作品一覧

  • 天平の三姉妹 聖武皇女の矜持と悲劇
    3.0
    1巻990円 (税込)
    聖武天皇には三人の娘がいた。 生涯不婚を定められ、孝謙天皇(重祚して称徳天皇)となって権力を振るった阿倍内親王。 光仁天皇の皇后でありながら、夫を呪詛したとして大逆罪に処された井上内親王。 恵美押勝の乱に加わった夫を失った後、息子たちの謀反に連坐、流罪とされて没年すら伝わらない不破内親王。 凄惨な宮廷闘争の背景にあったのは何か―。 皇位継承の安定のために人生を翻弄された、三人の皇女の物語。
  • 新版 大化改新 「乙巳の変」の謎を解く
    3.0
    1巻1,056円 (税込)
    皇極四年(六四五)、中大兄皇子と中臣鎌足は蘇我蝦夷・入鹿父子を武力で排除した。この乙巳の変が国政改革「大化改新」の序幕だったという筋書きはあまりにも有名である。だが、これに関して残された史料は中大兄・鎌足中心に事件を描く極めて偏ったものだった。クーデターの真の目的は何か。その首謀者は誰だったのか。本書は、王位継承をめぐる路線対立に着目して旧版を大幅改稿し、熾烈な権力闘争の内実に迫るものである。
  • 人事の日本史
    3.8
    1巻999円 (税込)
    一大リストラで律令制を確立した天武天皇、人心を巧みに掴んだ武家政権生みの親・源頼朝、徹底した「能力主義」で人事の停滞を打破した松平定信……。「抜擢」「出世」「派閥」「査定」「手当」「肩書」などのキーワードから歴史を読み解く、現代人必読の書!
  • 天智と持統
    3.3
    1巻770円 (税込)
    持統天皇はなぜ夫・天武天皇よりも亡父・天智天皇を称揚したのか? 『日本書紀』は大化の改新、壬申の乱をどう描いたのか? 蘇我親子を滅ぼした英雄。律令制の創設者。武と文の二つの天智天皇像はなぜ生まれたか? 激動する七世紀、古代律令制国家誕生までの道を検証し、従来の古代史像を塗り替える一冊。
  • 日本古代史の読み方 456-785
    -
    1巻1,980円 (税込)
    古代日本で起きた皇位継承事件の数々をもう一度分析し、これまで言われていた「通説」ではなく事件の「真相」を解き明かす! 雄略天皇から桓武天皇まで、これまでなかった、日本古代通史、遂に完成! ※本作品は紙書籍から口絵または挿絵の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。
  • 天武天皇の企て 壬申の乱で解く日本書紀
    -
    1巻1,584円 (税込)
    天智天皇没後、その後継をめぐって起きた古代最大の内乱、壬申の乱。これに勝利して皇位についた天武天皇は、『日本書紀』巻第28の「壬申紀」をどう描かせたか。皇位継承の正当を謳うために仕組まれた虚構を解く。
  • 天皇誕生 日本書紀が描いた王朝交替
    3.6
    1巻924円 (税込)
    神武以来、連綿と続く万世一系の皇統の歴史を綴った書物として尊重されてきた『日本書紀』。戦後はそれに徹底的な批判が加えられ、王朝交替という、万世一系とは対立する古代史が提唱されるに至った。本書は『日本書紀』の神武天皇から武烈天皇までの物語を精細に読み解き、その叙述を貫く主題・構想や歴史認識を鮮やかにあぶり出す。律令制国家として新生した日本が描こうとした天皇と国家の歴史とはいかなるものか。

ユーザーレビュー

  • 天皇誕生 日本書紀が描いた王朝交替

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    いかに日本書紀が作り話であるかを検証した本。といっても、日本書紀を万世一系の根拠とすることに疑問を呈しているのであって、日本書紀の価値を否定しているわけではない。
    中国の歴史書や書記編纂当時の日本の状況などを引き比べながら、内容をひとつひとつ検証していておもしろかった。

    0
    2020年01月19日
  • 天皇誕生 日本書紀が描いた王朝交替

    Posted by ブクログ

      終章にて著者曰く(241p.)、
     「江戸時代に始まった国学は、『古事記』『日本書紀』や『万葉集』などのうち、とくに『古事記』を読めば(徹底的に読み込めば)、中国の思想や文化の影響をこうむる以前の日本の真の姿が明らかにできるのだと考えた。だが、本書において『日本書紀』の前半部分の叙述を取り上げ、いろいろと検討を加えた結果、国学者には残念ながら、ことに『日本書紀』は、それをいくら読み込んでも、歴史的な事実のかけらや、中国の思想・文化の日本固有の姿を拾い上げることはほとんど不可能であることが明らかになった。むしろ、『日本書紀』という歴史書は、中国の文化・思想の受容と摂取なしには、その骨格すら成

    0
    2009年10月04日
  • 人事の日本史

    Posted by ブクログ

    人事の視点から日本史を読み解いた本。

    人事は組織を運営するうえで大事な要素。人事権を握る人次第で組織は大きく変わる。人事で得をする人、泣きを見る人、文句を言う人がいる。これは古今東西変わらないもの。

    本書はビジネスを経験した人が読むと、さらにおもしろく読める日本史の本です。

    0
    2024年06月05日
  • 人事の日本史

    Posted by ブクログ

    人事に焦点を当てた日本史の本でした。3人の書き手がおり、文体が違うこと、古代は流石に学説の域を出ないことなど、読みづらさもありましたが、全体的に大変読み応えがありました。

    0
    2021年11月07日
  • 人事の日本史

    Posted by ブクログ

    普段は特に歴史への興味がない人でも、読めばなんらかの読後感を残すように・・すなわち自分の立場や仕事に置き換えて歴史上の人物に共感できるように、うまく書いてあるなあという感想。大江広元、天武天皇の取り上げ方については、なるほどな、と思った。

    0
    2021年11月06日

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