相場英雄のレビュー一覧

  • トップリーグ2 アフターアワーズ

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    前巻からの続きもの。前巻は終わり方がスッキリせずモヤっとした終わり方だったが、この巻で綺麗に終わらせてくれたので読んでよかった。途中でウルッとくるところもあり、主人公と奥さんのやりとりが1番感動した。2というより上下巻の方が相応しい。

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    2022年08月05日
  • トップリーグ2 アフターアワーズ

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    前作は何となくウヤムヤで終わりましたが、今作は断然面白かったです!★5
    ほんと政界は凄い世界ですね。このドロドロはどこまでフィクションなのかわからないほどリアリティを感じさせました。
    ちょうど読んでいる時に、西大寺事件が起こり驚きました。
    リアル感が増す!怖い世界。このシリーズ続編がまた読みたいです。

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    2022年07月18日
  • 血の轍

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    他人になりすまし(背乗り)裏取引を仕切り凶悪犯となる。表の顔は上場企業の役員として公安部の中枢に潜り込み極秘情報を盗み出す。その公安官僚との縁のきっかけはPCにある個人情報が抜き取られ、弱みを握られたことで縁が経ちきれなくなったことが原因と、ある。現代でも金で操られる公職は改竄は愚か、データーの漏洩にも手を犯す。気を付けたいのは「個人情報」をどの端末・アプリにどれだけの情報をインプットしているかだ。責任は全て個人に返ってくることだ。

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    2021年12月24日
  • レッドネック

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    ネタバレ

    読み応え抜群だがとてもゾッとするものを読んでしまった。データサイエンティストがネットデータを駆使して人を操り選挙を優位に進めていく過程がすごく恐ろしい。そして「現実社会にも理不尽な不平等が毛細血管の隅々まで浸透した。」、「嫉み、羨望、嫉妬とネガティブな日本人の感情の集合体が現在のネット社会でありSNSの実態だ。」、「機能的識字能力がとてつもなく低いからだ。」という3つの言葉が忘れられない。なお、これまでの作品に登場したオックスマートやサバンナを使っている点も問題の根深さを示唆しているように思う。

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    2021年07月25日
  • 偽金 フェイクマネー

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    お金に関する若干生々しい話です。私にとっては少し難しい話でしたが、ゆっくり読んでいけば分かりました。他の方も書いていらっしゃいますが、この話は「現実にない形のお金」が世間で広く知られる前に書かれたものなんですよね。先見の明のある著者だと思いました。

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    2021年06月13日
  • レッドネック

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    刺激的なタイトルだが、ITリテラシーがそれなりにあればわかる内容をエンタメ要素強めに描いている。しかし一流外資系広告代理店勤務の主人公である矢吹蛍子のIT常識の無さは荒唐無稽と言ってよく、読者に話が分かりやすくするように敢えて無知なキャラクタに設定しているのは理解できるが、少し酷過ぎて現実味が薄れた。低所得の貧困層がターゲットにされプロパガンダによって洗脳されていくことは昔からあることだが、そこにIT・AIの力が加わると加速度的に拡散し、本小説のストーリになることも非現実的ではない、まさにトランプがそうだったし。。低所得の貧困層でなくても活字離れがすすみ、読解力が低下し続けている現在の状況が更

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    2021年05月29日
  • Exit イグジット

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    日経ビジネス連載時から単行本になったら読もうと思っていた作品。いつもながらの相場節全開で現実とほぼリンクしたスタイルは読み応え十分。直近の政治経済状況を知る上で教科書に用いてもいいような内容でありながら、確りとエンタメ要素も盛り込んで読み易くしており、一気読みさせていただいた。

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    2021年04月18日
  • ファンクション7

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    相場英雄『ファンクション7』実業之日本社文庫。

    北朝鮮、韓国、日本を舞台に描かれた社会派サスペンス小説。『越境緯度』を改題、文庫化。

    プロローグに、新宿で起きたVXガスを使った無差別テロと北朝鮮から姉弟を残して韓国に亡命したイ・スーフンの2つのドラマが描かれるが、本編ではどのような展開になるのか。果たして、ヤクソクは果たされるのか……

    相場英雄作品ではいつものことなのだが、ストーリーはかなり面白いのに、全体的に粗さを感じた。

    日本とは文化や思想も異なる謎に満ちた韓国と北朝鮮。同じ韓民族なのにアメリカとソ連により北と南に分断されるという不条理。両者の中でも北朝鮮は日本人拉致問題に始まり、

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    2021年04月17日
  • Exit イグジット

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    コロナ禍が続く中、エムエムティー理論と財政規律、消費税など日銀による国債の無尽蔵な発行、株式の買い付けによる価格維持策、様々な問題を含みながら、出口戦略を探し続けていると言われているが、答えはどこに見つかるのだろうか?

