゼロ打ち

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    突然の解散総選挙…
    大和新聞社会部の敏腕記者・片山芽衣は突然、選挙班に駆り出される…
    慣れない選挙班での日々だったが、取材中にある都議会議員の不審死を知り独自で調査を始める
    一方、民政党の新人候補の応援を任された国会議員の秘書・中村は苦しい選挙戦に悩まされる
    物語はこの二人の視点で進む
    そして都議会議員の不審死を通して結びついていく

    『ゼロ打ち』とは選挙開始直後後、開票率0%な近い時点で特定候補者の当選確実を報じること…
    これ、いつも不思議だったし、開票が終われば当選は分かるのになぜ早さを競う必要があるのか?
    と思っていたが、納得…
    そして
    政治に結びつく「金」「犯罪」
    やっぱり表に出せないことはたくさんあるわね…
    怖い!怖い!
    これからは選挙の見方も変わりそう…(笑)

    それにしても「NHR 」「大池ゆかり東京都知事」とか…ちょっと笑ってしまった…

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    2025年09月04日
  • みちのく麺食い記者・宮沢賢一郎 奥会津三泣き 因習の殺意(小学館文庫)

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    主人公のキャラクター設定が愛おしさを感じる人物で良かった。また、当初敵対するかと思われた警視庁の管理官も太々しさを初めは感じたが、主人公と良いバディ関係になっていくことが読んでいて楽しかった。

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    2025年09月03日
  • アンダークラス

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    いくつかの企業の名前が登場する。それは架空の名前だけど、実在の企業をモジったものだということはすぐわかる。
    描かれていることが、実在の企業と同じなのかどうかはわからない。
    そんなことを考えながら読んだ。

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    2025年08月26日
  • 楽園の瑕

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    なかなか読み応えのある作品だった。山梨県の北甲州と言う名の町の耕作放棄地に絡む再開発に大きな不正があるのではないかと警察官が動き出す!なかなかの長編だった。最終章になって俄然面白くなって一気に読んでしまった!いやあ疲れた!登場人物に女性が多かったことは好感を持つた。

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    2025年08月22日
  • ゼロ打ち

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    選挙をテーマにした小説を初めて読んだ。派手さはないものの、綺麗事だけでは済まない魑魅魍魎とした世界なんだということが想像できた。選挙日にはどの局も選挙特番しかやっていないので、いずれかの番組は見るが、いち早く当確情報を出すことにそこまでの価値があるんだろうかと懐疑的に感じた。

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    2025年08月17日
  • 楽園の瑕

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    ネタバレ

    過疎地域の活性化に向け、大規模農場とリゾート開発を展開しようというプロジェクトの実態を暴く社会派推理小説。
    バブル崩壊後、不良債権隠しという裏の仕事で伝説の金融ブローカーとして名を馳せた古賀は、裏稼業に嫌気がさし、現在は山梨県の山間部・大菅村で隠居生活をしていた。
    近くの北甲州町で、大規模農場とリゾート開発のプロジェクトが計画されていることを知った古賀は、計画の主導者が兵頭であることから懸念を覚える。
    兵頭は元経済財政政策担当相。
    新自由主義の名のもとに規制改革や不良債権処理を強引に推し進め、いくつもの銀行を潰して、外資系企業に叩き売った男だ。
    古賀は、自ら、金のため、不良債権隠しという悪事に加担し日本の衰退に手を貸したことへの贖罪と兵頭への不信感から、計画には裏があると直感し、真相解明に立ち上がる。
    この小説は女性キャリアの刑事部長・樫山を中心に贈収賄事件捜査から事件の核心を暴き出す警察の内部を描いた作品でもある。
    樫山と古賀のつながり、樫山と優秀なスタッフの活動で次第に実態が暴露されていくところが読ませどころだ。
    古賀の命を張った行動と、警察の強力な捜査のタイアップで、事態が収束する場面は痛快感があった。
    また、古賀の内縁の妻だった村田佐知子との再会、昔、古賀を追いかけた池内記者との協働が真相解明に重要な役割を果たしたり、警察の捜査システムが垣間見れたりするところも、小説に彩りを添えている。
    地方創生という政府のかけ声の下、多くの自治体が補助金獲得に向かったが、具体的に何をすればいいかわからず、大手のコンサルに頼り、金が東京に還元してしまったのは現実にあったことだ。国家戦略特区制度を使い、法人に農地利用を認める仕組みが波紋を呼んだのもそうだ。
    中国系外資企業の暗躍、オンラインカジノの流行、外国半導体企業の工場誘致など現在の様々な社会情勢も組み入れ、よく練られた内容になっている。
    それにしても、兵頭のモデルであろう竹中平蔵氏がもし、この本を読んだら、どんな顔をするのか、見てみたい気がする。

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    2025年08月11日