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    2021年03月08日
  • Exit イグジット

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     この国には出口戦略がない。
     なにか事を始めたら、終わりがないまま突き進み、いつかくる強制退場というExitにぶち当たるまでは止まらない。

     不発弾に続くシリーズの位置づけの本作で主軸となるのが、営業から経済記者への急遽の転属となった新米記者の池内と、前作不発弾で金融会のフィクサーの古賀。
     地方銀行の銀行員の自殺を端に発し、リフレ派に舵を切った日銀の国債発行の弊害について、池内が古賀に迫っていく。

     高校時代の彼女が訪問し、今は駐車場の土地にマンションを建てないかという営業に来たと、叔母から池内に連絡があった。
     仙台の地銀に務め、今は殆ど連絡をとっていないのに、なぜ吉祥寺の叔母のとこ

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    2021年02月16日
  • トップリーグ2 アフターアワーズ

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    前回、政権に転ぶか、記者としての矜持を保つか、松岡がどっち選択したの!?ってのが分からず中途半端なところで終わってしまったので、もやもやしてました。
    しかし、本作はそこの答え合わせから始まり、一気に陰謀ら隠蔽工作が暴かれて、灰原という新キャラや、意外な人物の関わりが見えてきて、最後は二転、三転、四転と、目まぐるしい攻防が繰り広げられた後、ちゃんと決着します。
    これ、1と2というよりは、上と下ですね。出版社の策略なんでしょうけど、とりあえず1だけ買った人は、間違いなく2も買うことになります。ただ、2冊買っても後悔しないことは断言します。それくらい面白かった。終盤は一気読みでした。
    芦原=安倍、阪

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    2021年02月14日
  • 震える牛

    購入済み

    面白い

    とても練り込まれた内容で面白かった

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    2020年12月02日
  • ガラパゴス 下

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    「震える牛」の続く社会派ミステリー。
    今回も引き込まれたました。タイトルの意味、ガラパゴス化はガラ携の世界に限ったことでなく日本の社会全体に及んでいるとの警告です。
     派遣労働者の劣悪な環境と搾取される様が描かれ後半、案の定政治家のお出まし…。そして今度は元署長って…。なかなか正義は通らないで、本当の黒幕には手が届かずじまい。社会の闇とそれを暴こうとする人、そしてそれを阻止する人達の思惑が交錯します。
     そんなエピローグですが、主人公の個性も映え、素晴らしい仕上がりでした。

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    2020年10月18日
  • 血の轍

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    文句なく面白い。

    警察OBの殺人事件を受けて、刑事部の兎沢と公安の志水2人の主人公が互いの正義を掛けて一生懸命にはたらく物語。

    以前読んだ「KID」に出てくる公安の人間も志水って名前だったので、おそらく同じ人物だろう。その志水が公安に入るきっかけが描かれている。

    かつては同じ所轄で先輩、後輩だった2人が違った道を進み、一つの事件で互いに対立する。決して交わることがなかったはずの二つの轍がふたたび交差するのか。
    事件の真相を互いの角度から明らかにしていく過程がスリリングでとても読み応えがある。

    刑事部の殺人犯は許さないという正義、公安の国家の安全を守るという正義。お互いの正義がぶつかり合

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    2020年09月26日
  • 血の轍

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    公安部と刑事部、良くある対比ですが、最初の方はわかりにくいし、長いし投げ出しかけました。
     後半から双方の面子を掛けた諍いになり、スピード感が出て来て俄然面白くなります。
     それにしてもこのお話はフィクションであり、またそうあってほしいと思いました。

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    2020年07月11日
  • 御用船帰還せず

    購入済み

    北町奉行所VS微行組

    荻原重秀のことは本書で初めて知った。早くから貨幣経済の本質を見抜くなど、相当な切れ者だったようだが、若くしてあれだけ出世してしまうと周囲の反発や嫉妬も相当なものだったろう。敵も多かったに違いない。新井白石の気持ちもわかる気がする。北町奉行所VS微行組の対決は、相場さんの警察ものに出てくる捜査一課VS二課、公安を連想させる。それぞれが信じる正義のため、死力を尽くしてぶつかる諜報戦が面白かった。

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    2020年04月25日
  • リバース

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    東日本大震災の3年後の福島と東京が舞台になっている。

    東京のとある書店で万引きで捕まった身なりの良い婦人。
    事情聴取をしているうちに、福島の山林に投資するという詐欺事件が浮かび上がってきた。
    捜査も順調に進み、めでたく犯人を捕まえることができたが、
    「もっとデカい獲物を狙いなよ。俺なんか金魚みたいな小物だぜ」

    その後も、とある証券会社と福島県の厚生年金基金幹部との贈収賄事件を解決。しかし、収賄側の聴取でも
    「ケタが違うんですよね。本当のうま味を吸ってる連中と。だから警察は甘いって言われるんですよ」

    震災後の復興が遅々として進まない福島。「復興」という錦の御旗のその陰で、詐欺師や大企業が甘

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    2020年03月13日
  • 血の轍

    ネタバレ 購入済み

    秀逸な警察モノ。読みごたえあり

    文句なしに面白い。登場人物の心理描写が巧み。過去と現在を行き来するストーリー展開にぐいぐい引き込まれてしまう。「KID」を読んでから
    相場さんの作品にはまり、これが4冊目だが、全くハズレがない。刑事部と公安部、それぞれの主義・主張もわからないではないが、それでも対立、
    確執がここまでひどいと警察とはつくづく恐ろしい組織だなと思ってしまう。昔は固い絆で結ばれていた捜一の兎沢と公安の志水。過去の不幸な
    出来事がきっかけとなって、お互い敵同士となってしまった二人の壮絶なパワーゲームから目が離せない。

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    2020年06月06日
  • 共震

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    解説に、ミステリー作家がミステリーの要素を「付け足し」と言ってしまうほどの現実。とあった。帯には「これを書かねば、一生前には進めないと思った。」という相場さんの言葉。震災からもうすぐ9年、未だに復興半ばの被災地の皆さんの幸せを願わずにはいられない。

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    2020年01月23日
  • トップリーグ2 アフターアワーズ

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    読み進めるにつれて、前作の記憶が蘇る。尻すぼみで終わった前作の伏線をしっかり回収した。できればもう少し早く今作が出てくれると記憶が新しいうちにより一層楽しめた。完結するのは勿体無い。続編に期待!

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    2019年12月20日